──ようこそ。ご覧頂き光栄です。
これから話すはお姉様──御坂美琴様と
私、白井黒子の出会いになります。
長々しいかも知れませんが、
最後までお付き合い下さいませ。
─────────────────
私、白井黒子は今日で
名門校『常盤台中学』へと入学する事に。
今日は入学式。
──正直、ドキドキしていますの。
名門校『常盤台中学』は、
能力値が強能力者以上でなければ
入学を許されない超難関学校。
そして、何よりも。
──この常盤台中学には
『超能力者《レベル5》』が2人も居る…との事。
一体どんな方なのでしょうか…?
俗に言う自分よりも下の能力者は
見下すような外道な方なのでしょう…。
──当時の私はそう…思っていた。
・・・・・・入学式。
3年生による歓迎の言葉。
理事長による歓迎の言葉…等、
多々な話をやっとこさ終えたのでした。
「ねぇ、知っていまして?」
というクラスメイトの声
「あら?どうなさいました?」
という別のクラスメイトの声
「この学校にはあの超能力者が
お二人、いるそうですわよ。」
と、話し合っていた。
すると、その話をしていた2人に
段々と人が集まっていき、
超能力者の話で盛り上がっていった。
正直、少し私も気になってはいたが、
校内案内というのが担任によって
始まるところだったのでとりあえず
自分の席に着くことにした。
…─長々とした担任の話も終わり、
いよいよ校内を見回ることに。
今日は身体検査《システムスキャン》の
日なのだとか。
なので、校内には透視系、精神系
といった能力を持つ先輩方がいた。
──精神系の能力を持った先輩方が
身体検査をされている中で、
担任が説明の為に口を開けた。
「今見てもらっているのは、
精神系統の能力者の身体検査です。
・
・ (説明中)
・
精神系統最強とされる能力者が
この常盤台中学には在学されています。
”学園都市第5位『心理掌握《メンタルアウト》』食蜂操祈”さん
彼女は精神系統では最高位の能力者です」
という担任の説明を聞いたクラスメイトは
ザワザワと騒ぎ始めた。
「あらぁ~今日は何かと騒がしい日ねぇ」
という声が部屋中に響いた。
私は声のした方を見てみると、
長い金髪の髪をし、周りには何人かの
先輩方を従えていた1人の女性の声だった
「食蜂さん。」
という担任の声でクラスメイトは
驚きの声を上げていた。
「あらぁ~?彼女達は1年生かしらぁ?」
という食蜂操祈の声。
「えぇ、今は校内案内中です。」
と返答した担任。
「あら、そうでしたか…。
初めまして、
学園都市第5位食蜂操祈でっす☆
ヨロシクねぇ~♪」
と、自己紹介をした。
クラスメイトの方々は次々と
「宜しく御願いします。」と挨拶して行く。
私もそれに乗り、食蜂操祈に向かって
「宜しく御願いします。」と言った。
「…──相変わらず、アンタはサボり?」
という食蜂操祈とは全く別の声。
その声の方へ皆体ごと向けられる。
「あらぁ、心外ねぇ御坂さん。
私はしっかり受けたわよぉ。」
という食蜂操祈。
「はぁ…あっそ。
どうせまた能力を使って派閥メンバーでも
増やそうとかしてんじゃないの?」
という少女の声。
─どなたでしょう?
という声がクラスメイト内で
ヒソヒソと聞こえていた。
「御坂さん、
もう身体検査《システムスキャン》は終わったのですか?」
と、担任は『御坂』という少女に向けて
そのような事を言った。
「いえ、これからです。
先生方がやっと”プールサイドの用意”が
出来たみたいで。予定より少し
遅くなってしまってますけどね」
アハハと言いながら彼女はそう言った
「そうなんですか…。
では、折角ですし。見に行っても?」
と、担任はなんと無茶な
要求をしたのだろうか、とその言葉を聞き
私は勝手ながらもそう思ってしまった
「まぁ…良いですけど。
見世物と言えるようなもんじゃないですよ」
と、また困り顔で笑いながら彼女は言った
「あらぁ…そんな大層な能力じゃ
ないものねぇ御坂さんの・は♪」
という食蜂操祈の言葉。
「…アンタねぇ、喧嘩売ってんの?」
という少々呆れたような声。
「・・・あら嫌ねぇ御坂さんったら。
貴方には私の能力は
”一切通用しない”んですものぉ。
元から勝ち目なんてないと
…思ってるのよぉ?”第3位”さん♪」
という如何にも虐めているであろう言動。
「なら、
放っから喧嘩をふっかけない事ね”第5位”」
という少しだけ威圧のあった声。
この2人のこの会話で大体は
1年生であっても察せた。
──この2人が超能力者であると。
「と、とりあえず行きましょうか」
少々焦ったような担任の声。
「あ、分かりました。」
という先程まで食蜂操祈に対して
『第5位』と言っていた少女。
【常盤台中学 プールサイド】
「あ、来ましたね~待ってましたよ~」
という如何にも身体検査担当であろう
先生の声がプールサイドに響き渡る。
「ごめんなさい、遅れました。」
という御坂という先輩。
「あら、1年生も見学ですか?」
という担当教師。
「えぇ、少しお邪魔になるかもですが…」
と自分で言いつつ、遠慮気味にそう言う担任
「いえいえ~丁度良いかと。」
と言いつつ、ニコニコと微笑む担当教師。
「それじゃあ、始めますよー!」
というまた別の教師の声。
「分かりました~」
と、反対側のプールサイドへと
移動していた御坂先輩の声。
そして…。返事をした後、
彼女はゲームセンターによく有るコインを
取り出し、それを指で──弾いた。
ドォッッコォォーンッッ!
と校内全体に響き渡る。
そしてその光景に圧倒されていた
クラスメイトや私に向かって担任が。
「流石…というしかないですね。
…─彼女は
”学園都市第3位『超電磁砲《レールガン》』御坂美琴”さん
常盤台中学に在学している超能力者の内の
もう一人、電気系統では最高位の能力者です」
という担任の説明。
私はこの光景を見ながら
思い出したことがあった。
去年、銀行強盗犯を新米風紀委員ながらも
捕らえることが出来たあの日。
絶体絶命─と言わんばかりの時に
私の前で”電撃が走ったあの瞬間”を。
私の能力は『空間移動《テレポート》』のはず。
何故─…?と一瞬思わずには
居られなかったあの時の事を。
───何故この場であの時の事を
思い出したのか、私は分からなかった。
でも、確信ではないがきっと彼女は
”あの時”に近くに居たのではないか…?
そう、思えてしまった。
──そうこう、考えていれば
いつの間にか校内案内も終わり下校時刻。
長い説明も終わり、皆学生寮へと
戻っていくなり、遊びに行くなりと
様々な事をしに出ていっていた。
とりあえず私は、あの時。
御坂美琴様の身体検査を見た時に
何故か思い出してしまったあの日の事を。
「(あの日、確か初春を避難させるべく
外へと空間移動させたはず。
─初春なら、何か、知っているかもしれない)」
そう思った私は
風紀委員《ジャッチメント》一七七支部へと空間移動《テレポート》した。
【風紀委員一七七支部】
「初春っ!」
と、支部に入った瞬間に彼女の名を呼んだ
「わわっ!なんですかっ、白井さん!」
と、驚きの声を上げた同僚の風紀委員、
主にサポートに徹している初春飾利。
「あの時…」
と私は話を切り出して、説明した。
・
・
・
「なるほど…。」
と、初春は唸るように、
だが納得したようにそう呟いた。
「調べてみます。
私も正直、気になってはいたんです。
白井さんの話を聞いてから…やっばり」
えへへと笑いながらパソコンと
睨めっこし始めた初春。
──しばらく経つと、
調べ終えたのか初春から声を掛けられた。
「分かりましたよ、白井さん。
あの時、白井さんを助けるように
電撃を放った人が…見てください、
この防犯カメラに映ってます。」
といいながら、その人物に
画面を拡大していく初春。
私はその光景をじっと見つめた。
─自分を救ってくれた人。
それがようやく分かるのだと。
──見てみれば、常盤台の制服を着ていて、
茶髪で肩に掛かった髪をしていた少女だった
「この人─…。」
と、私は呟いた。
「知ってるんですか?白井さん」
と、初春は私の方へ顔を向ける
「えぇ…この方、
学園都市第3位…常盤台中学では、
『エース』と呼ばれてる方ですの…」
と、少し呆気に取られながらも
初春からの質問にしっかり答える事が出来た
「ええっ?!学園都市第3位っ?!
凄い方じゃないですか、白井さんっ!」
と、驚きのあまり大声になってしまっていた
初春の声がズンズンと頭に響いてきた
「落ち着きなさいですの、初春。
確かに驚きではあります…。
でも、何故私を助けてくれたのでしょう?」
という疑問が私の中に湧いてきた。
「そこは、御本人に聞いてみれば
いいじゃないですか、白井さん、
御本人が在学している学校に入学
した訳ですから、
聞くことが出来ると思いますよ~」
と初春にとんでもない事を言われた。
「な、何を言うのです初春っ!
彼女は学園都市第3位という高位能力者
ですのよっ?!そんな…!!」
と慌てふためいてしまった。
「まぁまぁ、落ち着いて下さい白井さん。
それに、あの時助けてもらったんですから
お礼はしなくちゃ…そうですよね?」
初春はニッコリと笑って私に言う。
確かに、そうだ。
あの時、もう銀行強盗犯を捕らえることも
出来ず、負けてしまうんだ……。
と、思った矢先に救ってくれたのだから。
「…わ、分かりましたわ。
明日にでも、お話してみますの。」
少し躊躇いながらも、
感謝の念は伝えなければ……。と、
心中で決意し、初春に告げた。
「そのほうが良いです」
初春はまたニッコリと笑って
私の背中を押してくれた。
・
・
・
それから、風紀委員の仕事も終え、
学生寮へと、空間移動し自室へと向かった。
常盤台に入った生徒は学生寮へと
入ることは事前に知っていたので、
学校から帰った後、すぐ様自室の番号を
確認し、荷物を置いてきていたのだ。
部屋は2人部屋ではあるが、
人数の関係なのだろうか、
ルームメイトは居ず、私一人だけの
部屋になっていたのだ。
正直なところ、これは有難かった。
まだ慣れない常盤台中学。
知らない人と一夜を過ごすよりも
一人で安心して過ごせるほうが、
私にとっては嬉しいことだ。
そもそものところ、
常盤台中学に入学出来た事すら
私にとっては栄誉なことであった。
「(とりあえず、明日から
本格的に授業が始まる訳ですし、
もう休みましょう……。)」
そうして、私は眠りに着いた。
ご閲覧ありがとうございました。
次話投稿は未定です。
同ジャンル「とある科学の最強の巫女」も
よろしくお願いします。