グリフィン本部、社長室
クルーガー「…これが今回の報酬、そしてそちらから要望のあった重装部隊の設計図と資料だ」
クルーガーは2つのアタッシュケースと1つのファイルを机に置きこれらを取りに来たもの達をみる
まずドア付近には内と外に見張りと護衛としてサムライと騎士が1人ずつの4人がおり目の前にはBLACKWATCH幹部のトラチヨとアヅチが居る
今回の作戦での報酬を取りに来たのだがクルーガーはBLACKWATCHが報酬を取りに来るとは思わなかった
しかも来たのが近衛隊なら尚更だ
というのも近衛隊は基本戦闘しかやらずこのような事はまずやらない
そして理由は分からないがBLACKWATCHはどんなに報酬があろうが受け取らない事が多い
そんな事を考えているとトラチヨが設計図と資料を取り確認する
トラチヨ「……間違いないようですね」
トラチヨは書類をファイルにしまうと出ていった
アヅチもすぐにアタッシュケースを取り後に続く
2人が出ると護衛のサムライと騎士もクルーガーに一礼して出ていった
クルーガー「………ふぅ…」
誰もいなくなるとクルーガーは一息つく
BLACKWATCHの詳しい被害は解らないが痛手を負ったらしくピリピリしているのがわかった
恐らく誰かが負傷したのだろう、それも上の方のメンバーが
誰かが殺されていた場合は報酬なんて取りには来なかっただろう
クルーガーに出来る事は飛び火がこちらに来ない事を祈るだけだった
■■地区、廃都市
ここは前は賑わっていたのだろう
オシャレなカフェや服屋、ブランドショップ等の店がある
だが崩壊液の影響で高濃度汚染地域になり今は僅かなELIDが出る程度のゴーストタウンと化している
そんな中1件の喫茶店で何人かが話し合っている
もちろん、この喫茶店も放置された店で誰かの為に営業している訳がない
つまるところ不法侵入である
もっとも捨てられた店に不法侵入があるかは疑問であるが
そんな喫茶店にいるのはBLACKWATCHの最高幹部であるインセクト
そしてその対面に座るのが褐色肌の少女、エルダーブレイン
その斜め後ろにはエージェントが、その後ろの席にはハンター、処刑人、アルケミストの3人がインセクトとエルザを見ている
数分程の無言の後、インセクトは黒い大型のアタッシュケースの様なものをテーブルに置く
インセクト「寄越せ」
エリザ「良いですよ」
エージェント「エルダーブレイン様?!」
驚くエージェントを無視しエリザはケースを開けて中に入っている装置を軽く見てそれに繋がっているコードをとり自分の首元に接続する
エリザ「つけてから言うのもおかしいですが理由は?」
インセクト「何処ぞのサルにサイバーブレインが狂わされた、それを治す為よ、役割は違えどサイバーブレインとは姉妹AIだから合うはずよ」
エリザ「…彼女もかなりの手練のハズですが……とりあえずは良いですが確認が一つだけあります」
インセクト「……」
インセクトは無言だがエリザは続ける
エリザ「あの人はどうしたのですか」
言った瞬間、喫茶店の至る所から這いずる様な、何かを引き摺る様な音が響き渡りエリザを除く鉄血組全員がそれぞれの武器を構え見えない何かを警戒する
エリザ「……失礼、今のはなしにしてください」
言うとエリザはポケットから何かのチップを取り出し装置の横に置く
インセクトはそのチップを取り観察していると
エリザ「それはチーフ用の鉄血支配権のチップです、それをチーフにアップロードすればハイエンドモデルの支配権は無くなりますが鉄血の全ての一般人形を強制的に操る事が出来ます、元のより強力で支配権の範囲も広げています」
とんでもない物をBLACKWATCHに渡したエリザだが後悔はしていない
もっとも今BLACKWATCHの装置にコピーしているのは正規軍が血眼になって求めている自身のAIなのだが
エリザ「こちらはアナタ方が何をしているのかは知りませんがそれは役に立つはずです」
インセクトは何も言わなかった