横須賀第7鎮守府
ロイ「はぁ・・・」
この鎮守府の提督ロイ・ヴィッフェ・ヒドルフは溜息をつく。
ロイ「対外演習、他の鎮守府との演習、それも呉第一鎮守府の主力とか・・・」
加古「よ、ロイ。何してたんだ?」
ロイ「いや、呉の主力が演習をしたいとさ」
加古「へぇ、やればいいじゃん」
ロイ「それがな・・・スターターズがあの防衛戦の報告書を真面目に書いてな。
俺が全部倒したのを伝えちゃったのよ」
加古「いいじゃん。別にさ、むしろ昇格するかもしれないよ」
ロイ「いやね・・・この報告書はデマだとして
大本営の主戦派がスターターズの解体を要請したのよ」
加古「みんな解体されるの!!」
ロイ「さすがに反対されたけど、今度は俺が非難の的になってな。
それを払拭させるのに主戦派の主力である呉第一鎮守府とやりあうことになったわけ」
加古「大丈夫なの?」
ロイ「楽勝だけど随伴艦として鎮守府から一人艦娘を連れてこいだとさ」
加古「それで悩んでるの?」
ロイ「まあな。俺に付いてこれる奴がいるかどうか・・・」
加古「だったら私がいるじゃん」
ロイ「まぁ砲戦は良くても対空と水雷の訓練がな・・・」
加古「けどさ、皆よりは自信があるよ!」
ロイ「分かったから、じゃあ行くぞ」
加古「さっすが」
呉第一鎮守府
呉提「お前が・・・ロイか」
ロイ「そうですね。私が横須賀第7鎮守府提督のロイ・ヴィッフェ・ヒドルフです」
呉提「ハッキリ言ってスターターズの挙げた報告は信じれん。
いつかはあいつらも非力だということを証明してやる」
ロイ「もう私にも勝ったつもりですか」
呉提「貴様のような陸上がりに負けはしない」
ロイ「失礼ですが訂正があります。確かに私は横須賀の海兵隊学校に居ましたが
卒業する前に海軍の提督学校に入学しました。私は海上がりです」
呉提「なめるなよ、このクソガキが」
ロイ「分かりました。それではさっそく始めましょう」
呉提「その前に対戦相手を紹介させてもらおう。入ってこい!!」
加古(すっごいキビキビ動いているよ)←最初からいたが黙るよう言われていた
呉提「これが我が第一艦隊だ」
ロイ(飛龍に伊勢型、木曽に秋月、それと伊401・・・)
呉提「おおっと、我が第一艦隊を前に言葉を失ったかな?」
ロイ「すみません。勝った後の食事を考えてました」
呉提「このクソガキが!!」
ロイ「それでは先に行っておりますので」
呉提「クソが!!」
艦娘「・・・」
演習場
審判「開始」
ロイ「行くぞ、ジェガン隊出撃」
加古「敵艦載機視認」
ロイ「ジーンで撃墜しろ」
加古「了解。撃ちます」ドドドドドドドドド
妖精「敵爆撃機の大半を墜としました。敵艦隊に攻撃を始めます」
ロイ「爆撃が来る。近くに来い」
加古「えっ///」
ロイ「早く!!吹き飛ばされるぞ!!」
加古「わ、分かったよ」
呉艦隊
飛龍「艦戦がやられた。敵航空隊、来ます」
秋月「分かった・・・」ババババババ
伊勢「副砲、撃って」ドーン
日向「分かった」ドーン
木曽「魚雷、撃ちます」
伊401「第二次攻撃隊の用意・・・」
飛龍「あれ・・・何・・・」
呉提「なんだあの航空機は、まるでジェガンだ!!」
木曽「大破、轟沈判定。退場します」
日向「同じく轟沈判定、退場します」
伊勢「中破、瑞雲の発艦不可能、戦闘継続可能」
秋月「小破。しかし問題なし」
飛龍「第二次航空隊、発艦して」
伊401「第一次攻撃隊、殲滅されました」
呉提「そんな馬鹿な」
飛龍「第二次航空隊、敵航空隊と接敵・・・嘘・・・」
呉提「どうした!!」
飛龍「第二次攻撃隊、全機、撃沈・・・」
呉提「そんな馬鹿なことがあってたまるか!!」
秋月「敵航空隊接近、対空迎撃開始」ドドドドドドドドド
飛龍「!!、総員対空戦始め」
呉提「早くしろ!!」
飛龍「・・・中破、艦載機発艦不可能・・・」
伊勢「轟沈判定、退場します」
秋月「大破、しかし戦闘続行可能」
伊401「艦載機全機撃沈、水雷戦を始めます」
飛龍「・・・、総員砲雷撃戦用意!!、分は悪いけど勝つわよ」
秋月「敵接近、数2、来ます」
ロイ「そこか」
伊401「轟沈判定、退場します」
秋月「キャッ」
加古「どうよ?」
秋月「轟沈判定、退場します」
ロイ「良い腕だ」
飛龍「・・・降伏しましょう」
呉提「それしかないのか・・・」
審判「・・・呉艦隊降伏、よって横七艦隊の勝利」
応接室
呉提「このクソガキが、あれは一体なんだ!!」
ロイ「ただ艦載機を発艦させて航空隊と戦ってその後敵艦に攻撃、
こっちは随伴艦の対空迎撃で敵攻撃隊を殲滅、先制魚雷は魚雷を破壊。
第二次攻撃隊も同じ事。そのあとは接近して潜水空母を撃破、
随伴艦が対空駆逐艦を撃破。そしてあなた達の降伏」
呉提「だからあの艦載機と対潜戦闘は何だと聞いている!!」
ロイ「艦載機は艦載機。先日開発した新型の艦載機。
対潜戦闘はただ耳を傾けて見つけて発砲しただけ」
呉提「艦載機の説明はともかく対潜戦闘は説明になるか!!」
ロイ「あなたには一生分かるまい。スターターズの実力すら理解できなかった
あなたの様な人間には!!」
呉提「このクソガキがあぁぁぁ!!」ブンッ
ロイ「そしてあなたには倒せまい」スッ
呉提「!?、外しただと・・・」
ロイ「僕と加古のコンビは倒せまい!!」
呉提「でやぁぁぁ」
ロイ「いい加減あきらめろ」ダーン
呉提「グッ・・・」ユラ
ロイ「このロートルが」
呉提「この・・・クソガk・・・」バタッ
ロイ「・・・教えてくれ、どうしたらこんなバカが大将にまで上り詰めれる・・・」
飛龍「あ・・・あの・・・」
ロイ「ああ」
加古「ロイ?」
ロイ「お久しぶりです。あの時以来ですね」
飛龍「・・・やめてよ。あなたの先生は蒼龍でしょ」
ロイ「ですが飛龍先生にも教えてもらいました」
加古「ええっとロイ、この人は?」
ロイ「提督学校で艦載機の使い方を教えてくれた飛龍先生」
飛龍「といっても大半は蒼龍なんだけどね」
ロイ「だから・・・はぁ。この話は終わりにしましょう」
飛龍「そうね」
ロイ「今回の演習、といってもここに来てからは全て記録されている。
俺は大本営で説明会だろうな・・・」
飛龍「そう。じゃあまた会いましょ」
ロイ「さよならです。先生」
車内
加古「なあロイ・・・」
ロイ「どうした?、加古」
加古「いやさ・・・呉の皆はさ、なんかこう・・・」
ロイ「・・・機械っぽかった?」
加古「そう!、それだよ」
ロイ「あれが主戦派だ」
加古「・・・前から思ってたけどさ、主戦派って何なの?」
ロイ「知らなかったか?、主戦派はこの深海戦争で他国が深海棲艦に釘付けにされてる間に
中東やスエズを占拠し、得た資源で深海戦争で疲弊した大国を攻撃、
一気に日本を超大国にしようとしている連中のこと」
加古「そんなこと出来るの?」
ロイ「理論上では可能性がある位。
これをやるにはまず日本から中東や紅海までの制海権を手に入れないといけないし、
被害のあまりない内陸国の陸軍に勝たなきゃいけないからそのための戦力を集めなきゃいけない。
しかもそれを他の大国が深海戦争から抜け出す前にやらなくちゃいけないんだ」
加古「そんなの無理じゃん!!」
ロイ「ああ。だけど主戦派はそれをやるために艦娘に過度な出撃をさせてる」
加古「じゃああたしたちみたいな・・・」
ロイ「いいや。場合によってはもっと酷いとこもある」
加古「もしかしてそれが・・・」
ロイ「ああ。呉だ。呉は全体が主戦派に管理されてる。
飛龍先生は横須賀から監督艦として来てるからいいけど他の娘は・・・」
加古「どうにかできないの!?」
ロイ「それが俺たち、協調派の役目だ。
もう二度と戦争を繰り返さないために、全世界を統一するんだ。
話し合いで、武器は要らないんだ・・・」
加古「たとえそれが途轍もない苦難の道でも?」
ロイ「ああ。だからこそ、やるんだ」
加古「じゃあ私も力になるよ」
ロイ「まるでコンビだな」
加古「いいかもね、横七の最強コンビ」
ロイ「ふふ、まずはそのために水雷に対空、回避の訓練とかもしなくちゃな」
加古「げ・・・まあ、頑張るさ」
ロイ「その調子だよ。相棒」
妖精「吾も忘れないで下さいよ」
ロイ「そうだな、・・・さて、いよいよ大本営だ。
口煩い連中と戦ってから訓練だからな」
加古「了解です!!」
ロイの運転する車は大本営へ入っていく。
欲望に塗れた汚い大人たちの巣窟へ。
ラブコメって難しい・・・(非リア)
一応二人の距離を少しは近づけれたかな?