Justice前章:善と悪 正輝編   作:斬刄

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正輝編57話HERO's KILLER(戦姫絶唱シンフォギア)

「パパ。ママ…⁉」

「クリス…クリスなの?」

「本当にクリスなのか…」

 

紛争で苦痛が繰り返され、一度死を目前とした両親が無事生きており、運命の再会となる。しかし、

 

「待て。俺が確認する。」

 

それを奴等が望まないし、惨劇を好むのに喜劇なことを好むわけがない。

 

ダイイングメッセージの一つ。

こいつは死体を使って操ることであり、つまり雪音の両親が雪音を襲う場合。二人は既に死んだも同然てあるということ。

俺はクリスを行かせまいとした。

 

 

「あんたらの身体を調べさせてもらう」

 

 

俺はシャドーを使用し投影解析に、マスター・オブ・ザ・リンクで調べるようにした。こいつらの身体がどうなっているかを綿密に調べればどうなっているか分かる。

 

 

「…俺の解析を使った以上この二人は間違いなく

 

 

クリス…お前の両親であり、死人として操られてはいない。」

 

奴等は二人に何もせずに、命を助けるなど衝撃なことだった。本来あり得ない行動をとっているのだから戸惑う。

「お前に会いたかった」

「今まで…ごめんなさい」

「本物だよ…ね」

やはりどこを調べても何も変わっていないし、身体は健康であり操られている痕跡も無し。

生身の人として生きていた。歳については奴等によってクリスと紛争に行った頃のそのままの状態にさせられたが。

二人は問題なさそうだ。

「なんのつもりだ…こんなことまでしておいて?何が目的か分からないな?そもそもなんでこの二人を助ける必要があった?目的なんてなくただ助けたかったなんて理由にはならないぞ?」

「二年前の紛争で拾ったんだよ?

 

けれどふと見れば感動の再会とは思わないかい。死んでいるだろうという両親が再び生きて帰ってきていることが。まぁ?ギャラリーが増えただけで計画が狂うことなんてことはない。」

道具のように扱うのかと思ったが慢心している。雪音の両親との出会い後に重傷にさせるのだろうと警戒を怠らなかったが…こいつの意図が全く分からない。

「…お前は一体何がしたいんだ」

「敷いて言えば転生者、この人類全員を僕の意のままにして、世界征服かな?あ、でもフィーネは邪魔だから僕の従属になっている転生者で殺してもらって征服かな?

 

んでも、世界征服する前に余興として、ねぇ?特に正義側の転生者である君の過去。極上に善としては全く反してたけどなんでこちら側じゃないのかなぁ〜ちょっと関心があるんだ。僕の娯楽に付き合ってくれよ?正輝?いんや自分の邪魔する敵味方を容赦なく惨殺する…英雄殺し君?」

標的は俺か。俺の過去をほじくった以上生かすつもりはないが知ってしまった以上銃殺なんて生ぬるい死にかたで追わせねぇぞ。これでも怒りと狂気を抑えているんだがな。挑発に乗れば何やらかすか分からない。なんせ知っているのは死体操る気をつけろだけではない。しかし、こいつの場合は話を聞くと俺の記憶を見たとしてもダイイングメッセージの存在を知らないし、俺が覚えているのなら見れるはずだ。存在を知ったのなら計画を変更して確実に俺達を潰すのも可能。

「…どうやって俺のことを知った?」

「君質問が多いな?それに自分の能力をネタバレするほど馬鹿じゃないよ?」

今この男を探そうとしても手がかりが見当たらない。どこにいるのかも分からないし、検討もつかない。

「僕から具体例を提供するけど正義側の転生者達は残虐殺戮を好まない人達であり、メインやサブキャラの死を守ろうとするいわば守護者みたいのかな?無駄だと思っていたけれど君らみたいな正義感ある一人の人間を精神的に徹底的に苦しませるためにも必要だからね。聞かせてやろう…彼等の苦痛の叫びを‼‼」

「彼等の苦痛?どういう」

「しーっ。ほら?何か聞こえないか?」

 

人が現れて出てくる、私服の一般人が大勢いたが明らかにおかしかった。片手には凶器を持っており

「この四人を殺すぞ!」

俺達を殺そうとしてきた。雪音の父親は二人を守るために前にでたが俺は先に行動に移し、武器で切り刻んだ。

 

 

けれど俺の頭の中から叫び声がした。

(なんで俺はこんな事しなきゃいけないんだ)

(この人は…私達のような人を何人も殺した‼)

「⁉なんだ…これは‼」

いきなり声がして驚いた。

米軍が俺達を襲っていた時は念話なんてしていなかったが、死人に感情があるっていうのか?

(ライブからノイズが現れて、必死に逃げて…まだ苦しまないといけないの⁉)

(もうこんな生活嫌だ…なんでこんな殺人兵器と戦う羽目になったんだ)

発言で怯えているというのはわかるが、外見から見たら苦しそうな顔をしていない。

(あんな男に身体も心も利用されて…私、もう自分から死ぬ事もままならないままあいつに好きなように利用されるの?)

(遠くに親がいるんだ…そして、恩返しをするつもりだった。そんなはずだったのに)

襲ってくる大勢の人が俺を襲ってきたその途端に…

「止めろ…止めろぉぉぉ‼‼」

「正輝…⁉」

多量の念話が俺の思考を遮ろうとしている。防ぐしか出来ない。こいつらが死体である事が事実なのだとしたら、殺らなければ殺られる。選択肢は一つしかない。

「どうしたんだい?正輝君?早くスパーっと斬り殺さないとクリスの両親と娘と一緒に共倒れになっちゃうよ?でも無理か?

 

 

 

 

君が狂い、殺戮をまた行うだなんて…できるわけないよねぇぇぇぇ‼‼なら代わりにあの少女が血を浴びながら殺すの頼む?でも君の性格だから無理だろ‼」

俺が斬り殺そうとすれば

嫌だ死にたくないと。

殺されるのは嫌。

 

 

「こいつ弱いわね?」

「脚が震えているぞ?」

洗脳されているから?そんな訳がない。自分の自由に身体を思うままに動けないのもあるが、言いなりにもされている。

 

「カモ〜ン!反英雄くぅぅん‼」

「餓鬼が…‼」

 

 

ダイイングメッセージの一つ

死人操る気をつけろ。

そうだったはず。

念話を通して俺に強引に会話させる気か…だがな。身の安全が確認出来てあるか、マスターオブザリンクを使えば分かる。安全ならば奴とのリンクを無理やり切り離せば念話による強引介入は一瞬にして消える。最悪改造ルールブレイカーで奴の操り糸を破壊すればいい

 

が、

 

突如黒い空間に立ったまま、肉の塊が俺の周りに壁として立ちふさがった。この時彼等の状況がどうなっているかなぜ助けを求めているのかようやく分かった。

 

タスケテ。

ママァァァ!パパァァァァァァ!クルシィヨ。オニイチャンタスケテヨ

 

シニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイ

 

人なんかじゃない。魂を無理矢理融合させて、塊と化し、化け物となってしまった。こんなものを切り離せれない。ルールブレイカーで助けれたとしても、彼らの姿を保てているのは奴のおかげ。それが外れたら彼らは肉の塊としたキメラとして生きる事になる。

念話による強引介入は可能だがそれをすれば人の形をした彼等はたちまち化け物となる。

 

 

彼らの意志と生命は奴によって材料にされてしまった。

 

 

「全ての人質の身体を混合させたんだ。救うなんて無理に決まってるだろ?」

「こんの…外道がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼‼」

 

肉体が死んで魂が生きているだけでも奇跡だというのに、血肉の塊など、まともでは無い。最早、治すことも身体を元に戻すことも出来ない。

 

俺はクリス達を必死に守った。

堕天使とほむらとマミは死人の米国の連中と。さやか達は翼の護衛。アーチャーは弦十郎を守っている。

 

血がにじむ。

血飛沫がほとばしる。

赤い雨が降る。

 

クリスは心苦しかった。

両親は何の力も持っていない、雪音クリスはシンフォギアを纏うつもりが、返り血を頬に少し浴びて膝がガクンと落ちて力が出なくなってしまった。

「あ、あぁぁ…」

俺の手でどうにかするしかない。

 

 

俺の仲間で動ける人数は

「衛宮と遠坂とセイバーはクリスの家族を頼む」

「お、お前は「俺は奴等を完膚なきまでに葬る」ちょっと待て!一人で」

「おい!正輝あたしも行く‼」

三人に頼む。俺一人で行くのは余りに危険過ぎるが、長引くにつれて苦しくなるのをほむらから念話で聞いた。雪音の家族を守るために三人に頼み、俺が囮になりながらも操る主犯を探す。

衛宮達はこういうのは慣れていると思うから任せる事ができる。

クリスは…精神的にも俺より早く崩れてしまいそうな状態だ。行かせるなんて出来るわけがない。

「雪音のことを一時…任せます」

俺は斬り倒してゆく。

どうすることは出来ない。

俺は彼等の救済者じゃない。

(俺達が何をしたっていうんだ…)

俺は血反吐と、血しぶきを浴びて斬られて倒れた死人を踏み倒してゆく。

(助けてぇぇ!パパァ‼ママァ‼)

(死にたくない!死にたくない!いやァァァ‼)

俺は正常だ俺は正常だ俺は正常だ俺は正常だと、何度も呼びかける。

 

自分の今やっている行為に疑問に思うな。足を止めれば自分の命は絶望と共に落ちる。

(同じ人なのに!)

(なんで助けてくれないのォォオ‼)

(助けて…クッキーマン)

なぜ助けようとしない。

助けろ助けなきゃ報われないぞ。現に紛争はライブの前に起こったことだ。クッキーマンのことを知ってもおかしくない。

 

けど…無理なんだよ。俺がクッキーマンであり、君らの身体をどうにかするのは…もう無理だ。

「くそっ…たれェェェェ‼」

心が折れそうだった。彼らに呼びかけてくる念話が俺の思考を遮る。助けるなんてできるわけがない。自分がどうなっているのか分からないのだろう。自分が死体の中にいるのではなく肉の塊でずっと嘆いていることに気づいていない。苦痛でたまらなかった。

 

「どうした。お前は我々以上の力を善としたんじゃないのか!それがどうだ‼二年前のライブで天羽奏が生きているということは天羽奏だけを救って、お前が救わずに残していった約12874人の犠牲者とその後の死者をも救えたはずなのに…お前は救わなかった。それがこの結果だ‼」

「てめぇ…」

卑怯なんて言えない。

卑怯と言えば、殺者の楽園のやっていることは卑怯なことばかりだ。雨宮もまた他の魔法少女達というモブキャラを利用し、俺達を苦しめたのだから。俺達が奴らの行動によって苦しむ被害達の姿を見ればいつだって心がはち切れそうな思いだった。

 

 

「無様だな。その程度で心を揺さぶるとは。実に失望。いや、ガッカリだ」

「英語お喋り野郎か…」

俺が逃がしてしまった転生者だったが、別人のような声をしている。

「いや、あの男は俺の力の糧のために死んでもらったよ。そのおかげで私は誰にも負けられない。能力が合ってなじむのだよ。」

 

逃げ込んだ先は巨大なビル入り口の外。英語野郎は死んだが…こいつはあの男よりも強力なのだろう。そして、このビルの中に黒幕がいる。

 

ライブで楽しんでいた彼等やそれ以降に死んだ人間の意思と身体を操り糸で苦しませる元凶が。

 

「後悔することはない。意志と死人を操って君達を葬ることもいた仕方ないことなのだよ。所詮俺達のやることは鬼畜な方法を利用して貴様らを葬ることがセオリーなのだ」

 

お前らがそんな非道が出来るのならば…なんで俺は今までそうしなかったのだろう。

 

 

そうか…そういう事か。

俺は平和ボケしていた。俺の大事な物を守るためなら俺はどんな汚い手段をとっても正義側である俺もまた何も悪くないと言う訳か。

 

 

 

 

「…感謝するぜ。もしかしたら躊躇っていたのかもしれない。いや、非情で惨殺を執行するのが恐れていたのか…

 

 

俺を害するものはみんな無惨に死んでいった。ああ、お前らの言うとおり、俺は人を助けるって柄じゃあ無かったな…いつだって俺はそうだ。

 

だがもう躊躇なんて必要ない…俺を阻害するものは容赦なく斬り殺す」

 

彼等を助けなかったのは俺が決めてしまったことだ。なぜ苦しむのか。正義側も大事な物を守るためならお前らと同様な外道を使用しても文句は言われないんだな。

「お前…まさか」

「所詮俺は英雄殺しであり、人殺しでもある…それ以上もそれ以下も…

 

 

無い‼‼‼」

「つ、潰せ‼」

(いやだ‼死にたくない‼)

 

もうその手には乗らない。

多量の念話の耳を塞ぎ、斬殺を繰り出し、四肢を斬り落とし、それでも抗うまたは愚行な行為をした場合は投影魔術で滅多刺しにする。

「ああ、これで…悔いを残すことなく

 

 

ヒトゴロシヲタノシメル…お前らを俺の手で救ってやるよ…

 

 

 

惨殺というナノカタチデナ‼‼‼」

 

悲哀と可哀想だという同情を無くし、ここで俺は今一度『英雄殺し(ヒーローズ・キラー)』となる

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