「現状、クリサリスが6機、その内配備可能なのがレールガンを搭載した2機です、まだな機体の内2機がジュピターを搭載して試験中で残りが専用の防衛兵器の開発に手間取っていますが設置後それぞれ4発づつ”アレ”を装備させて地下に格納予定です」
百式がビーストに説明する
現状まだ大規模に動けない
動けば国を、或いは世界を相手にする事になる
だがどちらにしろ今はまだその時では無い
「ピューパの方はどうなってる」
「現在80が配備済みです、残りはジュピターとメーサー砲の量産が完了し次第配備されます」
「反物質炉の小型を急がせろ、後あのクリサリス2機にレーダー、衛星対策にステルス迷彩を付けさせろ、あの2機はやられる訳にはいかねぇからな、RAYの方はどうだ?」
「無人機、有人機両方に言えますが全力での稼働時間が30分と短いです、しかし配備は可能です、全機サイボーグ技術によって各所性能向上しています、またそれに伴い武装も増やす事が可能です、開発チームの話ですと反物質炉の小型を搭載すればメーサーも使えるとの事です」
「有人機の操縦士はどうだ?」
「現状貴方含めても9人です」
「新型は?」
「DNAコンピュータでかなり手こずっています、装甲もまだです、計画ではDNAコンピュータで生物的な動きを出し量子コンピュータで各種機能を制御するというものなので現在の開発チーム人数ですと早くても数年掛かるといわれています」
「手が空き次第手伝わせろ、最悪リホーマーを攫ってこい」
「ですがパッチワークアヴァロンの方が…」
「あっちは八割出来ている、アヴァロンのチームから何人か戻せ、まずは炉の開発を急がせろ、あれがなければアヴァロンが棺桶になるし新型なんてただのオブジェクトだぞ」
「了解です、チームリーダーに連絡しておきます」
百式が部屋を出ると同時にサイバーブレインが部屋のスピーカーから話してきた
『リホーマーは今は止めた方が良いです、今何かやれば最悪イギリスから攻撃を受けます』
「ちっ、しばらく放っておくか、アメリカからはどうなってる」
『エリア51から使えそうな物を幾つか発見したとの事です、回収チームを編成しています』
「他はどうだ」
『かなりホットなアフリカは今の所いい感じです、ある程度使える闇武器を売り捌いているのでかなり順調ですね、現在約2トンのダイアモンドが手に入りました、ついでに原油の採掘場も手に入りました、しばらくは安泰ですが少々気になる事が』
「なんだ?」
『劣化ウランが相当数出回っているのと、正体不明のヘリを見たとアフリカの客から情報がありました』
「劣化ウランは採掘場を奪取した連中が居るんだろうな、ヘリの方は探りを入れておけ、南米はどういう状況だ」
『ダメですね、未だにカルテルが幅を利かせてかなり不安です、麻薬自体は南米からは出ていません、各カルテルが独占しようと毎日戦争です、軍や警察は使い物になりません』
「アメリカの探索を急がせろ、カルテルがいつ北上して来てもおかしくないぞ、中東は」
『相も変わらず紛争、内乱のオンパレードです、正直まともなのはアジアとヨーロッパ位です』
「そこら辺の現状は?」
『比較的表は安定しています、裏はアレですが、アジアは台湾等の1部だけが戦前並に回復しています、南側は無傷の所が多いですが第三世界が少々不安定です、オーストラリアは回復していますが完全中立を穿いています』
「ロシアは?」
『相変わらず真っ赤、つまりいつも通りです』
「流石ロシア、支部は大丈夫か?」
『問題ありませんが放棄は考えた方がいいです』
「異動は?」
『現状場所が…あるとすればアラスカですがまだ未探索が多いです』
はぁ、とビーストはため息を吐く
問題ややる事が多すぎる
本来はビーストの仕事では無いのだがブランがビーストや他の幹部に無理矢理回して来たのだ
「…炉の小型化にメーサー砲、新型、クリサリス、パッチワークアヴァロン、支部の異動に各所の状況……Fuck」
またため息を吐きタバコに火をつけ深く吸い
そして煙をゆっくり吐き出す
「…この煙見てぇに消えないかねぇ」
『現実を見てください、……そういえば新人が入りましたよ、しかも3人も』
「現状どうでもいい…」
吐き出した煙はビーストの魂のように見えた
ピューパ(モデルはメタルギアソリッドピースウォーカーに出た機体)
戦車に変わる物として開発された
キャタピラとホバーにジェットブースターによって戦車よりも早く動けるが主砲が無くなった
代わりにホバーの上部に対空、対地ミサイル、レールガン、、のいずれかが取り付けられた
ホバーのとジェットブースターのおかげで水上でも高速で移動が可能
今後はジュピターやメーサー砲が取り付けられた物が出てくる
現在、無人機と有人機が合計80程実戦配備されている
クリサリス(モデルはメタルギアソリッドピースウォーカーに出た機体)
元は大型の高高度偵察機として開発されたが武装が付けられ地上攻撃機にカスタマイズされた無人機で最高高度は25000m
対空ミサイルを避けたり、Gを無視した急降下等が可能
現在6機あるが実戦配備可能なのは2機だけで他は改修中
RAY(モデルはメタルギアライジングに出てきたメタルギアRAY)
水陸両用の二足歩行ロボット
サイボーグ技術を使った事で非常に高い機動性を手に入れた
無人機と有人機があるが操縦士は9人しか居ない(操縦がかなり難しい上に高い機動性により操縦士の負担が殺人的にヤバい)
無人機は別の目的で造られた為実戦には出されない
配備は可能だが稼働時間が短い