G&Kの猟犬   作:試作型機龍

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ミッション26

AEKは今日ほどバイクの性能に感謝したことはない

というのも輸送隊と別れてティスを運んでいるがバイクの最大速度で走っている

タコメーターはレッドゾーンをぶっちぎっているが今の所問題ない

日々仲間達と改装している自身のバイクに感謝しつつ飛ばす

チラッとミラー越しにティスを見るがAEKよりも小さいティスの表情は見えず代わりに力無くゆらゆらと揺れている手が見える

目線を戻すとちょうど廃都市に入った

だが廃都市の道は戦闘があったのかかなり悪くAEKは速度を落とす

 

AEK「…チッ、こんな時に…」

 

AEKのバイクはスポーツタイプで悪路走破性は低く基本オンロードメインのバイクだ

一応タイヤはある程度なら問題ないがサスペンションは変えてないので悪路走行時にはかなり振動が来る

 

AEK「こんな事ならオフロードかアドベンチャーも買っておくべきだった…」

 

AEK自身、カッコイイという理由で買ったがこんな時に仇となるとは…

AEKは頭を振り走りに集中する

 

AEK「っ!?…fuck!!」

 

少し冷静になったから気が付けた

毒づきながらAEKはバイクを飛び降りる

その瞬間、バイクにレーザーが当たり爆散する

バイクの小さな破片がAEKに突き刺さるがそれを無視しビルの影に隠れる

 

AEK「夢見なクソガキがァ!」

 

撃ってきたのは間違いなくドリーマーだ

おおよその位置は分かったが射程範囲外

しかしAEKは止まってはいられない

すぐに路地に入り先へと進む

多少遠回りになるが相手にしている暇はない

 

 

10分程路地裏を進んでいるが最初の狙撃以降何もアクションがない

ドリーマーが簡単に諦めるとは思っていない

AEKは路地裏から建物内に入る

昨日から何故か繋がらないサイバーブレインの愚痴を零しつつラビリンスにアクセスしルートを決める

都市の外までの最短ルートをたたき出し路地に出た瞬間後方から右足を熱いナニカが貫き転倒する

見つかった

転倒したAEKはすぐに左足で地面を蹴り影に隠れる

 

AEK「ヅッ?!……クッソ」

 

だが隠れた時に別の方向から更に撃たれる

今度は脇腹をカスっただけだから位置が悪ければティスに当たっていた

 

AEK「……ダミーか、アの性悪女ガァ…!」

 

状況が状況なだけに冷静になれないAEK

このままではドリーマーの思うツボだと分かっていても怒りを抑えられない遮蔽物にしているビルを攻撃し崩す

何とか避けたAEKだがそこをタイミングよく狙われレーザーが右腕を貫く

 

AEK「………フゥ」

 

怒りを通り越して冷静になったAEKは静かに息を吐く

そして確信した

 

ドリーマー「……つまんないわよ…もっと慌てなさいよ」

 

どこからともなくドリーマーが50近いダイナゲートを引き連れて現れた

だがAEKが冷静な事に苛立っている

AEKはそれを無視する

 

ドリーマー「……慌てろってんでしょ!わざわざ1人になるのを待ってジャマーまで設置したのに何余裕ぶって………ナニ笑ってんの…」

 

AEKがニヤリと嫌な笑みを浮かべたのをドリーマーは見逃さなかった

 

AEK「なーに、もう地位も何も無くなって来てるんでしょ?だから起死回生を狙って弱ったハウンドをわざわざ狙ったんでしょ?もう従ってくれるのダイナゲートしかいないの?」

 

ニヤニヤしながらドリーマーを逆撫でするAEKにドリーマーはキレた

ドリーマーが自身の銃を向けようとした瞬間、AEKは左手を横に振る、まるで剣を振るう様に

その行動にドリーマーは一瞬だけ動きを止めた

 

ガシャ

 

足元からの音にドリーマーが頭を下げると自身の銃が真っ二つになっていた

 

ドリーマー「……は?」

 

まるで意味が分からない

AEKとの距離は3m程

手を降ったくらいで届くはずがない

顔を上げた時ドリーマーの視界は暗転した

暗転する直前に見えたのは黒い大鎌の様なものを持ったAEKだった

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