ミナト「え!?」
シン「ダニィ!?」
仕方ない……仕方ないんです。
本編どうぞ!
<神霊廟>
輝夜「……!」
屠自古「……!」
てゐ「……」
音に例えるならば <ゴゴゴゴゴッ!!> そんな音が聞こえてくるだろう。
輝夜と屠自古の二人の威圧にちじこまっているてゐの姿があった。
神子「輝夜殿、それぐらいにしておいたらどうですか」
青娥「屠自古ちゃんも一度落ち着いたほうがいいわよ?」
布都「そうじゃ!二人でいじめは良くないの!屠自古もそんなはしたないことが許されると……!」
バリバリッ!
布都「ぬわぁああああああ!!!」
ドサッ!
雷に打たれて、黒焦げ布都の出来上がった。二人の異様なオーラに神子も青娥でも何も言えなくなってしまった。恋する女はここまで強くなってしまうのかと、実感してしまう。
てゐは自分の不運を呪った。一度ならず二度も危害を加えてしまった。ミナトは許してくれるが、姫様やこの亡霊は許してくれないだろう……長年悪戯をしていたが、今この状況は非常にまずいことがわかっていた。横を見ると黒焦げの物体がある。自分もこうなってしまうのかと諦めていた……。
芳香「やっちゃったものは仕方ないぞ~!それに、うさぎだって悪気があったわけじゃないぞ~。私が追いかけていたからなんだぞ~。だから、私も一緒に怒られるぞ~!!」
意外な助け船だった。芳香はてゐの隣で座った。関節が曲がらないので寝転がっている形になるが……。
芳香「好きにすればいいぞ~」
青娥「芳香ちゃん……」
我が子の成長した姿を見た時の母親の気持ちになった青娥であった。そんな光景を見ていた二人は落ち着きを取り戻した。
屠自古「芳香……わかった。私も大人げなかったな……すまん」
輝夜「私も……てゐごめんね」
てゐ「いや……私のほうも……ごめん」
神子「仲直りできたみたいですね」
軽くなった空気にホッとする。だが、これからやるべきことがある。ミナトの捜索だ。彼がどこへ行ったのかわからない。飛んでった方向はわかるが、それ以上はわからない。この幻想郷を探し回るのは骨が折れそうだ……そう思っていたが、不意に神子の頭に浮かんだ人物がいる寺。
神子「命蓮寺……」
つぶやいた。まったく、真っ先に
青娥「そこには
神子「彼女に頼めば見つけてくれますよ」
輝夜「なら、今からそこに……!」
青娥「お姫さん達は一度帰ったほうがいいですわ。それとお姫さんにはきついかもしれませんが、あまり外をうろついていると異変だと思われてしまいますわ」
輝夜「ぐぬッ!」
この世もあの世も探してもたった一人のみと言われるひどい容姿。顔を隠さなければ見ることも許されない自分の姿はわかっている。出歩けば、私を異変扱いする者も中にはいる。でも、彼を探さないと!彼がどこかの妖怪に襲われていたら?怪我でもして苦しんでいたら?そう考えると行動しないといけない気がした。
輝夜「私はそれでもミナトを探すわ!彼を放っておけないもの!」
素直な気持ちが
神子「わかりました。私達と一緒に命蓮寺へ向かいましょう」
輝夜「―ありがとう。てゐ、永琳にこのことを伝えてちょうだい」
神子「青娥と芳香は一緒についていってあげてください」
青娥「わかりましたわ」
芳香「おおー!うさぎまだ一緒にいられるぞ~!」
てゐ「お、おう……」
神子「屠自古と布都は私と一緒に来てもらいます」
屠自古「わかりました。おい!布都!いつまで寝てんだ!起きろ!」
布都「ふぇ……ここはどこじゃ……?」
屠自古「寝ぼけてんじゃねぇぞ!
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迷いの竹林を3人の姿。日も暮れ始め竹林内は暗闇が差し掛かっていた。普通ならこの時間帯に竹林に入るのは自殺行為だが、てゐがいるため問題はない。青娥の仙術によって周りが照らされていきながら歩いていた。
芳香「よかったなぁ~うさぎ♪」
てゐ「なにがよ?キョンシー……」
芳香「屠自古と輝夜にやられそうなところ助けてやったろ~?」
てゐ「半分お前のせいだけどな」
芳香「そうだな~。だから……ごめんな」
てゐ「……別にいい……」
謝られるとは思わなかった。こいつにもそんな感情があったのか……私を食おうとしていて嫌気がさしていた。意外な一面を見た気がする。
芳香「うさぎ~?」
てゐ「うさぎって名前じゃない。因幡てゐだ」
芳香「そうかぁ……私は宮古芳香だぞ」
てゐ「芳香ね……さぁ!もうすぐ永遠亭だから迷子になるなよ!」
芳香「おー!」
青娥「ふふふ♪」
暗い竹林の中で、二人の姿は輝いて見えた青娥だった。
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神子「っということなのです」
聖「それならご協力と言いたいところなのですが、ナズーリンは今日はここにはいないのです」
神子「無縁塚ですか……」
星「もうこんな時間ですからね。申し訳ありません」
神子「いえ、こちらもそれをわかっててお話をしにきたのですから」
聖「蓬莱山輝夜さんですね」
輝夜「はい……このたびは急に押しかける形になってごめんなさい。でも、私の願いを聞いてください」
輝夜は頭を下げた。
聖は噂で耳にしていた。この世もあの世も探しても彼女を超える者はいない……それが目の前にいる。顔を隠さなければ生きていくことができないだなんて……死の恐怖は私がよく知っている。弟を失ったあの時を今でも思い出してしまう。ですが、この方は死ぬことも許されず、今まで仮面を被って生きてきたなんて……。私は人間も妖怪も平等で争いもない世界を目指している。容姿が醜い理由でこの方を見捨てることなんてできません。この方は他人のためにここに訪れたのなら私がやるべきことは決まっています。
聖「顔を上げてください。輝夜さん、あなたの思い確かに私の心に届きました」
輝夜「それじゃあ!」
聖「ですが、もうすぐ夜中です。明日ナズーリンにこのことを伝えましょう。皆さんはここに泊って行ってください。星、部屋の準備を……」
輝夜「(ミナト……無事でいてよね……)」
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一輪「そういうことなの」
布都「そうなのじゃ」
???「いい人なんですか?」
屠自古「ああ……とても素敵な方だ」
???「男ってろくな奴なんていないと思ってたけどね」
一言でいうと女子会が始まっていた。命蓮寺に泊まることになってそれを聞いたメンバーが布都と屠自古の部屋にやってきたのだ。集まってきたのは頭に頭巾を被り、入道雲を操る女性 雲居一輪 と大きな垂れ耳と小さな尻尾を持つ 幽谷響子 と背中から赤い鎌状の羽と青い矢印状の羽を持つ 封獣ぬえ であった。ここにはいない 村紗水蜜 という子もいるのだが……。
ぬえ「ところで村紗はどこいったのさ?」
一輪「ああ、村紗なら姐さんを怒らせて修行中よ」
響子「修行ってなんのですか?」
一輪「……聞かないほうがいいわ」
ぬえ:響子「「……」」
知らなくてもいいことがある。知らなくてもね……。
布都「よし!それなら皆で枕投げでもせぬか!」
屠自古「こんな時に何馬鹿なことやってんだ。アホ!」
布都「我はアホではない!布都だ!それに、明日まで待たなければいけないじゃろ?それと屠自古はなんだかいつもより怒りっぽいぞ?」
屠自古「私はいつも通りだ」
一輪「そうかね?あんた見てるとその彼の話になると乙女になったと疑うんだが?」
屠自古「そ、そんなわわけけぇ!ないだろう!」
響子「あ、噛んだ」
ぬえ「そんなにその男がいいのかよ?大した奴じゃないんじゃ……」
屠自古「そんなことない!!」
ぬえ「!!?」
ぬえは屠自古の剣幕に驚いた。
屠自古「ミナトはいいやつだ!私を褒めてくれて、カッコイイと言ってくれたんだ!それだけじゃないぞ!私をか、かわいいと言ったんだ!こんな私をだぞ!あいつは嘘なんかついていなかったし、騙す奴なんかじゃない。私にはわかるんだ。ミナトは優しいし、ちゃんと私を見てくれていた。私を頼ってくれたこともあるぞ!私が力の使い方を教えている時なんか嫌な顔せずに受けてくれていたんだ!そんなやつを大したことないだと……鵺って焼いたらどんな味がするんだろうな……?」
ぬえ「ひぃいいい!!ごめんなさい!!!」
響子「屠自古さん怖いです……」
一輪「夢中みたいね。なら、彼のこと詳しく教えてよ。あなたとどういう関係なのかもね♪」
屠自古「関係って私達はまだ///」
ぬえ「(た、たすかった……!)」
布都「(今までにない恐怖を感じたぞ……)」
それから屠自古の話は明け方まで続いた。
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聖「少しいいですか?」
輝夜「どうぞ」
聖「失礼します」
輝夜「それで、私に用があるんでしょ?」
聖「あなたと少しお話ししたいと思いまして……」
輝夜「私と話してもつまらないわよ?」
聖「そんなことありません。それに、あなたが歩んだ人生を聞いてみたいと思いまして……どんな人生を歩んできたのか気になりました」
輝夜「……いい話じゃないわよ……」
聖「それでも構いません。あなたのことを知りたいですから……」
輝夜は自分のことを話した。月での扱いを。地上での出来事も。それらを話すときの彼女の顔はマスクの上からも暗くわかるほどだった。だが、そんな彼女でも明るく話すところがあった。永琳との出会い、てゐと優曇華との出会い、そして、ミナトとの出会いを話す彼女は明るかった。聖は輝夜のことを少し知れた気がした。
聖「すみません。お辛い過去を話させてしまって……」
輝夜「いいのよ。地上にもあなたみたいな人がいてよかったわ」
聖「ふふ♪ありがとうございます。あなたの事知れてよかったです」
輝夜「本当にここは見境なしに誰でも救おうとするのね?」
聖「困っているなら誰であろうと助けるのが、私の意志ですから。それと、あなたをそれほど気にかけてくれるそのお方み気になりますからね」
輝夜「……ミナトになにもしないでよ?」
聖「何もしませんよ。あなたの恋路の邪魔なんてね♪」
輝夜「/////」
そう言われると身体が少し熱くなった気がした。
聖「それじゃ、私はこの辺で……おやすみなさい」
輝夜「ええ、おやすみなさい」
戸を閉め、廊下に出た聖。
聖「これから幾多の試練があなたを襲うかもしれませんが頑張ってください。輝夜さん……」
空にはいくつもの星々と月が命蓮寺を照らし出していた。
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星「それじゃ、皆さん行きましょうか」
神子「ええ」
聖「一輪達はどうしたんでしょうか?」
布都「みな……夜更かしして今寝込んでる……」
聖「そうなんですか……一輪達も修行が足りませんね」
星「あなたも何やらお疲れの様子ですが?」
屠自古「まったくだらしないぞ。ちゃんと夜は寝るようにしないといけないだろ」
布都「(寝たくても寝かしてくれなかったであろうが!)」
屠自古の恋話は朝までみっちりこってり寝る間も惜しんで語っていた。甘ったるい話を何度も聞かされた一輪達は犠牲になったのだ。
輝夜「ありがとう。聖さん」
聖「聖で構いませんよ。ミナトさんが見つかったら、今度は皆さんで遊びに来てください。歓迎しますよ」
輝夜「そうね。そうさせてもらうわ。今度は永琳達とミナトを連れてくるわ」
聖「楽しみにしていますよ」
神子「青娥達も途中で合流する形となってますので、先に行きましょう」
聖達と別れ、私達は無縁塚へ向かった。
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ミナト「……ここは?」
目が覚めた。瞬時に理解してしまった。この展開体験したことがある。まさか……!!
???「目が覚めてたのね。おはよう……」
そこには花のように可憐な女性がいた。
いいペースで投稿できていて安心。もっともっと書かなくては!(使命感)
不運な目に遭う主人公はテンプレですよ。