-MS-メタリックストラトス《更新停止》   作:アルシェス

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大変お待たせしました。
最近疲れで寝オチ回数増加+冒険者がサクサク進むで遅れました。
申し訳ありません


滅びの序章

「何があった?」

 

麻耶を落ち着かせるために、千冬が要件を問う。

 

「先ほど日本領海内に謎の戦闘機部隊が出現しました

呼び掛けても一切の応答が無くて、自衛隊のIS部隊が出現したんですが」

 

麻耶の表情には戸惑いかがった、本人も未だに信じられない結果だったのだ。

 

「IS部隊が全滅しました」

 

フォーチュン面々以外に、戦慄が走った。

この世界最強の兵器であるISが、一機で小国を滅ぼせる兵器で

構成された部隊が全滅するなど常識外の出来事だ。

 

「待ってて、今映像出すよ」

 

束がホログラムキーボードで映像を出す。

どうやら、IS部隊の一機のデータの様だ。

目前に黒を基調とした三機の戦闘機が猛スピードで向か合ってきた。

 

「見たことが無いな、どこの戦闘機だ?」

「違う……」

 

一樹が冷や汗を流して呟いた。

その時、一人の隊員が真横からアサルトライフルを発射した。

戦闘機は三次元機動性でISに劣る、回避できるはずがない。

だが、それは[普通の戦闘機]ならだ。

突如エンジン部が[足]になり、急上昇して回避する。

そして[腕]が生えた、コックピットと翼部分が折りたたまれて

[胴体]になった、[頭]が生えた。

人型のロボットに[変形]した。

 

「ウォーバードだ!」

 

一樹が叫ぶと同時に、ラーフ製ウォーバード[リンドヴルム]は

機銃だったガンポッドを手に持ち、IS部隊に向かって乱射する。

対ミーレス・対ガーディアン用の兵器にたかがISが耐えられるわけがない、

直撃すると同時に搭乗者ごと粉々になっていく。

そして、映像の主にもミサイルが直撃した、

おそらく信じられない光景を立て続けに見てしまったために、硬直してしまったのだろう。

そこで映像は途切れていた。

 

「「「………」」」

 

重苦しい沈黙が支配していた。

最強だと信じていたISが一方的に蹂躙される。

そんな光景いったい誰が信じただろうか。

 

「ねえ一樹、ウォーバードって何?」

 

重苦しい沈黙に耐えられなかったのだろう。

鈴音が一樹に問いかける。

 

「ガーディアンの一種だ

空軍の為のガーディアン開発計画で誕生した種類で

航空機形態、人型携帯、足と腕が生えた中間形態の三形態に変形できる

防御力は一般的な戦闘機と大して変わらないがな」

 

しかし、その戦闘能力はISを大きく上回っている。

現にIS部隊を全滅させたのだ、決して侮れない。

 

「この様子だと、後十分ほどでこの学園に到着するよ」

「なんだと!」

 

束が計算した結果を言い、千冬が代弁で驚く。

その横で、一樹が端末を操作しながら情報収集していた。

 

「おそらく見せしめが目的でしょうね

先ほどの映像が様々な動画サイトにアップされてますし

おまけに次はIS学園が標的だと予告してますから」

 

一樹が端末の電源を落とし、立ち上がる。

リクセルとリリーもそれに続く。

 

「何処に行くの?」

 

簪が心配げに聞く。

 

「現状、連中と戦えるのは俺達だけだ、なら答えは一つだ」

「待ちなさいよ!だったらあたしも!」

 

鈴音がついていこうとするが

 

「ホンスーの飛行能力じゃ無理だろ」

「う、それはそうだけど……」

 

ISを取り込んで飛行能力を得たとはいえ、

ハッキリ言って申し訳程度でしかないホンスーでは

たいした戦力にはならないだろう。

 

「鈴は学園の防衛に回ってくれ、リンドヴルムは

俺達で何とかする、空戦能力が高いからな」

「幸い、我らには十分な対抗手段がある

心配する必要はない」

 

三人は背を向け、屋外の広い場所に向かう。

 

「兄さん、なぜそこまでする?」

 

マドカが心配げに聞いたので、

一樹は出入り口の場所で背を向けたまま答える。

 

「この世界がどうなろうと知ったことじゃない

だが、お前らは守りたい……俺にとっては大切だからな」

「力無き者を守るのは騎士の務め、

そして妻になるやもしれん人を守れんでは話にならん」

「私も、皆さんが大切ですから」

 

そう言い残し、今度こそ三人は部屋を出ていった。

 

___________________

 

学園の校庭に来た一樹達は、リンドヴルム部隊の進行方向を睨む。

 

「アルプス・エクエス、ガーディアンモード、リアライズ(起動)

 

一樹がそういうと同時に、虹色の光に包まれ

18mの人型兵器、アルプス・エクエスの本来の姿が現れる。

 

「炎の聖霊よ、汝の御力をここに示したまえ」

 

炎が巻き上がり、スパシィも18mの巨体に変わる。

 

「ウシャス、ガーディアンモード、リアライズ(起動)

 

ウシャスもまた、12mの姿に変わる。

 

「各自、機体状況チェック」

「コンディショングリーン、出撃準備完了」

「こちらもだ、久しい操縦桿操作だ、抜かるでないぞ」

「お前もな……ホワイトファング、出撃!」

 

リンドヴルム(風の王たる竜)を迎え撃つ彼らの肩に書かれた、

胸鰭が翼になった海豚の部隊紋章が、夕日に照らされて輝いていた。

 

___________________

 

先頭を飛ぶリンドヴルムのリンケージはほくそ笑んでいた。

この世界最強だとうたわれたISはあっという間にガラクタに変えられた。

あまりにもお粗末で弱い、あれではライトニングミーレスの方が万倍強かった。

まあ所詮は時勢によって愉悦に浸ってるだけの愚物。

守るために命を懸けるフォーチュンや連邦軍と比べるなどおこがましい。

そう思いながらIS学園を目指して飛んでいた時、アラームが鳴り響く。

同時に、右後ろを飛んでいた僚機が突如爆発、墜落する。

慌てて前方を睨むと、V字アンテナとデュアルアイを持つ白いガーディアン、

西洋竜を模した赤いガーディアン、天使の様な茜色のガーディアンが猛スピードで

武器を構えながらこちらに向かってくる。

その肩に描かれた、胸鰭が翼になった海豚の部隊紋章、

間違いない、フォーチュンでも有名な飛翔市支部第三遊撃部隊、

[スカイ・ドルフィンズ]通称[海豚の皮を被った腹ペコ鯱]

居るなんて聞いてないぞと、リンケージは唸る。

しかし否定したところで現実は変わらない、直ぐに思考を切替え、

機動性を生かして距離を取る。

AL粒子とアビテクがあるとはいえ、

ウォーバードの防御力は唯の戦闘機と大差は無い。

小口径のバルカン砲でさえ、致命傷になりかねない。

しかし、突如天使型からミサイルが雨霰に発射される。

慌てて回避行動に移る、隣に居たもう一機の僚機が

竜型の持っていたスナイパーライフルで撃ち抜かれた。

勝てない、そう悟ったリンケージの行動は早かった。

スロットルを全開にして閃光弾をばら撒き、直ぐに離脱する。

しかし、[腹ペコ鯱]と謳われた彼らが早々敵を逃がすはずがない。

白いカバリエ級らしきガーディアンが爪を振りかぶっていた。

何とか回避か防御しようとするがもう遅い。

特殊合金の爪が、コックピットを貫いた。

 

______________________

 

「敵勢力、全滅を確認しました」

 

最も索敵能力が高いウシャスから得られた情報を元に、リリーが報告する。

 

「よし、できるだけ残骸を回収して帰投する

ISに支配された世界は気に喰わないが、要らない

争いの火種を作るわけにはいかない」

「分かった」

 

巨大なロボットが浮いている残骸をせっせと回収する。

その光景は、何とも言えないシュールさを出していた。

 

「これで終わりじゃないだろうな」

 

不安げな表情で呟く一樹に、通信が入る。

相手はシャルロットだ、おそらく束が回線周波数を割り出したのだろう。

 

「い、一樹……大丈夫?」

「心配するな、もう終わった、これから残骸を回収して帰投する」

 

通信用モニターには、暗い表情を浮かべる

千冬と束が写って、正直痛々しかった。

 

「どうしてこうなったのだろうな?」

 

マドカがシャルロットの後ろで首をかしげる。

 

「大方、家族だから何でも分かってる、そう思ってたんだろう

でも実際には何一つわかっていなかった

だからそこにあった[歪み]を放置し続けて、

とうとう後戻りできないところまで来ちまった

そうゆうことだ」

 

____________________

 

それは一樹と樹が一緒にデルフィングの整備をしていた時だ。

樹はガーディアンだけでなく、ペットロボから家電製品まで、

様々な物を作っていた。

一樹はその時、理由を聞いた。

 

「俺の両親はな、チビガキだった時に死んだ」

「え……」

 

ちしかに、一樹は祖父母を見たことが無く、

リビングに昔の家族写真が写っている程度だった。

 

「コロニー開発の技術者だったんだが、ヴォルフと戦争の前に事故でな」

「……ごめん」

「気にするな、俺の記憶に居る両親は……いつも笑ってるからな」

 

一樹は思わず手を止める。

 

「人々の暮す場所を造る、それは未来を作ることだ

それきっと、とても素晴らしい事なんだ、よく言っていた

だから、俺もその道に行くことを望んだ、こうなっちまったけどな」

 

機械油で汚れた顔を擦り、樹は一樹を見る。

 

「大人には責任があるんだ、今を生きるガキ共の為に、

生まれてくる子供孫の為に、より良い未来を創る責任がな

その為に、ガキ共が[学べる]場所を作らないといけない

学校で教える勉強以外にも学べる場所を、な」

「俺にはよくわからないな」

 

一樹が首を捻る。

 

「そのうち分かるさ

ガキは純粋でしぶといからな、善悪関係なく自分の養分に変えちまう

ガキだからってあーだこーだ言いたくないんだよ

出来る限り自分で学ばせる、それが大事だと思うわけだ

まあ、お前がガキをこしらえれば分かるだろうな」

 

 




新しいアプリ[デジタルフロント]を買いました。
新しいガーディアンが追加されています。


アウトレンジ:イメージ[鉄人28号][ジャイアントロボ]

遠隔操作で動かすガーディアン。
攻守に優れ、移動面に難があるので、スーパー級と大体同じ。


グラムメタル:イメージ[エルガイム][ファイブスター物語]

遠い宇宙の国家[青函連合王国パルテア]独自のガーディアン。
射撃ビーム兵装に高い耐性がある。
最初は公式サイトからのダウンロードコンテンツとして登場。


メタトロン:イメージ[バーチャロン]

電脳世界と現実世界を行き来することができる特殊なクラス。
実はコックピットがゲーセンに置いてある。


他にも電脳世界を舞台にしたり、
プラモやラジコンがガーディアン化するデータを収録。
[メダロット]や[ビルドシリーズ][ダンボール戦記]
の世界観を再現できるようになりました。
後[コードギアス]も再現できるようになりましたね
[レイズナー]も
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