横須賀第7鎮守府 緊急治療室
ロイ「ぐあ・・・はぁ、はぁ・・・」
ベットから飛び起きる男、ロイ・ヴィッフェ・ヒドルフ。
彼の近くには、一人の妖精がいた。
相棒妖精「おはようございます。主」
台詞だけなら日常的だろう。
しかしロイの顔は途轍もなく緊迫していた。
ロイ「何が・・・というよりも、あの後どうなった」
相棒妖精「報告します。敵MSを破壊、
帰還中に深海棲艦の艦隊が接近。ザク改には対深海棲艦用の電探などが
無いため、背面から奇襲を受け、破壊されました。
既に対応艦隊が出撃したため主は救助されましたが、加古様の方はまだ・・・」
ロイ「・・・」
ロイの顔は段々と暗くなっていく。
瞳は濁流にのまれたかのように急に濁り、
指も僅かにながら震えていた。
ロイ「何日たった」
相棒妖精「十三日です」
ロイ「そうか、すぐに工廠に行く」
相棒妖精「かしこまりました」
ロイはまだ数時間ならケガを押してでも捜索に出ただろう。
しかし、十三日も経っているなら、絶望的。
彼としてたかが数%の希望に賭けるよりも、
諦めて策を練るという、諦めるという選択肢に抵抗感の無い男なのである。
工廠
相棒妖精「それで本日は、どういたしましょうか」
ロイ「・・・・・・・・・よ」
相棒妖精「何と仰いましたか?」
小声の命令、しかし普通に聞こえるだろう。
今の工廠は特に大きい機械音はしない。
ロイ「一部戦術兵器、生物兵器以外の全危険封印を解除、
開発を再開し敵深海棲艦を根絶やしにせよ」
相棒妖精「ほ・・・ほんとうですか・・・」
危険封印兵器、現代戦争を変化させたり、人類を数秒で死滅させる可能性が
ある兵器に対し、ロイが指定した計画凍結レベル。
それを一部除き全て解除したのだ。
相棒妖精「了解しました、こちらを」
ロイ「用意がいいな」
相棒妖精「こうなることはある程度予想していました」
ロイ「予想の上を行けて良かったよ」
諦めた後の行動、ロイにとってはそれが大切なのである。
ロイ「侵入してきた深海棲艦のルートから敵泊地を特定せよ、
不可能なら親衛隊から情報を得る」
相棒妖精「それについてはもう既に情報が。
親衛隊メンバーがアベルの位置を特定しました、
もう既に深海側の部隊が出撃したとのことです」
ロイ「そうか、なら残党狩りのため、急ぐとしよう」
成功すればそれはそれで嬉しい、
失敗しても、それはそれで嬉しい。
備えあれば患いなし、
次々と兵器を開発していく。
ロイ「『ガーディアン計画』、『流星作戦』、『帰化作戦』
これらが大切なのだ、これこそが奴を討つための大切な、大切な」
相棒妖精「主、吾はどこまでもついていきます。
しかし、それでも、化物にはならないで欲しいのです」
ロイ「はい、こちらブリッジ。・・・全滅ですか。奴がいたことが確認できれば
良いです、はい。・・・そちらは監視さえ続けてくれれば良いです。
奴は私が討つので移動した際に報告してください、彼女達との真の理解の為に、
ブリッジ、アウト」
後、数話で本作、私は彼女達の橋は終わる予定です。
八月中に終わるといいな、いや、終わらせよう。