東方黒鉄伝   作:荒無 時竜

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説教怖い

家をでなくなってから2週間ほどたった

外では現在、宴が行われているようで 俺は知らなかったがたくさんの花が咲き乱れていたらしい

ついさっきも紫が次のヒントを求めてきたので

 

 第五の異変は三神柱

  幻想郷を我が物にせん

と、伝えてあげた所だ

 

しかし、そのどちら二つよりも大切 大変な自体が起こった

説教好きの閻魔 地獄の裁判官

四季映姫ヤマザナドゥ まさにその人が額に青筋をたてて

俺の目の前に立っているのだ

 

「大事な話があってきたのですが……お説教ですね」

「いやいやいや! なぜ怒られなきゃならない!」

「それは、部屋は汚いし 外にろくに出ていないようですから」

うぐっ と俺は唸った

超綺麗な剛速球ドストライク まさに図星である

俺は現実から逃げるように娯楽へと浸り、しばらく掃除もしていない

だから汚いのは当然だし、反論も異論もかませられない

 

「はい、では 正座してください」

「……」

「返事!」

「はい……」

すごすごと正座する

そこから先は地獄だった 閻魔だけに

やれ人間性がなってないとか 良く暮らせるな とか

ひたすらネチネチ説教の雨

多分この人には「説教する程度の能力」とか、「逆らわせない程度の能力」でもあるのだろう

じゃないと、こんなに反省感は出てこないと思う

さすが、説教のエキスパート

 

「聞いてるんですか!!」

ガツン!! と、強烈なけりが痺れた足にクリティカルヒット

言葉では表せない感覚が足を走りぬけ、横に倒れる

そこに「倒れない!!」と、追い討ちのように蹴りが炸裂

今度は痛恨の一撃 改心の一撃がでただろう

この閻魔は体罰も心得ているようで、いちいち痛い

再び正座しなおすと、時間延長宣告

ガミガミと3時間のお説教

 

よくもそれだけの言葉がぽんぽん出てくるものだ

言葉と言葉の切れ目がほとんどないときもある

それを息切らさずに言ってのけるこの閻魔の説教慣れは永琳も驚くだろう

少なくとも、俺は驚いた

 

「ホントに聞かない人ですね」

映姫の踵が膝にめりこめられる

「いたたたたたたたた!!!」

映姫様は俺の絶叫など聞く気はないらしく、一層力は増す

どこかの信者は「ありがとうございます」なんて言うんだろうか

この痛みでいえるやつは大した奴だ なんて考えながら叫ぶ

「いたたたたたああああっ!!」

 

ボギリ…という鈍い音がした

膝に猛烈な電撃のような激痛がほとばしる

痛いで済む次元では最早なかった 膝の関節が見事に外れている

すると、太ももの根元から蔓が延びてきて、テーピングのように巻きついた

「……さて、話の本題に入りましょう」

「謝れよ!! まず謝れよ!!」

「五月蝿い」

 

正論おも一括する閻魔って怖くね

あまりの迫力に黙ってしまい 嬉しそうな顔で映姫が話し始める

「貴方、この前子供に逢いましたよね?」

その話の内容は想像を絶するものだった

俺の知り合いがこの前災害により死んだこと

その御霊は縁の会った俺のところを訪れたこと

いる場所が悪かったのだと言う

正直言って苦しいものがあった 友人が死んだのだ

映姫は転生リストに載せ、すぐに手続きしてくれたと言う

しかし、一体何人死んだのだろうか

 

「最後に、彼らから言われたことはありませんか?」

最後の……言葉

「俺が妖怪じゃない とは言われました」

映姫はそれを聞くと口を紡ぎ

しばらく 考え込むように黙り込んだ後

「そうですか、ご友人のご冥福を」

と、行き先を知っている閻魔が いや、閻魔だからこその言葉なのだろうか

映姫はそのまま家を出て行った

俺はその背中に何も言えず ただ俯いた

 

 「兄貴らしくないな」

紅偽の声がする 懐かしい声だ

「おかえり」

 「……ただいま」

その少しの間の意味を 俺はまだ知らない

 

 

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