Justice前章:善と悪 正輝編   作:斬刄

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正輝編89話襲撃後(1st&2nd&4th)

結果は前半嶺の圧倒的攻撃に全員がボロボロとなったが、綺羅の切り札である謎の黒い球により相打ち。しかし、その代償は嶺よりも綺羅の方が大きかった。嶺は綺羅の攻撃によってぐっすりと正輝の部屋で横たわって眠っている。それに比べて綺羅は大量出血、間違いなく致命傷になっていた。

今頃は動けずに生死の境目を彷徨っており、綺羅の方は一体何がしたかったのか正輝達には分からなかった。しかし、綺羅によって嶺の呪符による攻撃が全く通じず、ぶつかり合いの際に嶺が張っていた結界が一気に崩れるということが起こっていた。

 

襲撃は失敗となった。

1stと2ndが撤退し、麻紀達も全員船に帰っていった。

*****

1stの船

 

5thの猛攻には敵が仮面ライダーである為に対処はできていた。所詮中身は人。彼との戦闘で無人機による費用は計画通りだったが、

 

「クソが‼︎クソが‼︎クソがぁぁ‼︎あの女ぁ!」

 

嶺とその仲間達の大暴れのせいで怒り狂っていた。殺人のできない連中にここまでコケにされたことと、予想よりも大出費になってしまったことに頭にきている。

 

 

黒の騎士団の服を着ている伝達役が1stの部屋に入り、伝えようとしているものの苦い顔をしていた。

 

 

「2ndの仲間から綺羅が完全に治療された後日に連絡をしたいとのことで「ああぁんだよおぃ‼︎今の僕は凄く不機嫌なんだ!頼むから空気読んでくれよ!その書類は箱に入れて後で読むから置いてくれ‼︎」わ、分かりました」

 

 

伝達役は1stに動揺しながら、1stの部屋からあわてて出て行った。

 

「マジでイラつく!話が違うじゃないか!こっちは下手で取引関係プラマイでやってんのに…あいつら平等も公平もあったもんじゃない‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎どれも同じクソなだけ‼︎」

 

 

伝達役が去って行くと、今度は緑の長い髪をした少女…CCが1stの部屋に入ってきた。

 

 

「入るぞ、お前、相当怒っているな?どうしたんだ?」

「CC…何の用だ。僕は経費の決算をして。あぁっ!苛々する‼︎」

 

CCは呑気に大量のピサを食べて、1stの仕事ぶりを見て、伝達役が箱においていた紙を手にとった。

 

「お仕事ご苦労、おおぅ酷いこと費用が凄まじいな」

 

CCの格好はYシャツに下は短いスカートを着て、身軽な格好をしている。

口にピザをくわえて呑気にしているCCが1stがかき集めている資料をふざけて見ている。

1stの手が怒りで震えていた。

 

 

「…僕をからかいに来たのか?こっちは大事(おおごと)なんだよ!それに…データドレインとやらをどうにかしないと、絶対に6には勝てないんだよ!あのハセヲって野郎…ふざけた能力持ちやがって!」

「今回の件については我々は一切関与していないからな。それと…夜遅くまで働くなよ。でないとまた働き過ぎだとルルーシュに叱られるぞ。私はもう部屋に帰る。じゃあな?」

 

CCは呆れながら持っていた資料を机に置いて、1stの部屋から出て行った。

 

「6thと率いる仲間に関してはほんとやってくれたよ!いやほんとまじで!やってのけないことを悪い意味で平然とやってくれるよ全く‼︎‼︎

 

ま、僕には彼女の対策として凄く強力な助っ人もいるし、最高の戦略をとってくれますよねぇ?君が誰かは知らないけど…僕は君のことをとても信頼しているよ?君の立てた戦略で、6thを陥れるというのをね?無論、戦略どうりにやるよ?君の言うどうりに遂行するつもりさ?対策は、万全なんだろ?

僕は予想外な対策でないと嫌いなんだ。やるからには、完璧に。それで失敗したら…ただじゃ済まないことは覚悟してもらおうか?

 

 

僕は何も悪くない!依頼人である2ndが全部悪いんだ!6thに関しては本気で許されないことをした!ってなんなんだい!…あぁ君か?」

赤いフードをかぶった人物が1stに手渡した。彼の持っているデータ…6thのデータを1stが手に入れ、高笑いしていた。

 

「データドレインと魔導覚醒、武獣覚醒、神威覚醒、憑依覚醒…そしてデータドレイン。クフフフフフフアッハハハハハハハハ‼︎‼︎‼︎‼︎もーう二度と僕はあんなヘマはしないね‼︎今度は…抜かりのない方法で6thを潰してやる‼︎‼︎」

1stはさっきフェアリーテイルのナッツにぶん殴られても反省の微塵もなく、前回返り討ちにされた能力を対策して、6thを潰すためには手段を選ぶつもりはなかった。

*****

CCは1stの部屋に盗聴器を仕掛け、1stの大きい声がだだ漏れになっている。それをルルーシュ達が頭を抱えながら聞いていた。

 

「と、まぁあいつの話してること全部聞こえてるんだがな…」

「どうする?ルルーシュ」

「俺達があいつを裏切ったとしても黒の騎士団だけで殺者の楽園を倒せるのなら世話ない。俺のギアスの力で奴らを殺すことは可能だが、奴らの大半以上は人外の連中ばかりだ。

 

それに殺者の楽園だけが敵であるとは限らない…普通の転生者だって俺達を狙うこともある。そもそもあいつ無しでどうやって生きていくつもりだ」

CCが出て行く時に1stの部屋に盗聴器を仕掛けて、全員に筒抜けになっていた。機械が無ければギアスという特殊能力以外は彼らはただの人間でしかない。

 

1stをスザクが体術で取り押さえることは簡単だ。しかし、彼を拘束して動かなくし、ルルーシュが指示を取っても嶺の能力使いに勝てるかどうかは難しい。現に、1stの無人機を突撃して惨敗ている。

 

 

「まだ、あんな状態なのか?」

「あぁ、奴と組んでからあいつはおかしくなっている。会って話すたびに…」

 

まどか☆マギカでは大虚(メロスグランデ)を倒すために1stだけではなくカレンは紅蓮弍式、スザクはランスロット、ルルーシュはガヴェイン…黒の騎士団の手で怪獣退治をしていた。

 

「そもそも…」

 

 

ーーーあいつはコストを無駄に使うからな、趣味として…なんであんな状態になったんだ?

 

「ロリコンだから変なゲームとかグッズとか色々買っている。スザクが没収してたりしていたが、それでもやって無駄にお金が減る…どうしてあんな状態に」

 

かつては部屋の本棚には1stの個人的な趣味がわんさかあり、お金の無駄使いには困っていた。だが、不審な取引相手と話しているうちに1stはだんだんおかしくなっていた。無人機を利用して策略を用いて楽しんでいるかのように敵を潰す。自分の命をかけることなく無人機に命令して殺す。

 

自分の趣味を後回しにして敵を葬った後自分に対する褒美としてやっていた

「こっちが知りたいくらいだ。普段は安全圏で面倒後とは毎度断るはずなんだが…あの変な人物と一緒になって以来変わってしまった。どうなっているんだ…」

 

 

 

 

ルルーシュは困りげにCCに言っていた。ルルーシュ達の世界では戦争をやっているために何度か人が死んだり、ブリタニアとイレブンとの激戦をやっていた。だが、その二つのものとは関係ない。

黒の騎士団も安定している理由は、転生者のほとんどが1stの無人機によって蹂躙されており、最近では、5thから得た仮面ライダーシステムやとあるの超能力などを利用しようとの話もやっていた。

 

 

そのために黒の騎士団にはあまり仕事が来ない。1stの方は怪獣や怪物退治をしてあげているが、最近ではその依頼も少なくなっていた。

 

『だってこっちの戦力は彼から貰った資源で6000万の無人機なんだから一体どこまであがけるのかなぁ‼︎』

「これから、どうなるんだろうね…肝心なリーダーがこれだから」

 

 

赤いフードを着た人物が1stと取引をし、余りにも不自然すぎるほどの収入によって仲間を頼ることなく1stの手で進めていた。黒の騎士団には1stに対して不満を思う人は少なく裏切って暗殺するというのもいないが、むしろ彼の凶変に心配している方が大半以上だった。彼が仲間に対して無理矢理働かせたり、力ずくで従わせる訳でもない。生産も策略諸々全て1stの独断で動いている。

仲間に直接的には迷惑をかけては無いが間接的には迷惑をかけている。

 

 

だからと言って彼の行動に反発しようとしたら確実に命令権で束縛されるかギアスを使って支配することもある。それに躊躇して1stを止める存在はいないことだ。

 

ギアスは正義側の転生者にはルール上効かないようにされている。彼の独断にルルーシュ達は頭を悩ませていた。あんな怪しい奴と有効な取引をしてはいるが、1stの身に何かあれば仲間の方はもちろん見過ごすわけにはいかない。1stを放って死んでしまえば黒の騎士団だけで転生者と達と戦うのは余りに無謀だった。機械でも通じない異能力者をルルーシュ達は何度も相手しなければならない。

 

進む条件として殺人を犯すことを前提に。どの道1stの存在は対転生者において必要不可欠のものである。

散々世界を変える為に戦場で機体に乗って命をかけて戦いに身を投じていたが、この件に関しては話は別だ。材料は他の世界から幾らでも手に入れることができるが、人材は無理矢理ギアスを使って利用する他ない。

 

結局、彼を批判しようにも動けずじまいでいた。

 

*****

2ndの船

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

致命傷にはなっていたが、綺羅は口から血反吐を吐きながらも固有能力である音=物理(サウンドイコールフィジテカリティ)を使って身体じゅうの傷口の血止をしていた。ブラック★ロックシューターとデッドマスターは綺羅を抱えて移動していた。彼女は移動しながらも固有能力であるスキルコピーで、アーシアのトワイライト・ヒーリングで怪我している部分を自分で治療している。

 

治療の間、青色のロープをした者が綺羅の後からついてきた。

 

「どういうことよ…これ、欠陥品じゃない」

《ソウカ、ナラコレハカイゼンノヒツヨウガアルナ?オマエハヤスンデイロ》

 

治療室のベッドで横たわっている状態になっていた。当分その状態のまま自分の力で治療を受けなければならない。

 

「私は、私は…まだ死ねないのよ…彼を生き返らせるまでは。なんのために私は1stと」

 

綺羅が見ている方向には綺羅だけでなくもう一人男が写真に写ってある。

その写真は綺羅の船で撮っていた写真が、二人にとってどんな関係だったかは彼女以外知る人はいない。

 

*****

一方別の部屋では三人の少女が話していた。

ブラック★ロックシューター達の存在を維持してくれる三人の少女達が何気なく楽しく話し合っていた。彼女達が生きているおかげで精神世界というものがあり、ブラック★ロックシューター達が生まれる。

 

「綺羅さんは何をしてるのかな?」

「さぁ、あの人。何をしてるのか話したりしないから…」

黒衣マト、小鳥遊ヨミ、出灰カガリ。

彼ら三人の少女が綺羅についてや転生者ルールについては何も知らずにただのんびりと平凡に暮らしている。正義側、殺者の楽園側…三人は真実を何も知らない。

 

「ねぇ?なにあれ」

「ん?」

 

カガリが指で指さしているのを他の2人が見ると、そこには目を閉じており、緑のツインテールのした少女がポットの中に入っていた。

*****

 

4thの船

 

襲撃後、麻紀と仲間達との関係はそれぞれ分裂した。騙し騙されがこの中で起きたのだから当然の結果である。リアス達は麻紀を騙したことにより麻紀との面会を途絶、理由としては暗殺して殺されそうになったからだ。

 

「やぁ?当麻」

「お前…一体どういう神経してるんだ‼︎」

 

麻紀は面会のできる人達は当麻達だけ限定することとなったが、その当麻達も麻紀の行いには黙ってられない。帰ってきたばかりの当麻達にはさっさと逃げた麻紀に不満を抱かずにはいられなかった。

 

 

「僕はね。彼女らに騙されたんだ…僕らを殺そうとするだなんて。どういう神経だなんて言われても困るよ」

「困るじゃねぇだろ!俺たちに命令してお前だけ逃げて‼︎お前には色々文句があるが…知りたいことがある。誠治はどうなった」

「ああ、彼?治療してもダメだった。死んじゃったよ?」

 

それを聞いた上条は麻紀の襟を掴んで、怒鳴った。麻紀の力では誠治を救うことができなかった。

正輝にて渡せればまだ助かる可能性があったのに、それを麻紀は正輝のことを信用せずに一人だけ逃げた。

 

その結果が誠治の死(これ)だ。

 

 

「お前っ…!なんで正輝に預けなかった‼︎‼︎あいつらなら助けることができただろ‼︎‼︎」

「あいつらに助けを求めても彼は人質として使う…リアス達のように人質を使って纏めて殺そうとする!

そんなの信じられるか‼︎…でも力不足だった。僕なりに思いっきり全力を尽くしたさ。でも僕らは‼︎彼の死を乗り越えて進まなきゃいけないんだ‼︎

 

 

悲しいことかもしれないけど僕らは希望を持って前に進まなきゃ!」

「てめぇ…ふざけんじゃねぇ‼︎」

 

当麻は馬鹿なことをした麻紀に思いっきり殴った。麻紀は吹き飛ばされ、口からは血が出ていた。が、

 

「…で?また君のその拳で僕を殴って誠治が生き返れるのかい?」

「⁉︎お前っ‼︎」

麻紀は全く反省していない。それどころか当麻を怒らせるかのように麻紀は殴っていた当麻に叫んだ。

 

「いくら殴っても何も解決しない。

そんなことをしても誠治は生き返らない。でもそれで誠治が蘇られるんならもう一度思いっきりやってくれ‼︎

それで生き返られなかったら君のそれはただの暴力だ!殴って全て解決なんてことできたら誠治が死ぬこともなかったのにね?殴ることが解決策と思ったら大間違いだ。

それで改善できるなら、なんでリアス達を殴らなかったの?さっさと殴れば良かったじゃないか?そうし無かったら彼女らが裏切ることも無かった…自分のやってることが合理的で殴って解決できるんなら正輝や他の連中をその拳で殴れば解決できるんじゃないのか‼︎そうじゃないのなら君のはただの一方的な押し付けで無理矢理解決させようとしているだけだ」

 

上条当麻の殴る拳で解決できるのならば、この信頼関係は既に解決している。麻紀の言葉に上条の握った右手は震えていた。麻紀を思いっきり殴ったところで誠治が生き返ることはない。

 

それでも殴らずにはいられなかった。

 

〈パシン〉

 

乾いた音が鳴り響く。

今度は美琴が麻紀の頬を平手打ちした。

「麻紀、いい加減にして。あんた…なんで殴られてるのか分かってないの?あんたの身勝手に…あたしらを散々振り回しておいて、自分は何も悪くないって思ってんの。これ以上…上条をのことを悪く言うんなら平手打ちじゃ済まないから」

「君の電撃で?それとも黒子に頼んで壁に転移させて僕にトラウマを植え付ける気かい?あーぁ、そんなことをしても何の解決にもならないのに。君達だけで殺者の楽園に勝てると思っているのかい?」

「つっ…」

「あそこにあるのは殺しだけだよ?殺人を犯して進まなきゃいけない。全く、少しは僕に感謝してもいいんじゃないのかな?」

 

 

超能力を持っているとはいえやることは普通の日常を暮らしている一般人と同じ。人を殺すのは麻紀がやっており上条達は躊躇している。麻紀が死んだ場合、上条達はその世界を殺者の楽園全員を上条達の4人のうちどちらかが1人が殺人を犯さなければならない。

 

リアス達が代わりにやってくれると望んでも、彼女らと当麻達の仲が良好ではない、よって要望を聞くわけがない。

 

どっちを選んでも当麻達に希望はなかった。上条に殴られ、美琴に平手打ちされても麻紀は反省していない様子で部屋に戻っていった。

 

 

「そうそう。リアス達におけるイベントはやらせてあげるけど、彼らの方に関しては自由はさせてあげない。そのことだけ報告しとくよ」

 

リアス達の信頼を無くした麻紀でも一応最低限の支給は与えている。だが、支給に向かうのは幻想殺し化した分身体であり、麻紀本人が直接リアス達に支給にはいかなかった。

 

「畜生…!畜生がっ…‼︎」

 

上条は麻紀を殴った拳を壁に八つ当たりした。当麻であろうとなかろうと麻紀を殴ろうとしたところで死んだ誠治が生き返って戻ってくるわけがない。

二人はそのまま部屋にしぶしぶと帰っていく。

 

「俺、何か間違ったことしたのかよ…」

「当麻は、何も悪くないよ」

「そうですわ、むしろ彼の方が一方的ですもの。あれはもう殴ってでも分かせるべきでしてよ?」

 

近くにいたインデックスと白井黒子が当麻を励ましてくれた。

 

 

四人はこれからのことを考え込んでいた。

「これからどうなるんだろうな…」

「少なくとも私達は麻紀に利用されることはないだろうけど。ヤバイわね…この船も」

 

麻紀の状態が誠治が死んだことにより更に酷いことになっていた。麻紀が仲間にどんな命令をし、何をしでかすか分からない。

 

「麻紀の方はリアス達は道具として散々利用するだけ利用するでしょうね。裏切って、殺そうとしたのだから…自業自得ちゃ自業自得だけど…」

「麻紀の目が死んでたわね。裏切られて、信頼していた人が死んで…多少の同情の余地はあったけど」

「でもあいつの判断は!」

 

今までのリアス達は酷いが、麻紀も十分に酷い。

リアス達は当麻達の話を聞こうとせずに自分勝手な行動をしてばかりでいた。麻紀の方は仲間のリアス達を制御できずに放置状態にさせたこと。

正輝の試練編では当麻と誠治だけしか手伝う人物はいなかった。

「リアス達、表情がとても青ざめてたわね」

リアス達は魅杏と手を組み、仲間を陥れた。

それに関して麻紀が騙されて怒るのは無理はない。しかし、リアス達が麻紀の管理に不満を持っていたのは一誠などの下僕を傷つけられたことによって裏切りが生じた。

「無理もないだろ。もう、麻紀のやりたいように命令権で利用されるだろうな。俺のように幻想殺しで命令権を消す能力はない、命令権に背いて抵抗することもできるけどそんなことしても命令権ばっかされたら何処かであいつらの身体が壊れてしまう。でも、麻紀がハーレムとか俺達にひどい処罰とか、暴力で支配しようとか…今はまだそんな人間として失格のようなことをしないのが何よりの救いだな…」

 

命令権で無理矢理動かしてはいるものの洗脳活動や強欲などの仲間を自分の所有物にしないだけまだ良かった。しかし、誠治の死により、その最低なことを目的の為ならやりかねなかった。

「俺たち、一体どうすれば良いんだ…」

麻紀と共にこれから進む先のことで四人とも悩むことしかできなかった。

 

*****

 

麻紀は誠治が死んでもなお、友の死に悲しんではいられなかった。麻紀はすぐに次の世界をどうするかを決めて、計画を立てていた。

 

「人を多くして、かつ僕の命令に忠実になり、絶対に裏切らない。リアス達は裏切ったから道具確定!当麻達は僕が危険な時の切り札として取っておく!僕の負担を減らすために仲間は絶対に多くしないとね!」

 

麻紀は誠治の死で、心が壊れてしまった。世界を回って仲間を増やし、

 

これから入ってくれるメンバーも麻紀にとっては仲間だとは思っておらず、ただの道具としか思わない。

麻紀の手帳には世界の名前が綴られていた。

 

「そして…僕の仲間を利用して、誠治の仇を取って、綺羅を滅多撃ちにしてやる。それが僕の唯一の目的、乗り越える壁」

 

麻紀の目の前には黄色のロープを羽織っている人物がいた。その人物が近づき、麻紀に喋りかけた。

「ソウスレバ、テンゴクニイッタセイジハヨロコブダロウ。カレノシヲムダニシナイタメニ」

「君には期待しているよ!仲間と道具…ええと。どっちを言えばいいのかな?僕にとって死んだ誠治の代わりである『二代目の理解者』なのだから!頼りにしてるんだからね!

 

これからは今以上に仲間集めに忙しくなるぞ‼︎」

「アァ?モチロンダトモ…ワレワレハ

 

 

シンユウ、ダロ?」

 

麻紀が手帳を書いていくうちに筆圧が強くなってゆく、とうとうシャーペンの芯が折れた。

手帳を机の引き出しにしまい、幻想殺し武器化でナイフを作り上げ、綺羅と魅杏の写ってある写真を机に置く。その2つの顔の写真をナイフで何度も何度も刺し続けていた。

「そして‼︎準備を整えたら‼︎集めた奴らを使って綺羅を殺して‼︎僕らの命を奪おうとした魅杏にも死んでもらう!誠治の命を奪ったあの女共を絶対に殺してやる‼︎この手で‼︎絶対に誠治の仇をとってやる‼︎‼︎‼︎」

 

当麻達やリアス達、増える仲間を目的の為に利用し、麻紀の怒りは…綺羅に対する復讐の狂気に満ちていた。

 

そこには警察としてでもなく、非道な正輝をひたすらに制裁するというわけでもない。彼の新たな目的…それは誠治の復讐を果たす。彼にとって二人の存在を自分の力で殺さずにはいられなかった。

 

「ソレデ、イイ。マタクル」

「あぁ!いつでも来てくれ!歓迎するよ‼︎」

 

黄色のロープの人物はそう言って麻紀のそばから霧のように消え去っていった。




誠治(死亡(綺羅の攻撃))
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