翌日
BLACKWATCH本部で緊急の幹部会が開かれた
集まったのはビースト、ヤト、トラチヨにアヅチ、そしてハウンドを除くメンバーだ
ブラン「…部隊の状況はどうだ」
切り出したのはブランだった
ビーストという歯車が無くなり全体的にどうなったのかを確認したかった
そしてそれに応えたのは意外にもインセクトだった
インセクト「……現状問題なし、正確には合ったけど無くした」
ブラン「無くした?」
インセクト「一応ここのナンバー2よ?ビースト程ではないにしろ代わりの歯車になる事は出来るわよ」
ブラン「………ならいいが…」
正直言うと不安ではあったが言った通り、インセクトはナンバー2、ある程度なら大丈夫なはずだ
ブラン「なら次だ、連中については」
サツキ「昨日も言った通り名前とある程度の事しか分からないわ、その辺は資料にしたから後で見といて、それと回収した情報はクズが殆ど使えるのは殆どなし」
ブラン「だがシュレーディンガーの猫は見つけられただろ?」
サツキ「生死不明だけどね、こればっかりは実際に行かないと」
ハァ…とため息をつくサツキ
徹夜したのか目の周りに隈が見える
既に何徹かしているのだろう
ブラン「次、調べられた範囲でのビーストの状況は?」
その言葉に幹部達の目線はノーツにいく
ノーツ「ユーリ曰く魔術関連の可能性が高く意識不明の理由も含めて分かっている事は殆どない、ビーストをまともに調べられてないからなんとも言えんがな、なんだったらユーリの調査報告の方が分かることも多いだろうな」
ユーリ「入りますよ?」
ノーツが言い終わるとユーリが入って来る
ブラン「ナイスタイミングだ、結果は?」
ユーリ「結論から言うと魔術関連の攻撃です、意識不明なのは概念的なダメージによるものです」
ノーツ「…概念は範囲外だ」
ユーリの報告を聴いたノーツはお手上げ状態、と言わんばかりに両手を上げる
ユーリ「現状ビーストを調べていないので断定はできませんが若しかしたら消された下半身と右手は動かない可能性があります」
ブラン「……おい、冗談でも笑えねェぞ…」
ユーリ「冗談だったらどれだけ良かったか…」
何時キレてもおかしくないブランを後目にユーリは机に水槽の様なガラスケースを乗せる
中には60cm程のムカデが居る
インセクト「…これは?」
ユーリ「解るとは思いますがムカデのELIDです、恐らくビーストが汚染区域を作った際にELID化したのでしょう、このムカデはビーストがやられた近くで捕獲しました、とりあえずこのムカデを見てください」
幹部達が疑問を浮かべつつムカデを見る
ELID化したムカデは外殻の硬質化や牙が大きくなっている事を除けば特に何も無い
だがインセクトは気付いた様だ
インセクト「…このムカデに何かした?」
ユーリ「私達は何もしていません、恐らくですがビーストと同じモノを食らったのだと思います」
ブラン「……分かるように説明しろ」
ユーリ「このムカデ、下から40cm程飾りのように動かしてないんですよ」
言うとインセクトを除く全員がムカデをもう一度見る
ユーリの言う通り、ムカデは下の足も何も動かしていない
ユーリ「概念的な攻撃の例を上げると不老である存在に、寿命の概念を上書きして、不老性を無効にするという感じです」
ブラン「…つまり文字を塗りつぶして別の文字を上書きする、って事か」
ユーリの説明をブランが簡潔に説明する
ここにいる幹部達はユーリの説明で分かったであろうがブランは癖で簡潔に言う
ユーリ「そんな所です、問題はどういった概念が何に上書きしたのか分からない事です」
全員が固まった
ビーストにどういった概念がどの概念に上書きされたのかが分からない
つまり最悪ビーストは二度と起きない
起きたとしても下半身と右手は二度と動かないかもしれない
という事だ
次回も幹部会です、がBLACKWATCH等が動き出します
概念関連はTYPE-MOONのものです
ビーストを調べられてない理由や他の幹部達については次回書きます