本編どうぞ!
31 嫦娥よ!見ているか!男拾ったぞ!!
<二人が転生して数日後の事>
竹林の近くに空から舞い降りてくる人影が三つあった。そのうちの一つの影の主は降り立つや否や、急いで竹林の中に駆け足で走っていった。
???「うどんちゃん!うどんちゃん!うどんちゃ~ん!!!」
何度も誰かの名前を呼んで走っている。
???「友人様は相変わらずですねー」
???「そうね。純孤!道わかってるの!って聞いてないわね……」
<Welcome ❤ Hell>と書かれたTシャツを着ている珍妙な格好の女性は、地獄の女神 ヘカーティア・ラピスラズリ と金髪ロングヘア―の青地に星マークと赤地のストライプの服を着ているこれはまた珍妙な格好の少女は、地獄の妖精 クラウンピース である。
二人は友人に連れられて地上にやってきたのだが、その友人は自分達をほったらかしにして一目散に行ってしまった。どこへ向かったのかと言うと……。
クラウンピース「永遠亭……あたいあそこ苦手なんですけど……」
ヘカーティア「私でもちょっと躊躇しちゃうもん。でも、純狐一人にするといつ帰ってくるかわからないんだもん」
友人の名前は 純狐 以前、永遠亭にいる私達が起こした異変を解決しにきたウサギちゃんに会いに行ったきりで、帰って来なかったことがあった。永遠亭から追い出されて、竹林で迷子になって出てこられなかったのよん……あの時は笑っちゃったわ。それで、今回は保護者として私達が付いて来たわけなのよん。
クラウンピース「ご主人様、友人様もうだいぶ奥に進んじゃったみたいですよ」
ヘカーティア「土地勘ないのに一人で行くとまた迷子になるってのに……」
私達は純狐を追いかけた。
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純狐「うどんちゃん!うどんちゃん!うどんちゃ~ん!今会いに行くわよ~!待ってて~!いっぱい可愛がってあげるから~♪」
永遠亭目指して全力疾走で走る。どんどん加速していき、ロングスカートから生足が見えてもお構いなし。それほど急いでいるのだ。ちなみに純狐自身はうどん=鈴仙には恋愛感情はない。殺意のユリはあれど、恋愛のユリは持っていない。彼女は鈴仙を我が子のように可愛がっているだけなのだ。
純狐「うどんちゃん!うどんちゃん!」
更に加速する。残像が見えるほどの走りを見せていたその時……!
ガクッ!
純狐「きゃ!?」
純狐は何かに
純狐「一体なにかしら?大きな石にでも
そう言いつつ、後ろを振り返るとそこにいたものは……!
???「いてててぇ……なんじゃ?ワイはこんなところでなにやっちょるんじゃ?」
純狐「な!?」
???「おん?あんた誰じゃ?」
筋肉質の大柄の男妖怪がいた。
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<とある外の世界>
一人の筋肉質で大柄の男が花束を持って道路に佇んでいた。
男の名前は
リョウタ「……災難じゃったのぅ……ミナト、シン……」
後輩であった二人が亡くなった場所に花を手向けに来たのだ。短い間だったが、先輩と後輩の関係以上に仲良かったのだ。
二人と出会ったのは高校の体育祭でリレーがあった。その中で、後輩の二人とチームで出ることになった。チームで出場するためにその後輩と仲良くなろうとしたのがきっかけである。二人は上鳴ミナトと風山シンといった。二人は既に親友のようだった。リョウタは仲良くなろうと話題を探した。全く接点のない後輩と仲良くするために様々なことを聞いたそんなある時、ゲームの話になってシンが食いついた。リョウタ自身はゲームをほとんどやるタイプじゃなかったが、後輩と仲良くなるチャンスを逃すまいとして、わからないながら会話した。すると後輩の二人は東方というものをやっているらしい。リョウタは早速家に帰ると情報を仕入れ、実際にやってみた。
リョウタ「あの時はたかがゲームと思って油断しとったなぁ……」
リョウタは思い返していた。東方をたかがゲームと思いプレイしてみて
だが、そんな時、ニュースで見知った名前が載っていたことに気づいた。ミナトとシンが事故で亡くなったことだった。彼らとは違う大学に進学したが、リョウタはこんな体格でも、帰宅部で、知っている後輩はミナトとシンしかいなかったのだ。(筋トレは趣味)それを知ったリョウタは現在二人の亡くなった場所にやってきたのだ。
リョウタ「折角大学に進学して、これからって時に事故に遭いおって……寂しいじゃのぅ……」
花束を置く。短い間だったが仲がよかったのだ。
リョウタ「生まれ変わったらもう一度……仲良くなろうじゃないか……友として……」
そう言って帰ろうかと思った矢先……!
???「あぶない!!」
リョウタ「!!?」
道路に子供が飛び出し、トラックが接近している光景を見たリョウタは駆けだしていた!
リョウタ「(ミナトやシンのようにさせたらいかん!!)」
子供を突き飛ばし、安堵の表情を浮かべるが、それは残酷にも終わりを迎える。
一つの命が燃え尽きた……。
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リョウタ「おん?あんた誰じゃ?」
リョウタは目が覚めると知らない場所にいた。先ほどまではコンクリートでできた道路にいたはず……そんなことよりも目の前にいる人物の方が気になった。
リョウタ「(誰やこのベッピンさんは!?ワイ、こんな美人はんは見たことないでぇ!)」
リョウタは驚いた。目の前には今まで学校生活を送って来て、おなごと接する機会はあった。しかし、その中でもずば抜けた美人が目の前にいる。年上の女性だろうか?大人のお姉さんといった印象を受けた。
純狐「……妖怪!?しかも男の!!?」
リョウタ「妖怪?何を言っとるんじゃ?」
リョウタは田舎暮らしで都会に出て来たのだ。妖怪とは日本で有名なモンスターじゃ。知らない人はいないじゃろうて……しかし、このベッピンさんはワイのこと妖怪と言った?どういうことじゃ……!?
リョウタ「(な、なんじゃ……こりゃ!?)」
リョウタは違和感を感じて自分の身体を見た。すると驚くべきことに、そこには自分のお尻辺りからフサフサした尻尾が生えており、その先はなぜか炎が灯っていた。そして、頭を触るとフサフサしている耳が生えていたのだ!
リョウタ「(こ、これはまさかポケ〇トモンスターのヒト〇ゲか!?いや、それなら尻尾がフサフサなわけないじゃろうし、耳……獣耳というやつか?それも生えていなかったはずじゃ。どちらかと言うと狐の尻尾に似ておるわい……。)」
考え事をしていると後ろの方から別の方々がやってきた。
クラウンピース「友人様~!先に行ったら迷子にな―!?」
ヘカーティア「どうしたのよ?ピース……!?」
二人のおなごは凄く驚いた様子じゃった。一体なぜ?
クラウンピース「友人様!友人様!男!男ですよ!」
純狐「わかってるわよ。ヘカ―ティア、どうする?」
ヘカーティア「ふ~ん……」
なにやらベッピンさんの他にベッピンさんが追加された。もう一人は妹なのかよくわからないが、子供も一緒だった。ピエロのコスプレして元気な子じゃのう♪
それにもう一人のベッピンさん……なかなかハイセンスな服装じゃ!ワイも真似てみてもいいかも……!
ヘカーティア「あなた……どこから来たの?」
リョウタ「ワイか?ワイは〇〇県〇〇市から都会に出て来たんじゃ。そうじゃ、名前も言ってなかったのぅ。ワイは
ヘカーティア「ご丁寧にどうも……私は地獄の女神ヘカーティア・ラピスラズリよん。そして、この子がクラウンピース。そして、そっちが純狐よ。よろしくねリョウタさん♪」
リョウタ「ラズリはんにピースちゃんに純狐はんか……覚えたで!よろしゅうなベッピンさん達!」
純狐「は?あなた何を言っているのかしら?私達がベッピンだなんて……おちょくっているのかしら……!」
そういうと純狐から七つの紫色の尾っぽのようなものが姿を現す。純孤の表情はリョウタをにらみつけていた。
ヘカーティア「純狐やめなさい!」
純狐「なんで?こいつは私達をおちょくったのよ?」
リョウタ「ワイはそんなことは……」
ヘカーティア「純狐……少し黙っててくれない?ちょっとこの方に聞きたいことがあるから」
純狐「……」
純狐は先ほど現れた七つの尻尾をしまった。そして、ヘカ―ティアがリョウタに近づく。
ヘカーティア「ごめんなさいね。連れが申し訳ないことを……」
リョウタ「いや、ワイ……悪いこと言いましたかね?」
ヘカーティア「違うのよ。それより、あなた
リョウタ「―
どこかで聞いたことがある単語が耳につく。そうだ!ワイがやっていたゲームに出てくる単語じゃ!しかし、なぜラズリはんがそんな言葉を……?
ヘカーティア「どうなの?外来人なの?」
リョウタ「外来人……やと思います……ラズリはんはなぜその言葉を……?」
そのことを聞こうとしたが、ラズリはんが手を額に当てていた。どうしたんじゃ?
ヘカーティア「そういうことか……やってくれたわね……」
クラウンピース「ご主人様どうしたんですか?」
純狐「説明してくれないとわからないわ」
二人もわかっていない様子だった。ワイもそうや……。
ヘカーティア「まず一つ目は、リョウタさんは外来人よ。ただし、別の世界の外来人よ」
純狐「別の世界……?」
クラウンピース「どういうこと?」
リョウタ「???」
ヘカーティア以外頭に?マークを浮かべる。
ヘカーティア「純狐、私達のような容姿が褒められて、美しいと称される世界があるとすればどう?」
純狐「そんなものあるわけが……まさか!?」
ヘカーティア「あるのよ。この世界とは別の世界があるの。そこにも幻想郷はあって、外の世界も存在する。でも、違うところがあるの。それは、美醜逆転している世界だってことよ」
純狐「―な!?」
純狐は驚いた。一度たりとも自分を美しいと呼ばれたことはなかったのだ。だが、この男は自分をベッピン=美しいと言ったのだ。驚いて当然だった。それも、別の世界の住人だったとは……。
純狐「それじゃ、別の幻想郷の住人なの?」
ヘカーティア「違うわ。彼はどこから来たって聞いたら都道府県を答えたわ。幻想郷に都道府県なんて存在しないもの」
クラウンピース「聞いたことあります!外の地名だとか」
純狐「じゃあ!なんで妖怪がいるの!別世界がここと少し違うってことはわかったけど、その口ぶりだと妖怪なんていないんじゃない?」
純狐は頭がいい。ヘカーティアの口ぶりから別の世界(現代社会)には妖怪はいないと判断したのだ。
ヘカーティア「そうよ。別の世界でも妖怪は存在しないのが普通よ。おそらくこれは地獄の連中の仕業よ……」
さっきからなんのこっちゃわからん……置いてけぼりのワイじゃけん……。
ヘカーティア「ああ、ごめんなさいね。私達だけで、話こんじゃって……そうね。簡単に説明するわ……」
<かくかくしかじか>
リョウタ「するとワイは死んで別世界に転生でやってきて、この世界じゃラズリはんや純狐はんみたいなベッピンさんな姿やピースちゃんみたいに可愛らしい容姿が醜いんか?勿体ない世界やのぅ……」
本当に勿体ないと思ったリョウタだった。美しい女性が醜い扱いされる変わった世界だったとは……しかも、この世界はミナトとシン、それにリョウタも遊んでいた東方の世界に来てしまっていたことだった。原作とは違うが、紛れもない幻想郷だったのだ。
リョウタ「(ミナト、シンよ、すまんの……ワイ死んでもうて、お前達が楽しみにしている世界に
この時リョウタは自分一人だけだと思っていた……そうじゃないことがわかるまではまだ先の出来事……。
クラウンピース「それにしても、どうして転生して妖怪になったの?」
ヘカーティア「それをこれから直接聞きに行くのよん♪
純狐「今から?」
不服そうな顔をしている純孤。理由は言わずもかな……。
ヘカーティア「純狐も気になっているんでしょ?行きましょうよ!久しぶりに直で地獄に行くわよ!」
純狐「ちょ、ちょっと!ヘカーティア……!」
ヘカーティア「それぇ!」
クラウンピース「おおー!」
リョウタ「おうわぁ!?」
ヘカーティア達は光と共に地獄へと向かっていった……。
リョウタの口調は完全に作者のイメージです。田舎ってこんな感じにしゃべるだろうというイメージですので、おかしくても突っ込まないでください……(土下座)
元々番外編予定のキャラだったので、出番はミナトとシンの方が多いはずです。でも、ちょいちょい本編に絡ませていくので……全員月に関係するヒロインを集めてみました。後、蓬莱人にも関係するし、全員暗い過去があるので、幸せな姿を見て見たい一心で書きました。まだまだ先どうなるかわかりませんが、楽しみにしていてください!