東方黒鉄伝   作:荒無 時竜

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今回は結構駄文です


サツマイモ

里の方から美味しそうな薩摩芋を買った

丁度食べごろである上に、寒さが一層嬉しさを掻きたてる

 

今年は豊作だったらしく、例年より安めだ と聞いたためごっそり買ってしまった

それこそ、並んでいる芋の3分の2くらい

最近久しく顔を合わせていない紅魔館 

秋の紅葉は赤い館を一層赤くさせる

それは、随分遠くから見てもはっきりすることであった

 

「それ、なんなのだー?」

ルーミアがふらふら~っとでてくる どっから沸いた

「くるかい? きっと美味しいよ?」

「美味しい? ならいく~」

あっさりついて来た ぶっちゃけ、外の世界なら誘拐犯臭い

霧の湖を通り、館の前まで来る

「むにゃむにゃ……」

見事に寝てる門番とそれに抱きつかれている箒

そして、近くには大きい大きい落ち葉の山があった

 

「おお、仕事がいいな 今日は褒めてやろう」

美鈴を横にすると、上に来ていたコートを上にかけてやる

ぼこっ! と、近くの地面が持ち上がり手頃な石が二つ浮く

落ち葉山を少し崩してカチン!!と、石をぶつけると散った火花が落ち葉に引火する

燃えている間にあらかじめ持っていた新聞紙を薩摩芋に巻きつけていく

後ろからチルノやルーミアの遊ぶ声が聞こえてくる

隣では美鈴が寝ており、耳福目福 これから食欲も満たされると思うと嬉しくてつい笑ってしまう

 

巻き終わった頃、燃やした落ち葉はほぼ灰になっていた

そこに埋めるように薩摩芋をいれながら、落ち葉で中火ぐらいに火力を調整する

鉄の箸なんかで、ごろごろ芋を転がしながら落ち葉を入れていく

一度にぼっと、燃やすわけでもなく 焼けたかどうかがわかりにくい焼き芋は、ぶっちゃけ作りにくい

さらに、新聞紙なのでそちらを燃やさないようにしなければいけない

あまった新聞を読みながら転がしていくが、最近食べることが多い

食欲の秋とは、よく言ったものだ

 

お腹が減って仕方がない 太りたくはないのだが

少し時間がたち、よさそうな感じに見える

一つ、掴んで取り出すと 新聞紙を破き剥ぐ

中の芋は熱く、割ると中は綺麗な黄色だった

「お芋!!!!」

さっきまで眠り姫のように眠りこけていた美鈴が勢い良く飛び起きる

反動あまって壁に頭を打ち付けたのはさすがに笑えざる終えない

頭をさする美鈴に「皆を呼んで来い」と、いうと 咲夜さんに負けないくらいの速さで視界から消えた

 

呼んでくるまでの間にちょいちょいっとルーミアを呼んで芋を渡す

チルノは少し引き気味だが、皆で仲良く割って食べるらしい

微笑ましいことだ 寺子屋に差し入れでもしてやろうか なんて思っていると

「わーーーーーーーーーーーい!!!」

刹那、向こうから金髪ロリクリスタルが全力で飛んでくる

背中を押さえてぐっと抱きしめるのだが、勢いで後ろに押されていく

止まりはしたが、地面を俺の足が擦ったため、長い跡ができていた

フランは「えへへー」なんていいながら再会を喜んでくれているようだ

向こうにはレミリアや咲夜 パチュリーにこあ ナイフの刺さった美鈴と

若干一名 面白おかしいやつがいるが紅魔館勢ぞろいである

差し詰め、話の中で地雷を踏んだのだろう 面白いやつだ

 

「こんにちわ、ほいっ!」

俺は片手でフランを抱いたまま焼き芋をぽんぽん投げていく

時計の音がしたかと思うと咲夜が全部キャッチしていたが、直に上に放り投げた

熱くて持っていられなかったんだろうなー なんて一人冷静に思いながらフランの分を手に持って剥く

皆熱い熱いといいながらも、ちびっとずつ食べていて少し嬉しかった

「美味しいわね……」

と、レミリアから賞賛を受け取ったので十分である

膝の上のフランももぐもぐ食べているので、それは変わらないのだろう

嬉しくてニヤニヤしていると ふと、美鈴が咲夜にお預けをくらっているのが目に入った

食べたそうな顔でじっと芋を見つめている

しょうがないので俺は咲夜の耳元で

「食べさせてやってくださいな 焼き芋の手柄は半分美鈴なので」

と、いうと しかたないわね、なんていいながら美鈴に芋が渡った

一際美味しそうに食べてくれる美鈴は 見てて気持ちが良かった

 

「とりゃ!」

聞いたことある声が耳に届いた それと同時に頭に紙束があたる

良く見ると、どこぞの新聞で「号外 紅魔館門前にて焼き芋パーティー」と書いてあった

恐る恐る芋の方を見ると……

「おいしいわ~」

どこぞの亡霊姫が美味しそうに芋を食べて……いや、貪っていた

幽々子さまぁ~と、妖夢があわてている

幻想郷の、腹減り民が芋を食いにやってくるのが容易に想像できる

空を見上げてさぁ大変、貧乏神社巫女がお腹がすいた目でこちらを見ている

仲間にしますか? って出てきそうなくらい獣の目をした霊夢が見えた

つられて魔理沙 秋姉妹なんかも見えた

文はにとりやら椛やらを連れて舞い戻り、あれだけあった焼き芋は一瞬で底なしの食欲によって消えていく

結局、紅魔館に遊びに着たにもかかわらず 宴会モードになっていってしまい

どこからか、「美味いもんは蒼真を頼れ」という口文句が出来てしまうまでに発展していった

 

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