東方黒鉄伝   作:荒無 時竜

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タイトル、読めますかね?
頑張って読んでみてくださいww


21・24‘‘

「たっ!大変です」

その声と共に俺は宙に放り出された

妖怪の反射神経でかっこよく着地!なんてことは無論出来ず

バカにみたいに尻もちをついて、頭が起きる

凄く慌てた顔をしてこちらを見る文と椛

酷く恐怖し、驚愕したような顔。まさに「叫び」のような感じだ

俺がおきた事を2人は確認してから、俺と対面する方角

つまりは窓の方に向き直る

釣られるようにして俺も二人の間から窓側を覗くと

さっきまで気づかなかった「3つの影」があった

2つは女性のようなシルエット、片方は大剣と盾を

もう一方は扇を持っているように見える

あと一つのシルエットはあきらかに男性のもの

だが、不安定に揺れている……背中に羽根を生やしたり、強大な角や牙が生えそろったりと

無意識のうちに出された一つの答えと、冷静な頭の答えが一致した直後、俺の足が震えだした

それをいなす様に撫でてから、ゆっくりと俺は立ち上がった

 

「……で、こいつらはなんなんだ?」

「わかりませんよ……」

「わかってたら苦労もしませんし、一戦交えてますって」

2人はそういいながら少し後ろへ下がった

それに釣られるように、その3つの影は一歩進んだ

「にしても、平面の影……っていう表現が一番よさそうだな」

俺は呆れたような口調でそういい捨てる

すると、思わぬことに返答が返ってきた

『25、95、33』

断片的な感じの数字の羅列。

其れは、子供の頃友人とした暗号を思い出させた

奴が地面を蹴って、俺の首を狩に来る本の一瞬前に、その暗号の意味を頭は解読して見せた

前半の数字はあかさたな……を指し、後半の数字はあいうえおを指す

つまりは1~13と1~5の組み合わせで、平仮名が全て表せるのだ

 

……「コ、ロ、ス」

目の前に迫った細く黒い腕を俺は勢い良くはじいた

ギイイイイイン!と腕同士のぶつかりでは到底為らない音が響き、其れと同時にもう二つの影が走った

それはすぐさま視界から消え、意識の中では既にサシ

1対1のやるかやられるか、無用な考えは必要ない筈なのだが

頭の中で当たり前のように使った『影』という言葉

其れがより鮮明に、かつ真実として心の中に木霊した

半信半疑でも、やるしかない。俺は勢い良く双剣を引き抜いた

刹那、向こうの腕が濡れたように黒光りし、明らかに同じ造形が構成される

奴の首へ一閃、鋭い突きを放ちながら俺は確信する

コイツは本当に影、実在する生物と瓜二つの影だ!

吸い込まれるように俺の剣は奴の首元、頚動脈辺りへ伸びる

しかし、刃の腹に奴の剣先が当たり弾かれる

その反動は少なからずあり、俺の体の軸はぶれた

奴は其れを見逃すわけは無く、一歩間合いに踏み込んで俺の胸へ剣先を当て

勢い良く、鮮やかな、赤が……

 

「刺さると思ったか?馬鹿」

シュラン!と清んだ音を奏でたソードビットが2本、剣先を振り払った

慌てて退散しようと身体を引く奴の首を8本の剣が捉えかける

しかし、痛み等は無い様子で首の皮と筋肉を少しそがれながらも奴は後ろへ跳ねた

一気に2mほどの感覚があく

すると、向こうから正八面体のキューブが一斉に火を噴いて来た

レーザービット……虐殺以外に使用が出来ないため速攻破棄したモノだ

なら、他のビットも?などという考えをとりあえず意識から押しのけて俺は飛来するレーザーを弾き返した

ビュエエエンなんて音を響かせて四散する炎

其れを掻き消すように俺は走った

2mなんてホンの一瞬。

奴が俺に気づいた

俺の剣が奴の首へ伸びた

奴が後退しかけた

その刹那、奴の後ろにニードルが突き出た

奴の体から墨汁のような黒い液が飛び出し

 

 

ボトリと、重い音がした

すぐさま横で苦戦をしている文と椛の影の首を落とした

どぼっとまたしても黒くにごった液が流れ出る

しかし、流れるのも一瞬

その身体は小さく収縮したかと思うと、フッと風に溶けて消えた

物凄い瘴気を部屋に残して

 

「なんだったんでしょうね?」

「私と同じ動きや思考をしているような、本当に影みたいだった」

「何かは分からん、過去も全て見透かされた感じだ」

俺はそういって窓の外を見る

普段暗い地底は更に暗い、瘴気が満ち満ちていた

本人よりは少し弱く、影が生き残っている事はなさそうに思えたが

それなりに全員が傷を負っており、俺も2人も例外ではなさそうだった

「ひでぇな、新手の異変か……でも、こんな異変はしらねぇ」

「少なくとも、スキマ妖怪と同レベルの妖怪が一週間寝込んでやっとの力

そのぐらいに思えました」

「文様、新聞して幻想郷中に回した方がいいのでは?」

「そうですね、温泉旅行が名残惜しいですが

ともかく新聞を作る事にしましょう」

「なら、夜にもう一度此処へこよう

さっきの戦闘で癒された分疲れたしな」

俺が苦笑いしてそう言うと、じゃあそうしましょうかと文が言った

ではまた後で……なんて言って、二人と別れ俺は思うところへ駆けた

 

ーー影人形。結構仕えるな

ーー紅偽よぉ、蒼真君は上手い事倒したみたいだぜ?

ーーコレで世界の地へ『血』が満ちた

ーー後少し、それで完成だ

どこかで高笑いが響いた

 

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