あべこべ幻想郷で転生生活を!   作:てへぺろん

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連投稿!

これで再び帰ってこれました。


本編どうぞ!


29 久しぶりの永遠亭!帰るところがあるって素晴らしい!

 藍「紫様、ご苦労様でした。それにミナト殿とアリス殿もおかえりなさい」

 

 橙「ミナト様!ご無事よかったです!」

 

 

 スキマを抜けると藍さんと橙ちゃんが出迎えてくれた。それにここって迷いの竹林の入り口だよね。

 

 

 紫「あら?華扇がいると思ったんだけど?」

 

 藍「華扇殿なら霊夢に懲らしめられて連れて帰られました」

 

 ミナト「(華扇さん……ご愁傷様(しゅうしょうさま)です)」

 

 

 華扇さんに追悼の意を唱えておこう。

 

 

 藍「アリス殿、これを……」

 

 

 藍が渡したのは上海人形と蓬莱人形だった。

 

 

 アリス「ありがとう藍。それじゃ、私は帰るとするわ」

 

 紫「家はどうするのかしら?」

 

 

 以前の魔法の森での戦闘でアリスの家は消滅してしまっていた。

 

 

 アリス「迷惑な白黒魔法使いさんの家に居候させてもらうわ。日頃、私に世話になりっぱなしだから今度は私がお世話になるつもりよ」

 

 紫「そう、それなら問題ないわね。一人で大丈夫かしら?」

 

 アリス「問題ないわよ。ミナト、地底での生活楽しかったわ」

 

 ミナト「ボクもアリスさんの人形劇面白かったです。また見せてもらってもいいですか?」

 

 アリス「ええ、もちろんよ。それじゃね」

 

 

 アリスさんはそのまま飛んで行った。残ったボクに紫さんが再びスキマを開けてくれた。

 

 

 紫「このスキマを通れば永遠亭よ。やっと帰れたわね」

 

 ミナト「本当に苦労かけました。このお礼はいつか必ずします」

 

 紫「ええ、楽しみにしてるわ(やったー!絶対好感度うなぎ登りでしょ!!)」

 

 ミナト「藍さんと橙ちゃんにも必ずお礼します」

 

 藍「私達に気を使う必要はないんだけどな」

 

 橙「そ、そうです!私は何もしてないですし!」

 

 

 謙遜(けんそん)する二人だが、ここで引くボクではない。ボクは二人にも心配してくれたお礼がしたいのだ。

 

 

 ミナト「ボクがお礼をしたいんです。お願いします!」

 

 紫「藍、橙、殿方の行為を無下にするのは良くないわよ」

 

 藍「紫様……わかりました。ミナト殿楽しみにしています」

 

 橙「ミナト様、ありがとうございます!」

 

 ミナト「うん。それじゃ、もうそろそろ行きます。ありがとうございました!」

 

 

 彼の姿はスキマの中に消えていった。

 

 

 

 

 

 紫「ふふ……やったわ!これで私の好感度UPよ!私の処女が捧げる時が近いかも!!」

 

 橙「ミナト様からお礼ってなんだろう///」

 

 藍「紫様、橙、喜びすぎですよ」

 

 紫「何言ってるのよ!男性からお礼なんて初めてよ!これが嬉しくないなんてありえないわ。そうだ!今から帰ってパーティしましょう!藍!橙!早速帰るわよ!」

 

 橙「あ!ゆ、紫様待ってください~!」

 

 藍「紫様……まったく困った方だ」

 

 

 微笑みを浮かべながら主の後を追う藍であった。

 

 

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 ミナト「(永遠亭……久しぶりだな……時々連絡取っていたけど、アリスさんが伝えていたから直接話してないんだよね)」

 

 

 姫様怒ってるかな……永琳さんに鈴仙さんとてゐちゃんにも迷惑かけちゃったな。ちょっと気まずいけど行こう!

 勇気を出して扉を叩く。

 

 

 ガラッ!

 

 

 輝夜「―ミナト!!」

 

 ミナト「うわぁ!姫様!?」

 

 

 すぐに扉が開き、影が飛び出してミナトに抱き着いた。その影の主はもちろん輝夜だった。

 

 

 輝夜「ミナト!会いたかったわ!ずっと待ってたんだから!ミナトがいない私の人生なんてありえないわよ!ねぇ、あなたばかりなんでこんな目に会うのよ!」

 

 

 まったくその通りだと思った。ボクってそんなに不幸体質なのかな?とりあえず、姫様を落ち着かせてあげないとボクの理性が削れていく。姫様みたいに美人さんい抱き着かれて平静な状態でいられるわけがないからね。

 

 

 ミナト「姫様ごめんね……迷惑かけちゃって……」

 

 輝夜「謝らないでよ。ミナトは何も悪くないわ。私がいながらこんなことになってしまうなんて……」

 

 

 姫様落ち込まないでよ!みんな自分を責めすぎだよ!不幸な目にあったけど、地底でアリスさんやさとりさんに勇儀さん達に会えたんだしよかったよ。

 

 

 ミナト「元気出して姫様。元気がない姫様なんて見たくないよ。姫様かわいいんだし、ほら!笑って笑って♪」

 

 輝夜「かわいい……///うん♪ありがとうミナト♪」

 

 

 姫様の笑顔を久しぶりに見れた。やっぱりかわいかった。また鼓動がドキドキなりはじめていた。

 

 

 永琳「おかえりなさい。地底は楽しめたかしら?」

 

 ミナト「永琳さん!すみません……ご迷惑おかけして」

 

 永琳「いいわよ。私達もう家族みたいなものでしょ?」

 

 ミナト「―家族……」

 

 

 ボクが永遠亭のみんなと家族か……ボクの帰る家はここなんだって思った。

 

 

 鈴仙「ミナトさん~!!」

 

 てゐ「ミナト!」

 

 ミナト「二人ともただいま。今帰ったよ」

 

 鈴仙「おかえりなさい!ずっと()()してたんですから!」

 

 ミナト「(え?何を?)」

 

 

 鈴仙さん時々何か引っかかること言ってくるのは気のせいかな? 

 

 

 てゐ「ミナト……ごめんなさい……私が原因だから……」

 

 ミナト「気にしてないよ。ボクも不注意だったしね。話に聞いたけど、芳香ちゃんと仲良くなれてよかったじゃない」

 

 てゐ「べ、べつに仲良くなったわけじゃないから……」

 

 

 ちょっと照れくさそうにしている姿が愛らしいね。

 

 

 永琳「ミナト君が帰って来たことだし、今日はご馳走にしましょう!パッと奮発するわよ!」

 

 鈴仙「流石です師匠!さ!ミナトさん!中に入りましょう!今日はガンガンしましょう❤」

 

 輝夜「ちょっと優曇華!また発情してるんじゃないでしょうね!」

 

 鈴仙「発情してません!ムラムラしてるだけです!」

 

 輝夜「それを発情って言うのよ!!」

 

 てゐ「発情ウサギだな。鈴仙は……」

 

 ミナト「あはは……まぁ、賑やかでいいよね」

 

 

  ・

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  ・

 

 

 その後みんなで久しぶりの食事をした。やっぱりみんなで食べるのはおいしいな……話に聞いていたけど、いろいろな人や妖怪達がボクとアリスさんに協力してくれてたんだな……後日お礼に行かなきゃ。

 

 

 永琳「ミナト君、お風呂沸いたわよ」

 

 ミナト「ありがとうございます。それじゃ、ちょっと入って来るよ」

 

 鈴仙「お背中流しますよ♪」

 

 永琳「優曇華……おすわり♪」

 

 鈴仙「……はい」

 

 

 いつの間にか弓を構えていた永琳さんに従う鈴仙さん。その弓どっから取り出したの?

 

 

 姫様達と遊んでいたのを中断してお風呂場に向かった。

 

 

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 ミナトが久しぶりに我が家(永遠亭)に帰ってきた。私はあまりにも嬉しくてミナトに抱き着いちゃった♪本当に久しぶりでいっぱいお話ししちゃった。地霊殿での出来事を聞いた。彼は優しいから他のみんなに好かれることわかっている。地底の妖怪と仲良くなったみたい。そんな彼がいない日々が続いていた時は何にもやる気が出なかった。地底は楽しかったって言って彼は笑顔だった。彼の笑顔を見られて嬉しかったけど……妬いちゃう。

 ミナトが帰って来てくれて風呂場に向かった。地底に行き来できるようになって温泉にみんなで入りに行きたいと言っていた。ミナトと一緒に温泉か……。

  

 

 輝夜「……」

 

 

 ミナトが温泉につかっている姿を妄想してしまった。段々とイケない方に思考がいってしまいそうな時……。

 

 

 てゐ「どうしたの?姫様?」

 

 輝夜「え!?」

 

 てゐ「ボーっとしていたよ?」

 

 

 てゐに話しかけられて危うくレッドゾーンの妄想までいってしまうところだった。

 

 

 鈴仙「まさか姫様!ミナトさんの身体を妄想していやらしいことを……!」

 

 輝夜「な、なに言ってるのよ!そんなわけないじゃない!私少しトイレに行ってくるわ!」

 

 

 そう言って私は部屋を出て行った。

 

 

 てゐ「どうしたんだろう?」

 

 永琳「思春期ね……」

 

 

  ・

  ・

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 輝夜「はぁ……はぁ……」

 

 

 身体が熱くなっていた。トイレは嘘でとにかくこの身体の熱さをなんとかしたかった。

 

 

 輝夜「優曇華のこと言えたものじゃないわね……私もとんだ発情野郎みたいね……」

 

 

 自分が情けなく思えてしまう。あれだけ優曇華のこと発情うさぎと呼んでいたのに、自分もミナトの身体を妄想してしまうだけでこんなになってしまうだなんて……彼に失礼なのに……。

 

 

 輝夜「はぁ……とにかく服を洗濯物に出して、お風呂に入って汗を洗いたいわね」

 

 

 輝夜は焦っていたこともあったのか、服を脱ぎそのまま風呂場へと入って行った。彼がいることも忘れて……。

 

 

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 ミナト「ふぅ~♪」

 

 

 永遠亭のお風呂に入るのは久しぶりだ。実はお風呂の中は結構広いのだ。浴槽(よくそう)に10人ぐらい浸かれる広さがある。地底の温泉より狭いが、現代社会で生きていたボクにとっては、永遠亭で初めてお風呂に入るときは旅館気分だった。それに妖怪になってしまったために漏電しないか心配で入るに入れなかったことがあった。だが、今は違う。屠自古さんに雷の扱い方を学んだボクにとってはもうお風呂など怖くない!

 

 

 ミナト「いい湯だな♪バババン♪」

 

 

 風呂場で歌を歌うのはお決まりだね♪触角と尻尾をフリフリさせながら興に乗っていた。

 

 

 ミナト「地底で温泉入った時はびっくりしたな……」

 

 

 ふっと地底での出来事を思い出した。みんなで温泉に入ろうってことになってけど、男であるボクは一人だけ別に入ることになったんだ。それで、一人で温泉に浸かっているとお空ちゃんとこいしちゃんが入ってきた時は心臓が飛び出しそうになったな……。無邪気さなんだろうね……結局勇儀さんが連れて行ってくれたけど、あの時はいろいろ危なかった……のぼせてしまうかと思ったよ。

 

 

 ミナト「でも、楽しかった……さてと、一潜(ひともぐ)りして風呂上がりの牛乳といきますか!」

 

 

 ボクは風呂上がりの牛乳を実は楽しみにしている。身体の芯まで温まったてスッキリした状態で飲む牛乳は格別においしい!そのために、全身を湯に浸からせるのだ。

 大きく息を吸い込んで、湯に浸かるミナト。その時に扉が開けられたのには気づかなかった……。

 

 

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 ガラガラ……。

 

 

 扉を開いた。一歩一歩足を進め、掛かり湯をしてから湯船に浸かる。

 

 

 輝夜「いい湯ね~♪汗かいた後だから特に気持ちいいわ~♪」

 

 

 濡れた長い髪を湯に(ひた)しつつ、堪能する輝夜。

 

 

 輝夜「(あれ?なんだか私、何かを忘れているような……?)」

 

 

 頭に引っかかった()()を思い出せないでいる。すぐそこまで出てきているのに出てこない。輝夜が思い出そうとしているとすぐ近くの湯船の中に影があることに気づく。

 

 

 輝夜「(え!?なに!?誰かいるの!!?)」

 

 

 輝夜は焦った。誰もいないはずの浴槽に自分以外の誰かいる。これほど怖いものはないだろう……輝夜は恐怖に身を固まらせてしまい立つことが出来なかった。次第に、影から泡が吹きあがってきた。影の主が湯の中で限界が近づいて来たのだろう。姿が現れるのは間もなくだ。

 

 

 輝夜「(永琳……優曇華……てゐ……!)」

 

 

 必死に助けを呼ぼうとするが恐怖で口が動かない。それでも、愛しき者達の名前を呼ぼうとする……。

 

 

 輝夜「(助けて……ミナト……!)」

 

 

 名前を呼んだ。それに答えるかのように影の主が湯から飛び出し姿を見せた!

 

 

 ミナト「げほぉ!げほぉ!げほぉ!ひ、ひめ……さま……なんで入ってきてるんですか!?」

 

 輝夜「え……ミナト……!?」

 

 

 頭に引っかかっていたモノが取れて輝夜は思い出す。彼が風呂に入っているのをすっかり忘れていた……そして、お互いに何も身に(まと)っていない、生まれたばかりの姿をさらけ出していた。

 

 

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 身体全体を湯に浸からせて数秒後異変に気付く。

 

 

 ミナト「(ん?なんだ?)」

 

 

 すぐに湯から出ようとしたが、()()入って来たのだ。そう、()()が浴槽に入って来たのだ!

 

 

 ミナト「(ちょっと!?誰!?)」

 

 

 湯の中からでもわかるくらいに、すらっとした細い脚にスタイル抜群の身体とプリッとしたお尻が目に入ってしまった。完全にこれは女性だ!そもそも永遠亭に男はミナト一人だけ。となると、永遠亭に住んでいる4人のうちの誰かだ。でも、ミナトにはこれが誰かわかってしまった。

 

 

 ミナト「(ひひっひひひ!?姫様!!なんで入ってきているの!?)」

 

 

 長い黒髪が見えたのだ。それに目を離そうにも釘付けにされる程の美しさを持つのは一人だけだ。蓬莱山輝夜はこの世界で最も醜い者だが、ミナトやシンから見れば絶世の美人だ。永琳や鈴仙も美人だ。(てゐはかわいらしい。)でも、これほどの魔性の誘惑を出せるのはこの世でたった一人だからわかったのだ。

 だが、そんなことよりも大事なことがある。このままだと姫様と鉢合わせてしまう。だが、逃げも隠れもできない風呂場でどうしろと言うんだ……。知性が低い頭で考えようとしたが無理でした。呼吸が苦しくなってきた……潜って数分経過している。(妖怪になって呼吸も長く止められるようになった。)

 

 

 ミナト「(うぐぐ……流石にもう……息が……!)」

 

 

 とうとうミナトは我慢できずに飛び上がった。

 

 

 ミナト「げほぉ!げほぉ!げほぉ!ひ、ひめ……さま……なんで入ってきてるんですか!?」

 

 輝夜「え……ミナト……!?」

 

 

 数秒間の沈黙……そして、自分達の姿に気がつく。幸い、ミナトは輝夜が入って来たことがわかったので、大事な所は隠してあった。輝夜の方も恐怖心のおかげで、身体を庇うように手でガードされており、こちらも大事な所は見えていなかったが、生身の肌を見ていることに変わりはなかった。

 

 

 ミナト「/////」

 

 輝夜「/////」

 

 

 お互いに顔が赤くリンゴのようになっていた。

 

 

 ミナト「……ええっと……ごめん……先に上がってるから……!」

 

 

 自分が今言える精いっぱいの言葉で浴槽から上がろうとしたら……!

 

 

 ミナト「え……!」

 

 輝夜「……一緒に……入ろ……

 

 

 ------------------

 

 

 輝夜「(私のバカバカバカバカバカ!)」

 

 

 なんであんなことを言ってしまったのだろう……「……一緒に……入ろ……」そう言ってしまい、今背中合わせでミナトが傍にいる。

 

 

 輝夜「(ミナトと一緒に……お風呂に入っている///なんて幸せな時間なの❤……は!ダメよ!ミナトは嫌がってるに決まってるわよ!)」

 

 

 輝夜は意を決して話しかけた。

 

 

 輝夜「ミナト……嫌じゃなかった?一緒にお風呂入るなんて……」

 

 ミナト「い、いや……嫌じゃないです……は、恥かしいだけです……///」

 

 輝夜「そ、そう……///」

 

 

 会話が続かない。それもそうだ。後ろを向けばタオルも巻いてない裸が見られる……そんなことを意識してしまえば何を離せばいいかわからなくなってしまっていた。

 

 

 だが、永遠亭の姫である輝夜はこれしきのことでは諦めない!

 

 

 輝夜「(……ちょっとだけなら……い、いいよね……)」

 

 

 輝夜は少し離れているミナトに近づいて背中をピタッと合わせた。

 

 

 ミナト「にょぉ!?―ひ、ひめ……様!!?」

 

 輝夜「……ちょっとだけ……このままでいさせて……///」

 

 

 輝夜は恥ながら心の底から感謝していた。

 

 

 輝夜「(暖かい……私がこうやっていられるだなんて夢のよう……)」

 

 

 輝夜はふっと昔を思い出した

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 <昔々のお話し>

 本来のかぐや姫なら地上で竹取の(おきな)の夫妻に拾われ、様々な貴族や帝からも求婚を迫られるが、ここではそうではなかった。輝夜達は蓬莱の薬を飲み、罰で地上に送られた。永琳だけは月の連中が離そうとしなかったけど、永琳の弟子の姉妹が何とかして永琳も地上に送らせるように説得したみたい。

 地上に来た時は既に永琳と共にいた。(おきな)の夫妻は地上に降り立った時に輝夜達に親切に住処を提供してくれた。出会いは違えど、輝夜達の恩人だ。当然輝夜は顔を仮面で覆っていたけど、そんなことを気にせずに一緒に暮らしていた。

 そんなある日のこと、私の耳に良からぬ噂が入って来た。私と永琳をバカにする声や夫妻を軽蔑する声だった。輝夜は自分だけならいいが、永琳や夫妻をバカにすることは許せませんでした。そこで、輝夜は永琳に内緒で人を騙す薬で一時的ながら、<かぐや姫はとても美しい美女>に見えるようになった。その効力は凄まじく、自分達をバカにしていた奴らが手のひらを返して求婚を迫ってきたり、帝にもその噂が届いてしまった。これには輝夜も焦り、永琳は怒りました。全ての求婚を断り、夫妻と帝にはお詫びの印に蓬莱の薬を渡しました。

 しかし、夫妻はこれを使いませんでした。帝もこの薬を使うことをせずに処分することにした。帝の処分するはずだった薬を奪って服用したのが、妹紅でした。それから輝夜と妹紅の因縁が現在まで続くようになったのです。

 輝夜と永琳は月の追手(永琳を諦めきれない連中)を恐れ、夫妻と別れ、別の場所に隠れ住むようになりました。長い間旅をしていてようやく今の永遠亭に行きついたのです。そこで、てゐと出会い、月から逃げて来た鈴仙と出会うことになりました。そして、現在に至る……。

 

 

 輝夜「(懐かしいわ……陰口を言われたりした時もあったわね。地上に来た時なんか私がもし、自分がこの世で最も美しい姫だったらって虚しい思いの小説を書いたこともあったっけ……一時的になったことあったけど、あの時の永琳怖かったな……)」

 

 

 地上にやってきた日の出来事を思い出していた。

 

 

 輝夜「(地上におじい様とおばあ様のような方がいるって知ってよかった。私の心が壊れなかったのって、二人に出会えたからかもね……)」

 

 

 そして、今は背中に彼がいる。

 

 

 輝夜「(昔いろいろあったけど、今ミナトとこうして出会えて本当によかった……♪)」

 

 

 幸せを堪能していたあまりに背中に体重を掛けた。

 

 

 

 

 

 バシャン!

 

 

 すると背中の感触が失われ、危うく輝夜は倒れそうになった。

 

 

 輝夜「きゃ!ミナトどうし……!」

 

 

 輝夜の目に飛び込んできたのは、のぼせあがった姿のミナトだった……。

 

 

 ------------------

 

 

 ミナトは謝って漏電させないように必死だった。もし漏電してしまったら輝夜に浴びせてしまうことになる。それだけは避けたかったために、力の制御に意識を集中していた。そんな時に輝夜が背中と背中同士が触れ合うと鼓動が一気に跳ね上がった。それでも、輝夜を傷付けたくない思いで何とか持ちこたえた。

 

 

 ミナト「(ひ、ひめめめめぇささぁまぁあとぉ!は、肌がぁ!触れ合う!?ヤバヤババババヤバいぃ!!)」

 

 

 内心はそれどころじゃなかった。女性と付き合ったことのないミナトにとっては刺激が強すぎた。鼓動は更に高くなり、体温も上昇し、力の制御も危うくなってきた。

 

 

 ミナト「(落ち着け!落ち着くんだ!今漏電なんかしてしまったら姫様が黒焦げになっちゃう!それだけは避けないと!でも、どうすればいい?こんな状況で動けないし、動きたくない自分がいるよ!ボクのバカ!)」

 

 

 男だから仕方ない。でも、この状況は非常にまずい。何とかして上がらないとこれ以上は……!

 

 

 そんな時、背中に体重が掛かった。ちょこっと触れていた肌が、密着する形で背中に触れ合った。

 

 

 ミナト「(―ああ……限界……!)」

 

 

 初心だったミナトには耐えられなかった。思考がオーバーヒートし、意識が遠のいていった……。

 

 

  ・

  ・

  ・

 

 

 ミナト「う……ん……あれ?」

 

 

 いつの間にか寝室の布団で寝ていた。

 

 

 輝夜「……起きた?」

 

 ミナト「あ、姫様……!」

 

 

 そうだった。ボクは風呂場で意識を……姫様に迷惑かけちゃったか……。

 

 

 実はミナトが倒れてから大変だった。何事かと駆けつけた永琳達に見つかってしまった。仮面を取っていたから優曇華とてゐは無力化できた。永琳に怒られ、ミナトを寝室まで運んだ。ミナトが起きない間、優曇華に「痴女姫」「性欲女」などと言われたからもう一度無力化してやった。最近あの子お調子者すぎるわね……てゐには「初体験はどうだった♪」とかからかわれるし、永琳にはこっ酷く叱られた。責任でミナトが起きるまで看病することになった。

 

 

 輝夜「(……ミナトの()()……かわいかったな……///)」

 

 

 運ぶときにチラッと見えてしまった。見た時は理性がどうにかなりそうだった。人生の中であれほど理性を失いかけたのは初めてだった。永琳も顔を真っ赤にしてたし……見ちゃったものは仕方ないじゃない!そう、自分に言い聞かせておくが、今でもあの光景が脳裏から離れない。

 

 

 輝夜「/////」

 

 ミナト「あの……姫様?」

 

 輝夜「ひゃ、ひゃい!」

 

 ミナト「顔真っ赤だけど、大丈夫?」

 

 輝夜「だ、大丈夫!大丈夫!私も少しのぼせただけだから!」

 

 

 仮面の上からでもわかるぐらいに火照っていた。

 

 

 ミナト「ごめん……姫様に迷惑かけちゃって……」

 

 輝夜「迷惑だなんてとんでもない!寧ろ見れてよかったわ!」

 

 ミナト「え?」

 

 輝夜「あ!いや……な、なんでもないの……気にしないで!オホホホホホ……!」

 

 

 危うく口走ってしまうところだった。痴女だなんて思われたくない……そんなことを思っていた時に寝室に入って来る影が3つ……。

 

 

 永琳「こほん……目が覚めたようね」

 

 ミナト「永琳さん?それに二人共?どうしたの?」

 

 てゐ「え~とね……実はね……」

 

 鈴仙「ミナトさん!今日は一緒に寝ましょう!」

 

 

 え?どういうことよ?永琳に目を向けると話してくれた。

 

 

 永琳「輝夜が失礼なことして申し訳ないわ。ごめんなさいね」

 

 ミナト「いえ、何も気にしてませんよ」

 

 永琳「よかった。あなたならそう言ってくれると思っていたわ。それで頼みたいことがあるんだけど……」

 

 ミナト「頼みたいこと?」

 

 鈴仙「私達と一緒に寝ましょう!」

 

 輝夜「優曇華、あなたさっきから何言ってるのよ?」

 

 

 優曇華が枕を抱えて必死に言っている。もしかして永琳の頼みって!?

 

 

 永琳「その……ね。優曇華が言っている通り……私達と寝てくれない?」

 

 ミナト「え!?」

 

 輝夜「永琳なんでよ!」

 

 

 永琳の口から彼女が言わないことが出て来た。そんなこと言うはずないのに……。

 

 

 永琳「無理にとは言わないわ。その……気分的なこともあるじゃないの!」

 

 

 顔を赤らめて言う姿に輝夜は気づく。永琳もミナトのアレを見てたんだったわ!無力化したてゐも意識はちゃんとあったし、優曇華だけが完全に無力化できていた。するとミナトの裸を見ていたのは優曇華を除いて3人。てゐも顔がほんのり赤い……。

 

 

 輝夜「(みんな恋しいの!?永琳!あなた患者で何度も男性の身体見てるじゃない!)」

 

 永琳「(あれは診察と言う形で見ていたものだからノーカンです!私も女ですよ!殿方の裸で興奮しないわけがないじゃないですか!)」

 

 輝夜「(こいつ!直接脳内に会話を!?)」

 

 

 なぜか直接口に出していないのに、永琳の思ったことが理解できた。それは置いといて、てゐも本当は寂しがってたし、優曇華はミナトを狙ってるから当然入って来る。

 状況は理解できた。要約すると全員発情中らしい……何とかしないと……!

 

 

 ミナト「ボクは構いませんよ。一人は少し寂し―「きゃああああ♪」―うわぁ!?」

 

 

 鈴仙の早業で、ミナトの横に布団を引く鈴仙。(自分の分だけ)

 

 

 鈴仙「さ!ミナトさん!明かりを消して一緒にヘブンしましょう!」

 

 てゐ「ずるい!」

 

 輝夜「ちょっと!優曇華いい加減にしなさい!」

 

 永琳「優曇華……退きなさい」

 

 鈴仙「嫌です!ウサギは寂しいと死んでしまうんですから!温め合って()()()()()上るんですから!!」

 

 ミナト「あはは……」

 

 

 そんなこんなでみんなで寝ることになったが、結局全員意識しすぎて朝まで寝ることが出来ませんでした。

 

 




風呂場のシーンは必ず入れたかったの!お約束ですし当然入れないといけませんよ!

本題に戻って……そろそろ新しいオリ主に登場してもらいましょうか……。
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