あべこべ幻想郷で転生生活を!   作:てへぺろん

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投稿1ヶ月記念最終だ!大盛り大大大サービス!!!


本編どうぞ!


20 落ちて落とされ蜘蛛の糸!

 ヤマメ「ううん……あれ?なんだ夢か……」

 

 

 男に会えるだけでも奇跡なのに、男に馬乗りになった自分がいる光景なんて夢でもない限りありえない。いつの間にか私は寝てしまっていたらしい。いつの間に帰っていたのだろうと思い返そうとしていると……。

 

 

 ミナト「あ、起きました?いきなり倒れちゃったから驚いたよ」

 

 ヤマメ「……」

 

 ミナト「―?聞いてる?」

 

 

 パタッ!

 

 

 再び夢の世界に行ってしまったヤマメであった。

 

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 ミナト「大丈夫?」

 

 ヤマメ「大丈夫……大丈夫でしゅ……」

 

 

 <病気を操る程度の能力>

 名前の通り病を操ることができる能力だ。人間に感染症を掛ける能力でもある。しかし、それを操るヤマメが今高熱に侵されている。自分の病気を操る能力でそうなったのではない。ヤマメも病気になったりすることがあるが、大抵自身の能力でたちまち治してしまう。「病とは与えるものであり、与えられるものではない」っとヤマメは地底の連中に語ったことがあった。だが、しかし今はどうだ?呼吸が荒く、汗が流れ胸が苦しい。体温も高い様子だ。どこからどう見ても病に掛かったとしか見えなかった。

 なぜこうなったのか?それは目の前の男が原因である。地底は忌み嫌われる者の溜まり場で、地上にいられなくなった妖怪達が集った場所。そこはケダモノ()達の住まう旧都には男は一人もいない。地上と隔離されたこの空間には男に出会う機会など0%に近かった。そんなときに、いきなり目の前に男が現れ、自分の自宅にいること時点で夢か幻だと思うはずだった。しかも人間じゃなく妖怪であったのだからまともにいられるわけがなかったのだ。

 年齢=男と会ったことがない歴のヤマメには話すこと事態が異常だった。地底の連中達と飲み会をしていたときに、「もし男に会ったら()()したい」って卑猥な話題になったときヤマメは皆にこう言っていた。

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 ヤマメ「そんなもの決まってるじゃない!私の自慢の力でベットに抑えつけて〇〇〇して今度は糸を絡ませるように私の〇〇〇に男の〇〇〇を絡ませてやるんじゃ!!!」

 

 地底の妖怪1「きゃ~!!!ヤマメさん過激すぎ~!!!」

 

 地底の妖怪2「私達でも恥じてしまうことを平然とやってのけるッ!そこに痺れる!憧れるゥ!!」

 

 地底の妖怪3「よ!痴女蜘蛛!!」

 

 ヤマメ「よせやい♪」

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 ……だが、このメス蜘蛛にそんな度胸はなかった。実際に目の前に男がいる。そこにいるだけで、心臓は跳ね上がり、思うように息ができない。ヘタレであった。

 誰もこんなこと夢にしか見たことなかったが、今ヤマメの前に男がいる。ヤマメは緊張で再び気を失いかけていた。

 

 

 ミナト「さっきから熱っぽいのに無理しないでね」

 

 ヤマメ「はぁあいぃ……むりぃしてないれふ///

 

 

 思うように口が動かず声が出ない……彼女には刺激が強すぎた。気を失っていればよかったが、面と向かって話などできないのだ。

 

 

 ミナト「自己紹介がまだだったね。ボクは上鳴ミナトです。ミナトって呼んでください。ええっと君は……?」

 

 ヤマメ「わぁた……わたしはぁ……黒谷……ヤマメ……です

 

 ミナト「ヤマメさんか。良ければどういう状況か教えてくれると助かるんだけど……ボクもなんでここにいるのかわからないから」

 

 ヤマメ「い……いですよ……

 

 

 二人は情報を交換した。地底にいること。転生してこの世界にやってきたことなど……ヤマメは少し驚いたが、同時に幸せを感じていた。男とこうして生きているうちに話ができるだなんてなんてラッキーなのだろうと心で神様に感謝した。

 

 

 ミナト「地底か……どうやって地上に帰ろう……」

 

 

 悩んでいた。ヤマメさんの話なら誰かに見つかったら男としての一生を搾り取られるらしい……地底怖すぎる……。どうにかして見つからないように帰らないと。

 

 

 ヤマメ「だ、だったら……さとりに相談してみたらいい……です……」

 

 ミナト「さとり……!」

 

 

 そうだ!ここは地底ならもちろんあの人がいるはずだ!ヤマメさんありがとう!地霊殿に行けばなんとかなるかもしれない!

 

 

 ミナト「ありがとうヤマメさん。早速地霊殿に行ってみるよ」

 

 

 お礼を言って地霊殿に向かおうとしたときに、(そで)を掴まれた。掴んだのはヤマメさんだった。

 

 

 ヤマメ「/////」

 

 

 目が(うる)んでいた。座っているせいで下から見上げる形となった姿はとても愛おしかった。一瞬ドキッ!っと鼓動がなった音が聞こえた。それから数秒呆然としていた。我に返り、「どうしたの?」っと聞いてみる。

 

 

 ヤマメ「わ、私も一緒に行く……途中で見つかったら大変……です……」

 

 ミナト「ヤマメさん……!」

 

 

 ヤマメさんはボクの身を案じてくれていたみたい。確かに見つかったらタダじゃおかないもんね。そう思いヤマメさんに感謝を伝える。

 

 

 ミナト「ヤマメさんありがとう!」

 

 

 満面の笑みで感謝を伝えた。

 

 

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 ヤマメ「/////」

 

 ミナト「……本当に大丈夫?」

 

 ヤマメ「……!」←コクコクと首を縦に振る

 

 

 秘密の通路を男と二人で歩く。こんな羨ましい体験は死んでもできるかわからない。醜い妖怪に生まれた私を男……ミナトは一緒に歩いてくれている。しかも横に並んで!!こんな体験できるなら死んでも悔いなんてなかった。美醜逆転なんて冗談かと思ったけど、ミナトを見ていると本気みたい。私ってなんて運がいいんだろう♪

 そんなことを感じていたら、目的地が目の前に見えてきた。さとりならこのことをわかってくれると思う一方、不安があった。さとり達も地底に住む者で、欲求不満であることは確かだ。この前なんてさとりの所の猫が動物のオスを襲おう(意味深)としていた所に出くわした時はガチで引いた。動物はオスでも動物だ。妖怪じゃない。口封じされそうになったときは我ながら本気を出したことがあった。そんなことがあったので、不安はぬぐいきれなかったのだ。もしもの時は私がミナトを守らないと!!

 

 

 ヤマメ「ここです……ここが地霊殿です……///」

 

 ミナト「ありがとうヤマメさん!それといつも通りのヤマメさんで大丈夫ですよ。ボクは気にしませんし」

 

 ヤマメ「そ、そうですか……?」

 

 

 正直私は相手に敬語使うタイプじゃないし、ミナトと本音で話をしてみたいと思っていた。まだ少し緊張するが話をしたい!ヤマメは決心した。本当の私を見てほしい!

 

 

 ヤマメ「じゃ、じゃぁ……ミナト!ついたよ!ここが私が言っていた地霊殿だよ!ミナトが地上に帰れるように私がさとりを説得してみせるよ!……ど、どう……?

 

 ミナト「まだぎこちないけど、ヤマメさんの元気な姿見れた気がします」

 

 ヤマメ「そう///じゃあ……ミナトも私に敬語いらないよ。男なんだから女に敬語使っちゃダメだよ!」

 

 ミナト「それじゃ……ありがとうヤマメ♪」

 

 ヤマメ「/////」

 

 

 幸福だ!幸せだ!SAIKOUだ!酒を飲み、宴会では醜い女共で腹踊りを披露していたヤマメだが、今日猛烈に幸せをかみしめている。私は今、男と対等に話をしているのだ!ヤマメの中のフェロモンが溢れ出そうになっていた……!

 

 

 ???「うにゅ?ヤマメなにしてるの?」

 

 ヤマメ「ひょぉおおおおお!!!」

 

 

 ヤマメは倒れてしまった。いきなり後ろから声をかけられたからである。その声には聞き覚えがあった。

 

 

 ヤマメ「お(くう)!?こんなところでなにしてるの!?」

 

 

 霊烏路 空 通称()()と呼ばれている。地霊殿のペットである彼女がなぜここに?

 

 

 空「私は地霊殿でお客さんのためにお茶をお出しするところなの」

 

 ミナト「お茶を?こんなところに自販機かなんかあるの?」

 

 空「ジハンキ?よくわかんないけど……あれ?そういえば台所ってどこだっけ?」

 

 

 鳥頭であった。台所に向かおうとしたら道に迷ったのである……これはひどい。

 

 

 空「ところでお兄さんだぁれ?」

 

 ミナト「ボクは……」

 

 空「お兄さん()お客さんだな!」

 

 ミナト「()?」

 

 空「うん!早速さとり様にご報告しないと!私についてきてよ!」

 

 ヤマメ「お空!」

 

 

 そのまま地霊殿に向かっていってしまった……。

 

 

 ミナト「行っちゃった……」

 

 ヤマメ「相変わらずだね……」

 

 ミナト「とにかく彼女について行こう。ヤマメ立てる?」

 

 

 手を差し出した。お空に驚いたヤマメは尻もちをついていたのだ。そんなときミナトから差し出された手……その手を握りしめ……。

 

 

 ヤマメ「……ありがとう///」

 

 

 手を握りしめた彼女は笑っていた。

 

 

 ------------------

 

 

 <一方地上では>

 

 

 永琳「……ナニヨコレハ……」

 

 

 ウサギのイラストが描かれたパジャマを着る<月の天才>永琳は夜遅くなっていたので、ミナトのことは輝夜に任せ自分は夢の中に旅立とうと思っていた矢先に、永遠亭の扉を叩く音が聞こえてきた。折角寝ようと思っていたのにと愚痴る永琳だったが、仕方ないので出ることにしたのだが……。

 

 

 永琳「……ナニヨコレハ……」

 

 

 大事なので二回言いました。輝夜達が帰って来たのだが、そこにいたのはボロボロになった輝夜と神子達、なぜかいる風見幽香、縮こまっている鈴仙達、そして問題はキラキラ光る粘液を垂らしながら、強烈な悪臭を放つメンツ……それと粘液と悪臭の出どころの担がれた博麗の巫女と賢者(笑)にその式だった。永琳は考えることをやめ、鼻を塞いだ。

 

 

 輝夜「永琳!怪我をしているみんなを治療してあげて!それとこの汚い連中は風呂に入れてあげて!」

 

 星「すみません永琳殿……」

 

 永琳「怪我人はいいけど、風呂場を汚したくないのだけれど……」

 

 魔理沙「頼むって……マジで……」

 

 

 悲愴な顔をしてこっちを見てくる粘液だらけの魔法使い。やめて頂戴。私も醜いけど、今のあなたよりかはマシよ。そんな顔で見ないで頂戴……。

 

 

 屠自古「早くこいつらを治療してやってくれ!後私達が背負っている連中は後で話すことがあるんだ。頼むよ!」

 

 永琳「(ここまで必死と言うことはミナト君に何かあったのね。担がれた連中はともかく、怪我人は治療しないとね)」

 

 永琳「わかったわ。みんな入りなさい」

 

 

 

 

 上海「シャンハーイ!」

 

 蓬莱「ホウラーイ!」

 

 

 二人の人形が永遠亭に忍び込んでいた。

 

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 永琳「なるほどね……理解したわ。彼ってもしかして不幸体質なのかしら?」

 

 幽香「それで紫の方はどうなの?」

 

 

 永琳は幽香からプレッシャーを感じていた。大妖怪である彼女がここまでついてきたということはミナト君になにかしらの感情を抱いていることになる……輝夜も敵が多いわね。そんなことを思いながらも彼女の問いに答えた。

 

 

 永琳「八雲紫にその式の藍、それに博麗の巫女の博麗霊夢は強いショックからか意識を取り戻すのに時間がかかると思うわ。まぁ、それもそのはずよね……」

 

 

 チラッっと輝夜の方に目をやる。新しい仮面(仮面〇イダー)を被った顔を見る。

 

 

 輝夜「ミナトは私の顔を綺麗って言ってくれたもん!」

 

 永琳「それは彼だけよ。(変態の方もいるけど)わかってやったんでしょ」

 

 輝夜「それはそうだけど……幽香を止めるためにはそうするしかなかったんだから」

 

 永琳「はぁ~……」

 

 

 永琳は溜息をついた。彼が来てから永遠亭は騒がしくなった。少し前までは誰も近寄らなかった場所だったのにと思い出す。

 

 

 永琳「とにかく、彼女たちが起きるまで地底に行くことは無理よ。わかってるわよね?」

 

 屠自古「しかし!!」

 

 永琳「青娥さんの言った通り、ここは待つのよ。いいわね!」

 

 輝夜:屠自古:幽香「「「……はい……」」」

 

 

 これも仕方ないこと。後々面倒なことになったら彼らだけの話では済まなくなる。それに、地底のお偉いさん達はその危険性はわかっているはず……そこに賭けるしかないわね。永琳でもこれはお手上げだった。条約がある限り迂闊に地底に踏み込めない……どうするべきか?

 

 

 芳香「ま~つ~の~だ~!」

 

 

 廊下から聞こえてくる声。その声は何かを追っているようだ。

 

 

 青娥「どうしたのよ芳香ちゃん?」

 

 

 廊下に出た青娥の横をすり抜け入って来たのは二人の人形だった。きっとキョンシーに追いかけられてここまで逃げて来たのだろう……この人形どこかで?

 

 

 魔理沙「アリスの人形じゃないか!なんでこんなところにいるんだ?」

 

 上海「シャンハーイ!」

 

 蓬莱「ホウラーイ!」

 

 鈴仙「何言ってるのかわからないわ……」

 

 星「人形の言葉を理解できる者なんて……」

 

 てゐ「そういうときは……」

 

 

 てってれてってて~!

 

 

 てゐ「翻訳ニンジン~!!!」

 

 

 どこの猫型ロボットだとツッコミを入れたい……。

 

 

 神子「それは一体?」

 

 てゐ「これを食べるとわからない言葉でもわかるようになる優れものさ!」

 

 ナズーリン「そんな便利なもの誰が……」

 

 永琳「私よ。」

 

 輝夜「(でしょうね)」

 

 布都「それなら早く食べるのじゃ!」

 

 てゐ「それは……」

 

 

 てゐはなぜか食べようとしない。何かこれにはあるなと周りは感じ取った。

 

 

 布都「食べぬのか?なら我が代わりに食べてやろう!人形の言葉もわかるなら我も太子様のお役に立てるはずよ!」

 

 神子「布都、私のためとはありがたいですが「いただきます!」……あ」

 

 

 言い終わる前に食べてしまった。

 

 

 布都「むぐむぐ……ぶわぁ!まっず!?なんじゃこりゃ!!?」

 

 永琳「便利だけど、味がね……お茶に味噌汁に牛乳を混ぜた味になっちゃって処分に困っていたのよ」

 

 布都「我はゴミ処理に使われたのか!?」

 

 屠自古「自分で食べただろ……」

 

 

 想像したくない味だ。そんなものを食べる気になれないと全員思った。

 

 

 てゐ「それで効果はどう?」

 

 布都「うえぇ……まずぅ「シャンハーイ!」「ホウラーイ!」……お!」

 

 ナズーリン「なんて言っているの?」

 

 布都「なんでも、この人形は主とはぐれてしまったようじゃの。その主が今地霊殿?と言うところにいるらしいのじゃ」

 

 魔理沙「地霊殿だって!?」

 

 

 魔理沙はそこを知っている。異変解決の時に霊夢と共に向かった先だった。なぜそこにアリスが?疑問はあったが、これはいい!そう魔理沙は思った。

 

 

 魔理沙「上海と蓬莱にはアリスと通信できる機能があるって言ってたぜ!それでアリスに通信すれば!」

 

 輝夜「そんなことできるの!ちょっと()()!人形達に言ってアリスって子に繋いで頂戴!」

 

 布都「我は布団ではない!布都だ!!」

 

 屠自古「布都!早くするんだ!」

 

 幽香「早くなさい。私気が短いから♪」

 

 布都「理不尽じゃ!!!」

 

 鈴仙「(姫様達ひどすぎません?)」

 

 青娥「(あらあら♪屠自古ちゃん頑張ってるわね♪)」

 

 神子「(布都……強く生きてください!)」

 

 

 理不尽な扱いを受けてもちゃんと伝えてくれる布都ちゃんだった。

 

 




一気に書いてしまって疲れた……嬉しくてついつい書いていました。

またぼちぼち書いていくのでお待ちを!
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