EDF日本支部召喚   作:クローサー

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この作品の更新はもう二度と無いと思っていたでしょう?

自分もです。

地球防衛軍6の発表もあって、ちょっとだけ書きました。本編の更新こそ無いですけど、過去編…特に兵器開発部周りで書く可能性はあります。
兵器開発部のノリ、自分の中でもめっちゃ好きです。ただこの作品でしか、このノリが出せそうに無いのでね…


前日譚 フォーリナー大戦
兵器開発部の戦い その1 〜戦える武器を!〜


「第4回、兵器開発部総会議ィ!!」

「応!!」

 

EDF日本大阪本部。

その一室、兵器開発部の部屋。所狭しに様々な機器と書類の山が大量にある中、唯一広々とスペースが確保されているテーブルの周囲に、数十人の男女達が一堂に会していた。その音頭を取っているのは、 今現在(2017/4/8)ではEDF日本支部の科学者の権威と呼ばれている篠ノ之束。

彼等が集った目的は、ただ一つ。

 

「はい、それじゃ早速本会議のコンセプトォ!!ズバリ、巨大アリをぶっ殺せる兵器の迅速なる開発!!特に兵士に持たせる武器の量産!!

 

2017年4月1日、突如地球上に現れた、蟻型巨大生物への対抗策。

 

「篠ノ之博士、戦車の砲弾の強化はダメですか!?」

私今兵士に持たせる武器の量産を強調したよね!?本題からズレるから後!!」

「蟻の防御力はどれ程あります!?」

「少なくとも戦車砲に撃たれるとワンパンだけど、逆に言うと戦車砲でしかワンパン出来ない程度に硬い(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)!!最低でも自衛隊の軽装甲機動車くらいは想定して!!」

 

蟻型巨大生物は、この時から既に旧世代(フォーリナー大戦前)に於ける20mm鋼板レベルの外皮防御力を手にしており、戦車砲やロケットランチャーの直撃ならともかく、ライフル弾での撃破には1匹につき数十発を必要としていた。これが一度の戦闘で数匹のみならばまだ戦術レベルでどうにかなったかもしれないが、奴等は 最低でも数十匹に群れる(・・・・・・・・・・・)。それが一戦闘区域に複数現れるのだ。EDFや現地軍としてはこの時点で堪ったものではなく、およそ67%の確率*1で敗北を喫している。

この事実を前に日本支部のみならず、全世界の兵器開発機関で強力な対抗策を練り出すのは、全く時間は掛からなかった。

 

「まず前提条件!!既存技術の延長線上に留める事!!新技術で一から開発してたら日本の戦線が潰れて死ぬ!!」

「でしたら一つ、設計図を引いたやつがあります!!」

「持ってきて!!」

 

束の言葉を受け、1人の科学者が自分の持ち場のテーブルから丸めていた設計図を手に取り、集まりの中心に据えていた大テーブルに勢いよく広げた。

そこに書かれていた武器は、どうやらロケットランチャーと使用砲弾らしい。

 

「コンセプトは?」

「一兵士に戦車砲を持たせてみたかったんです」

「ゴメン、なんだって?」

「一兵士に戦車砲を持たせてみたかったんです」

「…うん、聞き間違いじゃなかったね!まぁそこら辺の発想の追求は置いとくとして、具体的にどうやるの?」

「まず砲弾は戦車砲の榴弾を流用し、後ろに高速のロケットブースターをポン付する形です。本体は「戦車砲弾を発射させる為」の専用装置であり、クロムスキット式無反動砲としました。クロムスキット式では構造上、後部に重量バランスが偏る問題がありますが、そこは弾薬本体の重量で打ち消しが可能と踏んでます。再装填の手間は、弾薬ごとパッケージ化する事で簡便化を図りました」

「量産は出来る?」

「当然、可能です。予算は少々高くつきそうですが」

「そこは(予算局)がどうにかして作るよ多分。設計の詰めは?」

「現物を作って試験すれば、だけです」

「此処で議論してるより作った方が100倍早い!早速作っちゃって!!」

「では早速!!」

「あ、ゴメンちょっと待って!!この武器の名前何!?書類で殴る*2時に名前が無いと殴れない!!」

 

開発者が早速手回ししようと走り出した直後、束の言葉に足を止め、僅かに首を横に傾けて声を大にして、その名を放った。

 

 

「ゴリアス!!ゴリアスD1です!!」

*1
尚、勝率の殆どは北米戦線と日本防衛戦線である。北米戦線は圧倒的な物量の戦力を投射できるという点で説明がつきやすいが、戦力に乏しい日本防衛戦線が若干ながらも安定した勝率(・・・・・・・・・・・)を維持できているのか、当時は全く説明が付かなかった。

*2
書類で殴る=兵器開発部に於いて、どうしても予算が欲しい時に使われる表現。

主に浪漫兵器を作ろうとして、予算委員局に容赦無くNOを突きつけられてしまう事から生まれてしまった表現である。




ゴリアスD1
地球防衛軍シリーズに於けるロケットランチャーシリーズの一つ。単発高威力が特徴で、射程と精度だけ見るとスナイパーライフルよりスナイパーな活躍が出来る。まぁスティングレイシリーズも同じ事が言えるが。
この作品においては、戦車砲弾にロケットブースターを付けた専用弾薬を使用している。

本編でも開発者が言っていたが、「一兵士に戦車砲持たせたかった」などというキ◯ガイ発想は、「だったら(発射時の安全面的にも考えて)戦車そのものを持ってきた方が良いだろ」という意見の元、大戦前は開発予算が出されなかった。しかしフォーリナー大戦勃発後僅か20日間で日本支部を筆頭に全世界(・・・)で量産が開始。大戦初期に於いて、歩兵部隊が持てる蟻型巨大生物の有効的な対抗策の一つとして重宝された。しかしそれ以降はフォーリナーの新兵器や新型巨大生物、そして巨大生物の外皮変異などで火力不足に陥り、後続のD2、D3、D4、Zへとその設計思想は受け継がれる事となる。

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