【完結】プロシュート兄貴「オレ達チームは仲良しクラブじゃないと言ったな。あれは嘘だ」 作:飛沫
スタンド能力はボスの周りを調べ始める&あっさり殺されたので、戦闘よりもサポート向きなのかなと。
アニメでペッシがお揃いのペディキュア知っていたので、これぐらいしてくれているといいなーと妄想しています。
リゾットにチームへの仲間入りを許された次の日。ペッシは早速リゾットとプロシュートによって暗殺者チームのメンバーに紹介される。
大人数の見知らぬ相手の前に立たされた時はひどく緊張したが、昨日リゾットが言っていた通り好奇心、或いはからかいの視線や質問が投げられることはあったものの、嫌な顔はされずに一員として無事迎え入れてもらえたのだが。
「さっきも言ったがペッシはプロシュートが連れてきた、スタンド能力はあるもののギャングではない、どちらかと言えば一般人寄りの人間だ。当然、殺しもまだやったことはない。だから一週間程度でいい。おまえたちの下につけてオレたちがどんな仕事をしているか見せてやりたい」
というリゾットの一言で、他のメンバーと共に行動することになった。
勿論、プロシュートから文句は出た。コイツを見つけて、連れてきたのはオレだ。オレがペッシを一人前にする、他のヤツの手はいらないと。
しかしリゾットの「ペッシを事後承諾で連れてきた事について、特に文句も言わずに受け入れたんだ。此方の条件も一つくらい飲んでもらう」という言葉には反論ができなかったらしく、不服ながらも了承するしかなかったようだ。
それでも「いいか。どんなに相性が良いヤツが現れようとペッシを育てるのはオレで、オメーらには一時的に預けるだけだ。ソレを忘れるな」としつこいくらい釘を指してきたが。
こうしてペッシは一週間という短い期間だが、それぞれのメンバーと共に行動をすることになった。最初の一週間の相手はリゾット。いったいどんな仕事を言い渡されるのか。緊張していたが仕事らしい仕事はなく、付近のよく利用する店を紹介されたりアジト内にある備品の使い方や片付け方を説明される程度で、後はもっぱらアジトの掃除をやっていたくらいだ。
一度他のメンバーのように殺しはしなくていいのかと訊ねてみたのだが、リゾットからの返答は「今メンバーは八人いて、人手が足りないということはない。無理に殺しをさせて、それに快感を覚えられて手がつけられなくなるのは困る。オレたちはあくまで“仕事”として殺しをしているだけで、殺人狂ではないからな」というものだった。その後「……したいのか? それなら仕事を回すが」と変な気遣いをされたので、思いっきり首を振って断ったが。
そしてリゾット相手の一週間は何事もなく終わり、ソルベとジェラートと共に過ごす一週間が始まった。
* * *
「戻りましたー」
「ああ、お帰り。重かった?」
「いや、これぐらいならどうってことねぇっす」
「しまう場所は解るか?」
「へい。この前リーダーに教えてもらったんで」
「じゃ、悪いけれどそのまま買い出し品の補充を頼む」
「解りやした」
ペッシがテーブルの上に紙袋を置き、買い出し品の分類を始めたのを見届けてから、ソルベとジェラートは手にしていた資料に目を落とす。本日の仕事は、書類整理に備品の補充だ。戦闘よりも偵察に向いているスタンドを操る二人は、暗殺対象の周囲を調べ上げて対象を始末するに相応しい場所や時間を、メンバーに伝える事を主としている。
ペッシがゴソゴソと動く音を聞きながらソルベとジェラートが作業を続けていると、補充が終わったのか辺りが静かになる。顔を上げると、此方をジッと窺うペッシと目があった。ジェラートはソルベに目配せしたあと苦笑いを浮かべる。何しろ自分たちは一人用のソファに二人で腰掛けているのだ。勿論、普通の座り方ではない。ソファにソルベが座り、抱えられるようにしてその膝の上に自分が座っているのだ。メンバーの一人に「デキてんだろ」と揶揄されるくらいの格好なので、てっきりペッシもそんな事を考えながら見ているのだと思っていたのだが。
「寒いんですかい? それなら、エアコンの温度を上げますけど」
かけられた言葉は、予想していたのものとは全然違うもの。
「……どうしてそう思うんだ」
ソルベが聞き返すと、ペッシは何故そんな質問をされるのか解らない、という顔をする。
「え、違うのかい? 相棒と一緒にスリをしていた時は、寒いと二人みたいによくくっついてたんだ。一日中外にいたからさ、冬はよくしてたなぁ」
懐かしいなぁと呟いた後、どこか切ない表情でペッシは下を向く。どうも何かあったようだが、下手に慰めることはしないでおく。多分ペッシも、優しい言葉をかけてもらいたいわけではないだろう。
「あー、なるほどな。けれどオレたちは寒いからくっついているわけじゃないぜ。特別仲がいいからこうしているのさ」
「ふーん」
「その証拠を見せてやるよ。ソルベ、足出して」
「いいのか? ジェラート」
「ペッシなら、変に言いふらしたりしないだろ。ほら、オレたちこんなことをするくらい仲がいいのさ」
そう言ってソルベとジェラートは足を前に出すと、靴と靴下を脱いで揃いの色のペディキュアをペッシに見せる。
「え、何ですかい? コレ」
「ペディキュアって言うんだぜ。女が手の爪にマニュキュア塗ってたりするだろ? それの足バージョン」
「へぇ〜、でも何で足なの?」
「手だと目立つ。からかってくるのがいるからな、隠してやるには足のほうがいい」
「そうなんだ」
身をかがめて、しげしげと眺め続けるペッシ。すると、何か良いことを思いついたようにジェラートの口元が釣り上がる。
「ペッシ、せっかくだしやってやろうか」
「オ、オレはいいっすよぉ」
「遠慮するなって。ソルベ、ペッシの事抑えておいて」
「悪いなペッシ、こういう時のジェラートは止めても聞かない。少しの間我慢してくれ」
「いや我慢て……あ、ちょっと、擽ってぇ!」
慣れない触覚に身を捩らせてみるものの、ジェラートの手は止まらず。数分後ペッシの爪先は、二人と同じ色に染まってた。
「ほら、綺麗に塗れた。とりあえずオレたちといる間は落としたりするなよ」
「数日の辛抱だ。こらえてくれ」
「うー、まぁ別にいいんすけど……兄貴に見つかったら何か言われそう」
「ん? ペッシ、プロシュートと同居しているのか?」
ソルベの質問に、ペッシはフルフルと首を振る。
「いや、流石に同居はしてないです。部屋狭いし。けれど、同じアッパルタメントにいるから、寝るまでは兄貴の部屋にいるのが基本で。まだテレビとかねーし」
「シャワーは」
「兄貴の部屋のを借りてます。水道代が浮くだろって」
「食事は」
「魚に塩降って焼く程度ならオレも出来るんで。気が向くと兄貴も作ってくれますぜ」
思っていたより共にいる時間が長かった。
「「……何で同居しないんだ」」
「だーかーらっ部屋が狭いんですってば! 居るだけならともかく、オレの荷物まで置いたら寝る場所なくなっちまう」
何気にオレの話きいてくれてないっすね、と呆れるペッシ。すると、彼の姿を上から下までまじまじと見ていたジェラートの口元が再び釣り上がる。
(あぁ、コレはまた何かを企んでいるな)
その横顔を見て、ソルベは肩を竦めた。想像以上に世話を焼くプロシュートの話を聞いて、よからぬ事(本人にとっては楽しい事)を思いついたようだ。
「ペッシ、ついでだ。これから靴買いにいこう」
「え? 何でそんな流れに?」
「いや、今ペディキュア塗って気がついたけれど、その靴かなりボロボロじゃん。服と比べると随分バランスが悪いなと思って」
「うーん……」
指摘されて、ペッシは足元に視線を向ける。
確かにここに来る前に服は新しく買い替えたが、靴はそのままだった。比較的汚れのない服に擦り切れて汚れたスニーカー。アンバランス極まりない。
「でも……」
「ペッシ、年上の人間がこう言っているのだから、好意に甘えておくものだ」
「ソルベ、ナイスアシスト!」
「えっと、じゃあお願いしやす。あ! 安いのでいいっすから!」
「そのつもり。あんまり良いやつ買うと面倒くさそうだし」
「……?」
その後、ペディキュアはバレなかったものの新しい靴の存在は見事にプロシュートにバレ、数日後「明日からコレ着てアジトに来い」と服を投げつけられたとか。
しかもその服が靴まで一体化したオールインワンだと知ってジェラートは「靴も許されないとか。心狭すぎ」と腹を抱えて大笑いした。
ペッシの服はアニメやスタチュー見る限り「靴まで一体化のツナギ」と認識していますがあっているのか。
後、思ったよりホモホモしくなりました(当社比)
タグつけといてよかった!!