「次も同じのお願いね」
「……お、おまえ。一体……な、何をしたんだ?」
魔理沙の疑問は最もだろう。
自分の最強の一撃は魔女に接触する前に消滅した。
それは魔理沙にとっては信じられない光景だった。
「魔法は相反する力をぶつける事によって消滅するのよ
それぐらい貴方でも解ると思ったけど、本当に何も知らないようね。
まあ、知ってたらあんな火力だけの底辺魔法を使う訳ないと思うけどね」
魔女の煽りにも似た説明は魔理沙の心に刺さった。
……ふざけるな。
私のマスタースパークが底辺魔法だと?
私の努力をゴミの様に言うコイツには負けられない。
「お前には何が何でも勝ってやる!」
「無駄よ。
貴方の最強の一撃は私にとっては暖かいだけの光に過ぎない。
貴女が私に勝つなんて無理。
何百年経っても私をここから退かせる事すら出来ないわ」
魔女の声は慢心してる訳じゃない。
確固たる自信によって魔理沙に宣言したのだ。
お前には無理だと……。
「お前が私のマスタースパークを打ち消したくらいで勝ったつもりか?
まだ私には戦う術があって、体も動く。
それならまだ戦える」
魔理沙は手に持っている八卦炉を見つめる。
……頼むぜ、相棒!
私が越えなきゃ行けない大事な戦いだ。
「そう」
魔女は本に視線を戻した。
魔理沙の実力を確認し、自分に害が無いと判断したのだろう。
「恋符「マスタースパーク」!!」
魔理沙は自分の出せる半分以下の力でマスタースパークを放つ。
……さて、私のマスタースパークを消滅する時に一体何をやったんだ?
それを確認する為にワザと打ったが…さてどうする?
魔理沙のマスタースパークは激しい光と音を出しながら魔女に進行していく。
その光を横目で確認した魔女はため息を一つ吐いて、掌をマスタースパークの方に向ける。
「来るか!!」
魔理沙は魔女の掌を凝視する。
すると、魔女の掌からは黒い球体のようなモノが出現した。
黒い球体が魔女の掌から離れると、その球体は段々と大きくなりマスタースパークに接触した。
黒い球体はマスタースパークを飲み込み、体積はどんどんと小さくなり音もなく消えた。
……成る程な。
あの黒い球体のせいで私のマスタースパークは消滅したんだな。
なら、どうやって黒い球体を突破するか……。
今度は数で勝負してみるか。
私は20の弾幕を展開し、魔女に放つ。
「これならどうだ!!」
私の弾幕は魔女の回りを囲む様に放ち、逃げ場をなくす。
この量ならあの黒いヤツでも捉えられないだろう。
私の弾幕が魔女に直撃する寸前に…魔女の回りに水の壁が出現した。
……本当に一筋縄では行かないぜ
私のマスタースパークは黒いヤツに消され、黒いヤツに消させない様に弾幕を出しても水の壁に邪魔をされる。
「流石の魔理沙ちゃんでもちょっとお手上げだぜ」
だけど、何かある筈だ。
黒いヤツに消させない様にして、水の壁すらも貫通させる方法が……。