タグ詐欺ではありませんので……許して……
な
書きたいのに時間が足りなすぎる
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調印式6日前
▲帝都ベルン 第二○三航空魔導大隊駐屯地
ターニャは昨日ゼートゥーア中将閣下から受けた大隊解隊命令を部隊員達に告げるべく大隊駐屯地へ戻っていた
既に部隊員が集結しているだろう講堂の扉を前にターニャは扉の把手を取り掛けて呟く
「ふむ……この扉を開くのも……これが最後なのか」
顎に手を置き 昨日事を想い返し思う 昨日は大隊解隊の事をゼートゥーア閣下から聞いた時 大隊解隊が自分の出世の役に立つ事を、そしてなによりも危険な即応大隊の指揮官をやめれる事を喜んだ……
のだが……
「……この感情は……虚しさ……なのか?」
感じた気持ちの正体に気付き驚く、自分は徹底した合理主義者であり、リアリストだと確信していたのに…‼
「ありえん……確かに得難い部下達だ。惜しいとも思うが……」保身が何よりも大事なのだ、と言う言葉は口には出さなかった
「はぁ、やはり感情とは不可思議で厄介な物だな」
合理的に考えれば 危険な最前線勤務から遠退くのだから心から喜ぶべき事柄なのだろう
部下達とて優秀だ 彼等ならば他でも上手くやってくれる
その確信を持って言えるのだから
いや……だからこそなのか……?
「しかし……今生の別れでは無し、あまり感傷に浸るべきではない」
最後に一言そう呟くと軍帽を整え扉を勢い良く開く
▲同地 講堂内
「大隊長入室!」
入室すると予想どうり部隊員達が集結していた講堂で次席指揮官のヴァイス大尉が声を上げターニャへ向かい敬礼すると、それに続く様に部隊員達が敬礼をする
ターニャはそれに答礼しつつ部下達に休むように手で促し講堂内へ進むとゆっくりと中央の台へと上がる
一呼吸いれ兵員を
砲煙弾雨を前にしても泣き言一つ言わず余裕の笑みすら浮かべていた
「副長?」
事情を聞こうと副長のヴァイスに顔を向ければ
少し前まで泣いていたのか、目元を若干赤くした
「実は……風の噂で203大隊が解隊されると聞き及び、皆で先程のまで
照れ臭そうに事の顛末を話す副長にターニャは「なるほどな」と内心苦笑いし、再度部下達に休むよう命令する
だが……何処からその噂を?いや、別段機密でもない。
咎める事はないか、「はぁ」とわざとらしいため息を溢し「お前達は…」と頭を横に振いながらぼやく
「まったく何事かと思ったぞ?それに……ヴァイス大尉?貴官も泣いたのかね?目元が赤くなっているぞ」
「はっ!こ、これお恥ずかしい所を……」
目元を擦りながら照れるヴァイスにグランツ少尉もからかい始める
「大尉殿は意外にも涙脆い所を今回発見致しました」
グランツに続けとばかりに他の
「それはもう滝のように泣いてましたからね」
「おいおい そんなに泣いて無かっただろ?」
「おっと、そうだったか?」
士官連中が軽口を言い講堂内に笑いが起こり
ヴァイスが苦笑い混じりに「勘弁してくれ」と言った所でターニャはそろそろと本題を切り出し始める
「さて諸君……ヴァイス大尉を弄るのはその辺にしておきたまえ、本題に入るぞ」
一声かければ規律訓練された兵士というのは、切り替えがとにかく早い。先程まで軽口を交わし解隊を惜しんでいた部下達の表情が真剣な表情に切り替わっている事に内心満足する
「ふむ、もはや殆どの者が知っているようだが……。参謀本部からの指令を伝える、誠に残念だが203航空魔導大隊は本日もって解隊する事が決定した」
正式に通達される軍令に大隊の殆の者が名残惜しいとそっと眼を瞑る
「……少佐殿、質問を宜しいでしょうか?」
恐る恐ると言う感じに質問を寄越すヴァイスに「無論だとも」と告げると、ではと質問をしてくる
「大隊解隊は即応部隊の必要性低下による物なのでしょうか?」
最もな質問だろう 何故解隊されるかを知る権利が彼等にはあるのだから。戦後を迎え帝国は膨大な犠牲と戦費の補填に追われる中で 真っ先に削減されるのが軍費と言う事だ
帝国政府にとっては国防よりも国内の安定化が喫緊の課題と言うわけだ
「あぁ、概ねその通りだ 戦後だからな。軍も削減できる所から軍費を削っていかねばならんのだろう」
軍は国防を優先したい
政府は国内の安定を優先したい
究極のジレンマだな……
これは各方の責任の違いから来ているのだろう
しかし……周辺諸国の皆様方がこの事を知ったら諸手を挙げて喜んでくれる事だろう
「なるほど……。世間では軍備削減や退役軍人関係の政策で大きく騒がれておりますし、即応部隊解隊もその一環という所ですか……」
クソ忌々しい事に戦争をろくに知らない世間のアホ共はライン戦線やノルデン戦役の激戦で負傷した傷痍軍人への恩給や退役軍人年金・退役金などの手当てを減らせとのたまう始末だ
(まったくふざけた連中だ‼労働災害保険や積立年金・退職金が降りない企業など誰が働きたがる⁉就労精神を失わせることこの上ないぞ‼)と心中で叫び苛立つが部下達の前である事から心を落ち着かせ平然を装う
「……あぁ、まったく戦後直ぐに軍備削減とはな……。帝国は余程資金繰りに苦労しているとみえるな」
「我々は戦後の尊き犠牲という所ですか?」
「そういう事になるな。だが、戦後の尊き犠牲とやらは我々だけではないらしいぞ?聞いた所では中央大陸軍の幾つかの師団も解体され予備役になるそうだ。それにライン戦線ではクソの役にも立たなかった第三親衛機械化歩兵師団も再編という名目で解体されるらしい」
「それは……なんとも……。宮中と関係深い第三親衛機械化歩兵師団まで解体とは肩身が狭くなる思いですね」
「まったくだ」とちょっとした軽口を言い部隊内を和ませ本題を話す
「それでだ 尊き犠牲の諸君の今後だが……いたいけな新兵魔導師への
新兵教育?実戦的ですか?と部下達が各々反応する中 肩を軽くすかしながら「なに」と
「それ程難しく考える事はないぞ 要はラインの時と同じ…… いや、むしろラインの時よりもずっと簡単だろう」
と部下達を見ればひきつった苦笑いを浮かべる
最初こそ弾除けくらいにしかならなかった
「何と言っても戦後だ、敵塹壕へ
新兵に必要なのは何よりも経験だ
そして大変不本意であり誠に悲しい事に戦争は慣れなくてはならない
そうしなければ精神が壊れてしまう、誰も正気で戦争などできないはしない
慣れる事が出来なければその代償を己が命を支払う事になる
「戦時下で最も効率良く教育するならば新兵諸君を塹壕に放り込んで塹壕戦の洗礼を惜しみ無く味合わせれば事足りるが……」
以前ラインの時、大佐殿ともこんな会話をしたな~とターニャが思っているとヴァイスが「では非魔導依存長距離行軍などでしょうか?」と聞いてくる
「それも1つの手ではあるがね、そうだな……懐かしの実弾入り対砲撃防御訓練や極限状態下の耐久訓練などはどうだね?」
かつて203魔導大隊を編成するために行った訓練を勧めてやると……
「確かに効果的なのは身をもって分かっておりますが……」苦笑いを浮かべる副長にターニャはニヤリと微笑み掛けてやる
「そうだろう?ライン組は何の事かわからんか、そうだな……後でヴァイス大尉か各中隊長連にでも聞いてみたまえ、きっと面白い事が聞けるに違いない。さて助言はしたぞ?後は諸君等の考えと能力にかかっているからな……大丈夫だと思うがくれぐれも私の元にクレームが来ないようにしてくれたまえよ?」
隊員一同「「「はっ!!」」」
「大変結構。では……〔コンコン〕ん?来たか……入れ!」
この後の予定を語ろうとした所で
彼女には
「失礼します、少佐殿!大隊公庫から会場への嗜好品運び出し完了致しました!」
大隊が解隊になるので在庫一掃セールとばかりに公庫から
「ご苦労、さて途中になった今後の予定だが……参謀本部のレルゲン中佐殿が大隊送別会用の会場を押さえて下さった。まぁ憲兵の世話にならない程度に皆好きに飲んでくれたまえ」
参謀本部のゼートゥーア閣下は人使いは荒い事で有名だがその分有能な部下には良くしてくださる
その証拠にこうしてレルゲン中佐殿に命じ大隊送別会用の会場を手配してくださったのだ
今度改めて感謝を申し開けねばな
「「「 おぉー!!! 」」」
「やったぁー!!」歓喜する部下達を見ながら微笑む
「さて諸君、お堅い話は終わりだ!会場に向かうぞ!」
「「「 はっ!!! 」」」
全員の見事で綺麗な敬礼を背にターニャは講堂を後にする
隊員達もターニャに続く
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同日 夕刻
▲帝都ベルン 郊外 シュバンダウ街路
作戦局の作戦参謀足るエーリッヒ・フォン・レルゲン中佐は参謀本部の業務をテキパキと終わらせ、副官が運転する車で軍大学の同期の邸宅へ向かっていた
理由は今晩行われる晩餐会に行くためである
レルゲンの同期である彼は由緒ある家柄であり
代々陸軍への仕官が慣習となっており帝国陸軍を陰ながら支えている名家の出である為相応の品を持っていこうと思ったのだ
ふと手に持つ高そうな紙袋に眼を遣る
紙袋の中身は高級ワインなのだが…
あまりワインに詳しくないレルゲンはこれで良かっただろうかと思ってしまう
戦争で国力が落ち 様々な物の生産力が低下している中で この希少と言われる帝国産の高級ワインを手に入れ持ってきたのだ
(気に入ってくれればいいのだが……ん?)
夕暮れになり日が沈みつつある帝都を走る車の中で 何気無く窓に眼を向け街をながめるが……
なんと寂しい事だろうか
戦前ならば日が暮れる程活気に溢れ[華の都]などとも呼ばれていた帝都だが……
現状は…疎らで少ない通行人 その殆どが閉まっている店 路上には失業者だろうか?座り込んで物乞いをする人、酒瓶を手にふらついている人など
虚しい現実だ……[華の都]など
今はその影も無い
その風景を見てレルゲンはデグレチャフ少佐の論文を思い出す
総力戦か…人命を数字としか見ない狂気の戦争……それが国家の崩壊まで続く狂気
そんな
「
レルゲンは副官にも聞こえない声で一人呟く
「世界大戦……そんな地獄が帝国を包めばどうなるか…」
体の芯が冷えるような様感覚をレルゲンは感じていた
それは考えるだけで恐ろしい事だ
だからこそ……
「だからこそ……あの調印式を絶対に成功させねばならん」
ライヒのより良い未来の為に……
会話を書いたり
心中を考え書いたりがムズい…
違和感あったら申し訳ないです(T^T)
お気に入り登録ありがとうございます( ´∀`)
長い会話が続くだけとなっています…
もっと上手く書ければよいのですが…
今後のオリジナル展開について
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構わん、やれ。
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は、早まるな!
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全て心の中だ。今はそれでいい。