東方黒鉄伝   作:荒無 時竜

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紅魔館訪問

巡る廻る雲、急速に景色を変えていく落下途中

俺らの丁度真下に赤い赤い洋風の建物が見えた

そこでコクリコクリと動く緑服赤髪のいい体つきの彼女の目の前

俺は其処の地面へと、壮大なライダーキックをかました

ドシン!!と、地面が揺れ割れる

 

そうすると、美鈴がぱちっと起きて構えをとった

「何事!!……って蒼真さん?なんですかそのカブトムシ見たいな姿は」

鎧も忠実に再現したのはやり過ぎだったかもしれない

確かに俺の鎧はカブトムシの様だ。

だから何だって?お前ら、クロックアップして殴るぞ?

「いや、気にするな。それより中に入っていいか?」

「ええ。あ、案内しましょうか?初めてのお嬢さんも居ますし」

「お前、サボりたいだけだろ……」

「言わないでくださいよ!」

「よっ、よろしくおねがいします」

未華、お前なぁ

コイツはサボりたいだけなんだって、寝てたの見ただろ?

 

「ところで、君の名前は?」

「私は未華、貴女は?」

「私は美鈴です、未華ちゃんぐらいなら軽いですよ」

そういってひょいっと未華を持ち上げて見せた

うん、楽だわ

「よし、じゃあご案内頼もうかな」

「ふふふ、ドンと来いですよ!!」

そういって、屋敷の門を開いて中に入っていく……

中では様々な妖精メイドが右往左往、飛び交っている

向かう場所はどうやらレミリアの部屋のようだ

 

「お嬢様ー、お客様を連れてきましたー」

「蒼真と未華ちゃんね、咲夜から聞いているわ……昼寝してた事もね」

「のわっ!ななななんのことでしょうか!」

「美鈴さん、ばれてましたね」

「言わないでぇ……」

「「何時もの事(でしょ)(だろ)」」

「あうぅー」

拗ねる声を上げた美鈴から目を離して紅茶を一杯飲んだレミリアは俺のことをじっと見つめた

 

「……糸が少し解けているわね、でもまだまだよ。頑張りなさい」

「ああ、終わってない気はしてたよ」

「何の話?」

「貴女には関係の無い話よ、咲夜」

パチンと、高らかに指が鳴り響いた

 

すると目の前にパチュリーと咲夜、フランがぱっと現れる

え?え?と混乱する未華、ぶっちゃけ言って所見殺しだよな、コレ

「それで?全員揃えたけれど、今日の用事は?」

「差し詰め、彼女に何かしてあげて欲しいのでしょう」

「お前ら、察し良すぎるだろww不思議な話をしてやって欲しいんだ」

 

「なら、私が適役かしら?」

そういってパチュリーが顔を上げる

その言葉に賛同するように一同は首を縦に振った

多種多様な知識と表現力、圧倒的才能を持つパチュリーだからこそ話せる話がある筈だ

「そうね、貴女はどんな本を呼んだ事があるかしら?」

「ゲ○戦記とか、デル○ラクエストとか!」

「ファンタジー系が多いわね、だから来たわけ……

そう、じゃあまずは魔法の話をしようかしら?」

「いいの!!魔法ってあの魔法だよね!!」

嬉しそうな顔をする未華に一同顔が緩んだ

和む、暗さの裏にはとても明るい一面があることを知って俺は心底安堵した

「じゃあ、どんな魔法が見たいかしら?」

「見たい?うーん、炎!!」

その声を聞くとパチュリーの本が赤く染まりあがった

赤々と燃える様に宙に描かれた魔法陣

其処から覗いたのは、灼熱の業火だった

直にふっと引っ込めるパチュリー、あのサイズは流石にこの館が焼け落ちる

 

「あっ、熱かった……」

「まったくよ、加減しなさい」

「ふふふ、久しぶりのファイヤーボールだったから加減を忘れてたわ」

実際、アレはジャンプマンの出す物の100倍くらいはあったからな

キノコや亀ぐらいなら、塵さえのこらねぇよ……

「じゃあそうね、熱かったのなら」

そういって今度は青い魔方陣が広がる

其処からにゅっと出てきたのは氷、属性魔法なんでもありだ

「じゃあ、涼みながら少しお話をしましょうか」

そこからようやく不思議話が始まった

他愛の無かった子供の頃の話から、魔法使いになって

そしてレミリアと出会い、今まで

それこそ100年程あるパチュリーの伝記といってもいい話だ

 

素晴らしい文章力、大量の小説家のいい所を集めたような

そんな感じがする……

「~~、こんな所かしら」と、パチュリーが話をやめる

小説を読みきったかのような気分と、高調

とても気持ちの良いものだった

「それじゃあ、今度は私とフランの話をしましょうか……」

「そうね、お姉様♪」

そういって吸血鬼姉妹の話が始まった

今までの沢山の出会いや侵略の数々、それこそ聞いていて飽きないもので

結局この日は紅魔館に泊まる事になってしまった

 

 

 

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