私は彼女達の橋   作:ロイ1世

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ほんのちょっと前の昔話

横須賀第7鎮守府近海

 

加古「ねぇ、あなたは何者なの」

数分前、自分の命を助けた恩人に問う。

人間は深海棲艦を倒せない。だから自分たち艦娘がいる。

そもそも人は海上を滑れない。

ロイ「・・・横須賀海兵隊訓練生第42代卒業生、だったはずなんだ」

加古「だったはず?」

ロイは質問に答えた。

 

今から3年前、世界はスエズ運河を賭けた戦争をしていた。

数回の調査でスエズ運河付近に大量の資源が埋まっていたことがわかった。

世界はエジプト中心のエジプト同盟と北アフリカや西アジアのスエズ連合に別れた。

日本はこの戦争には参加しなかった。だけど付近を航行していた日本船が撃沈された。

スエズ連合は日本に宣戦した。政府も世論も一致団結しスエズ戦争にエジプト同盟側で

参戦した。戦線は膠着、次第に両陣営の北アフリカやアジアの戦争参加国は白紙講和や個別講和で戦争から離脱していった。だが大国は一向に講和をせず、戦争をしていた。

いつしか前線は様々な民族の連合軍から大国の主力軍のみに代わっていた。

開戦から半年過ぎたころ、俺は日本海兵隊の補給兵として前線にいた。

大量のミサイルや爆撃機、それを撃ち落とす戦闘機や対空砲、とてつもない火力を持つ野砲に輸送船、それらを守る戦艦や空母、随伴艦たち。そして各国の利権を得るための道具となった兵士達。

海軍の大半は艦娘のことを兵器や道具といい罵るがそれは自分たちが国を守るための道具となった現実を拒み、

自分は道具を使う側であることを証明しようとする同族嫌悪、いいや現実逃避だ。

話が逸れたね。とにかく前線は大量の兵器が使われていたんだ。両陣営共に新兵器の開発を急いでいたよ。

おかげで次々と新しい銃や航空機をみたよ。けど戦争は続いた。

ある日の朝のことだ。いつもはドックか海上にいる艦船が消えた。昼になると出撃した航空機は全て撃墜されたと聞いた。ありえないことではなかった。いつかは戦艦すら貫く機銃を持つ高速万能機が開発されると思っていたし、ステルス機すら完全に追尾し撃ち落とす迎撃ミサイルが配備されたと思った。

そして次の朝、敵の捕虜が言ったんだ。

「よくも銃や野砲でも倒せない生物兵器を作ってくれたな」

って。詳しく話を聞くと敵側も同じことが起こってたそうなんだ。

そして数日後、奴らが来た。透けてしまいそうなきれいな白い肌をもち、

小さいがとてつもない火力を持つ砲で塹壕やトーチカごと吹き飛ばしてくる敵。

深海棲艦が。数週間後、日本はこれ以上の戦争は不可能として講和、アフリカから撤収した。

日本に帰国してから俺は小さい人型の生き物を目にした。周りには見えず

軍医に相談したら戦闘の影響で幻覚が見えているのだといった。

それから数日後、軍は俺を海兵隊学校から提督学校に転校させられた。

提督適正があったんだよ。その2年後今、ここにいる。

 

加古「じゃあこのバイクや深海棲艦を殺せたのは?」

ロイ「それはこいつのおかげさ」

妖精「<(`^´)>」

加古「お・・・おぉ・・・」

ロイ「こいつがこのバイクの設計図や深海棲艦を攻撃できる能力を与えてくれたんだ。」

妖精「吾輩の主はすごいのです。設計図を与えたらこのバイクを一人で作るし、

戦闘のセンスなんかは元からあったのであります」

ロイ「ありがと。いやぁ、俺専用の艤装を作ったときに女装して艦娘の訓練に参加したり

艦載機の使い方を知ろうとして空母艦娘の先生に頼んだりしたなぁ」

妖精「中でも主の女装はすごかったのです。まるで人形のようでありました」

加古「おお、そんなにすごいのか。今度見せてくれよ」

ロイ「えっ・・・参ったな。あれはバレて教官に全て焼かれたからな・・・」

加古「だったら私のを貸すよ。カツラは・・・買えばいっか」

妖精「またあの姿が見えるのでありますな」

加古「そうとなったら早く帰ろ」

ロイ「おいおい、俺はやるとは言ってないのに、まぁいいか」

加古「さっすがぁ。いい男だねぇ」

ロイ「照れるな・・・!!」

妖精「前方に人影、艦娘です」

ロイ「緊急潜航用意!」

妖精「ラジャー」

加古「えっ、潜るの?」

ロイ「ああ。みんなからしたら加古が行方不明、ロイも工廠に行った後行方不明、

何かあったと思っていてもおかしくはない。バレたら面倒だから潜るよ」

加古「えっ、だ、大丈夫だよね?」

ロイ「ハッチが閉じる。頭下げとけ」

加古「OK」

妖精「ハッチ閉鎖、潜水艦モード起動、潜航します」

ロイ「スクリュー回せ、全速で帰る」

加古「待って、皆は!?」

ロイ「明石が整備した艤装だった。それならきっと補充も受けてる。

それにあれは陸奥と瑞鶴、翔鶴に摩耶、鳥海、五十鈴だ。

鎮守府近海なら問題ない」

加古「(あの数秒でそこまでわかったの!?、私なんか人影も見えなかったのに)」

 

横須賀第7鎮守府出撃ドック

 

ロイ「ふぅぅぅ、やっと着いたぁ」

加古「疲れたぁ」

妖精「バイクと艤装の整備をしておきます」

ロイ「サンキュ・・・ウ・・・」

加古「あ・・・古・・・鷹・・・」

古鷹「夕食前のドライブ楽しかったですか( ^ω^)・・・」

ロイ「俺は・・・決してやましいことなど・・・していない・・・」

加古「そ、そうだよ古鷹。ロイは私の命の恩人だよ」

古鷹「ロイ?、提督じゃなくてロイ?」

加古「あっ///」

ロイ「えっ、何事?」

古鷹「とにかく、あなたが加古になにもしてないならこのことは不問にします。

ただしもしも加古に手を出したら・・・あなたを殺します」

ロイ「わかった。もし付き合うならご報告いたします」

古鷹「・・・まあ、そういうことにしておくわ」

加古「///、待ってるからね」

ロイ「何のことだ?」

古鷹「・・・朴念仁」

ロイ「おいおい、なんでそういわれなくちゃならんのだ」

妖精「主は朴念仁です」

古鷹「話が分かりそうな子がいて良かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイ「はい、私です。ええ、ブリッジです。取り敢えず初日は大丈夫でした。

なぜか朴念仁と罵られてますが。艦娘一人と良好な関係を築けてます。

いずれは計画実現のための最高のキーになるかと思います。

ええ、はい。彼女達との真の理解の為に、ブリッジアウト」

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