この先が気が向いたら続き書こうかな。
VRMMORPG....ユグドラシル。
大規模多人数同時参加型オンラインRPGゲーム。
プレーヤーは人間種、異形種を選択し、ユグドラシルの世界を冒険する。
アバターやNPCを好みのキャラに作成して、仲間達とギルドを作り自分達の拠点を作り戦う。但し課金という泥沼があるがね。
という内容かな。
ユグドラシルの中にはPVPが日常的にあり、中でも異形種プレーヤーは人間種プレーヤーからは嫌われていた。異形種狩りなんて物もあるらしいしな。
本来のこの物語はサラリーマンであり、ユグドラシルのプレーヤーであり、異形種のギルドを統べるオーバーロード、仲間達の居場所を運営サービス終了まで見届けた者であり、異世界に自身のギルドの名を、いるかもしれない大切な仲間達に存在を知らしめる大業を成す者だ。
だがこの物語の主人公はユグドラシルプレーヤーであり、リアルでは高校生位の歳の少年で、働いては死人として見られるような日々だった。唯一の娯楽として始めたユグドラシルでも陰湿な戦法でどのプレイヤーから嫌われ者、だがそんな彼にも仲間ができた。死人のような彼の拠り所を心から護りたかった。だが時が立てば変わるものだった。
....設定はこんな物かな?では始めるとしよう。
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ユグドラシルの運営サービスが終了するまでの数刻、深い森のダンジョンに隠れるように建てたられた広い庭園の館が存在していた。
館の周りに花や樹の果実が緑の空間を彩り、大きな樹の横に伸びた枝より垂らされたブランコが自然と揺れる。
庭園に植えられた植木は生きているような動物の形をしている。その近くには大理石でできた屋根付きのお洒落なカフェスペースがあった。
正に貴族のお嬢様がお茶をしていそうな空間であった。
だが静かであった。まるで誰も居ないかのようだった。
それでも一人はいた。中世のヨーロッパにあるような長テーブル、其処は此処の住人が皆で話しあったり、待機場所として輝いていた。だけどどの席も元々座っていた者達は居ない。ただ1つの席だけが座っていた。
綺麗な場所に似合わない程暗く、何より存在しているのかさえ思える程の歪な雰囲気を纏っていた。
貴族のように真っ黒のスーツを着込み、長髪の髪をオールバックにかき上げる彼は死人のように色白だった。
そして瞳はとても悲しみに満ちていた。
「もうすぐか、この場所が無くなるのは、辛いな。」
ギルド《
彼は
彼の人生はまるで死人のようだった。リアルで彼は17歳の少年だった。政府が潰れていなければ真っ当な学業を過ごせていただろう。だが日常とは残酷な事だ。
少年はサラリーマンで多量の仕事を回ってきては上司からのパワハラ、周りからは自分に振られないように見てみぬ振りをした。「あいつ、いつか死ぬんじゃないか。」と軽はずみに誰かが嘆いた。そしていつの間にか、彼という存在は死人の烙印を与えられた。
彼、
両親はいつの間にか居なく、頼る身寄りもなし、少なくとも仕事をして稼ぐしかなかった。
彼は周りの関心など失くなってしまっていた。
だがそんな彼に一人話し掛けた人物がいた。
「あの、仕事を少し手伝いますか?此方手が空いたので。」
それは同じ仕事場のサラリーマンで、確か...
ある意味、子音の人生で地獄の中の蜘蛛の糸だったかもしれないが
仕事を進めていく内に段々と量が少なくなっていき、子音の心も余裕が見え始めた。
「時貞さんは休みは何をしてるんですか?」
互いに仕事の手を止めずに鈴木はそれを訊いてくる。何故それを訊くのか子音は不思議だった。「何故?」という単語が頭を過った。兎に角、返答しようと記憶を思い出すが日常的に何もしてなく、最低限の家事以外はボ~ッとしたり寝たりしているだけだった。
「...あまり何もしてません。」
「そ、そうなんですか。」
「あははは」と苦笑する鈴木に対して「何故?」の単語が再び子音の頭を過る。それでも二人の仕事の手を止めないのは所は仕事人間であった。
「......。」
「......。」
二人の会話に間が空く。子音に至っては、相手から何もないなら特に気にしない、と思っていた。
すると鈴木は仕事の手を止めて自身の頬を掻き始めた。
これには子音も気になり鈴木の方を向く、鈴木が難しそうな表情をしていた。
「....何処か難しい所がありましたか?」
「....いや、もしも良かったらだけど、ね。」
言い出し辛そうな、その言葉に「何か用事を持ってくるのだろうか。今後の予定を確認しないと。」と子音は思っていた。がそれとは違う事だった。
「興味や時間があるなら、今度ユグドラシルをやりませんか?」
それはゲームの御誘いだった。
数日後、子音はVRMMORPGユグドラシルを買っていた、丁度、仕事のため家にパソコンがあるためやってみるとことにしたのだ。
ゲーム情報を読んでいく内に大量の課金システムを理解し、「あの人、馬鹿なんですか?」と自然と頭に浮かんだのだった。だが子音もまともに遊んだのは幼い時しかなかったので本人も「たまには良いかな」と、やり始めたのだった。
本の表紙では内容が分からない、ならば読むしかない。興味本位という好奇心が文字を読み説き、本の魅力に取り憑かれてしまうのだ。
結果、彼はユグドラシルに魅了されゲーマーの一人になってしまった。
彼は休みがあればひたすらユグドラシルをやり混んだ。
それは真面目に、執着し、新しい面白味を見つけ、ユグドラシルの素晴らしさを身に刻み付けていった。
更に数日後、子音は鈴木を見かけ声を掛けた。
「...鈴木さん、今時間良いですか。」
「あ、はいもう少し後なら大丈夫です。」
「それでお話とは何ですか?」
「...あの。」
思えば子音は自分からこんなお願いをするのは初めてだった為、上手く気持ちの整理が着かず、流石に待たせたら不味いと思ったため話を切り出した。
「もし良かったら、ユグドラシルのフレンド登録、しませんか?」