パチュリー 長門
早苗 みくる
霊夢 キョン
妖夢 小泉
らへんかなぁ?
神をぶちのめしてから早一週間
守矢神社には予想以上に信仰者が出始めていた
大きいのは巫女共に3人の神様が「目の前にいる」ということだ
博霊神社にはほとんど人は寄り付かない
強いて言えばこうりんや俺がお情けで千円落としてやるくらいだ
そろそろ霊夢には収入のある仕事を提案したい
まぁ、余談はさておいて 俺はドアを開ける
目の前に一匹、見たことのないやつがいるのだ
朱雀や、麒麟はまだわかるのだが
濃い紫色の身体にアメジストの瞳
全体的に爪は長く巨体 完全に熊と一致する其れはのんびりとしていた
「兄貴久しぶりーーー!! どうどう? 驚いた?」
ハイテンションな声が辺りに響く もちろん紅偽なのだが
俺は疑問符を頭に2~30個つけながら言った
「あの熊なに?」
「兄貴さ、6匹機獣がいるじゃん? でも7のほうがいいかなって おみあげ!」
……少なくともおみあげのサイズじゃない
っていうか、理由が適当というか幼いというか
「兄貴の機獣の7匹目 紫熊ちゃんでーす 拍手!」
紫熊って Σみたいな名前だなぁ まぁいいけど
「それで、コイツには何を使わせるの?」
「この子は毒を使います! 兄貴の力ならいけるでしょ」
「確かにボムビットとかガスビットとか作ったよなぁ」
「良し決まり!」
そう言うと紅偽は黙った もしかしたら身体を抜け出したのかもしれない
それは定かではなく、わかる方法もないので考えても仕方がない
熊も機獣に溶け込めてるようなのでほっとく、今日の用事は別にあるからね
「久しぶり」
「そう? 全然そんな感じはしないのだけれど」
そういってため息をつくパチュリー
俺が今日したかったのはロケットの進行状況の確認だ
ふむふむ、大分完成しているようだな
心配だったが後少し 次の三日月に出発までいけそうだ
「蒼真、三段の筒 いつ見つかるのかしら?」
パチュリーが問いを投げかけてきた
最後の仕上げの一つ か
「住吉……航海の神様 それが三段の筒だ」
「そう……貴方は 本当に何者なのかしら?」
何者、か 考えたこともない
俺は俺 ただそれだけのこと 荒無蒼真という人物が一人 ここにいるだけだ
きっと考えても俺にはわからない
「……わからないのならいいわ そんなに割り切れるものでもないだろうし
私の好奇心としては 貴方の未来予知 いえ、予測 もしくは知っている という所が知りたいのだけれどね」
「誰だって知りたがるだろうさ」
俺は頭を掻く それとドアが開かれたのは同時だった
「三段の筒が見つかったそうです」
そこから見えたメイド 咲夜がそう言う
パチュリーは少し横目で俺のことを見た後 少しばかり驚きを隠せない表情で咲夜の言葉に耳を傾けた
咲夜の口から放たれた言葉は 少々俺よりか情報量が多い けれども要約すればまったく同じの言葉
最後まで聞いた後、目の前に咲夜はもういなかった
個人的にもこのタイミングで来るとは思っていなかった
聞いてる間 面白かったのは事実だが
「見事に囮に使われるなんて、可愛そうね」
「パチュリーも行けば?」
いやよ なんていいながらぷいっ と向こうを向く
可愛い そう思ったがもちろん口には出さなかった
「綺麗に囮として踊ってくれるといいのだけれど」
「平気さ 向こうは信じ込んでるんだ」
そんな少し先の心配事をした後、他愛もない話しをして 帰った
はぁ と薄暗い図書館 誰もいない孤独な場所で
蝋燭の淡い光りの下 パチュリーはため息をついた
蒼真の未来予知 いやそれに当たる何かが不思議で仕方がなかった
考えることが真実を知ることにならないのは分かっている
けれど考えずにはいられないのだ 話すだけで胸が高鳴る位なのだから
外来人であること それが未来予知と繋がらない事は村人で証明されたといっても過言ではないのだ
しかし、その二つが関わっている気がしてならなかった
「考えても やっぱりしょうがないわ」
蝋燭の火を吹き消して 布団に潜る
目を瞑ると思い浮かぶ蒼真に胸が高鳴る
(私は どうしてしまったのかしら)
夢うつつ 恋心を知らない魔女は
胸の苦しみを抱えて
一人眠りに
ついた