のび太の幻想旅行記   作:fate信者

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魔理沙VS紫の魔女(中)

「……流石に……少し、はぁ、疲れてきたぜ」

 

魔理沙は肩で息をしている

あれから魔理沙はあらゆる方法で魔女の防御を破ろうとしているが、結果は芳しいモノではない。

黒い球体がマスタースパークを、水の壁が弾幕を、そして近づこうとすると魔女の弾幕が邪魔をしてくる。

 

「無駄よ。

あなた程度の弾幕が私の魔法に敵う訳がないわ」

 

……そんなの私が一番解ってる。

自分の力が及ばない事も、私の全力じゃアイツの足元にすら及ばない事も。

 

「言いたいのは、はぁ、はぁ、それだけか?」

 

……だからって諦めるという選択は端から無い。

いくら相手が自分より格上だろうと、相性が悪かろうと……

 

「私は勝つ!

お前のその自信を撃ち破ってやるぜ!!」

 

魔理沙の無謀ともとれる勝利宣言に、魔女は目を細めた。

 

「そう。

大口を叩くなら私の魔法を越えてみせなさい」

 

「ああ! 見せてやるぜ!

普通の人間の魔法が、魔法使いの魔法を越えるのをな!」

 

……私はずっと考えてた。

どうすれば魔女の防御を越えれるか、どうやれば勝てるのか……。

ずっと考えてた……

 

……私が出来るのは最初から変わらなかった。

自分の事を考えられる程に強くはないし、戦いなれてない。

そんなヤツが出来る戦略なんて最初から一つだけだ。

 

「当たって砕けろ!

後の事はその時に考える。

今は、今の私の全力を紫の魔女にぶつける!!」

 

魔理沙は八卦炉を前の紫の魔女に向ける。

魔女もその行為にため息をだして、手を前に向ける。

 

「大層な事を言ったと思ったら、やることは何も変わってないじゃない。

貴女にはちょっと期待してたけど駄目みたいね」

 

「何を勝手に決めつけてんだよ!

私はお前の予想を越えていくぜ!!」

 

魔理沙はあろうことか八卦炉を前の紫の魔女から、自身の後ろ。

つまり、背中側に構えた。

 

「ヨイショ!」

 

そして、箒の細長い胴に乗る。

その見た目はスケボーに乗った少年の様な立ち方だった。

 

「見せてやるぜ!

私のマスタースパークが唯の暖かいだけの光じゃないってところをよ!!

行くぜ! 恋符「マスタースパーク」!!!」

 

魔理沙の八卦炉からマスタースパークが放たれた。

マスタースパークはあらゆるモノを破壊する暴力的な光線としてではなく、魔女の防御を越える為のモノとして放たれた。

マスタースパークによって加速した魔理沙は速かった。

魔女の黒い球体を置き去りにして、魔女へと突っ込んでいく。

 

「ほんのちょっと速くなっただけ、なら弾幕で打ち緒としてやるわ」

 

魔女は弾幕を魔理沙の進む方向に展開し、被弾させるようにしていた。

すると、魔理沙は八卦炉を傾けて進行方向を変えた。

それによって魔理沙は弾幕を被弾せずに進んでいる。

 

「そんな遅い弾幕が当たるわけないぜ!」

 

「そう。これならどうかしら?」

 

魔女はそう言うと魔理沙の進行方向全てに弾幕を展開する。

この弾幕の量なら魔理沙が八卦炉を傾けて方向転換した所で変わらない。

必ず被弾する。魔理沙はその弾幕をーー

 

「その程度の弾幕で私が止まると思うなよ!!!」

 

あろうことか魔理沙は魔女の弾幕を避けようとも、打ち消そうともせずにそのまま突進してきた。

弾幕は死にはしないが、痛みは伴う。

 

「ぐっ! くっ、うっ!!」

 

魔理沙は痛みに耐える。

自分の事をバカにする魔女の鼻を明かしたいという思いが、自分の体に勇気を与えた。

 

……めちゃくちゃ痛いな。

アイツの弾幕の一つ一つが鉄球で体を叩いてる様だ。

だけど、ここまでやって負けたらカッコ悪いだろうな。

だから、もう少しだ。

持ってくれよ私の体。あと、少しでこの弾幕を越えられる。

 

 

「う、うっ、うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

魔理沙が吠えた。

魔理沙の咆哮によってマスタースパークは呼応する様にもっと強い光を放った。

その光は例えるなら一筋の星だ。

魔女は魔理沙を止めるのは弾幕だけでは無理だと考えたのだろう。

水の壁を展開した。

それを魔理沙はギリギリの所、水の壁とぶつかるちょっと前で止まった。

 

「待ってたぜ! この瞬間を!!」

 

後ろに構えていた八卦炉を前に出し、マスタースパークを放った。

その極光は水の壁を易々と貫通した。

 

「やったか!?」

 

魔理沙は水の壁の中の魔女を探すが姿は見えない。

 

……もしかして、やっちゃったか!?

私のマスタースパークで跡形も無く蒸発してしまったのかも知れない。

 

「なに、人を勝手に殺してんのよ」

 

声のした方に視線を向けたら、紫の魔女が上空に浮かんでいた。

 

……まあ、そんな簡単には倒せる訳無いとは思ったぜ

 

「貴方のお陰で私はこの机から離れ、あまつさえ、私の大切な本を何冊かおしゃかにされた。

いいわ、ここからは本気よ

本気で貴方と相手をするわ」

 

ここからが本当の戦いだ。

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