と、言うか1、5話です
2話にしようと思ったんですけど、文章の長さ的問題がありまして
次の話でまた と、言うことで
「蒼真!!」
紫が勢い良く抱きついてきた
まだまだ暁を覚えない春眠を必死でこらえて目を覚ます
その不安な表情からは、俺への心配が見受けられた
直に俺は、紅偽と夜天との争いについての話であることを理解した
つい先日の話しだし、記憶も無くしていて心配をかけた事が良くわかった
紫をぎゅっと抱きしめてやると、ほんのり自分の服が濡れた
「良かった……無事でっ……」
そう紡がれた言葉に、自分の愚かさや行いに少し反省した
周りとの関わりや、自分への心配に対して、自分は少々無自覚
気にしなさすぎたようだ
俺は紫の頭をそっと撫でーーーー
「朝からお暑いですねぇ」
布団の横の窓からカメラを持った清く正しい短髪美少女こと文がこちらを見据えていた
「こっ、これは……」
「知ってますとも、紫さんはさぞ心配で泣き出してしまった
私も心配兼ね取材で来ましたし」
圧倒的に取材が主だろ
「いやいや、良いネタありがとうございます
早速今日の朝刊にでも……」
キィエエ?
文の後ろに大きな朱色の鳥が首をかしげて居た
5秒ほどの沈黙の後、俺は叫んだ
「朱雀ッ、ソイツを捕まえろっ!!」
「のわわっ!!」
大急ぎで文は飛び立とうとするが、それを朱雀が加えた
足をジタバタするせいでそちらが見えない(少し見えたのはナイショ
「すっ、朱雀、そのまま家まで連れて来い」
すると、ジタバタしていた足は止まり渋々俺のところまで連れてこられた
「さて、お説教を……てか紫、そろそろ離れね?」
「……嫌」
「お前、今泣いてないよな。てか、なにやってんだ!!」
紫がなんかスーハースーハー俺の胸元で呼吸を繰り返している
あれか?変態か?
「って、そうじゃなくて!ともかく離れろ!!」
がばっ、と紫を掴んで引き剥がすと、なんか顔が……いわない事にしよう
「紫さん、蒼真さんにゾッコンですねぇ」
「文、変な事いうな。俺と紫にそんな事実は……」
無いって言いかけた時
「手を繋いで一夜を過ごしましたわ」
「おおお、お暑いですねぇ。妖怪の賢者に春襲来」
「もう夏ですけどね」
「お前らぁ~~~」
俺は二人の頭に拳骨を振り下ろした
痛いそうにして頭を抱える二人…
「痛いじゃないですかぁ、私の頭に何してくれるんですかぁ」
「知るかぁ!テメェらこそ何変な話しおっぱじめてんだ、後三回殴らせろ」
「蒼真の拳♪」
「ゆっ、紫さん?蒼真さん、ショックとストレスで頭が可笑しく!!」
「ぬなぁ!!どうしたらいい!!」
「一回落ち着きなさい、冗談だから」
……、お茶飲んだ
「よし、落ち着いたしな
あ、そういやアレ言ったっけ?」
「アレ?……異変の予言ね。今回はどんなのかしら?」
「そうだな~ 第六の異変は大地震
天界の姫の悪ふざけ って所かな」
「それが次の異変と関係が?」
「そうよ、蒼真の出した予言は次の異変と完璧にマッチしているの」
「まるで未来から来たみたいですね」
……確かに、未来人って言えばそうだな
遠くは無い未来だけど……
「てか、今何月だ?」
「えーと、7月くらいですね」
「そうか、じゃあ今日あたりにでも見に行くかな?」
「何をですか?」
「えーと、仙人って言えばいいのかな?」
「そうなんですか、それより紫さん、蒼真さんとはどこまで……」
再び文の頭に拳骨がふった
が、紫が顔を赤らめやがったので文が飛ぶように出て行った
その十五分後位に届いた新聞には
デカデカと「妖怪の賢者、あの退治屋と…!」
と書いてあったので、紫へとりあえず鬱憤晴らしに説教した
ーー、心に文への恨みを刻んだのは言うまでも無い
「私も負けませんからね、紫さん」と、文は新聞を配りながら叫んだ
そして新聞が届いた家の人や妖怪も
それぞれがそれぞれ、二ヤつくなり嬉しがるなり悔しがるなりしたそうだ
あれから紫を追っ払って、神社に来た
「霊夢~~?お茶頂戴」
「蒼真、貴方私の家計事情知ってるわよね?」
「後で賽銭入れとくから」
「今持ってくるわ」
すすすすっ、と奥にきれていった
直に出てきたと思うと、お茶はもう飲んで沸かしてあったらしく、いい粗茶だった
霊夢自体に用はなく、この時間は単なる暇つぶしである
「でね、魔理沙がさ~~」
『ピーーーーッ』
「うわっ、ビックリした」
「霊夢、悪い後でな。ちょっと用事が出来た」
俺はそういって神社から飛び出した
最後に聞いた言葉は、行き場所を問うものでも用件を問うものでもなく
「賽銭入れてけ~~~~」
と、言う『非常に巫女らしいセリフであった』
「で、アレかい?あのイタチみたいな奴」
完全イタチのような生き物
青い髪が粋なソイツは雷獣、電気を扱う古来からの獣である
探知機はそれに対してピッ、と「はい」「YES」を示す信号音を鳴らした
頭をかいたり、寝そべったりと可愛い行動をとる雷獣
今すぐにでも捕まえて撫で回したいところではあるのだが、しょうがない
ちょっと待たなければいけないのだ
ーーー4時間あまりの読書タイムーーー
ガサガサ、と茂みが揺れて中から可愛らしい女の子が現れた
ピンクの髪にワインレッドの服、頭に白いお団子二つ
そして何より包帯に巻かれたあの右腕
その腕と、鎖の巻かれた左腕で、彼女は雷獣を抱き寄せた
正直、可愛い。雷獣よ其処を変われ
なんて、愚念を飲み込んで俺は姿を現した
「こんにちは……」
「ッ!!貴方、誰!」
「俺は蒼真という者だ”茨木 歌扇”さん」
「なんで……私の事を?」
「いや、知りたいならどうぞ、後日あの私の家まで」
俺は夕暮れの中、空に浮かぶ家を指差した
「……目的は何?」
「特に、顔を見たかっただけですし、それでは……」
俺はその場を去った
好奇心旺盛な少女ならば、この誘いに乗るだろう
この後、千円札を賽銭箱に突っ込んでから家に帰った
はい、華扇ちゃん初です
出すタイミングが、これしかなくてww
ジ話は、onlyでいけたらなぁ とは思います