EDF日本支部召喚   作:クローサー

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今回は短いです。IRと違ってEDF製の兵器は公式設定があんまり無いせいで、一から考えるのが大変とかいうレベルじゃない…

※並べ替えによって更新された最新話がずれています。23話への移動をお願いします。


第26話 技術の優劣:グラ・バルカス帝国編

グラ・バルカス帝都 ユグド郊外にある、軍事基地の滑走路に降り立った8機の特別改造仕様ホエール。

バンカーの中へと誘導された8機のホエールがカーゴドア(ドロップゲート)を解放すると、すぐさまEDF日本支部より提供された貨物の荷下ろしと、EDF日本支部に提供する貨物の積載が開始される。

荷下ろしされた貨物の中にある武器弾薬は、即座に基地内部にある試射場へと運ばれていった。

 

 

 

 

 

 

試射場には、既にグラ・バルカス帝国軍が使用する兵器を製造する軍事企業の技術者が一堂に会していた。

ガブス・ダイナミクス、カーン-ワン、S&Sマテリアルズ、D.R.O.S.アームズ、L.M.I 、カルスライン、帝国軍技術局。特にガブス・ダイナミクスは、アグレッサー戦争勃発直後には数々の第一世代武器(既存技術兵器)を開発し、アグレッサー戦争の劣勢を抑え込んだ実績を持つ。

そんな彼らの前に、次々とEDFの歩兵用兵器が並べられていく。その量はグラ・バルカス帝国が提供した武器よりも大幅に多く、軽く見積もっても3〜5倍はある。ドカドカと並べられていく兵器の数々に、既に妙な予感はしていた。

そして数人がかりで運ばれてきた3連装ガトリング砲明らかにゴツゴツとした見た目のスナイパーライフルなどが並べられ始めて、 殺意マシマシの見た目しかないそれらに一同は「あ、これヤバイ奴だ」と何となく察した。

そのせいなのか分からないが、実弾系統の兵器の調査は一番最後に後回された。

 

 

まず調べられたのは、全EDF兵士が着込む第3世代アーマースーツだ。

兵科によって見た目や機能は違うが、共通しているの(レンジャーの機能)は以下の通りである。

 

1.巨大生物の硬皮を参考にして生産された特殊素材による、アーマーの防弾・耐火・耐寒・耐衝撃・対酸・対プラズマ性。

2.アーマースーツ内部に埋め込まれている、人工筋肉繊維による筋力補強機能。

3.表面のナノマシンによる対酸性能の増強。

4.超小型生体電波両用識別式レーダーの搭載。

5.4つの圧縮空間搭載による、火力及び継戦能力の大幅な増加。

 

特に筋力増強機能と耐衝撃性の組み合わせは素晴らしく、正しい姿勢で着地出来れば100mからのパラシュート無しのダイブにも無傷で着地出来る。

特殊兵科であるウイングダイバーとフェンサーでは、此処から追加機能が付与される。

まずウイングダイバーは、背部に飛行ユニットと小型の大出力ジェネレーターを装備し、空中機動と高出力の光学兵器を取り扱う事が可能であり、巨大生物の攻撃方法が少なくなる空中から光学兵器やプラズマ兵器による範囲攻撃を行う、対巨大生物戦闘を得意としている。

フェンサーはその真逆に位置し、ヘクトルなどといったフォーリナーの機甲戦力に対抗するための兵科で、全身に装甲車に匹敵する重量の装甲服を着込み、より強化されたアーマー性能、筋力補強機能、圧縮空間機能によって大火力高防御を両立し、激減した機動力は装甲服に搭載したブースターで補われている。限界まで強化された筋力増強機能は、片手でガトリング砲を持って連射する事が出来、果てには1t以上はある超大型ブレードを振り回すことさえも出来るのだ。

 

 

正直アーマースーツだけでもグラ・バルカス帝国が採用しているPAギアよりブッ飛んだ部分もあるが、気を取り直して今度は光学兵器の調査に入る。

…が、此処はバッサリと割愛させてもらう。先に説明した(第25話)のとほぼ同じ説明をするのは余りにも蛇足であるため、ご了承願う。

 

 

-中略-

 

 

そんなこんなでEDF日本支部の光学兵器の詳細を把握したグラ・バルカスの技術者達は…遂に実弾兵器の調査を始めた。

 

まず最初に手に取ったのは、レンジャーの標準装備の一つであるAF20。

フォーリナー大戦中期に開発されたAF20はフォーリナーテクノロジーを存分に使用され、既存素材を使用するフレームの中では間違いなく最高性能を誇る。単発の火力評価でさえも前代標準装備であったAF19の2倍に相当し、装弾数140発を僅か11.6秒で撃ち切る大火力を展開出来る。実射の様子を見たガブス・ダイナミクス社の技術者が思わず唖然とし、「AE-2040GD-IIIと比べたら、射程以外の全てが負けている」と漏らす程、EDF製のアサルトライフルは優れたスペックを有していた。

 

次にショットガンを手に取ったが、はっきり言ってグラ・バルカス製に対して威力、射程が大幅に優れており、中には一射で100発もの散弾を発射するという代物さえもある。10連銃身を持つその姿に、ショットガンの製造を得意とするカーン-ワン社の技術者は「変態の所業と言わないで何というんだ」と零した。

 

スナイパーライフルに関しては「完敗」以外の何者でもなかった。

標準的な性能モデルでさえも全ての性能で劣っている。その上特化モデルにもなると、グラ・バルカス製のスナイパーライフルが最早オモチャ同然に成り下がるのだ。

その代表格はストリンガーJ9とライサンダーZであり、単発火力最大かつ単発装填であるSH-アリアよりも単発火力が上回ってしまっている。

ライサンダーZに関してはまだ理解出来る技術などが使用されていたのだが、ストリンガーJ9に関しては最早理解不能な機構が使用されていた。というか、開発したEDFもどうやってストリンガーJ9を製造出来たのか分かってないのだ。理由は、フォーリナー大戦末期にて製造地がフォーリナーの攻撃を受け、製造技術が失われてしまっているのだ。故にEDFも現存するストリンガーJ9を解析して再生産を試みているが、その成果は中々出てこない。

機構としては、ストリンガーJ9の機関部には超小型の正体不明なジェネレーターが存在しており、引き金を引くと同時にジェネレーターが反物質を生成。超電磁状態になった銃身を通り、銃身の内壁に触れずに反物質弾は撃ち出され、形成限界(射程)である1600m内に存在するあらゆる物体を消滅させながら突き進む。

これに関してはグラ・バルカス帝国が保有する技術でも製造は困難であるという結論がすぐに出された事は、言うまでもない。

 

 

…レンジャー用の兵器でさえもこれだけブッ飛んでいるというのに、フェンサー用の実弾兵器は更にブッ飛んでる。

ざっと見るだけでもパイルバンカー、ハンマー、大型ブレード、3連装ガトリング砲、20mm砲、30mm砲、迫撃砲。その全てから「敵を一片残さず殺す」と言わんばかりの殺意が見えた技術者一同は、「いっぺんに調査したら報告書の量が大変な事になる」と判断し、この日の調査は終了。後日、フェンサー兵器の調査が行われる事となった。

技術者達はEDF製の実弾兵器の技術力と威力の高さにやや頭を抱えながら、報告書を作成する事となる。

 

尚、後日行われるフェンサー兵器の調査では、技術者一同が真っ白に燃え尽きたと言わんばかりの茫然自失状態となる。




EDF兵器開発部「何でかんしゃく玉を向こう側(グラ・バルカス)に送らないの!?」
EDF上層部「あんな代物を送る訳がねぇだろうが!?」

用語解説&状況説明
グラ・バルカス帝国
EDFの実弾兵器の技術力と火力の高さに愕然とする。

EDF日本支部
武器技術交換前、かんしゃく玉を送るか送らないかで兵器開発部と上層部の喧嘩が勃発。ストームチーム投入によって上層部の勝利となる。
ストームリーダー「こんな下らない事に俺達を呼ぶな」

ストリンガーJ9
AF100同様、製造技術がロストテクノロジーとなった武器。
反物質弾を生成し、フォーリナーの装甲さえも貫通し得る威力を持った、極めて数少ない兵器。
グラ・バルカス帝国に渡った一丁はあくまでも見せるだけであり、すぐにEDF日本支部に返却された。

SH-アリア
IRの公式設定でも謎が多い武器。1丁しか存在しない為、現所有者が死亡した場合のみ、次の所有者候補へと受け継がれる形を取っている。
…未来からやってきたなどという噂もあるとか。

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