「アレ??」
おかしい どう見ても可笑しい
早朝、俺は混乱していた
無い 見つからない
読みかけの本が無い
「いいとこだったのにーーーーー」
無い 無い 無い
見つからない どこにも無い 引き込まれるような本だったのに
「題名なんだったっけ えーと 多重面相物語 だったけな?」
誰に言うでもないのに呟く
「入荷してないかな 香林堂、いってみようか」
そうやって 家をでる
冷たい風 まだ昇りきっていない太陽
薄暗い空へ向けて 飛ぶ
「寒い 空中だと増すよな、寒さ」
体をすこし摩る
摩擦で暖めようとするが 寒さにはかてなかったよ
すこし行くと村が見える
「昨日の今日だしな、空中でも通りにくい」
あんな風に暴れたんだもんな
ハハハと笑っていると……
「ふむ やった事への反省はそれなりにあるみたいだな」
「私的には、もう少し自重 もしくは誤りに顔出しした方がいいと思うがな」
左右から声がする
紅色と蒼色 けーねともこたんでーす 的な
いつもなら 美人二人に挟まれてウッハウハだZE☆とかやっていいとこなんだけどなぁ
「なっ、こ、コホン 声漏れてるぞ お前」
「なっ、なんだってーー」
まさか漏れていたとは 椿との会話の癖だなこりゃ……って、一人足りないくない?
「ななななななななななな」
ゴッゴゴー☆と緋色の頬の子が紅色の不死鳥だしていました
「さっ、さよならーーーー」
大人しく退却 村は通らない事にしよう
後ろからの静止を求む声にも耳をかさずに、がんばって飛ぶ
追いかけてきた鳥から逃げながら飛んでいると、ようやくついた
脇目も振らずドアを開けると
「いらっしゃーい」
こーりんと
「お前、誰だ?」
黄色い髪の白黒魔女さんご登場です
あの大惨事からのコレはご褒美である
「魔理沙さん、ありがとうございやーーーーーーっす」
謝礼しなきゃきがすまなかったぜ
「蒼真君、どうした!?」
「いやぁ、妹紅に燃やされかけまして、久しぶりに普通の女の子見たなぁと」
「いったい何なんだぜ」
魔理沙が呆れ顔で椅子に座る
「んで、なんのようだい」
「あぁ、本が一冊なくなったんで買いなおそうかと、 多重面相物語っていうやつ」
「え? そんな本売ったっけ?」
「え?」
売ってない? でも、ちゃんとそんなタイトルだったハズ
「似たような本はないんですか?」
「いや、そんな本も似たようなのも 聞いたことすらないよ」
一体何なんだろう 怖い
「とりあえず、本なら一応あるから 見ていきなよ」
仕方なく、見に行くことにする
「こーりん あいつ誰なんだ? てか、さっき頼んだ品はまだなのか」
「あの人は、狂乱する黒鉄こと荒無蒼真君だ」
「ちょーーーーーーーーーーーーっとまていいいいいいいいいいいい」
無論、聞こえたからにはツッコミに走るのは俺のポリシー
「どうしたんだい」
「どうもこうも妹紅もなにも、なんすかその二つ名、そんな風に呼ばれてんの!?俺!?」
「知らなかったの?本人公認って、新聞に」
ぴらり と舞った新聞表紙 しっかり書いてあるねぇ
そうかい、もう一回締められたいんだね
なんか、二人の顔が歪んだが気にしない
「本見てきなよ、ほら」
「そうだったな」
怒りとツッコミで我を忘れるとか 俺もどうかしてきたなぁ
二人に背を向けて本棚へ行く
はぁ、はやく紅魔館こないかな
そしたら、図書館入り浸るのに
つつーと並んだ本
ジャンルも著者も無視な並び
ぱららっと見たが、ぐっとくるものは無い
ミステリが二冊あったのでもってレジへ……まぁこーりんだけどね
「いいのあったかい?」
「あぁ、コレ いくらだ」
「ははは、意外だなぁ あんまり面白くなさそうだぜ」
魔理沙? 作者に謝って来い
幻想郷で言ってもしょうがないし、この人死んでるけど
「んー、700円くらいで」
「アバウトだなぁ」
チャリン、と手にお金を落として渡す
「しっかり受け取ったよ」
「んじゃね」
そういってドアを開ける
今回は歩いていこうか
いや、でも歩きたくないし
「あ、そうだ なんで気づかなかったんだろう」
俺は懐かしい感じの物を想像する
2つのペダル
5人のりのシート
音をたてるエンジン
ずしん、と生成されたものが落ちる
魔理沙やこーりんがびっくりしてでてくる
そりゃ幻想郷にはないしね
「これ、なんだ?」
「車、だよ 乗ってみるかい?二人とも」
「僕は仕事あるからね」
「いくいくーー」
魔理沙、ノリノリだな おい
魔理沙には女子席に座ってもらう
タイヤも鉄製だから無茶な走りも大丈夫ww
「んじゃ、いくよ」
アクセルを踏む 勢いのよい音がなる
時速60キロ 一応オープンカーなので自重はしとく
「早い早い、すごいなコレ」
絶賛草原横断中
妖力で走るからちょいと疲れる
村がすぐ見えてきた
「ははは、村の上でも通るかな」
村の上に鉄の道路を形成
村の人たちは驚き戸惑っている
慧音や妹紅もびっくりしている コレはさっきの仕返しだぜぇ
「魔理沙、立つなよ いくぜえええええええええ」
暴走モード突入 調子乗ると口調が変わるのも癖だ
アクセル全開 120キロオーバー
全速でつっきる
ギャリギャリギャリイイイイイイイイイイイイイイイイ
とタイヤと道路がうねりをちらす
村の方々、目が点である
「村の皆さん、こんにちはあああああああああああああああああはははははははは」
ちなみに、地面に降りる道は形成してない、逆に上り坂である
道の端について、車が空中に出た瞬間、今度は小さい飛行機に車を変化させる
村の周りを旋回してから天狗の屋敷向かう
「なあなあ、ちょっとあっちに行ってくれないか?」
「よし、んじゃ 捕まってろよ」
魔理沙が指したほうへ俺はとんでいく