今回は前編と後編に分けます。
分けないと8000文字ぐらいになりそうなので…。
それでも良いなら見てくれたら幸いです。
では、どうぞ!
「君の血を飲ませてくれないか?」
彼女の見た目は、青い髪色で頭にナイトキャップを被っており、その瞳は真紅色。
服はピンク色のドレスだ。
そして、一番気になるのは彼女の背中から生えている二つの翼だ。
それが、彼女の種族を語っていた。
「き、吸血鬼!?」
僕は震える手で、小さい彼女に指差しをした。
「ああ、そうさ。
私の名前はレミリア。レミリア・スカーレット。
偉大なる夜の王さ」
彼女は少し得意気だ。
「で、でも、僕の血を飲みたいって言っても…確か、吸血鬼に血を吸われたら吸われたヤツも吸血鬼になるって聞いた事があるんですが…」
「ほぉ~、中々に詳しいじゃないか」
レミリアさんは驚いた様に言った。
「吸血鬼に血を吸われた人間は吸血鬼になる。
だが、その吸血鬼は私達みたいに言葉を喋る事も考える事も出来ない。
どちらかと言うとゾンビに近いモノだな」
「そ、それじゃ、僕が血を吸われたらゾンビになるって事ですか?」
僕は今までに感じた事のない死の恐怖に体が震える。
「まあ、安心しろ。
その症状が出るのは下位の吸血鬼に吸血された時だけだ。
私のような上位の吸血鬼に血を吸われてもゾンビになる事はない」
「で、でも、どうやって上位の吸血鬼とか下位の吸血鬼って判るんですか?」
「吸血鬼の弱点は判るか?」
「た、確か…ニンニクと十字架とかだった、かな?」
僕は前にテレビで見ていた吸血鬼特集を思い出す。
他にも何個かあった気がしたが、忘れてしまった。
「そうだな。
他にも銀製品とか太陽の光だったりと言っていたらキリがない。
だが、稀に吸血鬼の弱点がほとんど効かない吸血鬼もいる。
それを上位吸血鬼と言う」
「じゃあ、レミリアさんは太陽の光とかニンニクとか効かないんですか?」
「確かに普通の吸血鬼と比べると耐性はある…十字架は効かないし、流水も効かない。
太陽も数秒だけなら塵にならず耐えられる。
ニンニクも食べようと思えば食える。
だから、一応は私も上位吸血鬼なんだ」
「じゃあ、どうして僕の血を吸おうとしているんですか?」
「上位吸血鬼は血を吸っても人間をゾンビに変えられない。
だが、吸った血からソイツの過去を覗く事ができる。
ソイツがどんな風に生まれて、どんな風に育っていき、どんな体験をし、どんな人生を過ごしたか…血を吸えば判る。
下位の吸血鬼は人間をゾンビにして仲間を増やす…。
上位の吸血鬼は人間の過去を見て共感し、仲間にする…。
つまり、要約すると私はお前の過去に興味がある」
レミリアさんは真紅の瞳で僕の顔を見ている。
僕は心臓を鷲掴みにされている様な気分になった。
見た目は幼い少女なのにその威圧感はとんでもないモノだった。
「ど、どうして? 僕の過去に興味があるんですか?」
僕は疑問に思った事を伝えた。
彼女は一瞬考える素振りをし、再度ぼくの顔を見てくる。
「なに…私にはちょっと不思議な力があるんだ。
その力で君の事を知って、君の事をもっと知りたくなったんだよ。
だから、君の血をくれないか?」
「で、でも、あんまり痛いのは」
僕は首を両手で隠すようにした。
「ははは!!
そうか…確かに痛いのは怖いだろう。
私も痛いのはあんまり好きではないからな。
話に付き合って貰ったんだ、ティータイムとしよう」
レミリアさんの後ろに居たメイドさんがテーブルの上に紅茶とお菓子を乗せていく。
「さあ、召し上がってくれ」
僕はテーブルにあるお菓子を食べる。
「とっても美味しいです!」
「そうか、それは良かった
紅茶も飲んでみてくれ、咲夜が淹れてくれた紅茶は絶品なんだ」
僕はレミリアさんに言われた通りに紅茶を飲む。
「うぁ~、苦い」
「ははは!
君には少し早かったな」
僕は急いでテーブルのお菓子を食べる。
苦い口に甘いお菓子は最高だった。
「あれ? なんだろう?」
「…ん? どうしたんだ?」
レミリアさんは声をかけてくれた。
「いえ、何か眠くなってきちゃって、ふわぁ~」
僕は欠伸をしながら、目を擦る
「…そうか、それならそこのベットを使うと良い」
レミリアさんが指差した方向に大きいベットがあった。
僕はレミリアさんに感謝の言葉を述べながら、ベッドに歩いていく。
ベッドに入ると良い香りがし、僕はすぐに夢の中に入ってしまった。
ーーーーー
私は少年が寝たのを確認する。
「…寝たか」
「お嬢様、こんな事をしてよろしかったのですか?」
「しょうがないじゃない!
こうでもしないと血を飲めそうに無かったんだもの。
それに、今は時間が惜しいわ。
咲夜、早くやって頂戴」
「はい、畏まりました。
お嬢様」
咲夜はそういうと私の目の前から消えた。
そして、直ぐに戻ってきた。
その手には注射器を持っている。
「持ってきました」
「じゃあ、やって頂戴」
「ですが…信じられませんわ
この子が妹様を救うかも知れないなんて…」
咲夜は慣れた手つきで少年の腕に注射器を刺す。
その時に少年は一瞬つらそうな顔をした。
「私も信じられないわ。
だけど、私の能力が外れているだけかも知れないけど、一応は確認してみようと思うわ」
「…お嬢様。
終わりました」
咲夜は注射器いっぱいに入っている少年の血をすぐにグラスに入れてくれた。
「さて…運命の時よ」
私はグラスを持ち、少年の血を一気に飲み干した。
すると、景色は一変した。
ーーここは何処?
周りが全部白い所の記憶。
知らないおじさんが出てきた…。
この人はあの子の親?
「この子の名前が決まったよ!」
今度は女の人が出てきた…。
この人は母親ね。
「どんな名前なの?」
「この子の名前は「のび太」
野比のび太、良い名だろ?
名前の意味は健やかに、大きく、どこまでものびて欲しいという願いを込めた名前だよ」
ーーあの少年の名前は野比のび太。
とっても素敵な名前ね。
また、景色が変わった。
今度は小さな男の子とおばあちゃんがいた。
ーーあの男の子がのび太ね
随分と成長しちゃって
「ねぇのびちゃん
ダルマさんてえらいね。
なんべん転んでも
泣かないでおきるものね
のびちゃんもダルマさんみたいになってくれるとうれしいな
転んでも転んでも一人でおっきできる強い子になってくれると……。
おばあちゃんとっても安心なんだけどな」
「ぼくダルマになる。
やくそくするよおばあちゃん」
私はこの光景に少しの寂しさを覚える。
そして、景色が変わった。
雨が降る曇り空だった。
そこに知らない男の子が走っていた。
知らない男の子は馬車のような機械へ向かって必死に走っていた
「待て~! 止まれ!」
知らない男の子は必死に走っていたなんの為にそこまで頑張るのだろうか…。
すると、何かにぶつかったのか後ろから何かが飛び出した。
黒い、鞄?
少年はそれに向かって走って、地面につくギリギリの所でキャッチし、自分を下にして鞄を守った。
誰かが走ってきた。
それは更に成長したのび太だった。
「だ、大丈夫?」
「ああ、ほらよ。
取り返してやったぜ!」
「ありがとう!!」
のび太は少年から受けとった鞄を大事そうに抱えた。
今度はもう手放さないように…。
「覚えておけ!
お前のモノは俺のモノ俺のモノも俺のモノ」
「…うん!」
気がついたら曇り空は晴れていて太陽が顔を出していた。
その太陽の下には大きな虹がかかっていた。
また景色が変わる。
今度は青色で丸いのとのび太が居た。
ーー何なんだろう。
あの青いヤツは?
「君が僕の未来を変えるって言ったけど、実際はどうやるの?」
「そんなのは簡単だ。
お前がその子に好きになって貰えばいいんだ」
「でもどうやって?」
「バカな君に…僕がどれだけ凄いのか教えてやろう」
青いヤツはポケットから何かをだした。
「タケコプター」
「なんだいそれは?」
「これは空を飛べる事が出来る道具だ」
青いヤツはタケコプターというやつをのび太の頭に着けた。
「とりあえず、慣れるより慣れろ」
のび太は空をとんだ…
「うわぁぁぁぁ!!」
回転しながら…。
「ドラえもん!! 止めてくれ~!」
のび太は青いやつの名前を叫んだ
ーーアイツの名前はドラえもんと言うのね
ドラえもんがのび太を捕まえてタケコプターをとった。
「どうだ? 凄いだろ!」
「ああ、凄いよ!
これからもよろしくね」
また景色が変わる。
アニメの中のセリフとちょっと変わってる部分もあるでしょうが許してください