EDF日本支部召喚   作:クローサー

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ふとスマホに眠りっぱなしのドルフロのマークを見て、一つ思った。

「ドルフロの世界にEDF武器をブチ込んだらどうなるんだろう?」と。

…とは言ってもドルフロの知識がほぼ無いし(序盤で肌に合わずそれ以降眠りっぱなし)、なによりストーリーが閃かない。
活動報告にリクエスト受付所置いとくので、酔狂な人がいれば是非御一考を。ストーリーが思い付けば短編でも書く…かもしれない。


第28話 平和な会話

中央歴1640年11月某日。その日のEDF日本支部の本部は、ほんの少し忙しくなっていた。

 

その理由は、先日訪れてきた第一文明圏列強国 ミリシアル帝国の使者団が、先進11ヶ国会議の参加要請と国交開設の前準備の為に、EDF日本支部にやって来た事から始まった。

 

前もってフィルアデス連邦にある連絡館を通じて「使者団を貴国の本国に派遣したい」という話がやってきて、EDF日本支部はそれを了承した。そして約1週間後、「天の箱舟」と呼ばれる魔導航空機の一種であるゲルニカ35型で日本列島九州地方の南西700kmまで接近した。その後はEDF空軍のファイター2機の誘導を受けつつ、九州地方のEDF九州基地の滑走路に着陸した。

まずは長いフライトを終えた使節団一行の疲労を癒す為、福岡市のあるホテルで一泊したのち、本部から派遣された情報局員との交流会が行われた。機密(フォーリナー大戦関連)に触れない範囲での説明が行われ、その後は食事会を行いながら使節団と情報局員との軽い会話を挟んだ後、数日を掛けて九州地方の一部を見学し、その技術力の高さにミリシアル帝国の使者団のプライドをズタボロに引き裂いた後、使者団は情報局員との会議にて、本題の内容を打ち明けた。

ちなみにだが、何故EDF日本支部はわざわざミリシアル帝国の使者団のプライドをズタボロにするような事をしたのかというと…まぁ早い話が平和的砲艦外交である。言葉の意味は異なるが、要は技術差を見せつけて「決してこの国は格下などではない」という認識をさせる事を目的としたのだ。この世界は既存の枠組みによって明確に区別…というより差別されており、EDF日本支部は最も弱い第三文明圏、それも文明圏外と言われる地域に位置している。それ故にこの世界では最強の国家だと謳われているミリシアル帝国に舐められるようであると後々面倒な事が起こると判断し、平和的ではあるが手荒い歓迎を行なったのだ。…実際の所、要塞戦艦ヤマトという分かりやすい物は既に見せつけていたのだが。

 

話を戻そう。

ミリシアル帝国の使者団から先進11ヶ国会議に関する説明を受け取った代表情報局員は、即座の回答は差し控えこそしたが、翌々日には先進11ヶ国会議の参加は正式に決定され、代表情報局員を通じて使者団に通達された。

ミリシアル帝国使者団の帰国後、EDF日本支部は先進11ヶ国会議の参加準備を少しずつ始めた。先日11ヶ国会議の固定参加国、つまりはこの世界の列強の一つとして認識される以上、生半可な戦力で出すのもあまり良くない。それにパーパルディア戦争で既に各国に要塞戦艦ヤマトの姿は露見している。これを使わない手はない。

その為に現在艦隊の調整や先進11ヶ国会議に参加させる人員の調整を行なっている。他のそれらと比べるとだいぶスローペースだが、それまでの期間がかなり長い為、ゆったりとしたペースで行われているのだ。

 

 

 

 

 

 

EDF日本支部の一室。そこでEDF日本支部司令長官である大石は今日も大量の書類と戦っていた。

EDF日本支部の最高権限を持つ彼だが、同時に日本列島を統治する統治者でもある。その為に軍民問わず彼の採決を必要とする書類が毎日届く故に、その仕事量は単純計算でも普通の政治家の約2倍の量の書類を毎日捌いている。正直言ってここ最近は、軍の書類の一部は副司令に回せるようにした方が良いんじゃないかとも思いつつもあるが、そんな事を思っても目の前の書類は減る訳が無い為、黙々と吟味と書類の判子やサインを続ける。

そんな作業を小一時間程やっていた時、机の端に置いていた時計からアラームが鳴った。

 

「もうそんな時間だったか…」

 

書類作業を一旦中断。机にあるいくつかの書類の束を端に退けて、服装の乱れがないかを確認。そして椅子に再び深く座り直し、準備を整える。

1分後に再びアラームが数回鳴り、天井に設置された空間ディスプレイが起動。司令の前方の空間に映像が投影される。

 

その映像に映し出されたのは、グラ・バルカス帝国の帝王 グラ・ルークス。

 

『…相変わらず机に書類の束が見えるな、オオイシ司令』

「この程度の量ならまだいい方ですよ、グラ・ルークス帝王」

 

開口一番、やや呆れた表情で机の端に退けられた書類の束達について言及された司令は、苦笑いで応える他なかった。

今日は、月に一度行われているEDF日本支部とグラ・バルカス帝国両国の最高権力者の定期連絡の日であった。大まかな内容は国内やその周辺国の動きに関する情報共有、要塞化に関する相談等の実務的な話もあれば、プライベートな話や他愛もない話など、息抜きを兼ねた会話などを行なっていた。

 

我々(EDF)には現在、特に緊急性を帯びた事態は発生しておりません。が、それとは別に第一文明圏列強国である神聖ミリシアル帝国より使者団が来訪し、先進11ヶ国会議という国際会議への参加要請を受けました」

『…其方もか。我が国にもミリシアル帝国の使者団がレイフォル地区に来訪し、我々も参加するよう要請してきた。大方、我々が滅ぼした列強国の穴埋めだろうな。収集された情報によると、その先進11ヶ国会議は本来今年行われる予定だったが、来年に延期されたらしい。まぁ、この世界の列強が1年で二つも倒れればそうもなるか』

「…先進11ヶ国会議の参加要請に対して、我々は受諾する事にしました。此処で参加せず、第一文明圏及び第二文明圏諸国に侮られるような事になれば、今後に影響すると思われます」

『だな。はっきり言って我々にそこらの他国に構っている暇など無いが、必要ない喧嘩を売られても面倒極まりない。気乗りはしないが、何方が上なのかをハッキリとさせておくべきだろうな』

「それならば、共同声明でも発表してみます?我々が既にそう言った関係だと言い切るのも抑止力の一つとなりましょう」

『…いや、それはやめておこう。あまり圧力をかけ過ぎても話が拗れる時もある。砲艦外交だけで充分だろう、が…我々も其方に負けぬようにしなければな』

「お手柔らかにお願いしますよ」

『1800mの巨大戦艦を持つ者が言う台詞では無いだろうに』

 

グラ・ルークスが少し笑い、大石もそれに釣られて頬が緩んだ。

 

「…他に共有するべき議題もないようですし、これで失礼致します」

『そうだな。…悪い事は言わんから、書類の処理方法は見直すべきだぞ』


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