あべこべ幻想郷で転生生活を!   作:てへぺろん

23 / 57
あらすじ
地底の妖怪「男だ!男だ!!男だ!!!」
ミナト「助けてください!」
シン「……うらやま……けしからん!」



本編どうぞ!


23 誰か助けて!男をかけた鬼ごっこ!?

 <旧都>

 

 

 ミナト「うわぁあああああああ!!!」

 

 地底の妖怪達「「「オトコオトコオトコ!!!」」」

 

 

 何かに取りつかれるように十数人の女妖怪達に追われている!ヤバいよ!こいしちゃん達とはぐれてしまってわからなくなった!道を適当に進んで建物に隠れてやり過ごして難を逃れている。もし人間のままだったらボクの体力じゃすぐに捕まっていただろう……妖怪になっててよかった!こんなところで()()なんかになりたくない!お願い誰か助けてください!!

 

 

 懇願(こんがん)しながら今も裏路地を逃げ回っているミナトであった。

 

 

 ------------------

 

 

 こいし「お姉さん隠れて!」

 

 アリス「!!」

 

 地底の妖怪1「私の愛しい男の方はどこ行ったの!今から私の処女捧げますので待っていてください~❤」

 

 

 やり過ごせた……本当に卑猥な連中ね。街中であんなこと叫びながら走り回るなんて……このままだとミナトが危ないわ!なんとかしないと!

 

 

 ヤマメ「……私のせいだ……」

 

 アリス「ヤマメ……。」

 

 

 ヤマメはミナトから渡されたハンカチを握りしめて悲痛な小言を言った。その姿は知る者からすればいままで見せたことのないほど弱弱しい姿だった。そんな姿を見ていて情けなく感じるアリスだった。

 

 

 こいし「ヤマメのせいじゃないよ。気にしないで!」

 

 ヤマメ「……私のせいで……」

 

 

 この子のことは出会ったばかりでよく知らない。でも、こんなグジグジする女じゃないってことは見ていたらわかった。それ故に情けなく感じたのだ。

 

 

 パシン!

 

 

 アリスの平手がヤマメの頬を叩いた!

 

 

 こいし「お姉さん!?」

 

 ヤマメ「―!なにするのさ!」

 

 アリス「いつまでグジグジしてるのよ!しっかりしなさいよ!こうしている間もミナトは変態どもに追われてるのよ!」

 

 ヤマメ「そ、それは私のせいで……」

 

 アリス「誰のせいでもないわよ!みんないつも通りのことしてただけでしょう?確かにあの会話は正直引いたわ。あんなの男性の前で話したら死ねる覚悟はできるくらいにね」

 

 ヤマメ「うぐぅ!!」

 

 

 ヤマメに精神的ダメージが入った。やっていることがあれだから仕方ないのだが……。

 

 

 アリス「でも、ミナトはあなたに一番早く駆け寄ってくれたじゃない。そんな彼を放っておくの?いいのかしら?」

 

 ヤマメ「それは……嫌だけど……幻滅したに決まってる……」

 

 アリス「そんなの彼が思うわけないでしょ!彼はあなたの身を案じてくれたのに勝手に決めつけるなんて最低よ。あの中で真っ先に駆け寄って家に連れて帰ろうとまでしてくれたのよ。私ならできないわよ……」

 

 ヤマメ「ミナト……」

 

 

 ハンカチを握る手に力が入る。このままじゃいけない!このままじゃミナトがケダモノのエサになってしまう!ヤマメは決意した!

 

 

 ヤマメ「ありがとうアリス!あなたのおかげで勇気が湧いたよ!アリスっていい奴なんだね♪」

 

 アリス「別に……グジグジされるのがあれなだけだったから///」

 

 

 そんないい雰囲気の中に声が響く。

 

 

 勇儀「おい!お前達!」

 

 こいし「勇儀!」

 

 ヤマメ「キスメにパルスィも!?」

 

 アリス「……一体なんのようかしら?ミナトはいないけど……」

 

 勇儀「へぇ……あの子ミナトって言うんだ。かわいい名前じゃないか」

 

 ヤマメ「ミ、ミナトに変なことしたら許さないから!」

 

 

 ヤマメが格闘技のポーズをとるが、腰が引けている。あの女は鬼……しかも大将クラスの実力者のようね……おそらく私達が束になって勝てるかどうか……。

 アリスは冷静に状況を分析し、どうにかして突破できる策を考える。もし敵対することになったら……。

 

 

 勇儀「安心しなよ。私達は説明を聞きに来たんだ。お前さんはさとりのところの妹だろ?それに見かけない顔もいるようだけど、声はどこかで聞いたことがあるんだけどねぇ?」

 

 アリス「以前異変で白黒魔法使いのサポートをしていたからね」

 

 勇儀「そうかい。あの時は面白かったね♪また勝負してみたいが、今はそれどころじゃないね」

 

 キスメ「ヤマメ詳しく説明してくれないとこっちだってわけわかんないよ!」

 

 パルスィ「妬ましい妬ましい妬ましい!!」

 

 ヤマメ「わかった。実はね……」

 

 

 <かくかくしかじか>

 

 

 勇儀「とんだ偶然があるもんだね……これは面白い!私達もお前さん達の手助けしてやろう!」

 

 アリス「……信じていいの?」

 

 勇儀「鬼は嘘は吐かない。ただ、一つだけ約束してくれ」

 

 こいし「約束?」

 

 勇儀「一度男と一緒に酒を飲んでみたかったんだ!その男……ミナトだったね。話によるとかわった世界から来たそうじゃないか。私のような奴でも酒が飲める可能性があるなら協力する価値はあるからな」

 

 キスメ「私はヤマメに協力するだけ。ただそれだけだよ。ちょっと頭骨ほしいとか思ってないから」

 

 パルスィ「更に妬ましい!男と会って男と会話して男と道歩くなんて妬ましい!!」

 

 

 一人は訳の分からない状態になっているけど、3人よりもいい。

 

 

 アリス「いいわ。お願いするわね。私は見つかるわけにはいかないからこいしと一緒に動くわ。後のみんなの方が地底のこと詳しいだろうし任せるわ」

 

 勇儀「任せてくれ!男のために力を使えるなんて夢のようじゃないか!さ~てと!みなぎってきた!!」

 

 ヤマメ「ミナト待っててね!」

 

 

 

 

 

 空「さとり様、旧都の方が何やら騒がしいですけど?」

 

 燐「なにかあったのかな?」

 

 さとり「さぁ?でも、面白いことが起こっているようね……行ってみる価値はありそうね♪」

 

 

 旧都を見つめる目は笑っていた。

 

 

 ------------------

 

 

 ミナト「はぁ……はぁ……ここまで来れば安全かな……?」

 

 

 人気のない所に隠れていたミナト。誰の気配もない。辺りを見回しても誰もいない。チャンスと思い駆けだそうとしたのだが!

 

 

 地底の妖怪1「み~つけ~た❤」

 

 ミナト「うわぁ!!?」

 

 

 しまった見つかった!早くこの場から逃げて……!

 

 

 地底の妖怪2「逃がさないわよ♪」

 

 ミナト「挟み撃ち!?」

 

 

 前方と後方が塞がれた!こうなったら見つかる確率は上がるけど妖怪になったから足腰が強くなってる。屋根の上を伝って逃げるしか……!

 

 

 地底の妖怪3「発見♪」

 

 地底の妖怪4「男みっけ♪」

 

 地底の妖怪5「もう逃げられないわよ♪さぁ!私達の()()になって❤」

 

 地底の妖怪1「やっと処女を捧げられる!もう滅茶苦茶にしてあげる~❤」

 

 ミナト「やだぁあああああ!!!」

 

 

 ボクはこんなところでおしまいなの!?普通だったら羨ましいと思うかもだけど、普通じゃないから!一生こんなところで縛られ続けるのは嫌だ!!助けて姫様!永琳さん!鈴仙さん!てゐちゃん!!!

 

 

 地底の妖怪達「「「「「いただきま~す❤」」」」」

 

 

 もうダメだ……おしまいだぁ……ヘタレ王子なみに諦めた……さようなら姫様……みんな……。

 

 

 

 

 

 ドゴォン!

 

 

 そんなとき大きな衝撃が響いた。目を開けてみるとそこには……!

 

 

 地底の妖怪達「「「「「きゅ~ん……」」」」」

 

 

 目を回している妖怪達の姿があった。そしてこの衝撃を繰り出したのは!

 

 

 ミナト「勇儀さん!!!」

 

 勇儀「無事だったかい?地底の連中が迷惑かけた。すまなかった」

 

 ミナト「そんなことないですよ!勇儀さんが来てくれなかったらボクの人生は終わってましたよ!」

 

 

 あまりの嬉しさにテンションが上がっちゃう!勇儀さんピンチの時に駆けつけてくれるだなんてカッコよすぎ!

 

 

 ヤマメ「ミナト!!」

 

 ミナト「あ!ヤマメうわぁ!?」

 

 

 ヤマメがしがみついてきた。ヤマメの匂いがしてヤバい。それに服の上から感じるこの弾力は……ヤマメの胸って結構大きかったんだ……ってなに考えてるんだ!ボクしっかりしろ!状況が状況だぞ!取りあえずボク助かったんだよね?

 

 

 キスメ「やっぱりいい頭骨になりそう///」

 

 パルスィ「パルパルパルパルパル!!」

 

 

 何かヤバい二人……関わったらダメなやつだ……。

 

 

 ミナト「ヤマメ大丈夫だから。来てくれて嬉しいよ」

 

 ヤマメ「間に合ってよかった……ごめんね」

 

 ミナト「謝らないで。それとみんなもありがとう!」

 

 勇儀「いいってことよ」

 

 キスメ「私達は何もしてないけどね」

 

 パルスィ「何もしてない私達……妬ましい!」

 

 ミナト「あはは……」

 

 勇儀「さて……こいつらをどうしようかね……」

 

 

 ここまで発情した連中を抑え込むのは面倒だ。簡単に諦める連中じゃない。女としての一生がかかってるからな……今後のことも考えてどうしたものか……。

 

 

 さとり「それなら安心してください。私に良い考えがあります」

 

 ミナト「さとりさん?」

 

 

 いつの間にかさとりがいた。後ろにはさとりのペット達にこいしと人形師もいる。

 

 

 アリス「ミナトを探している時に会ってね。大きな音がしてここに連れて来たのよ」

 

 ミナト「さとりさんすみません。こんなことになってしまって……」

 

 さとり「別にいいですよ。なってしまったものは仕方ありません。後、発情した連中を見てたら面白かったので不問です♪」

 

 こいし「お姉ちゃん……」

 

 

 こいしちゃんそんな悲痛な顔しないであげて。一応お姉さんなんだから……。

 

 

 燐「でも、これだけ騒いでどう収めるつもりですか?」

 

 さとり「勇儀さん他の連中は?」

 

 勇儀「ここに来る前に何十人か干してあるぜ」

 

 ミナト「(流石勇儀さん!)」

 

 さとり「その方達を一か所に集めておいてください。他の発情している連中もみんなね。ミナトさん達は先に地霊殿に帰っておいてください。私達も後から行きますから」

 

 ミナト「え?あっはい……」

 

 

 この騒動は一通り幕を閉じた。どう幕を閉じれたかって?勇儀さんの力でねじ伏せたみんなをさとりさんが能力でボクの顔が月の姫様(蓬莱山輝夜)に見えるトラウマを植え付けたんだって。その後の惨劇は言わないでおこう……ボクの顔が姫様に見えるって……なんか複雑……。

 

 

 それからさとりさん達も地霊殿へ帰ってきて、宴会をすることになった。酒はあまり飲めるタイプじゃなかったけど、勇儀さんが一緒に飲みたいって言ったし、キスメちゃんとパルスィさんも協力してくれたから頑張って飲まなくちゃ!

 

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 ミナト「うぅ……気持ち悪い……」

 

 

 お酒慣れてなかったせいでこうなった。お酒はほどほどにするのがいいね。

 

 

 勇儀「いや~悪い!男と初めて酒を飲むってなってはしゃいでしまった!」

 

 パルスィ「お酒を勧めるなんて妬ましい!」

 

 アリス「(この人は妬ましいしか言ってなくない?)」

 

 こいし「今日は楽しかった!みんなまた来てよ!」

 

 勇儀「もちろんだ!ミナトまたな!」

 

 ミナト「う、うん……また……」

 

 

 勇儀さん達が帰るなかで、ヤマメはまだいた。どうしたのかと聞くと……。

 

 

 ヤマメ「ハンカチのお礼まだしてなかったよね」

 

 ミナト「別に問題ないよ……また今度してくれたらいいよ」

 

 ヤマメ「……わかった。綺麗にして返すから……またね♪」

 

 

 笑顔で帰っていった。相変わらずその笑顔は輝いていた。

 

 

 こいし「お兄さんモテモテだね♪」

 

 さとり「ふふ♪さぁ、いろいろあったことだし、今日はお開きにしましょうか」

 

 全員「「「は~い!」」」

 

 

 こうして地底での騒動は終息し、後日いろいろあった。

 

 

 ヤマメの地底アイドル話やキスメの頭骨コレクション披露にアリスさんの人形ショーにさとりさんの全員暴露!黒歴史!?などの騒動もあったがそれはまたの話……そして、地底に来てから数日が経過したある日……。

 

 

 アリス「ミナト!紫達が目を覚まして地上に帰れるって!」

 

 

 ボク達は地上に帰る日が来たんだ。

 

 




地底編はここらで一旦終わりです。ですが、また地底に来る時があるかもしれませんね。


お気に入り150突破……ありがたい限りです!楽しみにしている方達のためにも更新が途切れないようにしないといけませんね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。