本編どうぞ!
シン「あぶねぇ!大丈夫か咲夜!」
咲夜「ありがとうございます……しかしお嬢様が!」
今とても危険な状態にいる。暴走したフランを止めようとしたのだが、フランが強すぎて咲夜が怪我をしてしまった。致命傷ではないにせよ、咲夜は人間であるため無理はできない。美鈴とレミリアはフランと闘っているが時間の問題だろう……。
シン「おい!小悪魔!何かフランを元に戻す手はないのか?」
小悪魔「取りついた力を元の禁書に封印すればおそらくはいけるはずです」
妹紅「だが、お前の主さんはさっきから起きないんだが?」
パチュリーはさっきから「むきゅ~」ってうわ言ばかり呟いている。肝心な時にダメな魔法使いさんだぜ!
小悪魔「私ならパチュリー様ほどではないですが封印ぐらいならできます」
シン「なら、その禁書とやらを探し出さないとな!」
妹紅「私とシンで探してくる!お前達はここにいろ!」
咲夜「行くなら私も……!」
シン「ダメだ!お前はここにいろ。大丈夫さ!必ずフランを元に戻してやるさ!」
咲夜「シン様……」
シン「行くぞもこたん!」
妹紅「ああ!」
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くそ!これだけ散らばって本がたくさんあるなかから禁書を探すなんて骨が折れる!だが、向こうで美鈴とレミリアが頑張ってるんだから弱音なんか言ってられねぇ!俺なら探せるはずだ!
妹紅「おい!これじゃないか!!」
俺じゃなくもこたんが探し出してくれたようだ。かっこ悪い俺……とにかく見つかったみたいだし早速小悪魔のところに戻ろう……!?
ニタリッ♪
そう思った俺が見たのは笑みを浮かべ、もこたんに向けて手を握りしめようとするフランの姿があった!
禁忌「フォーオブアカインド」
フランが四人に分身するスペカだ!俺はその存在を忘れていた!向こうで闘っているのは本物だろうが、このスペカを危険性に入れてなかったのは俺のミスだった。
俺は夢中でもこたんの方に駆け寄り彼女を突き飛ばした!
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私は禁書を見つけた。こんなにあっさり見つかるなんて思っていなかったから、気が抜けてしまったんだろう。あったことを伝えようしたとき、あいつがいきなり私に近づいてきて突き飛ばした。いきなりのことで訳がわからなかったが、目の前の
腹から血を流す
妹紅「おい!しっかりしろ!」
シン「……さすがEXボスって……ところだな……こりゃいてぇぜ……」
妹紅「しゃべるんじゃねぇ!今治療を……!!」
フラン?「サセナイヨ?ネェ?ワタシトイッショニアソビマショ?」
妹紅「この……くそガキ!!!」
私の中で怒りが燃え上がる。このガキに対してもそうだったが、私自身に対しても怒りを感じていた。私が油断したせいでシンが傷を負った。そこに異常に怒りが湧いてくる!なぜかわからないがこのガキをズタボロにしてやりたい!私自身を許せない!よくわからない感情が妹紅を支配しようとしたときに、妹紅の手を誰かが握った。
妹紅「!?」
シン「ま、まて……もこたん……フランは遊んで……ほしいんだ……遊んでやろうじゃないか……」
妹紅「お前何言ってやがる!お前はこいつに!!」
シン「フランがしたくてやった……んじゃないさ……はぁはぁ……お前はこれを小悪魔に届けろ……」
シンから渡されたのは禁書の本だ。こいつの血で汚れている。なぜ私にこれを渡したんだ?お前はそんな状態なのに!?
シン「俺は……大丈夫……少し遊ぶだけだ……」
妹紅「お前な!!」
シン「黙って俺の言うことを聞け!!」
私は驚いてしまった……まさかこいつから怒鳴られるなんて思ってもいなかったからだ。
シン「小悪魔が封印するためには……時間がいる。それのためだけじゃないさ……子供に教育するのは……新任教師の俺の役目……だからな♪」
そう言い、私に親指を立ててGoodサインをつくる。その顔は笑っていた。小声で「お前にしか頼めない」なんて言いやがった。腹が立つが時間がない!
妹紅「渡したらすぐ戻ってくる!くたばるんじゃねぇぞ!!」
シン「うっすうっす!大丈夫だって……」
妹紅「……チィ!」
妹紅は急いで小悪魔の所に向かった。残されたのはフランの分身と血だらけのシンのみ。
シン「さて……フラン遊びたいんだったな……?」
フラン?「ウン!アソンデナニシテアソブ?カクレンボ?オニゴッコ?」
シン「お遊びはな……勉強だ!」
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レミリア「くッ!」
フラン「オネエサマドウシタノ?アソンデクレナイノ?」
美鈴「妹様!もうやめてください!!」
フラン「フランハアソビタイダケナノニ……アソンデクレナイ……アソンデクレナイノ!」
レミリア「フラン!わがままもいい加減にしなさい!!」
レミリアは焦っていた。このままじゃフランどころか紅魔館全員が壊されてしまう!早くフランに取りついているあれをなんとかしないと!!それと、先ほど取り逃がしたフランの分身がどこかにいるはずだ!そいつらも見つけ出さないと!
焦りが闘いに現れてしまっていた。戦闘経験ではレミリアの方が上だったが、心に余裕がない状態の今ではフランの方に分がある。美鈴も善戦してくれているおかげで五分五分の状態に続いていた。
フラン「……オモシロクナイ。アキタ……」
つまらなさそうにつぶやき、手を二人に向けた。
レミリア:美鈴「「(あれは!!?)」」
<ありとあらゆるものを破壊する程度の能力>を使うときの行動だ。これを受けたら吸血鬼であってもひとたまりもない。だが、それは行使されることはなかった。
フラン「……」
美鈴「どうしたんでしょうか?」
レミリア「(フランの動きが止まった?)」
いきなりフランは動かなくなり、能力が行使されることはなくなったが、一体何が起こったのか二人にはわからなかった。
フラン「!!」
動かなくなっていたフランがいきなりどこかに飛び去って行ってしまった。
美鈴「妹様!?」
レミリア「美鈴追うわよ!」
美鈴「は、はい!」
レミリア「(一体なにが起こっているの!?)」
追いかけたレミリア達が目にしたのは……!
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妹紅「(急げ!急げぇ!)」
妹紅は走っていた。小悪魔に禁書を送り届けた妹紅だったが、すぐに二人のフラン(分身)に見つかってしまった。妹紅達は戦闘になるかと構えたが、二人は急に動きを止め、しばらくすると別の方向に飛んで行った。呆気に取られた妹紅達だったが、向かった先はシンがいる場所だった。それに気づいた妹紅が現在走っているところだったのだ。
妹紅「(間に合え!間に合ってくれ!!)」
「急げ!」「間に合う!」「まだ死んじゃいない!」「生きているに違いない!」そう自分自身に言い聞かせていた。無我夢中だった。
妹紅「シン!!!」
妹紅の視界に入ったのは……!
シン「最後にこう包帯を巻いたら完成だ!応急処置のやり方わかったか?」
フランちゃんズ「「「は~い!」」」
妹紅「……はぁ?」
視界には仲良さそうにしている
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しばらく思考が停止していた。誰だってそうだろう?さっきまで自分を殺そうとしてた奴と一緒に仲良くなってるってどういうことだおい?
シン「お~い?もこたん聞いてます?」
妹紅「……」
シン「もこた~ん?」
妹紅「……」
シン「もこ……「シャァアア!!」ぬわぁ!?いきなり殴りかかってくるな!!」
妹紅「てめぇ何やってるんだ!そのガキはさっきまでお前を殺そうとしてたんだぞ!!」
シン「確かにそうだが……」
フラン達を見るとうつむいて気を落としていた。分身だけど、やっぱり感情はあるんだよな……もこたんの気もわからんこともないしな。それに、どうやら封印は成功したようでさっきまでのヤバい感じのものは見えなくなっていた。小悪魔グッジョブ!
咲夜「シン様無事ですか!?」
小悪魔「生きてます?」
パチュリー「うう……ひどい目にあった……」
シン「無事だぜ。封印できたようで安心した。それと……ご本人の登場か」
妹紅「なに!」
レミリア達が闘っていた方角からフランがやってきた。このフランが本物だろう。すぐそのあとをレミリア達が追って来た。本物のフランと分身のフランが重なり一人になった。そのままシンの方へ歩いてきた。
妹紅「!!」
妹紅がフランの前に立ちはだかったが、それを止める者がいた。
シン「もこたん、下がっててくれ」
妹紅「だが……!」
シン「大丈夫だから……」
妹紅「……」
渋々ながら退いてくれた。フランちゃんが俺の前々で来ると……。
フラン「……なさい……。」
シン「ん?」
フラン「……ごめん……なさい……ごめんなさい!」
泣きながら謝るフランの姿だった。この子は自分が悪いことをしたをわかって謝ってくれた。ちゃんと謝りに来たんだ。なら、俺がやることは決まったな。
シン「よく謝ったな。偉いぞフラン!悪いことをしたら謝る。簡単そうでなかなかできないことをしたんだ。もう泣くんじゃない。俺は怒ってないから泣き止むんだ」
フラン「でも……怪我……させちゃった……」
シン「ちゃんと応急処置したんだ。君の分身に手伝ってもらってさ。それより、俺に謝るだけじゃなく、他のみんなにも言うことがあるだろ?」
フラン「……みんな……ごめんなさい!」
そんな姿にみんな何も言えなくなった。そんな中一人だけは違っていた。
シン「フラン、よく頑張ったな。偉いぞ!」
フラン「……!」
頭を撫でてやる。俺にしがみついたフランが泣きつかれるまでこの胸を喜んで貸そうじゃないか。
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レミリア「このたびはなんとお礼を言ったらいいのかしら……」
シン「気にするな。いい体験ができた」
美鈴「でも、よく無事でいましたね?妹様の力を受けて死なずに済むなんて……」
妹紅「どういうことか説明してもらおうか?」
シン「わかった。説明してやるとも」
俺が助かった理由!フランと遊びで勉強と言っても保険体育を教えたのさ。それも怪我した時の応急手当のやり方な。幸いあそこはパチュリーの実験室にもなってるし、治療薬の一つや二つあってもおかしくはなかった。フランに治療薬と包帯と緊急キット類を持ってきてと頼んだら持ってきてくれた。丁度いいもの(俺の体)があったので実習することにして、包帯と緊急キットを使って傷を塞ぎ、治療薬で傷を癒したってわけYO!保健体育は得意だったから幸運だったぜ!ってことを皆に話しておいた。
小悪魔「なるほど、考えましたね」
パチュリー「私の図書館が……」
レミリア「図書館心配する前にまず自分の心配をすることね……パチェ?」
パチュリー「むきゅー……」
レミリアさん完全に怒ってますわ。仕方ないね。
咲夜「けれど、完全に治ったわけじゃないので永遠亭に行った方がよろしいかと……」
シン「ああ、明日向かおうと思う。久しぶりにミナトに会いに行こうかと思っていたしな」
美鈴「本当にそんな応急処置で大丈夫ですか?」
シン「大丈夫だ。問題ない」
イーノ〇ク風どや顔で答える。すると視界の端にフランを見るとまだうつむいたままだった。
フラン「……」
シン「……フラン、お前のせいじゃないさ。気を落とすんじゃない」
フラン「でも……また同じようなことがあったら今度は……」
そこまで言って止まってしまう。それ以上のことは口にしたくなかったのだろう。この子は自分の力を恐れているようだ。無理もない……今回はよかったものの次は運よく助かるかわからない。フランの分身が言うこと聞いてくれてなかったら俺は今頃……ん?そうだ!なら、学べばいいじゃないか!力の使いからだけじゃなく他のことも学んでいけば何か制御するきっかけを見つけられるはず!
シン「おい!フランさえ良ければ寺子屋に通ってみないか?」
妹紅「シン!?」
シン「俺の生徒は妖怪に妖精がいる。吸血鬼が増えたところで問題ない。慧音先生には事情を説明してやるから心配するな」
フラン「でも……」
シン「フラン……
フラン「―え?」
シン「自分から変わろうとしないと結局周りが変えようとしても変わらない。お前はこのままでいいのか?」
フラン「……ヤダ」
シン「なら、変わるしかない。多くの事を学んで、力を制御し、その力を誰かのために使えばいい。もう何も怖くなくなるぞ?大丈夫だ。フランならきっとやれるさ!」
少しうつむいていたが、何かを決心したように顔を上げる。その顔はとても力強かった。
フラン「私頑張る!迷惑かけたみんなにも恩返しがしたい!お姉様お願い!私を寺子屋に通うことを許して!」
レミリア「フラン……」
今目の前にいるのはさっきまでのフランじゃない。これから花を咲かせるために地上に出て来た芽のように見えた。まだこれからだが、きっと綺麗な花に咲くだろうと……。
レミリア「わかったわ。許可します。シン、妹をどうかお願いね」
シン「ああ、任せろ!」
そのあといろいろと話をして、ここに泊まることとなった。
レミリア「シンには感謝しないとね……ところで、二人共覚悟はできたかしら♪」
パチュリー「ご慈悲を!ご慈悲をください!」
レミリア「問答無用よ♪」
小悪魔「ジーザス……」
みっちりおしおきされました♪
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妹紅「……なんであの時庇ったんだよ……」
現在もこたんに怒られ中です。もこたんに怒られるとかご褒美ですやん!嬉ぴ~!!
シン「なんでって?そりゃ、男は女を守るもんだからな」
妹紅「それはお前のいた世界のことだろうが……こっちじゃ逆だっての」
シン「俺の世界でも女の方が強いかもな……尻に敷くって言葉もあるぐらいだからよ。それに俺がそうしたかったからってのもあるしな」
妹紅「私は不老不死なの知ってるだろ。死んでも生き返れるんだ。お前は生き返れないの!わかった!?」
シン「そんなこと知らないはずないだろう!俺がもこたんのこと知らない訳がない!まぁ、俺が人間のままだったら確実に死んでたけどな。でも、妖怪になってラッキーだったぜ!」
妹紅「まったく……」
シン「それに……好きな女が死ぬ姿なんて見たくないからな……」
本音を言ってみた。また鉄拳が来るかと覚悟していたが……来なかった。あれれ?っともこたんを見ると……。
妹紅「/////」
顔が紅魔館と一緒になっているもこたんがいた。体中から湯気が出て大丈夫かと言いたい。お湯を入れたカップ麺のフタを開けたぐらいな勢いだった。
シン「おい、もこたん……?」
妹紅「よ、夜風に当たってくりゅ!!」
そのまま部屋を出て行った。
シン「あいつ……やっば……かわいすぎだろ!」
やっぱりもこたんはかわいかった!
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シン「それに……好きな女が死ぬ姿なんて見たくないからな……」
その言葉を聞いた瞬間体中が熱くなり、汗がなだれた。どうしたんだ私は!?なぜかわからない。あいつを見るとさっきまでは大丈夫だったのに顔が見れなくなっていた。醜いから?それはない。醜いなら私の方だ。あいつはイケメンで、料理が得意で勉強を教えられて、子供や大人にも人気者だ。あいつはいつも明るく頼りになる奴だ……って私は何を言ってるんだよ!?一体この思いはなんなんだ!?
咲夜「なにかお困りのようね」
妹紅「お、お前は……」
咲夜「今日はこんなことに巻き込んで本当にごめんなさい……」
妹紅「いいって、あいつが言ってたろ?気にしてないって」
咲夜「ふふ♪そうでしたね。噂通りのお方でした」
妹紅「噂ってどんな噂だ?」
咲夜「頼もしくて子供にやさしいお方と人里で人気ですよ」
妹紅「そ、そうか……。」
なんだ?また胸がざわめくような……。
咲夜「それで何か悩みがあるのでしょうか?」
妹紅「……実は……」
私はこのよくわからない思いを伝えてみた。するとメイドからこんな言葉が帰って来た!
咲夜「そうなんですか……ですが、私はその答えがわかったかもしれません」
妹紅「答えはなんだよ?」
咲夜「―秘密です。それはあなた自身でわからないと意味がないですからね」
妹紅「???」
メイドがよくわからないことを言う。答えがわかったなら教えてくれてもいいだろうと言おうとしたが……。
美鈴「咲夜さん!妹紅さんもそろそろ夕飯の時間ですよ!」
咲夜「ええ、今戻るわ。妹紅、彼は素敵な方です。そんな彼をおろそかにするなら私が貰いますよ?」
妹紅「何を言ってるんだ……?」
咲夜「ふふ♪そのうちわかりますよ」
妹紅「……なんだそれ……?」
妹紅の問いに答えず彼女は姿を消した。一人妹紅は佇んでいた……。
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咲夜「私より長年生きているのに鈍感なのね」
美鈴「どうしたんですか?咲夜さん?」
咲夜「なんでもないわ。行きましょう」
咲夜「(頑張ってください……不死鳥さん♪)」
長い時間の中でも愛を見つけられますように……。
<裏設定>
シンは妖怪達を相手に勉強を教えて、人間の方は慧音が担当している設定にしています。フランちゃん吸血鬼だけど、朝登校になってしまうが大丈夫かって自分で思っちゃいました。傘させばOKだよね?