"ミライ"の聖杯戦争   作:ヲルト

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初めまして、こちらの作品は突発的にオリキャラ×オリ鯖をやってみたくなり筆を執ってしまっただけの処女作となってしまいます。
チートもハーレムも救いもないような作品になっていくつもりですが、よろしければご愛読ください。
それではどうぞ


1.始まり

――――――――――――――――――――

 

素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――

 

――――――――――――――――――――

 

()()は数百年前に在ったとされるモノだ。

私の祖父の、祖父の、そのまた祖父の頃に在った、魔術師の戦い――――――聖杯戦争によって用いられた魔術と本に書いてある。

大雑把に考えて、200年程前―――――――ヒトの時間としては遠く感じるが、魔術の世界で考えれば短く感じる。

そう考えつつ私はコマドリの首を掻っ切り、その血で魔法陣を描く。全くもって気分が良くないが、しなければならない。

かの高名なロード・エルメロイⅡ世はニワトリの血で征服王を従えたと言い伝えられている――――――――――ならばそこらにいるコマドリでも差はないはずだ。

「さて…紛い物なら私が恥をかくだけ、本物なら望みが叶う――――――――ならば賭けない理由はないわ」

さほどもない回路を無理やりこじ開ける。脳に文言を思い出させる。体の震えを止めようとする。

準備はできている。全て上手くいくはずだ――――――――――

 

 

――――――――――――――――――――

 

―――――――――目を覚ますと、最初に目に入ったのは気持ちのいい青空。

空には雲一つなく、太陽が燦々と輝いており暖かい。

―――――――――(いや)()()()()訳ではない。むしろ、在る。空ではなく、俺の足元に。

「うわっ…」

慌てて俺は体を飛び起こす、しかしガラス張りの部屋にでもいるのか、全く落ちる気配はない。

俺の慌てふためく声に呼応して、年老いた声が脳内に響く。

「おお、漸く目覚めたか。死んだかと思ったぞ」

「誰なんだアンタは。なんで俺はこんな所に居るんだ」

「それは話せば長くなる。まあ要点を話すなら、お前は死んでしまった。しかも全く予期していない理由で」

―――――――――俺は死んだのか?そう思うと、段々と記憶が思い出されてくる。嗚呼…確かに、俺は死んだ。それも―――――――――通り魔に出逢ってしまって。

「思い出せたようだな、しかしと言っては何だが…急に死なれたから天国も地獄も空きがないから入れん、このまま過ごすと輪廻転生の環にも入れず地縛霊コースだな」

「いや、地縛霊って――――――――――おかしいだろ、それは。なんで死んだ奴が損をするんだよ。どうにかならないのか」

「まあ慌てるな。実際この問題は深刻でな、天国でも地獄でも度々議論されてきた。そしてその結果として生まれた対策が――――――――――異世界プランというものだ」

異世界―――――――なるほど、ネット小説でよくあるのを実際に取り入れたのか、確かにそれだったら日本人に受ける。誰にとっても都合のいい場所に行けるしな。

「そして急死してしまったお前も、無事そのプランの対象だ。さぁ好きな世界を言え、それっぽい所に連れて行ってやる」

「ただし時間設定だけは少しずれる。この時間帯には()()()()()と証明されてしまっている。都合があって証明されていない時間帯に行かせることしかできない」

「極端に言えば過去か未来に飛ぶぞ、ってことだ」

そうなると、死んだことがラッキーに思えてきた。自分が行きたいところに行けるのなら、簡単にこの世界なんか捨てれる。

とりあえず…過去の世界に行くのはやめよう、文化レベルが違い過ぎてストレスが溜まる事間違いない。

それと、日本語が通用する作品にしよう。あと可愛い女の子も出てきて、望み通りの事が叶う世界にしたい。

…そう考えると、一つ思い浮かんだ。

「Fateって作品の世界は…どうなんだ?」

「ああ、あそこか。凄く人気だな。お前が行けるのだと…200年くらい後の世界に転生させてやれるぞ」

「それは最高だ、早速連れて行ってくれ。未知のテクノロジーなんかもありそうだし、自分に従ってくれるキャラクターもいるはずだ」

「ならここで決まりだな。話が早くて助かった」

「では、目を瞑って眠ってくれ。目覚めた頃には世界が変わっている」

俺は言われる通りに動いた。

なんだか暖かいモノに包まれたような気分になって、懐かしい匂いがしてきた。

全然なかった眠気が、どこからかやってきて――――――――俺は、誘われるように眠ってしまった。

「――――――逝ったか。スムーズに進めば進むだけいい、まだ業務は残っているしな。」

「説明なんて全く出来なかったが、あの様子なら何とかなるだろう」

「さて―――――――簡単に死んで業務を増やす事だけは、してくれるなよ」




キャラの名前もサーヴァントも願いも何も出ていませんが、これで第一話となります。よくオリジナルサーヴァントを出したいって言ってこれで出せたなこいつ。
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