データがピチューンしてました
山が見えたときはちょうどお昼時
腹が減った とつぶやきながら家に向かう
しかし 家が見えたとき
ボッカアアアアァァァァンン
勢いのある爆発音が川からして
爆心地から何かが飛んできた
あわててキャッチするとそれは
―――目を回す河城にとりだった
所々に火傷や切り傷、擦り傷がある
間違いなく実験や研究に失敗があったのだろう
俺は家へ急いだ
救急箱からマキ○ンを取り出し、ガーゼや包帯をはさみで切り手当てする
応急処置しかできないが、幾分かマシのはずだ
医者じゃなきゃ治せないような怪我も、骨折もしていない
やはり妖怪 そう言うべきだろう
マキ○ンをつけるたびに
うわ言で「うう……」とうなる
染みるのだろう よくわかるが
「一通り終わりっと」
そういって立つとそのままにとりを持ち上げて
ベットに寝かす
今日俺は安眠できなくなったが、しょうがない
可愛いにとりのためだ
目が覚めたときのためと、自分の昼飯にと
俺はお粥を作ることにする
数分で完成したお粥の匂いにつられて、にとりは起きてきた
きょろきょろしていたがすぐに顔を引きつらせ横になった
痛みが走ったのだろう
「にとり、大丈夫か?」
お粥片手に声をかける
「痛い……」
だろうね でも声ぐらいは出せるようだ
「
お粥作ったけど、食べれるかい?」
にとりは「食べる……」
そういうと口をあけてきた
アレレ? これって?
「まだ?」
にとりがそう言う
仕方無くスプーンでひとすくいして冷ます
口に運ぶとスプーンだけがキレイに出てきた
「美味しい、」
そうつぶやいたにとりはまた口をあける
また入れる
食べる
また開く
三十回ほどで皿はきれいになった
「ごちそうさま、ありがとね」
いえいえ、こちらこそご褒美タイムありがとうございました
なーんて苦笑してると
「私は河城にとり 知ってたみたいだけど一応いっとく あなたは?」
にとりは不思議がらないようだ 口滑らないように気をつけないといつか自爆するな
「
俺は蒼真、荒無蒼真だ」
どこかでいった台詞をはく
と、同時に思い出す
やっちまった
血塗椿、屋敷に置いてきた……
mjk 椿への謝罪を考えておこう
まぁ そうは言っても後9日は帰ることはできないが
「ねぇ蒼真 今度なにかお礼させてよ」
嬉しいお言葉だ
実はこの前試みようとしたものがあり、にとりの協力が欲しかったのだ
なんせ、幻想郷の発明家 きっとにとりとなら成功できるだろう
「なら ちょっと協力してほしい」
「? なにを?」
当然不思議がる
「基盤と、プログラミングをお願いしたい」
この言葉につられるようににとりの目は変わる
俺が作ろうとしたのはロボットと言えばいいであろうか
俺の能力で鉄をその形に構成、動かせるのだが
人型や鳥型、犬型なんかは動きが難しい
なら、あらかじめ動きを作る別の「脳」を搭載してやればいいのだと考えたのだ
家は留守にすることが多そうだから心配である
だから警備ロボでもつくろう
こんな話をにとりにした
「すっごい、面白そう やるやる」
OKしてくれたみたいだ
すごく助かる
そのままにとりとしゃべる
にとりは最近何を直しただとか
今日会ったこと、爆発の原因
いろんな話をしたが
俺は自分のことを話さなかった
にとりも話を振ってこなかった
おそらく分かっていたのだろうか
うっすらとする血の匂いに
夕飯を食べ、にとりは先に寝た
俺は屋根の上、屋上に居る
「ふぅーーーーーー」
息を吐いた
このツリーハウスもいいが広さがない
いい景色も森にさえぎられる
コレは家を作って以来の悩みであった
改築? 木が持たない
引越し? 幻想卿が一望できる所を探すのは何度朝日が昇ってもまた、夜になってしまうほどの時間が要るだろう 今夜だけど
「ラピュタ……」
憧れである
景色も最高
広く、美しい
まさに 夢の楽園である
「しっかしなぁ」
空中に浮かせる コレがどーしても無理な気がする
コレはまた にとりと仕事をし終えてから考えるとする
そのまま 星空の下で 俺は寝た
何かの暗示か? はたまた偶然か?
流れ星……今日は流星群の日であった
この日、星に憧れを抱く一人の少女は
親との喧嘩の際、家出をしたそうだ
自分が見つめていた一つの星
それを見つめていたのはもう一人いたこと
その少女はそれに目を輝かせていたことは
知る由も無く、知るはずもなかった
ほのめかしです