「くそっ!拉致があかねぇ」
俺は仲間にしている龍騎、ナイト、ゾルダ、カイザ、ファイズ、デルタに指示をして大群の転生者の猛攻を防いでいる。無闇に全員で接近して攻撃しても多勢に無勢でやられるために、龍騎は唯一の遠距離攻撃であるストライクベントを使い、ナイトはトリックベントを使って敵を遠ざけ、ゾルダが一番必要不可欠な存在だ。
銃系等を主に使用し、ファイナルベントはエンドオブワールドと言う原作では漁夫の利として使って仮面ライダー龍騎シリーズのライダーは苦戦していたが。ゾルダに関してはバンバン使いまくっている。ファイズはオートバシンを呼び、カイザはサイドパッシャーを使い転生者を撃破している。しかし、こいつらが灰になって消える様子が全くなく、激戦を強いられていた。なんでここまでボコボコにして倒れないんだよ‼
「きりがない‼あと、なんで転生者の方は灰にならないんだよ!抑えるにしても時間の問題だぞ⁉」
「まぁ。行動パターンが一定なのが唯一の救いなんだけどね」
ゾルダである北岡さんの言うとおり、転生者達は能力を使ってはいるが出す技がパターン化されている。まるで機械のように人の思考ではなく一定で従われた通りに闘っている。
【final bent】
「あれはもう人間じゃないのか?」
龍騎である真司が俺に疑問を言った。確かに姿が変わった様子はなく、あるとしても目が赤で塗りつぶされているところだけだが。
「…ゾルダのファイナルベントであるエンドオブワールドを食らっても立っているからな。諦めろ真司」
こいつらの耐久力が以上。死んでもおかしくないのに動けており、また襲ってくる力があるからだ。
まるでこいつらは命令を忠実に動き与えられたことだけしないが俊敏性が高く素早いゾンビだ。
「彼女らにはまだ戦える余力はあるのか?」
立花達はカブト達が守っているが、あそこもまた襲われている。
剣崎と橘に、睦月を送って彼女らを守るように頼んでおいた。
「いくら力を持ってても彼女らを戦わせる…無理だな。ただでさえ精神的に苦しんでいるのに」
「確かに。彼らと戦わせるのははっきり言って無意味だと思うよ。彼女らは元々『人を襲う怪物から守るために戦う』だろ?それなのに急に『人を守るために人を殺す』なんて事できるのかい?僕らの場合は『自分を守るために他を消す』だったけど」
「大丈夫じゃないし…そんなの無理に決まってるだろ‼」
そもそも『人を守るために人を殺す』となれば明らかな矛盾が生じるし、人殺しなんて出来る訳がない。立花達は精神的な苦痛がまだ残っており、後遺症にならないことを祈っている。彼女らがああならないためにもあのストーカー転生者を先に潰す方べきなのだが居場所も分からず、情報も不明のまま。敵の拠点に無計画で突っ込むのはあまりに無謀な方法だからだ。
「なら、彼女を戦力に加算しない方が良いね。多分自分の行為に矛盾を感じて、戦うこと自体を躊躇うからね」
こいつらの目的は不死身のこいつらを利用して俺達を完全に殺すと言う命令。他の味方の援護が出来ないように足止めって訳かよ!
足止めしている間に体力と力を徐々に減らしてリーダーのボスが分断させたおかげで俺達の集団の一部を少しずつ減らす戦法だな。
「死人だけじゃなく他の転生者をも操り人形かよ。なんて奴だ…」
*****
目の色が異様に変わって驚いたところに隙が生じて、翼に向かって刀を振り上げて斬り殺そうとした。
〈defencer〉
「ギリギリセーフっと…とりゃ‼」
私も驚いたけど、彼の行動にすぐさま気づいてデバイスのフォルティシモを使用して防御した。魔法で武器を刀にして時雨蒼燕流攻式五の型・五月雨で反撃したけど。刻んだ痕が回復して消えているのを見た。
「やられたね…」
「あぁ…分断させられた」
奴はまだ動けて、闘っている内に赤く塗りつぶされた目の転生者と同様に転生者の後ろから一般人達も赤く塗りつぶされた目をしたまま武器を持って戦おうとしている。
「あれは…市民じゃないか!」
「…二年前にあんたらのライブに来てくれた人達もいるぞ。けど、死んでしまってるがな」
あいつら死んだ市民を使ってでも私らがここから脱出したり、援護出来ないようにしたいってわけね。
「死人…だと⁉なぜそんな事が分かる!」
「色々話すにも時間がかかるから。被害者を調べてひとまとめで言えば、あんたら聖遺物に関しての被害者に関与してるって事。とにかくリーダーを潰さない限りここで延期戦をせざる負えない」
正輝からの連絡によると敵の一人が死人を操るし、その死人が聖遺物関与のものだったから。その具体的な事はこの状況だと言えないし。
「貴方達二人は何者なの⁉」
「…そうだね。あえて言うなら黒沢さんの愉快な仲間達ってところ?」
*****
翼のプロデューサーである緒川から連絡が入った。彼が廊下で翼と話して目を離した数秒。
振り向いた時には翼が消えた。
廊下には誰もおらず不審に思った。誰か一人はいるはずだったが。
「こんにちは?弦十郎君」
「広木防衛大臣‼」
しかし、転生者と手を組んでいる事は広木防衛大臣と秘書は敵だ。
この二人を信用出来るかどうか分からないが、
「聞きたいのですが…この廊下には誰もいない。誰もいませんでしたか?秘書が見当たらないのですが…お一人なのですか?」
「あぁそれは。君が知る必要がないよ。なぜなら
知る前にここで一人のたれ死ぬことになるのだから。」
不穏な予感に気づいた。とっくに私は転生者結界と言うのに使われていたのだと。広木防衛大臣は横腹に殴りつけたのを防いだが、何もないところから急に現れた秘書が剣を振り下ろした。
それを
「
ギリギリのところで黒沢くんが防いでくれた。広木防衛大臣は拳で、秘書は二刀流。
彼らの目は赤く染まっていた。
「私と彼はもう死んでいる」
「私たち2人は彼らに逆らうことが出来ない…」
正輝君の言うとおり、二人は米軍による広木防衛大臣の暗殺によってやはり殺されていたのだろう。
「まさか…こんなことになるとは」
「死体を操る敵か…」
各地の聖遺物適合者の消失が起きている。最初に響君に、翼がそして、聖遺物に関与している俺か。
黒沢君もどうやって結界に入れた疑問があるが、この二人を何とかしなければならない。
「弦十郎。聞きたいことがあるだろうが…」
「分かっている!質問はこの状況をどうにかすることだ‼」
「行くぞ。風鳴弦十郎よ」
黒沢君は秘書を、俺は広木防衛大臣との戦闘になる。響君と翼がどこでどうなっているかは分からないが、二人が生存していることを祈るしかない。
俺の中で一つだけ確信がある。
敵は…ノイズや米国だけではない。