「………」
急に吐き出した百式に思考が止まる万能者
しかし周りは分かっていたのか同情しながら動く
メディックから貰った袋に吐き出した百式はグリズリーから水筒を受け取り口を濯ぎ袋に吐き出す
百式は袋を縛り窓から投げ捨てる
そしてメディックは薬の入った茶色い瓶を渡し百式はそれを開けて一気に飲む
「……はぁ、本当にデメリットが致命的ですね…」
「…人形も吐き出すんだな」
「良くも悪くもこれの副作用的なものですが」
「吐き出す必要あるのかよ…」
「ありますよ、アレの薬内に居るナノマシンが毒やら薬やら他のナノマシンやらを異物として胃袋に運びそれを吐き出すんですから」
「………」
「まぁ、気だるさ等で30分程まともに動けないので戦場では使い所が難しいものですが」
「お、おう…そうか、それじゃぁ俺はこれd「何言ってるんですか?私が動ける様になったら仕切り直しですよ」……マジかよ…」
百式の言葉は誰も予想していなかったのか全員が驚いている
百式はそれを気にもせずに笑顔で言った
「大真面目です」
万能者は驚いて周りを見るが全員が万能者へ哀れみの目を向けている
BLACKWATCHが若干バトルジャンキーなのは知っていたと思っていたが知っていたつもりだった様だ
万能者は逃げようとしたが先程以上の隠しきれない強さと殺気で逃げれる事は無かった
「あっ…とりあえずあの鉄血の失敗作の…確か…何でしたっけ?なんでもいいですね、あの火力馬鹿部隊を潰す為にハリアーとラプターを動かして高高度から狩らせますか、イーグルのAC-130もお願いしますね」(ニッコリ)
「りょ、了解です」
百式の異様な黒い笑みに止めるものはいなかった
その2分後、ラプターが3人を捕捉し爆撃が始まった
そんな中デストロイヤーは現状報告をしに作戦本部に向かっていた
途中運良く見つけた動く車で
本当はヘリを使いたかったがマーダーとバルカン、特にマーダーが重症の為仕方ない
「まぁ!このボデイだから余裕で運転できるんだけどね!」
大きく一言を言うデストロイヤーの目に作戦本部が見えた、がすぐに異変に気付く
「煙?それに窓も割れてる……まさか襲撃?!無線は……なんで通じないのよ!」
ペイロード達へ状況を知らせようとするが繋がらない
作戦本部も一緒だ
デストロイヤーは速度を上げた
基地のゲートが見えてきた時イージスやマンティコアがゲート付近に居るのが見えた
「よかった…まだ生き残りがいるのね」
デストロイヤーがゲート前に車を止めるとマンティコアは砲を向けてイージスは武器を突きつけた
「待って待って待って!?味方よ!16LABのデストロイヤーよ!」
デストロイヤーが言うと数秒たって武器を下ろされた
安堵するがすぐにイージス達に状況を聞こうとするが喋れない事に気付き代わりにため息をつく
「喋れないんだったわね…とりあえず軍の装甲人形が動いているって事はまだ生存者は居るわね!…待ってなさい、このデストロイヤー・ガイアが襲撃者をすぐに片付けてあげるわ!」
やる気満々のデストロイヤーは車から降り自身の武器を取って基地へ向かおうとする
……だが
「…ガっ?!」
デストロイヤーは後頭部を殴られ倒れる
後ろを見ると殴ったであろうイージスが近づいてくる
「…っ!?…なん、な の、よ………」
『簡単ですよ、敵だからです、今行かれても困りますので』
喋れないはずのイージスが喋った事に驚く
「誰、よ…アンタ……」
『直接、でもありませんが会うのは初めてですね、初めましてデストロイヤー・ガイア、サイバーブレインです』
サイバーブレイン
存在は鉄血に居た頃には既に知っていた
蠱毒から逃げ出したAI
つまりこの襲撃は
「BLACKWATCH…!」
デストロイヤーは気を失った
サイバーブレインがイージスに指示を出すとイージスはデストロイヤーとその武器を持ってどこかへ行った
『…少し急ぎますか』
サイバーブレインはハッキングした人形達には指示を出し移動する
幾つかの疑問を感じながら
人形用きつけ薬
BLACKWATCHが改良した薬だが複数種類の医療用のナノマシンも入っている
注射タイプ
医療用のナノマシンが胃と食道を生成する薬品でコーティングし毒や薬他のナノマシン等を異物として胃袋に運びそれを無理やり吐き出させるもの
薬液の方は一種のアドレナリンに近い物で意識を覚醒させる事が出来る
渡された飲み薬は食道等のコーティングを剥がすためのもの
デメリットとして打ってから数分後に気だるさに襲われ30分程まともに動けなくなる
因みに人間にも使えるが数時間は意識を失う