G&Kの猟犬   作:試作型機龍

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ミッション27

鉄血の基地の1つでエージェントは映像を見ていた

映像は唯一ドリーマーが動かす事の出来る監視用のダイナゲートの一体のカメラ映像だ

 

ドリーマーには本当なら謹慎処分若しくは辺境への異動を出す所なのだがエルダーブレインの慈悲により免れたのだが命令無視をしてよりにもよってBLACKWATCHへ強襲を仕掛けるという最早廃棄処分も視野に入れる事を仕出かしたのだ

BLACKWATCHへの表立っての戦闘を禁止にしたのはエルダーブレインだ

モニターにはAEKが実体の無い正体不明の大鎌で届かない場所にいるドリーマーのダミーの首をどうやってか切り落としたところが流れている

 

エージェント「………」

 

彼女はこれが何なのかは大凡想像出来ていた

 

エージェント「……ホント、デタラメですね…BLACKWATCHのリミッターは…」

 

???「それがBLACKWATCHというものだ、本部の者達は殆どが化け物、ならば人形も然り、だ」

 

独り言を返されるとは思っていなかったエージェントが驚きながら振り返ると暗がりにエリザがいた

 

エージェント「エルダーブレイン様!どうしてここへ?」

 

エリザ「彼女がチャンスが欲しい、と言ってね、何をやるのか見に来たのだが…」

 

暗がりにいるエリザの表情は見えないが恐らく呆れている

 

エリザ「しかもよりにもよって彼に手を出すとは…コレを私が喜ぶとでも思ったのか?」

 

エージェントは背中に冷や汗が流れるのがわかった

エリザは確実に怒っている

 

エージェント「……ドリーマーをどうしますか?」

 

エリザ「ドリーマーの他のボディは全て破壊、中身はダイナゲートにでも入れておいて、」

 

エージェント「?…呼び戻さないのですか?」

 

エリザの対応に少し疑問を持ち聞いてみる

 

エリザ「近くにブリッツがいたので放っておいても戻って来る」

 

エージェント「わかりました、ボディの方はアルケミストにやってもらいます」

 

エリザ「頼むよ」

 

エリザが出て行くのを見送り1人考える

蝶事件後人類抹殺の為に何度かハイエンドモデルで会議をしたが毎回エリザはBLACKWATCHへの表立っての戦闘行為禁止を言っていた

表立っての、と言うのは相当数いる下の人形への徹底が出来ないためだが

理由は誰も知らないがドリーマーを除く全てのハイエンドモデルはそれを守っていた

 

エージェント「…まだ理由は教えては下さらないのですね」

 

エージェントはいなくなったエリザへ問いながらアルケミストに連絡を取った

 

 

 

 

 

 

 

???音声通話記録

 

記録再生

 

?『……私です…はい、今回の件は………やはりドリーマーの命令無視ですか……いえ、此方も問題がありまして……ええ、そうです…………はい、まさか本体の方に影響が出るとは……ええ、リホーマーの中を見た影響かと……………今は安定しています…はい………恐らくバレています…泳がされているのか、それとも………どちらにせよ可能性は高いです……あの人に殺されるのであれば本望です………ええ、それは貴女もでしょ?………失礼しました……それに関しては私からはなんとも……私からすればその感情があるかすら………わかりました……そうですね、私は裏切りません、秘密は誰もが持っています…貴女とも利害の一致だけです…其方につくことは有り得ません……はい、それでは……貴女も、いつか直にお会いしましょう』

 

再生終了




エリザは何故BLACKWATCHとの戦闘わ避けているのか?

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