白銀のヘカトンケイル   作:北十五条東一丁目

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短い間に視点変更しすぎだと言われるかもしれません。
スピード感と緊迫感を出したいのですが、私の文章力と構成力が……。


第66話

 自分も表に出て、戦闘に加わらなくていいのかとウェッジは思った。

 彼は今、聖堂左翼の奥まった部屋で立ち尽くしている。ここは多分現時点では、地獄となったこの兵営内で最も安全な場所だ。

 

「うう……」

 

床に寝ている、腹に重傷を負った兵がうめき声を上げた。この部屋は救護所を兼ねているが、ここに逃げてきた人間の中に専門の治癒士はいない。簡単な応急手当を施しただけで、けが人は床に転がされて放置されている。ウェッジはその兵の顔をちらりと見てから、再び廊下に続く扉へと目を戻し、また思った。

 

――俺も、団長たちに加勢した方が……。

 

 しかし、他ならぬその団長が、彼に命令を下したのだ。お前はここで、雇い主のクルツの護衛に付いていろと。

 

 ――でも……。

 

 そのクルツは、ウェッジの背後にある長椅子に座ってうなだれている。彼は儀式の失敗を悟った時にひとしきり嘆いてから、ずっとあのままの体勢で、固まったように動かない。

 

「……クルツ様」

 

 ウェッジは初めて、クルツに声をかけてみた。

 

「……」

 

 しかし、彼からの反応はない。

 

「……あまり、気を落とさないで下さい」

 

 慰めるにしても、あまりに陳腐で粗末な言葉だ。少なくとも、人生をかけた事業に失敗した男に、かける言葉ではないだろう。

 それにそもそも、ウェッジたちがアンデッドに囲まれているこの状況は、間違い無くクルツの儀式と関係がある。もとより金で雇われただけの縁。加えて自分たちが命を危険にさらす原因を作った男。そんな男に、慰めの言葉などかける必要があっただろうか。

 

「……」

「……すみません」

 

 だが、なぜかウェッジはクルツを責める気にはなれなかった。

 

 外では激しい戦闘が行われているはずだ。しかしその喧噪も、この部屋からはわずかしか聞こえない。代わりに聞こえるのは、負傷兵たちのうめき声だけである。

 新しい負傷者は運ばれてこない。戦況は安定しているのだろうか。それとも、けが人を運ぶ余裕すらなくなっているのか。そういえば、アルフェはどうしたのだろう。儀式の様子を見に行ってから戻っていないが、リグスたちがいる戦場に、直接加勢したのだろうか。

 

「……失敗すると」

「――え?」

「……お前たちは、思っていたのだろう? 私の計画は、失敗すると」

 

 両手で覆った顔の下から、クルツのくぐもった声がした。

 

「……お前たちは、どうせ」

「……そんなことは」

「思っていたのでしょう? 口先だけの無能な男だと、私の事を。父上も、……兄上も」

 

 クルツのつぶやきは、いつの間にか嗚咽に変わった。

 部屋に響くうめき声にすすり泣く声が加わり、そのまま時間が流れていく。

 

「……まずは、この場を生き延びましょう」

 

 生き延びれば、また挑戦する機会はある。ウェッジは本心からそう言った。

 例えこの儀式を行った動機が何であれ、ウェッジは彼を責めたくなかった。

新しい結界を作る――。リグスたちは信じていない風だったが、ウェッジはその言葉に、確かな希望を感じた。

 少なくともこの若者は人々のため、この世界をわずかでも変えようとしたのだ。

 

 

 ――……これは、予想外だったな。

 

 フロイドの心の中のつぶやきは、場に似合わない呑気なものだった。

 兵営に近づいたとき、何か非常に騒がしい様子なのを見て、最初は兵同士が殺しあっていると思った。反乱でも起きたのか、と。

 しかし実際に侵入してみると、そこで起こっていたのは、大量のアンデッドによる殺戮だ。恐慌をきたした兵の叫びが、そこかしこに響いている。

 おかげでフロイドたちは簡単に侵入することができたが、地獄絵の中に、自ら踏み込んでしまったとも言える。

 

「この場合、お前ならどうするんだ?」

 

 彼が声をかけたのは、隣に立つ相棒だ。相棒といっても、フロイドはこの男の名前すら知らない。それどころか、十日ほど前に初めて会った。彼の雇い主であるユリアン・エアハルトが、今回の仕事のパートナーとしてこの男をあてがってきたのだ。

 

「……標的は、兵営の中央付近にいるはずだ。そこに向かう」

「……正気か?」

 

 目を見る。正気かどうかは疑わしいが、少なくとも相棒は本気のようだ。

 彼らの今夜の標的は二つ。以前にも狙って失敗した、ユリアンの弟のクルツ・エアハルトと、それに加えてもう一人、有力貴族のヘルムート卿だ。

 この状況では、整えてあった手はずも何も滅茶苦茶である。そもそも自分たちが殺しに行かなくても、ここにいる魔物たちが案配良く始末してくれそうなものだが、そういう発想はこの男には無いらしい。

 

「任務は任務だ」

「死ぬぞ?」

「だろうな」

 

 何でもないことのように男は答えた。

 

「ふん。暗殺ギルドってのも大変だな」

 

 人ごとのように言ったフロイドを、男が冷たく見返す。

 

「……お前こそ、引き返したらどうだ」

「俺が?」

 

 フロイドは鼻で笑って、軽く鞘をたたいた。

 

「……お前も、正気じゃない」

 

 は虫類のように表情の動かない顔で、相棒はそう言った。

 二人は、かがり火に照らされた聖堂に向かって走り始める。この混乱だ。もはや兵から身を隠す必要はない。行く手を塞ぐ兵や不死者を切り払って、最短距離を進んだ。

 

 

 かつてのリグス・マクレインは、方々の戦場で、名前を知られた兵だった。

 常人では持ち上げることも難しい両手持ちの戦鎚を抱え、数多の敵兵を殺した。ただただ粗暴で、目の前に立つ敵を殺すことしか考えていない彼は、敵にも、味方にも恐れられた。

 その頃の彼は、自分しか信じていなかった。同僚や部下を、ただの壁としか思っていない、冷酷な男だった。

 

 ――お前は一体、何のために戦っているんだ。

 

ある時、いつものように敵味方の屍の山を築いた戦いの後、他の兵に、彼は聞かれたことがある。

 

 ――何のため? 食うためだよ。俺が食うためさ。

 

 死体の上に立ったまま、リグスは即答した。

戦わなければのたれ死ぬ。死にたくなければ、敵を殺すしかない。彼の戦いの原動力は、常に自分だった。

 

 ――……空しくないか。

 

 ――何が空しいんだ?

 

 ――……。

 

 その兵が何を言いたかったのか、その時のリグスには分からなかった。

 そんな男でも、変わるときがある。

 

 今のリグスにとって、最も大切なものとは、己ではなかった。

 

「カイル――!」

 

 団員の名を呼んだきり、何も言うことができない。

 配下の一人が、アンデッドとして己の前に立っている。その現実が、リグスを正気に立ち返らせた。彼は今、血が出んばかりに歯を食いしばって、まだ若かった部下の、成り果てた姿を見つめている。

 

聖堂に退避してきていない仲間は何人もいた。最悪の事態は、当然考えられた。しかし、リグスは考えるのを避けていた。

 死んだのだ。団員が、仲間が死んだ。特に騒ぎ立てるほどのことではない。この業界では当たり前に起こること。リグスも何度となく経験したことだ。

だが、それでも――

 

「――ぐッ!」

 

 鎧の脇腹の部分が赤く染まり、口の端から血を流している以外は、何も変わらない。仲間は今、生前と変わらぬ顔で、そこに立っている。そして彼は今、自分の元に歩み寄ろうとしている。

 戦鎚を一振りすれば、終わる。だが、そんなことができるだろうか。

 

「カイル……、てめぇ……!」

 

 ――こんな所で、死にやがって……!

 

 心の中で罵ったが、悪かったのは配下ではない。こんな所に皆を連れてきた、長たる自分が誤っていたのだ。そんな自分が、仲間の顔に、この戦鎚を振り下ろせるのか。

 しかし分かっている。今自分が倒れ、ここを抜かれれば、生き残った他の仲間も死ぬ。

 

 一歩ずつ後退しながら、リグスは迷った。

 それでも、腕は震えたまま動かない。

 

 ――俺が、間違ってたのか……。

 

 いっそ成り行きにまかせるべく、リグスは眼を閉じようとした。

 グールとなった傭兵は、腰だめにダガーを構えた。動かないリグスの胸を、刺し貫くために。

 

 ――くそっ……!

 

 だがその時、バリケードを飛び越えて、何かがリグスと食屍鬼の間に割り込んだ。

 ひるがえる長い銀の髪、武器一つ持たない細い腕、まだ幼さの残る、あどけない横顔。

 

「アルフェ!?」

 

 リグスの視界に映る映像が、妙にゆっくりと動く。

 アルフェの右足が、気合いと共に大理石の床を踏み砕く。網の目のように、石版に細かいひび割れが走った。そこを中心にして巻き起こる、空気を圧すような殺気と衝撃。

 

「――待て!」

 

 戦鎚から片手を離して、リグスは叫んだ。しかし、その手と声が少女に届く前に、アルフェの一撃を受けたカイルの身体は、周囲のアンデッドごと爆散していた。

 

 

「リグスさん」

 

 何でもなかったように、少女は言った。見惚れるような微笑みと数滴の返り血を、その顔に貼り付けて。

 

「ご無事で良かったです」

 

 その、少女の口から出た慇懃な言葉遣いが、呆然としていたリグスの耳に障った。

 

「お前……、アルフェ、お前、何をしやがった!」

「――!」

 

 突然ものすごい剣幕で怒鳴りつけられた少女は、わけがわからず固まった。

 

「カイルだ! お前が殺ったのは、カイルだぞ!?」

「え……?」

 

 リグスの大きな左手が、アルフェの肩をつかんでいる。倍ほどの身長がある男に強く押されたにも関わらず、彼女の身体はびくとも動かない。

 リグスの言葉に、アルフェは首を回して後ろを振り向いた。

 全力に近い威力で打ち込んだ一撃だ。カイルどころか、周囲のアンデッドの原型さえも残っていない。しかしアンデッドの中に、カイルという傭兵の顔があったのは彼女も認識していた。

 

「はい」

「――! 『はい』? 『はい』だと!? お前は、そんな簡単に俺の仲間を――!」

 

 敵意に燃えた瞳が、リグスの目の中にある。その敵意の対象は、他ならぬアルフェ自身だ。だが、アルフェにも言い分がある。ああしなければ、リグスは死んでいたはずなのだ。

 

「それは――、それは……。……でも、アンデッドです」

「そういう問題じゃ……!」

 

 なおも何か言おうとして、リグスは言葉を詰まらせた。何か熱いものを飲み込んだように、苦悶の表情を浮かべ、彼は地面を見下ろしている。

 

「…………すまねぇ」

「……」

「……どうかしてた」

「……」

「……すぐ、次が来る」

「……はい」

「手を貸してくれ」

「――分かりました」

 

 リグスはアルフェの目を見ずにそう言い、アルフェは短く返事をした。

 

 

 アルフェが加わったことで、戦況は若干だが安定した。聖堂に逃げ込んできた百人足らずの兵は、要所に陣取って懸命な抵抗を続けている。

 しかしこの戦いは、一体いつまで続くのだろう。先の見えない戦闘が、兵たちの疲労を二倍にも三倍にもしていた。

 

「朝を待つのは、難しい」

 

 一時的にグレンたちに正門を任せたリグスが、奥の部屋で今後について話している。

 

「生き残りも――、もう、俺たち以外にはいないだろう」

 

 傭兵団のうち、聖堂に逃れて生きている者は十三名。半分以上が、帰ってこなかった。

 これ以上待っても、生きた人間は誰も戻ってこない。リグスは自分自身にもそう言い聞かせた。

 

「だが、他にどうする? 朝になればアンデッドも――」

 

 リグスと話し合っているのは、同じように自分の隊をまとめ、聖堂に避難してきた将校たちだ。

 外にはまだ、雲霞のようにアンデッドがはい回っている。彼らにできるのは、ただひたすらに耐え、朝を待つことだった。そうすれば、アンデッドの力は大幅に弱まる――とは言い切れないが、少なくとも闇夜で戦うよりはましになる。

 

「けが人が増え続けてる。夜が明ける前に、いずれどこかが食い破られる」

「……そうだな」

 

 リグスの言葉に、一人が同意した。このまま座していれば、遠からず全滅する。朝まであと何時間あるのか不明だが、外は明るむ気配すらない。もう、ずいぶんと時間が経っているはずなのに。

 

「だが、他にどうするというのだ」

「二つだ。――突破するか、これを起こした術士を倒すか」

 

 リグスは静かに、力強く言った。

 この場において、おそらく一番身分が低いのはリグスである。だが、この場で最も強い男も彼に違いない。この状況では、身分がどうのと言っていられなかった。自然と、リグスを中心として話し合いが進んでいる。

 

「術士……。死霊術士か。そんなものが、本当にいるのか?」

「いる。間違いなく」

 

 そうでなければ、この異変に説明が付かない。

 

「だが、術士がいるとしても、見つけられんかもしれんし、それを殺してアンデッドが消えるとも限らん」

 

 死霊術の詳細は、あまり世に知られていない。召喚術に照らしても、召喚物は術者の死と共に消える場合と、そうでない場合がある。アンデッドをかき分けて術士を探し殺しても、何の解決にもならない可能性もあるのだ。

 

「では、突破か――」

「そうだ」

 

 リグスは廊下に置いた机の上に、指で簡略な図を描いた。

 

「聖堂から出て、一直線に南西に進む」

 

 南西は、陣が最も薄くなっていた部分だ。だからアンデッドの層も薄いという考えだろう。最寄りの町も、その方角にある。しかし、遠い。将校たちは、腕を組んでうなった。

 

「どの道、このままだと死ぬ。先頭には俺が立つ」

 

 兵が力を残しているうちに、賭けてみよう。真剣なリグスの言葉に、将校たちはおうと答えた。

 

 

「分かりました」

 

 リグスの放った伝令が、聖堂内を駆け回っている。包囲を破り、突破。それがリグスたちの出した結論だった。

 今は、特に正門にアンデッドが集中している。それをそのまま引きつけておいて、聖堂の石壁を破り、南西に向かって撤退する。

 この作戦において特に危険な箇所は、言うまでもなく先頭と殿(しんがり)だ。

 

「私が立ちます」

 

 やってくれと言われる前に、アルフェはそう言った。先頭はリグスが進む。自分は最後尾を引き受けた、と。

 それを聞いた伝令は、ぐっと言葉を詰まらせた。この役目を引き受けることは、死ぬと言うに等しいからだ。

 

「どうか、ご心配なく」

 

 死ぬつもりはありませんと、アルフェは言った。

 

「……分かりました。作戦は半刻後に決行します。――ご無事で」

 

 伝令は、領主の兵の生き残りだ。彼の少女に対する言葉遣いは、いつの間にか敬ったものになっている。

 伝令が駆け去った後、一人残ったアルフェの後ろ姿は、なぜかひどく頼りなげに見えた。

 

 

「崩すぞ!」

 

 リグスが叫び、戦鎚を振り下ろした。事前に緩められていた石壁は、一撃で簡単にはじけ飛ぶ。大人数人が一度に通れそうな穴が、ぽっかりと口を開けた。

 

「突っ込め!」

 

 破城槌のように、リグスが吶喊する。物音を聞きつけて壁際に集まっていたアンデッドを、一振りで十体程度なぎ倒した。その突破口から、兵たちがなだれ出る。

 やはり、正門側よりは敵の数が少ない。それでも気の遠くなるほどの、アンデッドの群れが奥に見えた。

 

「行くぞ!」

 

 剣を振り上げて、将校の一人がリグスに続く。彼らはリグスを先頭に、錐のような形になって、アンデッドの群れの隙間に押し込んだ。陣形の中央では、負傷兵が負傷兵を背負っている。無傷の者は誰も居ない。

――いや、一人例外がいた。憔悴した顔のクルツが、真ん中にいる。腑抜けたようになっているが、それでも彼が、この戦いの旗印だ。

 

「押せ! 押すんだ!」

 

 将校が声を上げる。

馬にも乗っていない歩兵の突撃。勢いはつかない。だが、彼らはそれでも、前だけを見て必死に進んだ。

 

 

 ――始まった。

 

 戦闘中のアルフェの耳に、奥から響いた壁の破砕音が聞こえた。それが撤退開始の合図だ。

 アルフェを含め選りすぐられた数人は、バリケードに残って戦っている。時を稼いでからここを放棄し、リグスたちに追いつかなければならない。

 

「ここはもういいぞ!」

 

 そう言ったこの男は、リグス配下の傭兵だ。名前は知らない。肩と腹に受けた傷は致命傷に見える。足手まといになることを嫌った彼は、団長たちについて行くことを拒否し、自らここに残ることを宣言したのだ。

 

「……アルフェ、お前も逃げろ」

 

 その台詞の後に、男はむせて喀血した。

 

「……はい」

「団長を、頼むぜ」

「……分かりました」

 

 目についた敵を倒した後、ためらわず、アルフェは後ろに向かって駆け出した。しばしのち、背後から男の絶叫が響いたが、彼女は振り返らなかった。

 聖堂の中には、既にアンデッドが侵入している。別の入り口か、窓を破って入り込んだのだろう。それらを蹴散らして、アルフェは進んだ。

 

 リグスたちは、クルツを警護しながら南西に向かって進んでいる。今はとにかく生き残って、彼らに追いつく。彼女はそれだけを考えた。

 

 ――この奥!

 

 通路の先に、リグスの明けた大穴がある。

 数体のグールの間をすり抜けて、アルフェは外へと飛び出した。

 

 わっと視界が開けた。空が見える。星は出ていない。

 

 地上では、いくつかのテントが燃えている。アンデッドに倒されたかがり火が引火したのだろうか。

 

 ――南西へ……!

 

 リグスたちは、そちらに向かった。アルフェの脚力なら追いつけるはずだ。

 彼女の道を遮る者が、アンデッドだけならば。

 

「――よう」

 

 しかし駆け出した彼女の足は、数十歩も聖堂から離れないうちに止まった。

 一瞬、テントの炎が激しく燃え上がり、その男の顔を照らした。

 

「また逢えたな」

 

 待ちかねたという笑みを浮かべ、抜き身の剣を、アルフェに向ける。

 その顔には、見覚えがある。

 いつか戦った、クルツを狙った剣士。どうしてそれがこんな所で、アルフェを待ち構えているのか。

 

「……死になさい」

 

 アルフェは男に何も聞かず、ただそれだけを言い放った。

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