Re:ゼロから始める一方通行(いっぽうつうこう)   作:因幡inaba

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おはようございますm(_ _)m
皆さんカラオケではアニソン自重しますか?僕はしません


8話 赤髪の先輩と一方通行 青髪の先輩とナツキスバル

赤髪の先輩と一方通行

 

 

 

「朝食準備、衣類の洗濯、中庭の整備、昼食の準備とここまでが午前中の基本の仕事。午後は館内の清掃と、その日によって変わるけど、不足した備品の調達に行ったりするわ」

 

「はァ、思ったより楽だな」

 

 細かい契約内容も詰め、早速仕事が始まった。

 

 アクセラレータはラム、スバルはレム、とそれぞれ教育係につき、別々に仕事を教えていくという方針に決まった。現在アクセラレータは敷地内の案内をしてもらいつつ仕事内容に関する説明を受けている。

 

「考えたらこれまで二人で回ってたンだよな」

 

「そうね、少し前までは三人いたのだけど一人はやめてしまったから」

 

 そんな雑談を交えつつ、館外の中庭を歩いている時ラムが言った。

 

「それにしても意外ね。アセロラが働く、なんて言うとは思わなかったわ」

 

 アセロラ?

 

「あァ俺もまさか働く日が来るとは思いもしなかったが……」

 

 ──そうだ、考えることがまだあった。俺の変化だ。

 

 どうもこの世界に来てからの俺は、少し前までの俺を否定している。大抵「力でねじ伏せる」とか「利用する」といった考えで動いていた。「働く」なんてのは頭の片隅にもなかったはずだ。

 

 ──だが今の俺はどうだ?

 

 よく知りもしない奴を助けるために戦い、事を荒げることもなく穏便に会話を済ませ、挙げ句「働く」という選択を自分でした。

 

 そしてそれらを俺は正しい、よかったと認識している。

 

「何をしているの?」

 

 立ち止まっていた俺にラムが聞いてくる。

 

 ……変わったこと。こうして俺の周りに人がいるってこともか。

 

「なァ、人は一人で生きられるかって聞かれたらどう答える?」

 

 だから人に聞いてみることにした。ラムは一瞬表情を固めた後、ため息とともに言う。

 

「何を言い出すかと思えば……。でもそうね、真面目に答えるなら、無理、よ」

 

「何故?」

 

「一人じゃ、成長できないじゃない。身体的な面ではなく精神的な面で。自分が間違いを犯したとき、それを正してくれるのはいつだって他人よ」

 

 一瞬、息が詰まった。

 

「間抜けな顔して、どうしたの?」

 

「……いや、なンでもねェよ」  

 

「そ、じゃあ早くついてきなさい。時間は有限よ」

 

 そう言いながら前を歩いていくラム。その背中を追うように足を速めた。

 

 間違いを正してくれるのは他人、か。俺が変わった原因は、初めてまともな人間関係ができたからってことなのか?

 

────────────────────────

 

 チョキチョキ バサバサッ

 

 館の装飾の一つである庭の木々。今はその木々の景観を整えている最中だ。長くなった枝や、くせっ毛のように跳ねた枝を切り取っていく作業。

 

 だが今行われているのは、ラムが切り終えた木を俺が手直しするという謎の作業。なにせこいつ適当すぎる。

 

「今までこれやるときってオマエとレムの二人でやってたンだよな?」

 

「ええ、そうよ」

 

「……レムも苦労するな」

 

「そうね。バルスが余計なことしてなければいいけど……」

 

 そうじゃない、が指摘しないことにした。朝食の際も料理はレムの方が得意みたいなこと言ってたし、コイツが勝ってる部分あんのか?

 

 ちょっと突っ込んでみるか。

 

「オマエ結構何でも適当だよな、レムの方がしっかりしてるンじゃねェか?」

 

 それに対する彼女の返答。

 

「そんなことはないわ、ラムはレムの姉だもの」

 

 意味わからん。

 

 しかし彼女はこれで大真面目だからバカにできない。

 

「……やっぱりレムがいないと調子がでないわ。早く一人で何でもできるくらいになりなさい」

 

 と思いきやこんなことを言い出すのだから、やはりラムという人間はよく分からない。

 

 まぁ要望に応えられるよう適当にがんばるとするか。

 

 

─────────────────────────

 

 

 

青髪の先輩とナツキスバル

 

 

「次はこっちです。そろそろ昼食の準備をしましょう」

 

「厨房ね、いいねいいね。これでも小学生の頃はよくキッチンに入ったもんだ。忙しいキッチンにおいて最もいらない人間、そう、俺!」

 

「そうですか」

 

 その簡素な返答を受け気分が更に沈む。

 レムと二人になってからスバルのテンションは下がる一方だった。

 仕事に関することには文句のつけようもない。素人にも分かる懇切丁寧な説明に、至らぬ点を見つける方が難しい完璧な仕事。

 それはありがたいし良いことなのだが、スバルとしてはもう少し会話に華が欲しいところだ。完全無視なら諦めもつくが、どんなボケでも一言は必ず返してくるのだから、それが余計にやりづらい。

 

「料理の経験もなしですか?」

 

「あーあるとは言えないっつーか限りなくゼロに近い無限小っつーか何にも見えない真っ白ドリーマーっつぅか……」

 

「ないんですね」

 

「Yes」

 

「はい、の意。ではとりあえずレムを見ていて下さい」

 

 そう言い、レムが作業にとりかかる。下ごしらえをはじめ、本作業まで。その細部まで分かりやすく解説しながら料理を進めていく。

 その流れるような手際に感心しつつ、自分の中で料理の難易度がどんどん上がっていくのを感じるスバル。一流の使用人を前に清掃、洗濯とこれまでも見せつけられてきたが、料理は別格だった。しかもこれが日によってメニューが変わると考えると……

 

「自分のこれまでを呪いたい……」

 

 家事は愚か、その手伝いすらまともにしたことがないスバルにとって使用人の仕事は苦行そのものだ。

 

 外に出ないのだから少しくらい家の仕事をしとけばよかった……

 

「ここに来て思うことになるとは……スバルくん、ちょっと後悔」

 

「これからはほぼ毎日なんですから、早く覚えてくださいね」

 

「だ、だいぶ後悔……」

 

 おちゃらけるようなテンションも無くなってきたスバルだった。

 

─────────────────────────

 

「にしてもこの広い屋敷をレムりんとラムちーだけで管理してたんだろ?」

 

「? そうですね」

 

 スバルが呼んだ突発的な渾名に一瞬困惑しつつもちゃんと返答するレム。嫌じゃない、というよりはまたなんか言い出したよ……、という感じだろう。スバルは既にロズワール邸で公認の変人だった。

 

「人数が増える分、仕事がはかどると思ったのですが……レムは間違っていたようです」

 

「そんな丁寧にコイツ使えない、て言わないで! これからだよこれから! 大船に乗ったつもりで待っててくれ!」

 

「あまり期待しないで待ってます」

 

「辛辣!」

 

 と言うも、そんな状況でも仕事を完璧にこなすあたりレムのスペックは計り知れない。

 

「ラムちーもこんだけ仕事できんのか……? そりゃたった二人でも回せるわけだ」

 

「当然です。姉様は完璧ですから」

 

 お? とスバルは思う。普段よりも食い付きがあるような気がした。

 

「いやでもレムりんも相当だと思うぜ? これ以上って言われても想像もつかないくらいにはな。俺もいつかはこんな仕事人になるんかな? あっ、そう考えると今から楽しみになってきた」

 

「いえ、レムでは姉様の足元にも及びません。それは、期待するのはいいですが、何年かかるんでしょうね?」

 

「ふーん、そんなにか。あとそんな質問を当事者にするんじゃない。どんくらいかかろうとdon't cryの精神でもって走り続けてやるぜ?」

 

「そうですか、頑張ってください」

 

「いやいや、もっと聞いてくれていいんだぜ?don't cry の意味とか。ちなみにdon't cry は泣かないで、の意な。はいどうぞ」

 

 スバルのマシンガントークがキレを取り戻しめいく。テンションの回復とともに無駄な動きが増えているスバルは、感極まって身を乗りだす。

 

 だがここは清掃をしたばかりの厨房だ。上半身を乗り出した拍子に、滑りやすくなった床はスバルの足を取り、

 

「げ!? あだっ!」

 

 そして彼はそのまま前のめりに倒れこんだ。

 

 その数秒後、レムは床に這いつくばるスバルを見て言った。

 

「don't cry 」

 

「やめて!そんな目で俺を見ないでーー!!」

 

 こうしてなんやかんやありながらも、二人の使用人生活一日目は終わったのであった。

 




お疲れ様です。
非シリアスパートは少し苦手……もうちょっと続くんじゃ。
平成のアニソンは結局禁書Ⅲed1.革命前夜がトップなんだよなぁ俺的に。さぁーって抜いていったわ

あなたの推しキャラ

  • エミリア
  • レム
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