書きたかったから書いた偉大なる短編集たちの居住区   作:フラグ建築したい男

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続くかどうかは読者さんに委ねられてるので私は預かり知ら)ないです


とある魔術の全知全能
1.アマデウスという男


 7月20日。

 

 それは、不幸な少年と不遇の少女が出会い、そして少年が記憶を失う日。

 

 同時にそれは、少年が記憶を取り戻す過程で、幾つもの「ナニカ」を救う物語の始まりでもある。

 

 故に、そこに別の物語があっても、なんら不思議ではないだろう。

 

 

 

 例えば、少年に倒された正義の悪党が「悪」を殺す物語。

 

 例えば、落ち零れだった少年が「真っ当な幸せ」を掴もうともがく物語。

 

 

 

 

 

 

 

 例えば―――魔神となってしまった少女と共に歩むと決めた、救われぬ青年の物語。

 

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

 

 学園都市。

 

 超能力の開発を目的としている、日本の「世界でもっとも科学が発展している都市」。超能力の開発と言う機密事項が満載の場所故なのか、警備体制は万全、一般人は一部の機関を除いてほぼほぼ入る機会などない場所。

 

 そんな都市の学生は、全員が何かしらの超能力を有している。ほぼほぼ能力がないのと変わらないような無能力者から、たった一人で軍事力としても活用可能な超能力者まで、多種多様である。

 

 少年、上条当麻も能力を持つものの一人だ。ただし、漫画のヒーロー達のように活躍できそうなご大層な超能力者ではなく、ただの無能力者だが。

 

 

 

 学園都市で生活している学生達のほとんどは、単なる無能力者だ。精々いいところで異能力者程度だろう。強能力者くらいになると、一気に出会う確率は減る。

 

 

 

 それはさて置き、上条当麻は現在進行形で追いかけられていた。かれこれ、この逃亡が始まってからどれだけ経つだろうか。普段ならばもう少しすれば自分の寮に帰っている時間だ。

 

 

 

「この野郎、待ちやがれ!」

 

「待てと言われて待つヤツがいるかぁ!」

 

 

 

 後方確認。追いかけてくる不良たち、見たところ十数人。対する逃亡者、自分ひとり。

 

 追いつかれたらリンチもしくはカツアゲ待ったなしである。金品がほぼ無いような自分の場合、リンチの未来しか見えないわけだが。

 

 

 

「あぁ、もう、不幸だぁーーー!!!」

 

 

 

 前方確認、学生の集団発見。ここは間をすり抜けて追っ手を撒くことにしよう。そう思い、ささっと通り抜け・・・ることに成功した。本当に自分かどうか疑わしいほどの幸運が発生した。

 

 普段ならば、ここでまた失敗して追っ手を増やすことになるのだが、珍しいこともあるものだ。

 

 さて、このあまりにも珍しすぎる(というより初めてかもしれない)幸運を逃すようなことをせずにさっさと逃げ―ドンッ!

 

 

 

「うわっ!?」

 

「うおっと・・・」

 

 

 

 ここで持ち前の不幸が発動。前方不注意だったこともあり、目の前の誰かに激突。

 

 なるほど、自分はとことん不幸だ。先ほどの幸運はこの不幸を呼び込むための前触れだったか。そう思ったが・・・

 

 

 

「少年、大丈夫か?」

 

「・・・へ?」

 

 

 

 いつまでたっても予想していた怒鳴り散らす声が聞こえない。どころかこちらを心配する声。「あれ?」と上条は思った。普段の自分の不幸さは一体どこへ行ったのか、もしやこれは夢か幻か、はたまた蜃気楼か。まるで一般人な(服装は大分奇抜だが)青年がいるではないか。

 

 とりあえず無難に「大丈夫です」の一言を。そして幻覚かどうか確認しようとしたところで。

 

 

 

「「「「立ち止まるたぁいい度胸だなぁ!!?」」」」

 

「ヒェッ!?」

 

 

 

 後方から、撒けたと思っていた不良たちがやってきた。まあそれもそうだろう。抜け出してからそう進んでない場所で立ち止まっていたのだから。

 

 気づけば周囲は完全に囲まれており、流石にこの状態からは逃げ出すことなど不可能だろう。これは病院送りになること間違いなしである。

 

 小萌先生や青髪ピアスはお見舞いに来てくれるだろうか。・・・青髪ピアスの場合、俺目当てじゃなくナース目当てにお見舞いに来そうだな。

 

 当麻はこの状況下で逃げ出せるなどと言うことは考えておらず、既に病院生活のことを考えているようである。と、そこへ先ほどの青年がこのように言い出した。

 

 

 

「少年よ、追いかけっこをするのもいいがな、追いかけてこさせる人数くらいはまともな人数でやったほうがいいぞ?主に通行人に迷惑をかける」

 

「これが普通の追いかけっこだったらどれだけ楽なんでしょうかね!?」

 

 

 

 なんとも呑気なことを言い出した青年だが、上条が漏らした愚痴に反応。こんな状況下だというのに色々聞き出した。一体どのような経緯でこのような事態に陥ったのか、具体的に生命の危機とかは感じているのかどうか。(ちなみにその状態でも不良はにじり寄ってきている)

 

 

 

「そうかいそうかい。・・・んじゃ最後に」

 

「なんだよ!?」

 

「少年、助かりたいか?」

 

「勿論だよ!!助かるならな!!」

 

 

 

 もうリンチまで時間が無いので思わず粗雑な受け答えになってしまったが、それでも助かりたい願望はある。それは勿論だ。誰が望んで殴られるものか、と。

 

 

 

「OK,boy.それじゃあも少し俺に寄れ」

 

「はぁ!?」

 

「「「「覚悟しやがれぇ!」」」」

 

 

 

 もう藁にも縋る思いで、青年に寄ることにした。ついでに言えば少しでもこの青年にも殴られるターゲットが分散するように。

 

 そして、顔面に来るであろう衝撃に身を構えた次の瞬間。

 

 

 

 不良たちが弾き飛ばされた。

 

 

 

 正確には、歩道の一定範囲内で、まるでスーパーボールが段ボール箱の中で暴れるかのように振り回されているのだ。

 

 そして、数秒振り回された後に不良たちは下ろされた。不良たちは全員目を回すか、もしくはぐるぐるバットをやった後のようにふら付いているのでこちらを殴るなどはまず無理だろう。

 

 はて、これは一体どういうことか。

 

 

 

「丁度良かったから助けたんだ。質問良いか、少年?」

 

「え」

 

「この都市の理事長がどこにいるか知らないか?俺はそいつに用があるんだ」

 

「・・・へ、理事長?知らないですけど・・・」

 

 

 

 そもそも理事長という名を聞いたことはあれど、実際にその名を聞いたことは一度も無い。

 

 そう答えたのだが、それに対して青年は。

 

 

 

「ふうん・・・OK.理解したよ少年。Thank you so muchてやつだな」

 

 

 

 不適に笑いながらそう答えた青年は、気づけばどこかに消えていた。

 

 

 

「・・・あれ?」

 

 

 

 

 

 当麻は気づいていなかったが、

 

 

 

 ただ唯一残っていたのは、

 

       微妙に揺れているように見える空間だけだった。

 

 

 

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

 

 巨大な生命装置の中で浮かぶ、男とも女とも、若者とも老人ともとれる不思議な人物がいた。

 

 人間、アレイスター・クロウリーというその人物は、目だけを動かして学園都市内を見ていた。

 

 

 

(ふむ・・・今のところ計画に影響が起きそうなものはない、か)

 

 

 

 そう思い、映像ウィンドウを一度閉じようとしたとき、想定外の人物が映りこんだ。

 

 女のように長い黒髪、黒のズボンと無難な白Tシャツの組み合わせとそれに被せるように羽織った革の長コート。腕は通していないようで本当にサラッと羽織るだけのようだが、それでもその格好は学生と見るには余りにも突出して異質だった。

 

 アレイスターは、その人物に過去に会ったことがある。どれだけ時を費やしても、絶対に越えることが出来ないと思った唯一の人物だ。

 

 その人物の目が、一瞬だがコチラを覗くかのような目つきだったのだ。

 

 

 

(・・・これは)

 

 

 

 瞬間、ウィンドウの中の人物が消えて、ウィンドウを背にして目の前に現れた。

 

 

 

 

 

「よう、アレイスター」

 

「・・・やはり貴方か。フラーテル」

 

「おう、その通りだ」

 

 

 

 目の前の男、フラーテルはやけに深い笑みを浮かべながらコチラを覗き込んでいた。

 

 

 

「暫く会わないうちに、なんとも愉快なモンに引っ越したじゃないか。新居のご感想はどうだ?」

 

「そうそうに死ぬことが無いだろうから重宝しているよ」

 

「そうかいそうかい。よかったじゃないか」

 

「ところで、貴方はどういった用件で来たのかな?」

 

「ああ、それなんだがな?俺がお前に預けたあの子。最近どうしてるかなと思ったのさ。いくら自分自身だとしても、気持ちはやっぱり我が子を相手にしてるようなものでさ」

 

「・・・すまないね、あの子は体調不良で、とある医者達が頑張ってくれてるが・・・」

 

「そうか・・・いや、いいんだ。お前がちゃんと扱ってくれてるようだからな」

 

「それにしても、やはり貴方でも見えないものか?」

 

「ああ。俺が俺自身を見れないように、あの子に関することなどは一切見れないものなんだ。困ったものだろう?」

 

 

 

 フラーテルはそう呟き、生命装置から少し離れた。そして少し自嘲も含んだような言い方で笑った。

 

 

 

「それにしても、貴方があんなモノを持っていたとは驚きだよ。しかもその能力が『原石』でもあるとはね」

 

「そんなに驚くことか?能力持ちでも魔術くらいは扱えるだろう?」

 

「そもそも超能力とは才能ある者が扱う術だ。反対に魔術とは才能無き者が、才能ある者に対抗するべく編み出した術であり、そもそものプロセスが違うのだよ」

 

「俺にはよくわからんね」

 

 

 

 よく言う。どうせ脳内ではその真理にすら触れているのだろうに。

 

 だがアレイスターはそれを口にもしない。

 

 

 

「さてと・・・それじゃあ、俺は帰らせていただくよ。またな」

 

「ああ。また来てくれ」

 

 

 

 気づけば、若干の歪みがある空間が残されているだけで他には誰もいなかった。

 

 アレイスターは思考する。彼が接触を図るなど余りにも珍しい。となると、そろそろ計画が始まることを理解しているのだろう。遠まわしの警告かナニカだろうか。「我が子に何かがあれば、決してお前を許さない」といった類の。

 

 それにしても、と思う。彼には少々悪いことをした。

 

 

 

(すまないな、フラーテル。君の子は私の計画のために働いてもらう)

 

 

 

 そのために、『妹達』計画のプロトタイプである『多才能』計画を作ったのだ。既に作られているものを活用しないのは、それに対する侮辱だろう。

 

 

 

 

 

  裏

 

 

 

 

 

 我輩は転生者である。名前はもうある。どこで生まれたかも知っているが、流れを壊さぬためにもこれを言うのが定めだろう。物心ついたころには暗い場所でずっと研究を・・・あ、流れがありきたり?そうですか分かりました。ハイ。

 

 というわけで私は転生者なのです。前世の名前はなんかもう忘れました。現在の名前?なんかすごい仰々しそうで厨二臭いけど聞きます?

 

 ・・・あ、そうすか。

 

 えー、私の名前は『アマデウス・アニマ・フラーテル』と申します。前世でなんか色々考えてた思い出深い名前です。黒歴史的な意味で。いや、まあソレは置いといて。

 

 

 

 私がどういう感じで転生したかをいいましょうか。では失礼して・・・

 

 

 

    正直あんま覚えてないっ(キリッ)!

 

 

 

 例えば、例えばよ?こう、神様みたいな人に出会いました~みたいなくだりも覚えてないです。なんていうか、気づいたらこの世界で生まれて、あれよあれよと言う間に時が流れて行きましたといいますか。

 

 まあとりあえず色々あるから箇条書きでまとめときますか。

 

 

 

・気付けば転生してた(神様転生な展開なし)

 

・超長生きなう

 

・名前が厨二臭漂う。ちなみにラテン語で意味がそれぞれ

 

        アマデウス「神様に愛された子」

 

        アニマ  「魂(の)」

 

        フラーテル「兄弟」

 

                         である

 

・なぜか一部の人の未来と言うかが分かる

 

 

 

 という四点セット。ナニコレ。めっちゃ・・・めっちゃ踏み台臭漂うんだけど。

 

 こんなにチート匂わせるものが揃ってて踏み台じゃないとかありえんよなぁ!?

 

 

 

 閑話休題。

 

 実は自分はつい最近まで自分の研究室に篭っておりましたので、現代に色々疎い状態なんですよ。なので今現在が何世紀かすら分からない状態でね。服装も、私が外で活動していた頃の服装そのままなんだ。おかげで現在悪目立ちしているのを自覚真っ最中。やめて!恥ずかしいから私を見ないで!

 

 今回私がわざわざ外に出たのはね、知り合いに預けた我が子の様子を確認しに来たんですよ。いや、恋人との子供はまだ作ってないよ?

 

 けどほら。言うの遅れたけど、この世界、普通に魔術が発達してる世界だから。作ってみたくない?ホムンクルス。女の子ホムンクルスを造るとなると、将来成長したときに「ご主人様と一緒に服を洗わないで!」とか言われるかもしれないし、仮に言われたらすごいショックd(ry

 

 なので私は男の子ホムンクルスを造ったんだ。以来その子を我が子として育てているんだけどさ、どうにも私は研究もしたかったから、知り合いに育てるのを頼んで、代わりにソイツのトコに遊びに行ってたのよね。けど研究所を離れられない研究始めちゃったから行くに行けなくなっちゃって・・・。そんなわけで久しぶりの触れ合いです。めっちゃ気分ウキウキ。ウキウキしすぎて猿になりそう。ウキー!

 

 

 

 さてと・・・確かアイツはここで理事長始めてたんだっけ?理事長・・・え、どこ?

 

 ・・・ここの学生さんに聞けばいいかな。

 

 

 

 私が今いる都市。名称『学園都市』は、学生全員が超能力を所持している。超能力とかなにソレ私も使いたい。ずっと前に知り合いが超能力について話してたからそう言ったんだけど、ソイツ曰く「魔術使っちゃうなら体が色々起こして死ぬから駄目です」言われてガックリしました。

 

 俺もサイコキネシスとか使いてぇよぉ(泣)!

 

 ていうかそんな都市の理事長て・・・。要するに市長的な立ち位置でおk?

 

 

 

 とりあえずソイツの場所に行くために学生さんに道を聞くしか・・・

 

 

 

ドンッ!

 

 

 

 およ、誰かがぶつかってきた。前方不注意・・・歩きスマホは駄目だよ?

 

 とりあえずぶつかってきた少年を確認する。ツンツンとした髪が特徴的な少年やな。ツンツン少年と命名・・・しようとしたところで少年の名前その他未来が脳内に。あ、ハイ。少年の名前は『上条当麻』と。・・・うわぁ、なんとも厳しい道を進む未来だなぁ。ていうか上条・・・?なんかで聞いた気がするけど・・・わかりゃん、まあいいや。この少年に色々聞こう。そう思ったところで、ふと周囲を見回してみる。・・・不良に囲まれてます。これはアレですね、どちらかが悪くてどちらかには非は無いアレですね。

 

 とりあえず身近にいる上条くんにお話を聞く。すると色々言ってきたけど、結局は不良さんが色々横暴な要求をしようとしてきたから逃げたことが判明。ハイ不良さんに痛い目決定です。

 

 上条くんに一応救助要請を出させたので正当防衛に・・・正当・・・場合によっては過剰防衛になるかな・・・まあいいや。

 

 

 

「OK,boy.それじゃあも少し俺に寄れ」

 

「はぁ!?」

 

「「「「覚悟しやがれぇ!」」」」

 

 

 

 おおっと、素がたまに出ちまうな。一応すぐに日本語にはしたけど英語が混じる変な文に・・・恥ずかしい!

 

 さて・・・とりあえず目を回させる感じでいいかな?

 

 

 

 俺と上条くんの周囲に結界を二つ作成。結界は不良たちを囲う感じで、俺達を中心とした同心球状の形だ。その中で不良たちにはきりもみ回転をしながら結界に反射されまくる寸法だ。一定の時間が過ぎると自動的に魔術が解除されるように、俺と魔術との魔術回路は切っているから大丈夫。仮に上条くんが俺に触れてきたとしても大丈夫。え、結界に触れたら?・・・。やっべ、対策してない。いや、してたとしても無意味なんだけどさ。

 

 とりあえず無事に魔術は終了し、不良少年達は肉体に一切の傷を負うことも無く目を回してくれた。いやぁ、上条くんがちゃんと動かない子でよかった。さて、上条くんに質問と行こう。

 

 ズバリ上条くん、きゃつが普段いる場所は!?

 

 ・・・あ、ご存じない?そっかぁ・・・

 

 

 

 少々というか中々どうして「探すのメンドクサ」という気持ちが強いのもあり、明後日のほうを見ることで落胆した顔を上条くんに見せないようにする。・・・よし、気持ちを切り替えて。

 

 それじゃあ上条くん。じゃあの!さて、探すのメンドクサイから適当に移動するか。ソイヤッサ!

 

 

 

 あヤッベ。不良たちの後始末しないで来ちゃっt・・・うぉぉ!?アレイスターテメェ、イ、イキナリ目の前に出てくるんじゃねえよビビるじゃねえか・・・あそうだ。俺が移動したんじゃん。バカかよ俺。いくらアレイスターとは言え、八つ当たりするのは間違っている!!

 

 とりあえずアレイスターが変な装置に入っているので、そのことを弄っておく。どうやら死ななくなる装置らしい。・・・ちょっとそれ量産できない?ていうかホント、前から思ってたけどこの世界って科学発展しすぎでしょ。なんだよ生命維持装置で何千年も生きることが出来る、て。神かよ。

 

 まあそこはいいや。アレイスター。あの子最近どうなん?ていうか今会える?

 

 そんなことをアレイスターに聞いてみるも「無理です」の一言でした。

 

 どうやら今日も体調が悪いようで。はあ・・・ホムンクルスの特徴なのかなぁ。アレイスターによると、俺が生み出した(アレイスターに預けた)その日からずっと体調が悪いらしい。・・・そこも考慮して生み出しておけばよかったのか・・・。

 

 しょうがないから、後は世間話でもしながら時間潰すか。とりあえずアレイスターが『元』俺の能力について話してきたのでそれについて語ることにした。ていうか・・・え?あの能力でも持ってるやつは普通は魔術使えないの?え、普通に使ってたんですが。え、俺だけ特殊仕様?やめて!これ以上踏み台要素を俺に寄越さないで!

 

 意地悪してくるアレイスターは嫌いなので私帰ります!帰らせていただきます!

 

 じゃあね!今度こそあの子に会わせてね!

 

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

 

 我が家兼我が研究所に着いたらその前で誰かがお祈りしてたんですがそれは。とりあえず「加藤リック」「加藤リック」うるさい神父さんチックな誰かには帰っていただく。

 

 あ”ぁ”!?「老婆性交」!?絵面が気持ち悪ぃ!消し飛ばすぞテメェ!!大体なあ、昨日も変なやつが来たんだよ!昨日は「プロテス担当にご加護を」とかずっと言ってやがんの!何!?うわさのプロテス担当はテメェか「加藤リック」!!逃げんなや、プロテスかけることから逃げんなや!失敗したらPTメンバー全滅!?うるせぇ、それがお前の役割だろう!他人に迷惑かけるなよ!大体、そんなゲームごときで神頼みみたいに俺に頼りに来ないで!?俺はそもそも神じゃねえし!仮に神頼みするとしたら他にあるでしょう!例えば合格祈願とか、安産とかさぁ。なんでプロテス担当くんと、そいつの性癖に加護を与えなきゃならん!?俺が神様だったらビックリだよ!!

 

 

 

 はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。

 

 ・・・とりあえずお帰りください。あ、素直に帰ってくれるんだ。けどそんなさあ、山姥を見たみたいに急いで帰らなくてもいいじゃん。

 

 

 

  ◆  ◆  ◆

 

 

 

「・・・ん、お帰り、アマデウス」

 

「ただいま」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ―――オティヌス。

 

 

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