Re:ゼロから始める一方通行(いっぽうつうこう)   作:因幡inaba

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こんばんは。
遅れました、大変申し訳ありません。今週少し忙しく、趣味にさく時間があまりありませんでした。ただでさえ遅筆なのにこれはヤバイ……


20話 出立、準備

「えー、五日間お世話になりました」

 

 ロズワール邸二週目。五日目の朝。

 

 玄関先に館の住民が集合し、一方通行とスバルを見送っていた。

 

「本当に大丈夫? 行く場所決まってるなら竜車をここに呼んでもらったら?」

 

「大丈夫大丈夫! ここまでやってもらってこれ以上望むものもねーって!」

 

「荷物はちゃんと持った? 食べ物飲み物お金に地図に、それから暗くなっても平気なようにラグマイトも、それからそれから」

 

「完全にオカン目線!?」 

 

 母親かと思える程に止まらないエミリアの言葉。単に心配性なだけだが、相手がスバルとなるとそれが更に過剰に表れる。

 

 例によって受け答えをするのは全てスバル。まだ眠気の取れない一方通行は扉に寄りかかってぼーっとしていた。

 

 エミリアはひとしきり言う事を言い終わると、とてとてと一方通行に近づいてその眠そうな顔を覗きこむ。

 

「あくせられーた、スバルのことよろしくね?」

 

「ン……おォ」

 

「はー……あくせられーたがいてよかった」

 

「俺への信頼度低くない!?」

 

 おかしいな、と呟く。今回はこんなに如実に表れる程大差はないと思っていたスバル。客として過ごす五日間で一方通行とエミリアが会話する機会は食事のときくらいだった。

 

 それでもこれ程信頼度に差があるのは、単にスバルが自分の言動の歪さを自覚できていないだけかもしれない。

 

「それじゃあ二人とも、息災で。短い間だったけど楽しかったよぉ?」

 

 手を差しのべてくるロズワール。スバルはそれに笑顔で応じ、その手を取る

 

「おう、こちらこそ。ありがとな。至れり尽くせりだったよ」

 

「そぉれはなによりだ。そうそうエミリア様じゃないけど、お土産は忘れないでね。この五日間、君との思い出の分ちょこっと足しといたから」

 

 親指と人差し指の間を少し開き、片目を瞑って合図するロズワール。スバルは直ぐに言わんとしていることに気付き、ロズワールの目を見ながら言う。

 

「分かってるって。余計なことは言わない。なんなら竜に誓ってもいいぜ?」

 

「ふっふっ、君と話していると悪巧みの本質を見失いそうになるよ。竜に誓うというのはこの国では最上級の誓いの言葉だ。努々、それを忘れないように」  

 

「おう! んじゃ、そろそろ行きますか」

 

「……おォ。世話ンなったな」

 

 一方通行を見ながら言うスバル。未だに眠気と戦っていた一方通行は理解が少し遅れたが、数秒後には館の住民の方を向いて彼なりの精一杯の謝礼を述べていた。

 

「うん、またね。アクセラレータ!」

 

「! ……あァ、じゃァな」

 

 お、とスバルは一瞬気を引かれた。

 

 これまでエミリアは一方通行を上手く発音できなかったが、別れ際になってその言葉が流暢に放たれた。その事実がスバルを嬉しいような、少し寂しいような、なんとも言えない気持ちにするのだ。

 

「ほんじゃ、行くか!」

 

「さようなら、二人とも、元気でね」

 

「それじゃあ達者で、スバル君、アクセラレータ君」

 

 最後の激励を受け、ロズワール邸を飛び出し、村に続く街道に足を進める二人。 

 

 二人の姿が見えなくなるまで手を振り続けるエミリアが、スバルにとってどこまでも愛おしかった。

 

 だが感傷にふけていられるのもここまで。ここからは気を引き締めなければならない。それは一方通行はもちろん、スバルも知るとこ。振り返る事をやめ、真剣な面持ちになる。

 

「ここから、だな。暴いてやろうぜ! 一方通行!」

 

「あァ」

 

 

____________________

 

 

 

 街道を歩くこと数分、既にロズワール邸は視界の遠く遠くに離れ、村の方が近いくらいになった。

 

 そこで二人は街道を外れる。そこから歩くと森が開き、更に森に入ってから急になった上り坂を歩くと、今度は崖に出た。ロズワール邸から村までの道は緩やかな上り坂になっており、更に基本上りである森を歩けばその位置とロズワール邸との高度にはかなり差が出る。

 

 その証拠に、崖からは少し遠いが、ロズワール邸の全貌をしっかりと見下ろすことができた。

 

 あらかじめ下調べしておいた周辺の地形。そのなかからこの場所を選び、ロズワール邸を見張るというのが二人のプランだった。

 

「よし、あとは夜になるのを待つだけだな。とりあえず飯食うか?」

 

 そこにたどり着いた頃には、時刻は昼を回っていた。持たせてもらった荷物を漁りながら一方通行に声をかけるスバル。

 

「いい。俺は寝る」

 

 近くの木を背もたれにして座り込む一方通行。

 

「そっか。まぁ夕方くらいに起こすわ」

 

「……そンときゃァ、」

 

「あぁー、反射には気をつけてみるよ。了解了解」

 

 その言葉を聞き遂げ、目を瞑る一方通行。

 

 一方通行はその能力をスバルに詳しく話しており、スバルはスバルで一方通行の前では自重するようになってきた。知らず知らず出来てきた信頼関係が二人の言動にも表れていた。

 

 

 

 

 

追記。この場で解説。

 

 能力『一方通行』について。

 

 体表面に触れたあらゆるベクトルを操作することができる

 

 ベクトルといっても大きさの操作はできず、あくまで向きを操るのみ。

 能力の本質は『事象の観測』にあり、起きた事象から逆算して限りなく本物に近い値(理論値)を叩き出す。簡単に言えばあらゆる事象を検算することができるってこと。

 

例 人体に触れて血液の流れを逆流させて殺したり、生体電気を操って意識を飛ばしたりetc

 

 力の大きさは変えられないのに蔵を半壊させたことですが、分かる人には分かると思いますが一応断片だけ。

 

 物に力を加えるとそれに対抗する力が生まれる(反作用)。一方通行はそれすらも操ってしまうため、抵抗できる力がなくなりどんなものでも壊れてしまうわけです

 

             




お疲れ様です。
僕の活動報告、青ブタ感想も是非見てみてください。あと映画見たって方感想プリーズ。僕はねーやっぱり駅のシーンが最高かな

解説部分はよくなろうとかであるステータス記述のとこだとでも思っていただければ……ていうか合ってるのかな。文系なんでなんとも言えませんがその辺りも解説していただけるかた是非コメントお願いします

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