東方黒鉄伝   作:荒無 時竜

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絵面の悪さ

「こんにちはー 親父―」

「いらっしゃい おっ、蒼真君じゃないか 久しぶり」

「最近なにかと忙しくてさ んじゃねー よもぎもち2つ 桜餅2つ」

はいよー っと親父は奥にさがっていく

久しぶりに来たな 菓子屋 ホントに忙しかったしな

 

「ほい おまち」

緑とピンクの鮮やかなお餅が2つずつ ちょこんとのった皿がくる

ひょいっと一つ摘んで口にほおる

 

「ん、親父 前より甘くなってない?」

「材料変えてみたんだ 当てたのはお前さんが初めてだよ」

「うんうん、美味しい いいねこれ」

もう一つ、ひょいっと放り込む

噛むと跳ね返るこの弾力

口いっぱいに広がる甘さ

それも飲み込むと、今度はよもぎに手をつける

 

こっちも少し変わったな

少し味がマイルドになった

あっと言う間に4つ食べ終わる

正直虚しい 

 

「お前、村に来るときは必ず寄るよな ココ」

声がかかる 聞いたことある声

「妹紅か、なんか食いたいのあるか?」

「食べたいの? それならこの甘そうなの」

妹紅が指差したクリームあんこのドラ焼きを2つ頼む

ついでにお茶も2つ頼む

 

「お前甘いのすきなのか 意外だな」

「意外で悪かったな これでも私は女なんだぞ」

それは知ってるよ

先に来たお茶を飲んで話を始める

「それで、何か用か?」

同じように飲んだ妹紅は口を開く

 

「最近、妖怪が増えてるんだよな ちょっと退治を手伝ってくれないかな?」

「そんなに増えてるのか? 俺は知らなかったけど」

「正確に言うと、異変解決に皆行っちゃって、退治する人が減っているんだ」

ふーん そうなのか

 

「なら手伝うよ でも、都合よくいるのか?」

「それがいるんだな、さっき20匹位の集団が森を徘徊してた」

殺してこいよ 見たときにさ

 

「はい、お待ちどうさま いやー蒼真君もやるねぇ 妹紅ちゃんが彼女とは」

「は?」

「水差しちゃいけないね それじゃ」

「ちょっ、 ちょっと!?」

あの親父、なに言ってんだ!?

妹紅もだんまりしちゃったし

 

とりあえず気にしない方向でドラ焼きを食べる

あ、美味しい 結構いける

「美味しいぞ、妹紅も食べろ」

「え? あ、うん」

妹紅も食べ始める

先に食べ終わった俺は、美味しそうに食べる妹紅を見つつお茶を飲みつつ、注文追加

「ん、蒼真 動くなよ」

妹紅がこっちを見るなり手を伸ばしてくる

俺の頬を手がなぞると、その指にたんまりクリームがついていた

 

「ん、スマン ほれ、ハンカチ」

俺はハンカチを差し出す

しかし、妹紅はぺろっと食べてしまった

なんか恥ずかしいな

 「ひゅーひゅー」

「おい、紅偽 少し黙れ」

 「さっきまで黙ってたんだからいいじゃん」

頼むからやめろ やめてくれ

 

俺は、追加した団子を食って気を紛らわす

妹紅が食べ終わったのを見るとお勘定をして店をでる

「ところで、何でそのときに殺さないんだ?」

「いやな、確証が無いと殺せないからな」

なーる

んじゃ、攻めてきたらやれば良いのか

そんな時に山から一人の農夫が頑張って走ってきた

所々泥だらけ その男は思いっきり叫んだ

 

「妖怪が攻めてきたぞーーーーーーーー」

だろうね、妖怪の姿は視認できないが男の脅えようが凄いので嘘ではないようである

「妹紅、あいつら 殺していいんだよな?」

「いいけど……被害は最小にな?」

「大丈夫、集中砲火で微塵も残してやらないから」

俺はにっこり笑うと口笛を吹く

 

幻想郷のはずれの浮遊する島から、6つの影が走る

車なんて比にならない速さで駆けて来るそれは、ゆうゆうと周りに着地する

グルウウウウウゥウゥゥゥゥゥオオオオオオオオオオオ

唸る 地面が揺れ、空気が震える

もう村人は怖さのあまりだまりこくった

「なんだよ、こいつら」

 

妹紅も面白い反応するね ぽかーんとしている

そんな中、山から現れるのは、30匹程の大から中妖怪たちだ

学習能力がないのかこいつらは 

「てめぇらあ!! 全員ハラワタ食いちぎってやるから覚悟しとけぇ」

頭が勢い良く叫ぶ

 

「食わせるわけねぇだろ」

俺も負けじと言う 向こうはへらへら笑ってるが

なんで? あぁ、力セーブしてたや てへ☆

「てめぇ一人で、何ができるってんだい ガハハハハハハハ」

面白い笑い方だなコイツ、絶対虐められるパターンだよね

他もつられてへらへら、けらけら

ムカつくなぁ うん、殺しちゃおう

 

「妹紅、離れてろ 一瞬で片付けるから」

「え? いっ、一瞬!?」

「いいから」

わかった と、妹紅は下がる 俺は妖怪に向き直る

お前らがこの世に居た事自体、無かったことにしてやろう

「野郎共、かかるぞ」

オーーーーーーー っと、一斉に走ってくる

あわてる妹紅 それに反して俺は凛として言った

 

「お前ら、消し炭にしろ」

6匹は一斉にスペルカードを展開する

もちろん殺傷用だ しっかり殺せるものである

当たったら相当痛い 手なんてすぐ持っていかれるぜ

 

 

『『『『『『汝よ、罪を数えよ そして、死で報いろ』』』』』』

 

6匹は、それぞれ発射準備OKだ

『朱印 灼熱之烈火』

『青印 激流之滝壷』

『白印 凍結之氷柱』

『黒印 強固之岩石』

『黄印 稲光之雷撃』

『緑印 真空之竜巻』

 

赤いレーザーが打ち抜き、

青い弾幕が降り注ぎ

白いつららが薙ぎ払い、

黒い岩が押しつぶし

黄色い雷撃が焼き払い、

緑の竜巻が切り裂いていく

 

ぐっちゃぐっちゃになった肉片があたり一面に広がる

 

絵がイマイチだなぁ 6匹の超絶合体必殺技でも作んないとかな

てか、これ どうしようか  とりあえず埋めようか

地面の土をぐちゃっとひっくり返す

 

見た目は良くなったが、此処 誰も寄り付かないだろうな

後ろ振り向くと、皆脅えてるし

「妹紅、これでいいか?」

「ふぇ? え、あ うん 村の人にはよく言っとくよ」

「了解 手こずったら何時でも呼べよ」

 

俺は麒麟にまたがって、家に駆けていく

 

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