俺はとっさに回避した
危ない所だった 俺の周りには無数の蝶が、その羽をはためかせている
幽々子は、弾幕と共に死を呼ぶ蝶を出現させる
弾幕の回避位置に先回りするので厄介なのだ
いや、あたっても拒否する程度の力で誘われるのを拒否することはできる
けれども、死からは逃げられないのだ
万が一があっては危険なのでこうしてよけている
次の弾幕が迫る それと同時に背後から無数の蝶がはためく
そろそろキツイ 俺はスペルカードで勝負をつけにかかる
亡霊等、効かないやつがいる能力と言うのはいささか不便である
―――悲嘆 刹那の雨
上空に雲が広がる ゴロゴロと音をたてる雨雲
「なにかしら?」
それは、幽々子が口を開いたのとほぼ同じタイミングできた
雨雲が幽々子の上空に集まり雨のように弾幕が降り注ぐ
1つ1つは、雨粒とほぼ変わらない
それが15秒間、ほぼ永遠に続く
ある意味、困る相手にしか使わないスペルだ
「いたいいたいイタイイタイイタイイタイ」
本来は痛いじゃすまないんだけどなぁ
まぁいいや、 うん
15秒経過、幽々子敗北
「うぅ、見てみたかったのよぅ 桜……」
「ごめんな でも咲かしちゃいけねぇんだ」
幽々子が集まった春を開放する
春は、幻想郷に舞い降りていく
「春だー 春ですよー」
リリーホワイトが喜んで外を飛び回り始める
ざしっ 足が地面を踏みしめる音がする
「幽々子様 今、コイツを成敗しますから!!」
妖夢だ
目を血の色に染めて俺をまっすぐ見据えている
タックルで気絶は、少し甘かったんじゃないの?紅偽
「兄貴、面目ねぇ」
「妖夢、やめなさい 勝てないわよ?」
幽々子が言うも、歯を噛み締め軋り
「なら、勝てるまで!!」
幽々子の静止も聞かずに妖夢は切りかかってくる
仕方ない
俺は口笛を吹く
ピーーーーーーーーーーーー 音が反響して響く
「ふっ、あきらめましたか せああああぁあつ」
妖夢が切り込んでくる
俺はしゃがんでよける その後、足払いをかける
体制を崩しても、俺のほうは下 刀を突き立て首を狙ってくる
籠手をとっさに作成、数ミリ軌道をずらして回し蹴りをかます
しかし、蹴ったはいいが短剣が足の肉をすこし削ぐ
籠手に鉄を回しすぎたかな
俺は勢い良く下がると、ようやく呼んだやつが来た
ゴルウウウァアアアアアアアアアア
四肢で空を駆けながら咆哮をあげる
その身体は白く、口には鋭い牙がついている
その獣は俺の隣に着地する
巨躯な身体に鋭利な爪が光る
「なんですか、コイツは」
「機獣白虎、あの女を適当に締めて来い」
ゴルウウウウウウウウウウウウアアアアアアアアアアアア
大きな咆哮 とてつもなく気迫がある
白虎は瞬発力を生かして爪で切りかかる
妖夢は後ろに跳ねる、白虎は着地と同時に妖夢に向かって走る
空中で回避行動はとれないようで、白虎の足が妖夢を地面に叩きつける
妖夢は地面を背にして爪に刀を当てている
ガチャッ ギチギチ
刀と爪があたって軋む
妖夢は渾身の力で足を跳ね上げて、白虎の腹に勢い良く切りかかる
ザシュ ギン
金属音、白虎の腹に二本の切り痕が残る
『弱き者よ、褒めて遣わすぞ その太刀筋、見事』
白虎は口を開く
重々しい声 けれども、朱雀とは声が違う
「何をいっている、貴様などに負けるわけないでしょう!!」
妖夢は体制を立て直し、面と向かって叫ぶ
『ふん、威勢がいいな その心意気に我も答えようぞ』
白虎の周りに白い球体が6つ現れる
次第に形がつららのようになっていく
『白印 凍結之氷柱』
つららが一斉に妖夢の方に向かっていく
妖夢に一番近かった二つ それをジャンプしてよけた
しかし、空中では回避はできない
妖夢は真っ向から向かっていった
一番自分に近いつららに刀を突き立てる
しかし、その瞬間に刀が凍りつく
妖夢の手に霜が降り、赤くなっていく
皮膚に亀裂が走り血が吹き出す
それと同時につららが妖夢の肩を掠める
2本が妖夢の横腹を突き刺し、尖っていないほうで地面に思いっきり叩きつけられる
脇腹から流れる血は一瞬で凍てつき、また皮膚が切れて血が流れる
妖夢は貧血気味のようで、もう立つ事もできていなかった
『頭は冷えたか?威勢だけでは勝てないぞ?小童よ』
白虎は笑った
ふっ と、つららが消える
俺は白虎の背に乗ると幽々子の方を見る
「おい幽々子、今日明日に宴会があるけど来るか?」
「宴会!! ええ、行くわ 宴会~♪ 宴会~♪」
妖夢よりも宴会が勝ったようだ
白虎は空を駆け始める
にしても口笛便利だな、機獣を呼べるとかww
「にしても、普段は喋んないのに戦闘になると喋るよな」
「そうだよな、なんなんだろうな」
『我ら機獣は、感情が高ぶると獣に近くなり冷めると機械に近くなるのだよ』
「ふーん 皆声違うのかな?」
返事は無かった もう冷めたのか 早いな
多分、戦闘終わって一言くらいしか喋れないんだろうな
家につくと、すっかり元気な魔理沙がいた
「よぉ、もう元気か?」
「ん、蒼真か お前が異変解決したっぽいな」
情報早いな
「今日は宴会だな 楽しみだぜ」
「蒼真、お疲れ 早かったのね」
霊夢が元気そうに歩いてくる
口にはせんべいが……おい、そのせんべい
「ん? ああ、これね あの戸棚にあった」
ふざけんなよ、お前 それ、結構高いんだぞ
「お疲れさま、お風呂沸いてるよ」
「うぅ、気が利くのは藍だけだよ」
俺はさっそく風呂場に向かう
中には……だれもいないな?
よし、入るか 服を脱いで風呂場に入る
ざぶううぅぅん
「はあああぁぁぁぁあ いいなぁ」
ホントにえらいのは藍だけだな
いや、ここにいない人だったら妹紅や慧音もだが
あれだな、普段が悪いからだな
俺はそんなことを考えながら夕暮れまで風呂に入っていた
戦闘シーンは評価していただきたいものです
まぁ 頭の中の戦闘を書いているので、皆様が同じものを考えられるかは知りませんが