G&Kの猟犬   作:試作型機龍

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アウターミッション18

万能者がテーブルにのる少し前

BLACKWATCH内は少しざわめいていた

と言うのもビーストがある放送を全職員にしたからだ

内容は

 

しばらくは小規模で動き、可能な限り潜む

依頼以外の戦闘は鉄血や正規軍との小競り合い以外は無しだ

期間は半年から1年だ

それ以降は………

 

というものだ

まだ万能者との戦闘は始まっていないのにこの放送だ

戦争をする、という噂も出ている

この噂は今まで小競り合いは鉄血としか無かったのに正規軍が加わった事にある

だが放送の内容が明らかに抜けている部分があり出ている噂は憶測の域を出ない

 

しかし確信に近い噂はある

それはこの期間は準備だ、というものだ

なんの準備なのかは分からない

だが期間後は確実に嵐が起きる

それも飛びっきりデカい、それこそ大陸に深い爪痕を残すレベルの嵐が黒い雨を降らせながら

 

 

そんな中ビーストの執務室では幹部4名と各幹部の副官8名がいた

先の放送は他の幹部にも黙って放送したビーストの独断だった

そんな事をやれば他の幹部は黙ってはいない

しかしビーストの予想に反して言いたげなのはブランだけで持ってきた大斧を床に刺している

インセクトは気にせず菓子を食べているしトラチヨは困った様に考える振りをしている

副官達はビーストの言い分次第なのか悩んでいる

 

「……で?あの放送はなんだ…」

 

「言った通りだ、半年から1年、なりを潜める」

 

「何でそうしたのかって聞いてんだよ!」

 

ブランはキレる寸前だ、ビーストの回答次第では大斧でビーストをたたっ斬るだろう

しかしビーストは落ち着いて葉巻に火をつけ大きく吸い

 

「簡単な事だ…ほれ、あれを見ろ」

 

ビーストが煙を吐きながら指を指した方に全員が見る

そこにあるのは液体タイプの砂時計

中には黒い液体が入っているがそれは下ではなく上に溜まっている

結構な量が溜まっており何時垂れてもおかしくない

 

「言いたい事は分かるな?」

 

「……チッ、ならいいが何でゴーストを行かせた」

 

納得はしたようだがゴーストを正規軍に行かせた理由が分からないようだ

 

「向かわせたのはアサルターのデータ収集とリホーマーがカーターに渡した物の回収だ、因みにアイツに行かせた理由は最近仕事してねぇからだ」

 

「その辺はいい…分かったのか?」

 

「正規軍がネットデータに入れてくれたおかげでな、渡したのはエリザの初期AIデータだ」

 

「「「「…?!」」」」

 

副官達が驚く

だがビーストは止めないずに葉巻を消す

 

「あれを連中に使われる訳には行かないからな、それに初期データにはかなり厳重に隠してはあるが俺らにとってかなりヤバいのが入っている」

 

「…あの野郎、隠し持ってやがったのか」

 

「アサルターが襲う所に無かったらカーターを襲わせるつもりだ、あれは鉄血工造崩壊後俺らが回収する筈だった」

 

「ですがその時には既に無かった、一体誰が…」

 

「そんな事はどうでもいい事だ、問題は正規軍がそれを持っているということだけだ」

 

「この件で正規軍がどうするか分かってんのか?」

 

「連中は俺らが反物質炉を持っている事も知ってる、正規軍との小競り合いはそれだ」

 

「……小競り合いですむのか?」

 

「すむかじゃなくて済ませんだよ」

 

ビーストは新たな葉巻に火を付けながら笑った

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