イメージが思うように纏まらなくなってきているんですよね。
一応、ベースはウィング0に決めてるんですが[TV版][EW版]の
どちらにしようかどうしても決まらない状態です。
だってどっちもかっこいいし、戦闘スタイルも好みにストライクなんで。
リクセルはその日、敷地内の草原で刀を振るっていた。
百発百中の狙撃手だが、刀を使った剣術も得意とする
つまり遠近両方に対応できるのだ。
袈裟懸けに振り下ろし、突き、そして薙ぎ払い
その動作を流れるようにした後、刀を鞘に戻し
タオルで汗を拭いて、水を喉に流し込む。
直後、気配を感じたので切っ先を背後に向ける。
「ちょ、ちょっと!またこの展開?!」
[絶体絶命]と書かれた扇子を広げ、楯無は慌てて後ずさる。
「一樹の言っていた生徒会長か」
刀を下げ、リクセルは楯無を見据える。
「あら、知ってたの」
「織斑教員を差し置いて最強を名乗るバカだと聞いた」
「ひどい!」
リクセルは確かに紳士的だが、時には問答無用に
毒舌を吐いて相手を傷つける。
特に相手が信用できない時は。
「して、何用か」
「貴方を生徒会にスカウトしに」
[大歓迎]と書かれた扇子を広げ、大抵の男が落ちるような笑顔を浮かべるが。
「断る、私には何の得も意味もない」
「また即答?!」
一樹同様、取り付く島もない返答に唖然とする。
そこに、一人の人物がランニングで流した汗を拭きながら歩み寄る。
「なんだ生徒会長、今度はリクセルを勧誘か?」
一樹である、それも片手に某
ホッケーマスクの殺人鬼も裸足で逃げ出しそうなチェーンソー片手に。
「ねえ……そのチェーンソー何に使うのかしら?」
流石の生徒会長も、今の一樹は怖いらしい。
死神の笑みを浮かべながら強力な凶器を持っていたら怖いのは当然だが。
「ちょっとお願い、彼を止め………」
「何か?」
リクセルはリクセルで、よく切れそうな西洋柄の刀の刃を拭いている。
これもこれでかなり怖い光景だろう。
「お嬢様」
ふと、違う声が聞こえてくる。
同時に、楯無がギギギと擬音が付きそうな動きで後ろを向く。
「……虚ちゃん」
「朝早くからの勧誘は結構ですが、職務が滞ってますよ
いい加減仕事を再開してください」
本音の姉、虚だった。
実は楯無は生徒会長としての職務を殆ど放り出して
簪達の様子を見ていたので、やらなければならない
仕事が溜まりに溜まっているのだ。
「貴女は?」
「申し遅れました、私は楯無お嬢様にお仕えするメイド
布仏虚と申します、本音の姉です」
「貴女が、話は聞いております」
お互いにお辞儀をするリクセルと虚。
そしてリクセルが再び向き直る。
「して、どれほど職務が溜まっていたのだ?」
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「終了である」
「お終いっと」
「………」
見れば分かると虚に案内され、本音が待っていた生徒会室に入ると、
何の冗談だと言いたくなるほどの書類の山が積み重なっていた。
事実天井に届きそうなほどの書類の山が部屋の大部分を占拠していた。
よくもまあ、これだけため込んだものだと一樹達は揃ってあきれ顔を浮かべる。
そして無視するの後味が悪いと、書類仕事を今回だけ手伝うことになった。
しかしここからが異常である。
2人はその書類の山の9割を僅か10分ほどで一つのミスも無いまま終わらした。
元々フォーチュンで書類仕事を毎週のようにしていた結果、
2人の事務能力は恐ろしいほどに高くなっていた。
別に珍しいことではなく、フォーチュン所属員にはよくあることだ。
「これで失礼する」
「次は手伝いませんよ」
残像ができるほどの仕事速度に開いた口が塞がらない三人を尻目に、
2人は駆け足で朝の準備を始めるのだった。
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その日、一樹は学園祭でのクラスの出し物を決める会議で
クラスメイト達の意見を纏めていたのだが
「桜野一樹のホストクラブ!」
「桜野一樹とツイスター!」
一樹と○○といった意見しか出てこないので怒りが溜まってきている。
「こんなもの誰が喜ぶ」
「私はうれしいわね、断言する!」
「そうだそうだ!女子を喜ばせる義務を全うせよ!」
「桜野一樹は[バキッ]……」
一樹が不気味な笑みを浮かべながらチョークを握りつぶして粉にする。
1-1メンバー全員(秋斗・箒を除く)は経験上、これが
一樹が本気で怒っている合図だと分かっている。
前に他のクラスメンバー(女尊男碑のバカ)が似たようなことをして
一か月は自室から出られなくなったことは記憶に新しいのである。
なお、その女子生徒は男を見るだけで土下座して許しを請うほどトラウマになっている。
「そんなふざけた考えしか出てこないなら、その頭いらないよな」
悪魔の笑顔でチェーンソーのスイッチを入れて構える一樹。
これだけでスプラッタ映画の宣伝ポスターの様な絵面だ。
「まじめに考えましょう」
「うん、命が惜しいです」
途端に大人しくなるクラス面々、
誰も怪獣を起こすような真似はしたくないのだろう。
「なら、メイド喫茶などどうだ?」
「ほう……」
意外なことに、ラウラからそんな意見が出る。
「客受けが良い上に、経費を稼ぐことができる
招待券制で外部から人が来る以上、休憩所としても需要があるだろう」
「なるほど、皆はどうだ?」
その意見にクラス一同が賛成し、機材や衣装等の相談会議に移行した。
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「くそ……くそ!くそ!くそ!くそ~!!」
その日の休み時間、一人誰もいない場所に居た秋斗は
ひたすら壁を殴り、蹴り続けていた。
元々最初の試合で不信感を持たれ、言葉の節々に
どこか相手を見下しているような気配がしていたのが共通認識だ。
そこに臨海学校での命令無視が噂として広まり、
箒ほどの頻度ではないが、独り善がりの逆恨みで一樹達に殴り掛かる光景を
何度も何度も目撃され、しかも夏休み終了後、
とうとう本性を隠し切れなくなった秋斗の評価は下がり続けていた。
それは唯単に、自分がやってきたことの結果でしかない。
だがそれでも………
「あの屑が!僕の邪魔ばかりしやがって!」
それでもなお、秋斗はそれを認めず、恨み続ける。
自分は悪くない、相手が悪い、それが事実。
そう思わななければ自身を保てない、それほどまでに
秋斗の精神は歪で……そして幼かった。
「力が欲しいか?」
いつの間にか、秋斗の後ろに男が立っていた。
紺色のスーツに赤いネクタイ、そして獣にひっかれたような怪我。
誰もが不審者だと口を揃えて言うだろう。
「なんだお前は」
「質問に答えろ、力が欲しいか?」
秋斗は鬼の形相を浮かべ、歯ぎしりしながら吠える。
「欲しい!天才の僕の足を引っ張る屑野郎を!
それにひっついてる見る目のない雌豚どもを!
僕を認めない能無しどもを殺せる力が!!」
彼を見ていれば誰もが言うだろう、救えないと。
「ならばこれをやろう」
男は懐から黒い水晶らしきものが入った機械の部品を二つ取り出す。
「これを君のISにつけるといい、そうすれば凄まじい力が手に入る」
古今東西、悪魔との取引は絶対にやってはならないことだ。
しかし秋斗は一樹に勝ちたい、その一心で
「いいだろう、対価はなんだって払ってやる」
その取引に応じてしまった。
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うって変わって4組。
リクセル達も出し物について話し合っていたのだが
残念ながら1組と似たような展開、その後
「まじめにやらないのであれば、私は協力さえもせん」
その一言であれよあれよと意見が纏まる。
一応一組より平和的に解決できたのだから良しとするべきか。
そして結果、四組の出し物はアクセサリーショップに決まり、
リクセルはせっせと金槌を振るい始めた。
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「む?……この反応」
支部にある大型コンピューターで、一樹がいなくなった時の状態を調べる樹。
そのデータを洗い出している時、一つの数値に目が留まった。
「どったの?」
後ろからスピードルよりも更に幼く聞こえる声がする。
鈍い銀色の人間より少し大きいくらいのボディ。
彼の名はステッパー、エクシリオン・スピードルの弟であり、
一樹に一番懐いていたメタルライヴである。
「てっきり別の場所に移動させられたのかと思ったんだが
どうやらもっと別の場所に飛ばされたみたいだ」
腕がまるで八本になったたかのような残像が出るスピードで
キーを叩く樹、そして時間にして1時間弱
彼はそのデータを基に機械を組み立て始めた。
「こいつが完成すれば、一樹とリクセルを探せるかもしれない」
「ホント?!じゃあ」
「落ち着け」
一樹が諭し、再び残像ができるほどの速さで手を動かしていく。
「あの時できた時空の歪みを更に調べた結果、どうやら
2人は別の世界か……平行世界に飛ばされたみたいだ
どちらも無数に存在するんだぞ、宇宙で小石を探すようなものだ」
「あ、そうだった」
すぐにでも探しに行きたいのは樹も同じだ。
この支部全員がそう思っている。
それは頼りで行方不明だと知ったリクセルの兄達も同じだ。
面子の心配もあるが、大事な家族を探したいのは同じなのだ。
「こいつは直ぐにでも完成させる、後はどうやって探すかだ」
樹達が一樹達と再開するのは、もう少し後の話である。
実は次回か次々回あたりで、鈴のガーディアンを登場させようと考えてるんですが、
現在思いっきり迷ってるので、一度アンケートを取ります。
活動報告へお越しください。