「英雄女帝ギルガメッシュ。貴女いえ
「ああ間違いないぞ紅髪の魔王。故に戦争を起こそうとすれば
サーゼクスは確認するようにギルに聞くとギルは頷き肯定した。もしそれに反すれば種族が滅ぶとサーゼクス達は感じた。
「分かった。流石に貴女を敵に回そうなどという愚かな選択はしない」
「私も同意見です」
「俺もだ」
「そうかなら・・・和平とやら結ぼうではないか」
サーゼクス達はギル達
『!?』
「何を驚く?貴様らは初めからそのつもりで集まったのであろう?」
ギルは首をかしげ答えた。実際その通りだった。この会談は和平を結ぶつもりできている。ギルがそれに気がついていることに驚きを隠せなかったがアザゼルは肯定するかのように言った。
「そうだな。さっさと結んじまおうぜ」
アザゼルの言葉にもサーゼクスとミカエルを少し驚いていた。
「英雄女帝。貴方に1つ聞いておきたい。
「
ミカエルが質問するとギルは三人にトップを見て言った。迫害を受けた者という言葉に反応したものがいたがギルは気にしていなかった。ギルの言葉を聞きミカエル自身も耳が痛く、同時に何故それだけの種族がいながら組織が崩壊しなかったかが分かった。ギルの圧倒的なカリスマ性。王としての器。他者を導く魅力。どれをとってもギルが勝っていた。
「・・・分かりました‥これが格の違いというものですか・・・長としての」
「フハハハハ。己の未熟さを知ったか天使長よ。貴様はどうあがいても聖書の神には慣れん。故に貴様は貴様よ。悩み、足掻き、葛藤せよ。貴様が貴様の道を見つけよ。だが見つけられるかは貴様次第・・・励むがよい」
ギルがミカエルを見透かしていることにミカエルは驚いていた。ミカエルは聖書の神の代わりにシステムを管理している。ミカエルも自身も聖書の神のようにと聖書の神のようにあろうとしていた。しかし、それは叶わなかった。例えばジャンヌ・ダルクに声を届けたが彼女を救う事は叶わなかった。その結果ジル・ド・レェのような殺人鬼を生み出してしまった。
ギルの励みの言葉に少し救われたミカエルは更にギルの王として器を知った。
「はい。感謝しますよ英雄女帝・・・・・・それにしてもアザゼル。和平に貴方が賛同とは驚きましたね」
「信用ねーな」
「当然だ。神器やその所有者……特に白龍皇を手中に収めた時は流石に肝を冷やした。また戦争をしようとするものだと思ったよ」
「……まあ神器に関しては若干俺の趣味が入っているんだけどよ。備えていたのさ。ギルガメッシュお前も分かってんだろ?」
アザゼルはミカエルやサーゼクスの言葉を聞いて答えギルに視線を向けた。
「
「二人共分かっているようだが分かるように説明してくれないか?」
サーゼクスはギルが慢心を捨てるという言葉を聞き緊張した様子で聞く。
「ああ。確かに俺は神器を集めていた。それは趣味の一環でもあるし、それに・・・・・・ある存在を危惧してだ」
アザゼルの言葉からするとその存在の異常な存在であることが分かった。
「それはある組織でな、このことは俺達、堕天使サイドも少し前に露見した事実なんだが……特にその組織のトップがヤバいなんてものじゃない。マジで世界を滅ぼせるくらいの奴だ。そいつらに対抗するためにも、今は俺達は争うべきじゃねえ」
「……まあ我々天使側も和平を持ちこもうとは思っていましたが、まさかそんな事情があるとは思いもしませんでした」
「悪魔である我々も和平を望んでいる。だがアザゼル、君が危惧するほどの組織、そしてそのトップに君臨している存在を教えてほしい」
「その組織の名は―――」
組織名を言おうとした瞬間時間が止まった。