ー ルビィ視点 ー
ルビィ達が浦の星女学院に入学してから数週間が経ちました。幸いにも、ルビィと花丸ちゃんは同じクラス。ほかのクラスメイトもみんな優しく、ルビィと花丸ちゃんを受け入れてくれました
A子「ルビィちゃんはあの元綱元の?」
ルビィ「うん」
B美「花丸ちゃんのお家は…」
花丸「お寺ずら」
「「(間違いない。ここら辺では超有名な家の子だ!!!!)」」
そんな中で、この数週間のあいだにいくつかの出来事がありました。まず一つ目はーー
花丸「ルビィちゃん、これから部活?」
ルビィ「うん!練習だよ!」
ルビィがスクールアイドル部に入部したことです
花丸「…まさか、本当に入部するとは…」
前からルビィはスクールアイドルに興味を持っていたので…ルビィが自分から千歌さん達に入部したいと言いに行ったんです。花丸ちゃんはかなり驚いていましたが…
ー スクールアイドル部 部室 ー
ルビィ「お疲れ様です!」ガララ
千歌「あ!ルビィちゃん」
曜「お疲れ様!ルビィちゃん」
ルビィを出迎えてくれたのはあの時の二人、高海千歌さんと渡辺曜さんでした。部員は三人だけですが、活動はしっかりと行っています!そして…このスクールアイドル部にはある秘密があって……
ルビィ「毛繕い中ですか?」
千歌「うん!曜ちゃん、毛繕い上手だからね〜」
曜「そ、そんな…照れるよ///」
千歌さんの腰の下あたりから生えているのはふわふわの尻尾。そして頭には時折ピクリと動く耳。なんと、千歌さんの正体は妖狐だったのです
千歌「次は曜ちゃんにもしてあげるね!」
曜「うん!ありがとう千歌ちゃん」
そして曜さんにも千歌さんとは別の尻尾と耳が生えています。曜さんの正体は狛犬。二人は人間ではありませんが、正体を隠して、人間と同じ生活を送っています
ルビィ「でも妖狐さんと狛犬さんが仲良しなんて…聞いたことありませんでした」
千歌「まぁ、世間一般的には妖狐は犬が苦手って思われてるからね」
曜「でも、何故か高海家と渡辺家は昔から家族ぐるみの付き合いなんだよね!」
多分、妖狐と狛犬がここまで仲良しなのは日本でもここだけなんじゃ…そう思ってた時、千歌さんが言いました
千歌「でも、良かったよ。ルビィちゃんが私達を受け入れてくれて」
曜「うん。最初、正体がバレた時は終わった…と思ったもん」
ルビィ『すいません…入部したいんですけ……』ガララ
千歌、曜『あ…』
ルビィ『!!!』
ルビィが初めてこの部室に来た時、千歌さんと曜さんは今みたいに毛繕いの最中でした
千歌『る、ルビィちゃん、違うの…これは…』
曜『お願い…誰にも言わないで!!怖く…ないから…』
ルビィ『……』
人にまぎれて生活する妖がいることは知ってたけど…まさか、千歌さんと曜さんが…でも、怖がることはありませんでした
ルビィ『ルビィ、スクールアイドル、やりたいです』
千歌、曜『!?』
千歌『る、ルビィちゃん?怖くないの?』
曜『気味悪く、ないの?』
ルビィ『全然、大丈夫です!ルビィ、怖くないよ!』
千歌「初めて、だったかも。同世代の人に受け入れられたのって」
曜「正体がバレないように、毎日大変だったもんね」
ルビィはお家のこともあり、妖さんや幽霊さんとは頻繁に触れる生活を送ってきました。でも、よく思わない人が多いのは事実…千歌さん達は、とても辛かったんだと思います
千歌「ルビィちゃんと出会えたのはまさに運命!奇跡だよ!」
ルビィ「ははは…」
曜「よし!そろそろ練習行きますか!」
千歌「うん!じゃあ、いつものやろっか」
いつもの。とは練習を始める前にやる、スクールアイドル部の気合いれです。グループ名を言うんですが、この名前はルビィ達の名前から取って作りました
千歌「We'reーー!!」
「「「CYaRon!」」」
目指すはラブライブ優勝!そのために毎日練習、頑張ってます!
曜「あ、そう言えば、今日は曲ができる日じゃない?」
ルビィ「そうでした。早速、聞きに行きましょ!」
千歌「よーし!梨子ちゃんのいる音楽室にヨーソローだ!」
曜「千歌ちゃん!?それ私の!」
梨子さん…ルビィ達が入学してからすぐに転校してきた、2年生の先輩です。梨子さんとの出会いが、出来事の2つ目です
――――――――――――――――――
ルビィ『そう言えば、作曲はどうしているんですか?』
千歌、曜『……』
ルビィ『!?』
ルビィが入部してから数日、ステップやダンスの練習は確実に行っていたのですが、作曲を全くやっていないことに気づいて、どうしているのか聞いてみたんです。そしたら…
ルビィ『できない!?』
千歌『うぅ…』
曜『いや〜、面目ない』
ルビィ『作曲が誰もできないんじゃ、ライブは夢のまた夢に…』
スクールアイドル部として、かなーりピンチだということに気づいたので、ルビィ達はーー
千歌『お願いします!!曲を作ってください!』
梨子『…はぁ』
転校してきた桜内梨子さんに、曲作りを頼んだんです。というのも
曜『桜内さん、ピアノが得意だって自己紹介で…』
梨子『言ったけど…』
他の人にもあたったのですが、全員ダメで…残るは梨子さんだけになったんです
ルビィ『お、お願いします!!』
梨子『……黒澤』
ルビィ『?は、はい…』
梨子『黒澤ルビィちゃんね?』
ルビィ『…そうです……』
梨子『………わかったわ。曲、作るわ』
千歌、曜、ルビィ『!!!!』
こうして梨子さんに曲を作ってもらうことになったのですが…
梨子『妖狐に狛犬…珍しい組み合わせね』ボソッ
何故、梨子さんは…ルビィの名前を知ってたんだろう…
ー 音楽室 ー
梨子「はい。これが約束の」
千歌「ありがとう!梨子ちゃん!」
無事に曲を受け取ったルビィ達は、早速曲を聞くために、すぐに音楽室をあとにしようとしました。すると…
『ピンポンパンポーン…スクールアイドル部の3人は至急、理事長室まで…繰り返します…』
曜「?理事長室??」
千歌「千歌達、何かしたっけ?」
ルビィ「とりあえず、行ってみましょう」
梨子「………」
――――――――――――――――――
ー 理事長室 ー
千歌「し、失礼しまーす」
「来たわね!3人とも」
ルビィ達を出迎えたのは、この浦の星女学院の新理事長、小原鞠莉さんでした。果南さんの幼馴染らしいんですが、生徒兼理事長ということで、本人曰くカレー牛丼だとか…
果南「私まで呼んで…何の用?」
鞠莉「…結構真面目な話よ」
鞠莉さんが真剣な表情に…一体どんな事を
果南「スクールアイドルの?」
鞠莉「YES。正確には妖界側のね」
千歌、曜「!!!!」
妖界とは…要するに、人間の世界で暮らす妖達の社会のこと…人間社会の裏世界とも言います
鞠莉「まず最初に、この学校が妖達を妖と認識して受け入れているというのは知ってるわよね?」
果南「まぁ、私達もその一人だしね」
そう。この浦の星女学院は代々、妖界では有名な妖を受け入れる安全な学校として、全国でも名がありました。そのため、入学者数が減少しなかったのです
鞠莉「果南は人魚、千歌っちは妖狐、曜は狛犬…であってるわよね」
千歌「はい」
曜「そ、そうです」
?よく考えたら、ルビィの周りには妖さんがたくさんいるような…
鞠莉「私が理事長になる時にね、こんな話をされたの」
鞠莉「浦の星女学院には、人と妖が一緒に活動するスクールアイドルがある。とか」
ルビィ「!」
果南「…珍しいよね」
鞠莉「えぇ、私もそう言われたわ。そして、大いに期待しているとも言われたわ…簡潔に言うわね」
鞠莉「あなた達にはラブライブで優勝してもらいたい」
千歌、曜、ルビィ「!!」
果南「…」
曜「それは…」
鞠莉「もちろん、期待されているから。という事もある。でも私は…」
鞠莉「人間と妖が一緒に、輝いてほしいの」
千歌「人間と妖が…」
ルビィ「輝く」
鞠莉「そう。私の昔からの夢だった…人と妖が一緒に何かを目指し、何かを達成するのが」
果南「…私もそう思う」
鞠莉「あなた達を全力で応援したいの。私達では叶えられなかった夢を…あなた達で叶えてほしいの」
鞠莉さんの言葉には重みがありました。一体、鞠莉さんの過去に何があったのか…それは分からないけど…鞠莉さんの願いはわかりました
千歌「…頑張ります。私達」
果南「千歌…」
曜「うん!運命的に結成したこのグループ、優勝しないと勿体無いよね!」
鞠莉「曜…」
こうして、浦の星女学院から妖さん達から期待されていることを認識したルビィ達は、ラブライブ優勝という目標に対する想いが強くなっていきました
鞠莉「ということで練習、頑張ってね!」
千歌、曜、ルビィ「はい!!」
これでお話は終了…と思っていた時でした。事件が起こったのはーー
鞠莉「ふぅ、しかし、浦の星に戻ってきたら、まさか果南が生徒会長をしているとはね…」
果南「!!!」
…あれ?果南さんの顔色が悪いような…
鞠莉「私はてっきり、あの堅物がなっているのかと思ったわ」
果南「……」
……まさか、
鞠莉「それで、ダイヤは別のクラス?果南」
果南「………」
ルビィ「………」
曜「ルビィちゃん、果南ちゃん?」
千歌「2人とも顔色が悪いよ?」
ルビィ「……」ガクガク
鞠莉「?どうしたのよ果南?ダイヤは?」
果南「…よく聞いて。鞠莉。…だ、ダイヤは…」
…言わないで果南さん
果南「2年前に取霊巡りに行ったきり…」
鞠莉「…は???????????」
取霊術ってなんですか?取霊巡りってなんですか?
次回説明します