キャラのお顔合わせが中心となります。
さて、あの出来事から18年程経ったのだろうか。
恐らく過去の自分が思っていたほど、200年後の世界というのは劇的ではなかった。
車は空を飛ばないし、万能エネルギーもなければドラえもんもアトムもいない。
―――――――だが、それは科学の世界の話だ。
こと魔術の世界に関しては、200年という時は大きすぎる時間であった。
新しく人間の英知が生み出されるたびに神秘は否定され、魔術というモノの存在は少しずつ小さくなり、揺らいできた。
そうした英知に取って代わられないように、魔術はどんどん複雑に、高度に、神秘的に―――――――――衰退してきた。
いや、当たり前だ。詠唱にも何工程がかかり、発動することも簡単には理解にしにくくなる。
そんなものが発展するはずがない。
そうした魔術師たちが没落した中で、ただ単に魔術を使うだけの人間―――――――魔術使いの存在の地位は高まってきた。
機械や化学などで賄う必要もない所を、人的能力だけで埋めれる。そんな存在に魔術使いたちはなりつつあった。
かく言う俺の家系も、そういう家らしい。
小学校に入るころには、簡単な魔術の詠唱ができた。卒業するころには同級生の喧嘩などで負ける事はなくなっていた。
当然、こんなことを覚えるためにでも脳のリソースは使う。だから俺はどんどん前の記憶を切り捨ててきた。
もはや、昔の名前も、誕生日も、親の顔すらも思い出せないだろう。
「おい、ミライ!何ぼーっとしてんだよ!」
後ろから聞き慣れた声がしてきた。ちなみにミライってのは俺の今の名前らしい。
ただ、未来でミライではない。
「考え事。そういうお前は何してんだ、流川」
「俺?俺はいつも通り新入生の物色しながら登校よ!」
このチャラそうな奴は
「昨日ようやく生徒証出来上がったから、それで目星付けた女の子の顔思い出しながらここまで歩いてきた!」
「誇らしげに言うな、一応個人情報見てるんだろ、それ」
「不可抗力不可抗力!それに情報媒体に複製してるわけじゃねぇからいいだろ!」
そんな風に話をしながら学校への道を進んでいく。
「いやーそんなかでも、とびきりいい子がいてさぁ!興味ある?あるだろ?聞かねぇか?」
「知らん、勝手に言ってろ」
「じゃあ言うぜ!その娘、すっげぇ胸でかくてよ!髪色も綺麗なブロンドって言うの?なんというかもう日本人離れしてるっていうか!」
朝っぱらからくだらない話を聞き流しながら、趣味のテクノを聞き通学する。それが俺の平日のルーチンワーク。
しかし、この朝は違った。ルーチンワークで終わらなかった。
感じたのは強烈な視線。明確な敵意。今ここで殺すといった恨みのこもった情熱。
当然、俺は振り向いた。何かあれば事を交えれるように、鞄の中の道具も取り出そうとした。
敵からのアクションはそこまでだった。だが、俺は警戒を続けていた。
「おいおい、何してんだ?なんで真後ろ見つめてじっとしてんだよ」
呆気に取られたのか、流川は気の抜けたような声で俺に質問していた。
「いや、少し…」
俺がそう答えて前を向いたとたん、スタスタと横から人が通り抜けていった。
長いブロンドの髪は腰の辺りまであり、東洋人とは思えないプロポーションをした学生は、まるでモデルのように俺たちを通り過ぎていった。
その瞬間、俺は今朝の中で一番身構えた。それに気にもかけずその女は歩いていた。
「あ!今の!俺が言ってた子!ちょっと追いかけてくる!」
そうか、
小さく俺は名前を呟き、続くように歩いて行った。
「
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召喚した夜から一夜明けた。幾ばくかの不安を抱え、私は学校へと足を運んだ。
「いやいや、そう落ち込まないで。私だってある程度は抵抗して召喚されないようにしたんだよ?」
まるで心を読んでいたかのように、図鑑を眺めている青年は民家の屋根から答えた。
「貴方、ここにはついてこないって…」
「マスターを放置しておくサーヴァントはそうそういないよ。とりわけ私はか弱い。単独で動いても意味はないさ」
などともっともらしい理由を言うが、本音は違う。これだから学者系のサーヴァントは嫌いだ。
「現代の事に興味を持つのはいいけど、貴方はもう人間じゃないの。動くのにも注意を払って」
「口うるさいねぇ、まるで娘を思い出す様だよ」
感傷に浸りはじめた、私の話を聞くつもりはないらしい。
だが、それでも安心した。こいつが付いてきているからではない。
先程通り過ぎた男。異常に警戒はしていたけど私には気づかなかった。あれなら闇討ちなど余裕だ。こいつの力を借りるまでもない。
「いやぁ、そうは思わないね。私は」
「またそんな風に…なんでなの、キャスター」
「マスター、君は植物を弱いと思うかい?」
また何か始まった、これだから嫌いだ。
「それは、弱いと思うわ。ピラミッドでも最下層の存在じゃない」
「ああ、植物というのは弱い。けどね、弱いということで終わるモノは少ないんだよ」
「ある島のサボテンは、捕食者から逃れるために高く成長した。サボテンを楽に食べれなくなった捕食者は、サボテンを食べることが少なくなってしまった。サボテンは戦う力を持たないが、生存競争に勝ったんだ」
「…で?何が言いたいの?」
「つまりはね、『油断するな』ということさ。君は確かに優位に立っているが、彼がサボテンのように
長々と語った挙句、結論はありきたりな事だ。これだから本当にこいつらは腹が立つ。
「そう、忠告感謝するわ。わかったならさっさとそこから降りなさい」
「いや、それはダメだ。今この屋根にイエネコがいる。彼らを観察するまで私は動くことはできない」
――――――――これだから、碌なのを召喚できなかった自分は嫌いだ。
キャスター
真名:???
マスター:鳳ミライ
属性:中立・善
ステータス
筋力E 耐久E 敏捷E
魔力E 幸運C 宝具EX
典型的な学者サーヴァントです
ヒントは結構出たので真名は分かりやすくなっているかもしれません