EDF日本支部召喚   作:クローサー

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クローサー「よーし、ミリシアル帝国とEDF日本支部との外交の執筆やってみるかー」

クローサー「えーと、ここはこうなるからこうで…此処は原作とは違うからこうで…それでもって…」(カキカキ)

クローサー「……………」(ピタリ)

クローサー「でぇいもうカットだカット!!戦闘なら兎も角、この小説でこんな所(外交場面)を長々やってもしょうがねぇ!!」(書き直し)


旧第26話 決断

中央歴1640年7月某日。その日のEDF日本支部の本部は、ほんの少し忙しくなっていた。

 

その理由は、先日訪れてきた第一文明圏列強国 ミリシアル帝国の使者団が、先進11ヶ国会議の参加要請と国交開設の前準備の為に、EDF日本支部にやって来た事から始まった。

 

前もって第三国にある連絡館を通じて「使者団を貴国の本国に派遣したい」という話がやってきて、EDF日本支部はそれを了承した。そして約1週間後、「天の箱舟」と呼ばれる魔導航空機の一種であるゲルニカ35型で日本列島九州地方の南西700kmまで接近した。その後はEDF空軍のファイター2機の誘導を受けつつ、九州地方のEDF九州基地の滑走路に着陸した。

まずは長いフライトを終えた使節団一行の疲労を癒す為、福岡市のあるホテルで一泊したのち、本部から派遣された情報局員との交流会が行われた。機密(フォーリナー大戦関連)に触れない範囲での説明が行われ、その後は食事会を行いながら使節団と情報局員との軽い会話を挟んだ後、数日を掛けて九州地方の一部を見学し、その技術力の高さにミリシアル帝国の使者団のプライドをズタボロに引き裂いた後、使者団は情報局員との会議にて、本題の内容を打ち明けた。

ちなみにだが、何故EDF日本支部はわざわざミリシアル帝国の使者団のプライドをズタボロにするような事をしたのかというと…まぁ早い話が平和的砲艦外交である。言葉の意味は異なるが、要は技術差を見せつけて「決してこの国は格下などではない」という認識をさせる事を目的としたのだ。この世界は既存の枠組みによって明確に区別…というより差別されており、EDF日本支部は最も弱い第三文明圏、それも文明圏外と言われる地域に位置している。それ故にこの世界では最強の国家だと謳われているミリシアル帝国に舐められるようであると後々面倒な事が起こると判断し、平和的ではあるが手荒い歓迎を行なったのだ。

 

話を戻そう。

ミリシアル帝国の使者団から先進11ヶ国会議に関する説明を受け取った代表情報局員は、即座の回答は差し控えこそしたが、翌々日には先進11ヶ国会議の参加は正式に決定され、代表情報局員を通じて使者団に通達された。

ミリシアル帝国使者団の帰国後、EDF日本支部は先進11ヶ国会議の参加準備を少しずつ始めた。先日11ヶ国会議の固定参加国、つまりはこの世界の列強の一つとして認識される以上、生半可な戦力で出すのもあまり良くない。とはいえアルトカルパスに入港できる艦にも限界がある以上、まさか要塞空母デスピナを派遣する訳にもいかない。そんな訳で、ひとまずセントエルモ級イージス戦艦2隻、アイオワ級フリゲート艦1隻の3隻構成の小艦隊で派遣する事が仮決定される。

その為に現在艦隊の調整や先進11ヶ国会議に参加させる人員の調整を行なっている。他のそれらと比べるとだいぶスローペースだが、それまでの期間がかなり長い為、ゆったりとしたペースで行われているのだ。

 

 

 

 

 

 

EDF日本支部の一室。そこでEDF日本支部司令長官は今日も大量の書類と戦っていた。

EDF日本支部の最高権限を持つ彼だが、同時に日本列島を統治する統治者でもある。その為に軍民問わず彼の採決を必要とする書類が毎日届く故に、その仕事量は単純計算でも普通の政治家の約2倍の量の書類を毎日捌いている。正直言ってここ最近は、軍の書類の一部は副司令に回せるようにした方が良いんじゃないかとも思いつつもあるが、そんな事を思っても目の前の書類は減る訳が無い為、黙々と吟味と書類の判子やサインを続ける。

そんな作業を小一時間程やっていた時、机の端に置いていた時計からアラームが鳴った。

 

「もうそんな時間だったか…」

 

書類作業を一旦中断。机にあるいくつかの書類の束を端に退けて、服装の乱れがないかを確認。そして椅子に再び深く座り直し、準備を整える。

1分後に再びアラームが数回鳴り、天井に設置された空間ディスプレイが起動。司令の前方の空間に映像が投影される。

 

その映像に映し出されたのは、グラ・バルカス帝国の帝王 グラ・ルークス。

 

『…相変わらず机に書類の束が見えるな、オオイシ司令』

「この程度の量ならまだいい方ですよ、グラ・ルークス帝王」

 

開口一番、やや呆れた表情で机の端に退けられた書類の束達について言及された司令は、苦笑いで応える他なかった。

今日は、月に一度行われているEDF日本支部とグラ・バルカス帝国両国の最高権力者の定期連絡の日であった。大まかな内容は国内やその周辺国の動きに関する情報共有、要塞化に関する相談等の実務的な話もあれば、プライベートな話や他愛もない話など、息抜きを兼ねた会話などを行なっていた。

 

我々(EDF)には現在、特に緊急性を帯びた事態は発生しておりません。が、それとは別に第一文明圏列強国である神聖ミリシアル帝国より使者団が来訪し、先進11ヶ国会議という国際会議への参加要請を受けました」

『…其方もか。我が国にもミリシアル帝国の使者団がレイフォル地区に来訪し、我々も参加するよう要請してきた。大方、我々が滅ぼした列強国の穴埋めだろうな。収集された情報によると、その先進11ヶ国会議は本来今年行われる予定だったが、来年に延期されたらしい。まぁ、この世界の列強が1年で二つも倒れればそうもなるか』

「…先進11ヶ国会議の参加要請に対して、我々は受諾する事にしました。此処で参加せず、第一文明圏及び第二文明圏諸国に侮られるような事になれば、今後に影響すると思われます」

『…』

 

グラ・ルークスは僅かに表情を曇らせ、何か悩んでいるように見える。

 

『…これは先進11ヶ国会議の参加要請にも関わる事だが。我が国は方針を転換する事になった』

「…?」

『我が国は先より、第二文明圏の文明国や文明圏外国に対して攻撃を行なっている事は、説明していたな』

「ええ。…皇族の1人が処刑され、怒れる国民達から報復を求む声が挙げられたと」

『ああ。そして帝国議会と私はそれに同意した。如何に我々が穏やかな国民性だったとしても、アグレッサー戦争にて絶望に飲み込まれかけていた国民達を支え続けていた皇族を…私の息子の1人をあのような仕打ちにしたグズどもを、赦せる訳がない』

 

ほんの一瞬だけ怒りの色を見せたが、直ぐにその表情は消え失せる。

 

『…全てを終わらせたその後、帝国議会の議員よりある提言が提出された。その提言によって帝国議会のみならず、少なくない国民達にも混乱をも齎す程の衝撃を走らせたのだが…5日前、漸く全ての決着が着いた』

 

言葉を切ったグラ・ルークスは画面越しの司令の目と合わせ、その言葉を、重く紡いだ。

 

 

 

 

 

「帝国議会の賛成過半数により、グラ・バルカス帝国は第一文明圏及び第二文明圏諸国に対する属国化要求、及び侵攻作戦計画の立案が承認された」

 

 

 

 

 

歯車が、動き出す。




彼等は、世界を護る為に決断した。
彼等は、その決断の前に何を言う?

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